《既読であることを記録するためのレビュー》
父の遺言に振り回される息子その1の巻。
とんでもない父親と思われたが、ラミレス家は繁栄するだろう。愛一杯の家族形成に、書き遺した人も生前の行状への批判が感謝に変わる行為であったと、あの世で嬉し
いかも。
序盤父親の遺志に沿っただけだったのが、ストーリーの山場にヒロインに彼が放つ言葉で彼のかっこよさ加速。
最後まで飽きさせない展開。
アリスン先生が描かれる女性が私にはビジュアル面で幼すぎ、表紙絵は少なからず不満あり。途中も、省き過ぎの印象の絵、散見。
セットで読んだ。全部読むと決めている人はそっちの方がお買い得。レンタルで構わない人は、どうせセットで読むなら、単品とセットの価格差はレンタルのほうがメリットがある。
但し、コンプリート感欲しくない人には、息子その2の巻は省いてもいいかもしれないとは思う。
激しくイヤな奴、といった描写のニックの実父、読み進めると、あれあれ一体?と、認知云々での口ぶりで正体を知ってたつもりの自分の気持ちが揺らぐ。家庭に恵まれなかったニック、彼は実父エンリケに会った時の父の非情を経験している。
読み手のこっちだってニックの感情に理解はしていたので、父の遺言で幸福な家庭を作ることに向かったのを、どうとらえたらいいのか、と、そこにスッキリしない感じは残る。
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