いとこロマスに王位を継承させるくらいなら、放蕩者と呼ばれる次男ヒーローセバスチャンのほうが良い という程度の信頼で、国政を統治を任せるのか?これは由々しき問題と思う。王家にとっては、世継ぎ問題も絡むので 長兄のマイノリティ程度で済む話ではな
い事は理解できるが、配下の臣民が1枚岩でないのは大問題だろう。そこへきて一介のシェフヒロインエマが、妬みから罠にはまり問題に巻き込まれての王妃誕生とは この男ならこの程度の女性で良いでしょうという展開に見える(作中ではそんなことは言っていませんが)。ロマンスの「ロ」の字も感じない。放蕩者と揶揄される男でも王位につくとなれば両家の子女が好んで押し掛けるのだろうか?自分が親ならば こんな男の下へ大事な娘を嫁がせるのは嫌だと思う。父王は毒殺の疑惑が有り、兄までも行方不明と発表されているところへですよ!当然ですよね。また、シリーズ物を匂わせるような妹アガサの登場はどうなのか?と、数々の事象を深く掘り下げてもいない。だから、どの部分を中心にしてこのドラマを読ませたいのか悩む。とくに、ラストの「キングセバスチャン」の場面は 背景もその舞台もほぼなにも無く真っ白け 字のごとく白けている。感動も何もない。ただ、ほんの少しの希望は見える。それは、彼が国外から自国を見てきているという経験。多少は王として役に立つかもしれないと思える。それは、針ほどの穴から差し込む光くらいに。
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