短編集ですがどのお話も好きです。
ハッキリ限定した終わり方でないところ、他の短編作品と同様。
なのですが、
会話のリズムがおもしろいのはこの一冊かと感じます。
登場人物のバックボーン(から見える各々の性格)も短話ではあるものの、鮮明
に分かる。人間模様がおもしろい。
先生の長編作品は未読なのですが、短いからこそ味わえる「ヤマシタ風味」があるような気がしていて、好きで読んでます。(5冊・5作品(?)目)
本作の中でも「ミラーボール」は特に下味、『ダシ』が効いていてオイシく読みました。
それと、
あとがきがまた良かった。
作品を描かれた当時のBGMが書かれてます。
そして、
この単行本をつくったすぐ後
《3.11》の時期だったらしく、
「一緒に踏ん張りましょう!」と記されてます。
今日読めたこと、何か縁を感じました。
読めて良かったです。
●204p。本作は2011年4月刊行された作品の電子版と表記あり。3月祥伝社セールにて●
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