経済 / Economy
Science
「パンノキ」が食料危機の救世主になるかもしれない
熱帯地域で栽培されてきた食用植物「パンノキ」は栄養価が高く、暑さに強い。気候変動の影響で従来の地域での生産が困難になりつつあるトウモロコシや小麦、大豆などの主食穀物の代わりになることが期待されている。
By Richard Schiffman
Opinion
静寂──北京の街に訪れた変化
中国の首都は、悪名高い騒音汚染を軽減した。これは電気自動車革命の成果だが、ポストコロナの完全な復興が達成されていないことも示している。台北を拠点にするジャーナリストが、前例のない沈黙に包まれるようになった巨大都市の様子を綴る。
By Lorenzo Lamperti
WIRED UNIVERSITY
オードリー・タン、グレン・ワイル、鈴木健らが問う多元的な未来とその実現に向かって──WIRED UNIVERSITY × Miraikan夏期講座レポート!
「多元的な未来」をめぐる異色の夏期講座、「WIRED UNIVERSITY」が東京の日本科学未来館で開催された。民主主義とデジタルテクノロジー、汎用人工知能との向き合い方、量子コンピューティングの可能性──白熱の講義をレポートする。
By Shunta Ishigami
SZ MEMBERSHIP
人類と地球を守るために、成長を諦めるべきだろうか?
過去一世紀にわたって続く資本主義は、多くの問題を引き起こしてきた。ただし、経済の成長を諦めることでそうした問題を解決できると考えるのは早計だ。どんなエンジンでも同じだが、適切に利用するためには、適切にコントロールする必要がある。
By Idrees Kahloon
WIRED UNIVERSITY
オードリー・タンやグレン・ワイルが登場!多元的未来を体感する特別講座:WIRED UNIVERSITY × Miraikan 開講
7月26日(金)、日本科学未来館とのコラボレーションのもと、WIRED UNIVERSITYの“夏期講習”が実現する。社会や経済をアップデートする新しいビジョンとして注目される「多元性(Plurality)」とは何か──豪華“講師陣”が集うこの機会をお見逃しなく!
By WIRED Staff
SM MEMBERSHIP
「脱成長」は地球を救えるか?
マルクス主義の研究者で哲学者の斎藤幸平は、今年英訳が刊行された著書『人新世の「資本論」』において経済成長を否定し、違うかたちの豊かさを受け入れようと呼びかける。そこに実効性はあるだろうか? 『The New Yorker』のレビュー。
By E. Tammy Kim
Opinion
デジタル・デモクラシーは多元的テクノロジーによって実現する── 経済学者グレン・ワイル来日セッションから
協働可能な多様性と民主主義のためのテクノロジーを実装する「Plurality」という世界的ムーブメントが注目されている。その中心メンバーのひとりグレン・ワイルが来日し、Plurality Tokyo主催のもとで貴重なセッションが実現した。
By Michiaki Matsushima
Business
ビットコインの価格急騰と、新たな熱狂の裏側にあるもの
ビットコインの価格が過去最高値を更新し続けている。そして新たな熱狂が広がるにつれ、その価格を動かす要因をめぐる神話や誤解も広がっている。
By Joel Khalili
Overdigitization
オーバーデジタイゼーションによって日常生活での格差が拡がる──特集「THE WORLD IN 2024」
技術革新によってわたしたちの生活は便利になっているが、デジタル格差も同時に拡がっていくだろう。基本的なデジタルスキルを身につけていない人は数多くおり、スキルを底上げするには政府による支援が必要となる。
By Naomi Alderman
GIVE DIRECTLY
援助プログラムの多くが非効率、現金が最善の手段となる──特集「THE WORLD IN 2024」
貧困にあえぐ国や地域を援助する国際機関は、これまでの支援システムが抱える欠陥を認め、現金の直接的な供与による現地コミュニティのボトムアップ的自立促進に舵を切る必要がある。
By Rory Stewart
COMPLEXITY ECONOMICS
低炭素社会の実現に向けて、複雑系経済学が注目されている──特集「THE WORLD IN 2024」
もはや過去の遺物となった経済学の均衡理論に代わり、社会・経済活動の複雑性の研究を研ぎ澄ますことで、低炭素社会実現へ向けた政策立案やイノべーションの促進を図ることができる。
By Simon Sharpe
Culture
「中都市」鎌倉から循環者を育む“渦”をつくれ。慶應鎌倉ラボの挑戦
鎌倉でいま、サーキュラーエコノミーから一歩踏み込んで「循環」を再定義する新たな試みが始まっている。デジタルファブリケーションがものづくりの民主化を超えて、共生アップサイクル社会を生み出しているのだ。プロジェクトを率いる田中浩也へのインタビュー。
By Takuya Wada
Business
富裕層が自分たちへの増税を望む理由
英国や米国の一部の大富豪たちが、自分たちに「富裕税」を課してほしいと主張している。もっと税金を払うことができれば、経済格差の大きい社会の安定が促される。そうなれば富豪にとってもプラスになるはずだというのが、彼らの主張だ。
By Sophie Charara
Business
前回のAIブームで雇用は奪われず、むしろ労働者が増えている職種もあった:研究結果
深層学習の活用が広まっていった2011年から19年の間の欧州で、AIに置き換わると考えられていた雇用が減少していなかったことが、新たな研究論文によって明らかになった。しかし、急速に台頭する生成AIが、これからの雇用に従来とはまったく異なる影響を及ぼす可能性は否定できない。
By Will Knight
Business
「ファンエコノミー」の創出や、UBIに向けた社会実験など、経済の仕組みを再構築するカンパニーたち:特集「リジェネラティブ・カンパニー」
ブロックチェーン技術を活用した新しい「ファンエコノミー」を生み出す取り組みや、ユニバーサルベーシックインカム(UBI)の社会実験など、経済の仕組みを再構築する動きが始まっている──未来を再生する次世代カンパニーを紹介する『WIRED』日本版の総力特集。
By WIRED Staff
Business
人口が減少しても、中国が経済成長する可能性はある
人口減に転じた中国で、少子高齢化による経済成長の鈍化に警戒感が強まっている。これに対して欧州の研究者であるキャサリン・ボーエンとベーガール・スキルベックは、新たなデータの分析結果などに基づき、人口が減少しても繁栄は可能であると主張する。
By Catherine Bowen、Vegard Skirbekk
Business
暗号資産は「証券」なのか? その未来を決める判決の時がやってくる
暗号資産は取引可能な金融商品である「証券」なのか、それとも別のものなのか──。暗号資産「XRP」の扱いを巡り米証券取引委員会(SEC)がRipple Labsなどを提訴した裁判の判決が下されることで、まもなく業界全体の命運が決まろうとしている。
By Joel Khalili
Plaintext
シリコンバレー銀行の経営破綻が残したトラウマと、露呈した“醜い現実”
シリコンバレー銀行の経営破綻に際して、賢明にリスクをとることで知られていた著名投資家たちは目前の脅威を見逃し、リバタリアンを自称する人々は政府に支援を嘆願した。そんな“醜い現実”が露呈している──。『WIRED』エディター・アット・ラージ(編集主幹)のスティーヴン・レヴィによる考察。
By Steven Levy
Science
健康にも経済にもよくないサマータイム、 制度廃止にもたつく米国と欧州の複雑な事情
日照時間を確保するために時計の針を1時間ずらすサマータイムの仕組みが健康や経済に悪影響を及ぼすとして、米国や欧州は廃止を目論んでいる。ところが、いくつかの理由から決定が難航している。
By Amanda Hoover
Business
好条件の融資や無料の豪華特典で起業家を魅了、経営破綻したシリコンバレー銀行がスタートアップ界の“よきパートナー”になった理由
経営破綻したシリコンバレーバンクについてスタートアップの創業者や投資家たちは、他行にはないサービスや特典が魅力だったと口を揃える。好条件の柔軟な融資や会議室の提供、そして無料の高級ワインやスキー旅行といった豪華特典は、もはや手に入らないものになってしまった。
By Paresh Dave