絶妙な雰囲気をまとった 3D 実装が不思議な魅力を醸し出すイタリアのインスタント食品 Banzai のウェブサイト
なんとも表現しにくい不思議なトーン
今回ご紹介するのは、Banzai というインスタントのヌードル製品のウェブサイトです。
公式サイトがこういう感じでフル 3D になっているのはなんか珍しいですよね。完成度がなんとも絶妙なラインを攻めているかんじで、不思議なこう……名状しがたい雰囲気を持っています。
もしかしたら、狙ってこういう雰囲気にしているのかもしれず、なかなかにどう紹介するのか悩ましいウェブサイトとなっています。
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いろいろな工夫は見られるが粗も目立つ
今回のサイトでは、かなり日本のカルチャーを意識していると思われる点を見つけることができます。
まず商品の名称である Banzai は日本語のバンザイ(万歳)を指していると思われますし、3D シーンは日本の屋台を連想させるビジュアルをしています。
日本人から見ると若干変なかんじに見えるかもしれないですが、たぶん海外の方々から見たイメージは相当再現度の高い日本風の風景に見えるんじゃないでしょうか。
屋台風の店舗に腰掛けている人物が何名か見えると思うのですが、彼らはそれぞれに「インスタントヌードル食品のイメージキャラクター」という役割を持っているみたいです。
ややパンクな見た目をしている人はカレー風味、緑色のテーマカラーをまとっている人は抹茶風味、というように、なにかしら製品と紐づくシンボリックな感じにデザインされているみたいです。
カーソルをホバーさせるとキャラクターが振り返るのですが、どうもこの振り返るかどうかのカーソルとの衝突判定とかもやや怪しく、荒削りな感じですね。どこまで狙ってそうしているのかわかりませんが……
キャラクターを選択するようにクリックするか、あるいはメニューからいずれかの製品を選択するかしてやると、下層ページがポップアップしてきます。
このときも、なんか謎の 3D シーンが途中で見えてしまっていたり、なんかバギーな挙動をしていて味わい深いです。
下層ページも 3D 表現になっていて、いろいろ工夫は凝らされている感じがするんですよね。
それだけに、挙動周りがなんとなく雑に見えてしまうのはちょっともったいない気もします。
誤解を恐れずに言えば、たぶん、普通に至らないところが多いウェブサイトということなのかもしれないのですが、とはいえ 3D シーンにはいろんな工夫と言いますか努力の跡も見え隠れしており、いろんな意味で不思議なウェブサイトです。
キャラクターが屋台に並んでいるシーンではブラーを活用して DoF っぽい感じのことをやろうとしている気配もあり、なんかこう……単純な手抜きとかではなさそうなんですよね。
どうも歯切れの悪い紹介の仕方になってしまったのですが、かなり個性的な事例の1つであることは間違いありません。
気になる方はチェックしてみてください。