重厚かつボリュームも凄まじい迫真のドキュメンタリー XR コンテンツ Inside Kristallnacht がすごい
日本語版がほしい! 切実に!
今回ご紹介するのは Inside Kristallnacht というウェブサイトです。
Kristallnacht というのは直訳すると水晶の夜という意味になるみたいなのですが、ナチスドイツによるホロコーストが大きなテーマとなっていて、それを生き延びた Dr. Charlotte Knobloch という女性博士の独白という形でコンテンツが進んでいく、かなり重厚なドキュメンタリーです。
ボリュームや WebGL 実装としての作り込みも凄まじくて、軽い気持ちで見ることができない迫真のコンテンツとなっています。
リンク:
XR 対応コンテンツらしい
今回のサイト、WebXR に対応しているようで環境が整っていればどうやら VR コンテンツとしても体験ができるようです。
残念ながら手元にはそのような環境・ハードウェアがないのですが、PC でも問題なく閲覧や体験が行えます。
タイトルシーンからしてもうすごい質感で、ガラスの破片が光り輝く様子に期待感が高まります。
ガラスの破片に映り込んでいる女性が Dr. Charlotte Knobloch さんですね。
コンテンツの道中、実際に彼女が喋っている様子を撮影した映像なども出てきますし、なによりナレーションは全編彼女の音声によってなされています。
本人が喋っているということで音声がすごいリアリティを持っていることもありますが、それに加えて 3D コンテンツとしての完成度がやばすぎて驚きます。
あえてトーンを落とした 3D シーンは雰囲気満点です。
PC で閲覧している場合でも、マウスを使って 3D シーン内はぐるりと見渡すことができるようになっています。
ナレーションの音声は基本的にスキップすることができない作りになっていて、英語が母語ではない場合はちょっとそのあたりが難しいところがあります。
ただ見ていて感じたのですが、音声に関してはあえてスキップできないようにしているんでしょうね。コンテンツをそれだけ没入した状態で見てほしいという意思があるのだと思います。
ここでは全部は紹介しきれないですが、あらゆる場面の完成度が素晴らしくて、目を離すことが難しいと感じるほどです。
3D シーンの完成度、そのバリエーションの多さと作り込み、さらにウェブというプラットフォームでどこまで品質と軽量化のトレードオフを取るのかなど、いろんな点で相当な工夫が凝らされている感じがします。
操作はそれほど難しいことはないのですが、いかんせん、コンテンツの量が半端ではなく、ゆっくりじっくり時間を掛けて消化しないとテーマがテーマだけに心のほうも追いつきません。
じっくりと腰を据えてご覧になることをおすすめします。
ぜひチェックしてみてください。