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SMTP

pointこの用語のポイント

point通信するときのお約束事だよ

pointメールを送るときに使うよ

point「Simple Mail Transfer Protocol」の略だよ

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簡単に書くよ

SMTP(読:エスエムティーピー)とは

通信するときに使うお約束事(通信プロトコル)のひとつ
であり

メール送信に関するお約束事
です。


image piyo

詳しく書くよ

順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「メール」と「通信プロトコルプロトコル)」について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。

メールは「パソコンさんの世界のお手紙機能」です。
話を単純化するために「パソコンさんの世界」と書きましたが、携帯電話やスマホ、その他諸々の媒体でも使えます。

SMTP

通信プロトコルプロトコル)は「通信するときに使うお約束事」です。

通信するときは足並みを揃える必要があります。
片方が日本語で話しかけたのに、もう一方が英語でお返事したのでは、コミュニケーションが成り立ちませんよね。
それと同じです。

SMTP2

そこで「○○通信をするときは××というお約束事に従ってやり取りしようね」と事前に決まっています。
言い方を変えると

通信するときは、お約束事が必要

なのです。

この「通信するときに使うお約束事」を「通信プロトコル(プロトコル)」と言います。

SMTP3

以上を踏まえて、いろいろある通信プロトコルのひとつで

メールを送るときに使うお約束事

が「SMTP」です。

SMTP4

Simple Mail Transfer Protocol(シンプル・メール・トランスファー・プロトコル)」の略で「SMTP」ね。
気が向いたら、覚えてあげてください。

SMTP5

※「Simple Mail Transfer Protocol」を何となく日本語にすると「単純な郵便物を運ぶお約束事」となります。[詳細]

SMTP6



SMTPはOSI参照モデルアプリケーション層にあたるプロトコルで、うんちゃらかんちゃらです。
一応書いてみましたが、あまり気にする必要はありません。

メールを送るときに使うお約束事

とさえ覚えておけば、特に困ることはないはずです。

SMTPは、その名の通り、とてもシンプルなお約束事です。
シンプルなので、認証機能とかは、ありません。
誰でも好きにメールを送れます。

SMTP7

これは、ちょっと、よろしくないですよね。
誰でもメールを送れたら、身元を隠した迷惑メールとかも出し放題です。

SMTP8

そのため最近は、誰でもメールを送れる形のSMTPを、そのままでは使いません。
POP before SMTPSMTP-AUTHといった形で、身元が明らかな人だけメールを送れるようにします。

なお、POP before SMTPは「受信できる人だけ送っていーよ」方式の認証のやり方です。
「メールを受信できる人は悪い人じゃないよね?」な考え方から生まれた仕組みです。
詳細は用語「POP before SMTP」の説明をご覧ください。

SMTP9

SMTP-AUTHは「お前の名前を言ってみろ」方式の認証のやり方です。
特に難しいことはありません。
メールを送るときに、普通にIDパスワードを使って認証するやり方です。
詳細は用語「SMTP-AUTH」の説明をご覧ください。

SMTP10

現在では認証を経由した後でメール送信をやるのが一般的です。
「全然シンプルじゃねーじゃん!」と、ぶーたれないでくださいね。
昔はシンプルだったのです。

あと、便宜上「送信」という言い方をしましたが、どちらかといえば「移動」と表現した方が正確です。

例えば、そうですね。

ピヨ太君がピヨ子さんにメールを送ったとしましょう。

SMTP11

ピヨ太君のパソコンから送られたメールは、ピヨ太君が使っている「SMTPサーバ」と呼ばれるコンピュータに到着します。
このやり取りで使われるお約束事がSMTPです。

SMTP12

ピヨ太君が使っているSMTPサーバに届いたメールは、ピヨ子さんが使っているSMTPサーバに送られます。
このやり取りで使われるお約束事もSMTPです。

SMTP13

ピヨ子さんが使っているSMTPサーバに届いたメールは、ピヨ子さん宛てのメールを入れておく箱(メールボックス)に保管されます。

SMTP14

あとはメールを見るだけです。
ピヨ子さんは「POP3POP)」や「IMAP」といったお約束事を使って、メールボックスにあるメールを見ます。

SMTP15

※メールを見る部分の詳細が気になる方は「POP3POP)」や「IMAP」の説明をご覧ください。

これがメールが送られるときの流れです。

ピヨ太君が送ったメールがピヨ子さんのところ(ピヨ子さんのメールボックス)に届くまでに使われるお約束事はSMTPだけです。
ピヨ子さんのところに届いたメールをピヨ子さんが見るときにPOP3やIMAPが登場します。

SMTP16

よく

SMTP:メール送信用
POP3:メール受信用


と説明されたりしますけどね。

どちらかというと

SMTP:メール移動用
POP3:メール閲覧用


です。
※POP3が「メール受信用」と表現されるのは、メールサーバに届いたメールをパソコンで受信するときに使うからだと思います。

気が向いたら、頭の片隅にでも置いておいてあげてください。


image piyo2

一言でまとめるよ

まぁ「SMTP」って単語が出てきたら「メール送信に関するお約束事なんだな~」と、お考えください。

一番上に戻るよ
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おまけ

■訳してみるよ

「SMTP」は「Simple Mail Transfer Protocol(シンプル・メール・トランスファー・プロトコル)」の略です。
「simple(シンプル)」の意味は「簡単な」とか「単純な」とかです。
「mail(メール)」の意味は「郵便」とか「郵便物」とかです。
「transfer(トランスファー)」の意味は「移す」とか「動かす」とか「運ぶ」とかです。
「protocol(プロトコル)」の意味は「(外交上の)儀礼」とか「議定書」とかですが、今回は「お約束事」と解釈してください。
何となくくっつけると

単純な郵便物を運ぶお約束事

となります。


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