単項演算子
演算子だよ
変数とか値が1つだけ登場するよ
簡単に書くよ
単項演算子(読:タンコウエンザンシ 英:unary operator)とは
演算子の分類のひとつ
であり
「num++」の「++」のように、その演算子を使った計算を眺めると、変数(プログラミングにおける値を入れておく箱)とか値が1つだけ登場している演算子のこと
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「演算子」と「被演算子(オペランド)」について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
演算子は「どんな演算をするか表す記号」です。
「+」「-」「*(×)」「/(÷)」の四則演算の記号をはじめ、なんかいろいろあります。
被演算子(オペランド)は「式を構成する要素のうち、演算子じゃない方の要素」です。
変数(値を入れる箱)とか値のことです。
例えば、そうですね。
1+2
という数式があったとしましょう。
この式を構成する要素は「1」「+」「2」の3つです。
この3つの要素のうち「+」が演算子です。
「1」と「2」が被演算子(オペランド)になります。
以上を踏まえて
式を書いたときに、被演算子(変数とか値)が1つだけ登場する演算子
が「単項演算子」です。
例えば、先ほどの
1+2
ですが、登場する被演算子は「1」と「2」の2つです。
ですから、演算子「+」は単項演算子ではありません。
コンピュータの世界には「インクリメント演算子」という演算子があります。
インクリメント演算子の見た目は「++」(プラスが2つ)です。
役割は「今の値に1を足すこと」です。
例えば、以下のような処理があったとしましょう。
num = 1;
num++;
これは
・変数「num」に1を入れてください
・変数「num」の値に1を足してください
な命令です。
この処理が終わった後、変数numの値は2になっています。
ここで「num++」に注目してください。
この式を構成する要素は「num」「++」の2つです。
この2つの要素のうち「++」が演算子です。
「num」が被演算子(オペランド)になります。
登場する被演算子は「num」の1つですよね。
ですから、演算子「++」は単項演算子です。
このインクリメント演算子のような
式を眺めたときに演算子じゃない方が1つだけ登場する演算子
が単項演算子です。
ちなみに
z=x+y
という数式があった場合「z=」の部分は無視してくださいね。
「x+y」の部分に注目して
演算子:「+」
被演算子:「x」「y」
と数えます。
一言でまとめるよ
まぁ「単項演算子」って単語が出てきたら「変数(プログラミングにおける値を入れておく箱)とか値が1つだけ登場する演算子なんだな~」と、お考えください。