登録日:2017/04/12 (水) 17:33:36
更新日:2024/12/11 Wed 13:59:41
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オレは彼が傷つき汚れ堕ちていく様をただ見ていたかった
人物
次元を自由に移動する「影の手」を持つ妖怪「
闇撫」の1人。
「闇撫」とは、異次元に生きる下等妖怪を僕にする事ができる数少ない種族のうちの1つである。
翡翠色の長髪を持つ
美男子。
仙水が霊界探偵だった頃からのパートナーであり、当時は髪を後ろで結っていた。また、現在は和装であるが、仙水と出会った頃は現代風の服を着ていた。
常に落ち着いた口調で話す理屈家。案外おしゃべりでもある。
しかし精神面がかなり歪んでいて、仙水に対し倒錯した愛情を抱いている。
その歪んだ思想は他人に理解される事はほとんどなく、後述の彼の嗜好を聞いた
桑原は
「吐き気がしてきたぜサイコ野郎め!」と嫌悪感を露にし、その考えが大事件を引き起こすきっかけになったと知った
蔵馬からは
「できることならこの場でお前を殺してやりたい」とまで言われていた。
仙水の良き理解者であるが、仙水と出会った当時は、仙水が霊界探偵だった事もあり敵同士という関係であった。
仙水は倒した妖怪を全て殺していたため、樹も仙水のターゲットとなり殺されかける。
何とか逃走しようとするが、仙水を振りきる事ができず、彼の容赦ない攻撃をくらい続けとうとう倒れてしまう。
そして仙水に殺される覚悟を決めた時に、彼に「死ぬ前に何か言い残す事はあるか?」と尋ねられるとふとこう答えた。
できればもう1日生きたい
なぜだ?
明日「ヒットスタジオ」に戸川純が出る
この予想外の返答に仙水は思わず驚き、少し黙った後にこう返した。
どうやら仙水は、妖怪であるはずの樹が人間臭い返答をした事に天地がひっくり返るほどの衝撃を受けたようで、妖怪の意外な一面を知った彼は樹の命を奪う事をやめて彼と談笑する。
これがきっかけで意気投合した樹は仙水の人間臭さに魅かれ、以降は仙水のパートナーとして彼を支える事となる。仙水が霊界探偵を辞めた後も彼に就き従った。
そして、仙水が魔界に繋がる穴を開けて魔界へ行こうとしていた時も、その暴挙を止めようとせず彼の計画に加わり、彼の望みどおり魔界に繋がる穴を拡張し続けた。
ちなみに、仙水の言っていた「オレ達7人」が仙水の7つの人格を指している事は最初から知っており、仙水にとって自分はただのコマに過ぎない事を知った上で計画に協力していた。
仙水の暴走を止められる立場にありながら彼を止めようとしなかったのは、仙水が傷つき汚れていく様子を側で見ていたかったから。
出会った時に見た仙水の純粋で無垢な素顔が、人間の醜い部分を見続ける事でどこまで変わっていくかに興味が湧いたらしく、彼が堕ちていく様を傍観する事が樹の唯一の楽しみだったのである。
「キャベツ畑」や「コウノトリ」を信じている可愛い女の子に
無修正のポルノをつきつける時を想像するような下卑た快感さ
その点人間の醜い部分を見続けた仙水の反応は実に理想的だったな
割り切ることも見ぬふりもできずに
ただ傷つき絶望していった
そしてその度強くなった
この事を笑顔で語っていた時の樹の眼は狂気に満ちており、桑原からは「諸悪の根源はおめーのような気がする」と吐き捨てられていた。
なお、仙水と組む以前にも、興味を持って何人かの人間と付き合った事があるらしい。
能力
妖力はB級の下位程度だが、「影の手」を用いて亜空間を自由に行き来できる能力を持ち、防御力はかなり高い。
仙水一味の中にいる時は“門番”のニックネームで呼ばれていたが、この呼び名の由来である能力は魔界の扉の影響で得たものではなく、闇撫である彼本来の能力である。
亜空間への移動の他にも、異次元にいる下級妖怪も僕にする事が出来、作中に登場した「裏男」も彼の“ペット”のうちの1匹である。
相手の力量もある程度なら把握でき、飛影と蔵馬が元はA級の妖怪であった事も見破っていた。
樹が飼っている下級妖怪のうちの1匹。
次元の狭間で生きる平面妖怪。巨大な人間の影に目、鼻、口がついた姿をしている。
腹の中は亜空間になっていて、飲み込んだ者をそこに閉じ込める。
飲み込まれた者は、目の部分から外界の様子を確認する事が出来るようになっている。
樹を殺してしまうと、そこからの脱出は不可能である。
活躍
仙水の望みを叶えるため、蟲寄市の地下にある入魔洞窟の最奥で、魔界に繋がる穴を拡張し続ける。
魔界への穴が開ききるまで30分となった頃に、
幽助達が洞窟の奥まで辿り着く。
巻原(
戸愚呂(兄))が倒されると、仙水と幽助の一騎打ちに邪魔が入らないよう、裏男を使役して桑原、蔵馬、飛影、
御手洗を亜空間へ隔離する。
そして、自分が仙水に関心を持ち、彼の計画に加担するようになった前述の理由を桑原達に明かすと、仙水と幽助の対決を静かに見守るよう彼らに強要した。
しかし、彼らを閉じ込めていた際にも、常人には理解し難い態度を見せた事で、桑原は段々と苛立ちを募らせていく。
そして、桑原達が後に自分達の脅威となる前に1人ずつ始末しようとするが、その前に激怒した桑原が次元刀の能力に覚醒し、裏男の右目を斬られてしまう。
これによって桑原達の脱出を許してしまい、この際に自身も右目を斬られ負傷した。
その後は亜空間にしばらく身を潜め、雷禅に精神を乗っ取られた幽助の手により瀕死となった仙水の前に現れる。そして勝負に納得がいかず仙水に掴みかかっている幽助に向かってこう言った。
そのまま死なせてやれ
どうせあと半月足らずの命なんだ
仙水の体は、“
医師”の能力者・
神谷ですら手の施しようがないほどに、悪性の病巣に侵されていたのである。
「次こそ魔族に生まれますように…」と眠るように息を引き取った仙水の最期を見届けた後は、
「死んでも霊界には行きたくない」という彼の遺言に従い、彼の遺体と共に異次元へと消えていく。
この際には幽助達に向かって、このような言葉を残している。
これからは2人で静かに時を過ごす
オレ達はもう飽きたんだ
お前らはまた別の敵を見つけ戦い続けるがいい
その後、2人がどうなったか誰も知らない。
忍…
お前が「忍」でいるとき
想像を絶するような痛みの中で
そんな素振りを一度も見せてくれなかったな
オレはそれが少し悔しかった
余談
樹が去り際に残した台詞は、パワーインフレを続けるバトル漫画に対する痛烈な皮肉であり、連載に苦痛を感じていた原作者の心の叫びでもある。
この回から半年ほどして、「幽白」は作者の希望により連載が終了した。
コウノトリの下りは当時の読者から語り草に挙がる台詞の一つ。
メインターゲットである小学生には意味がわからず、「これで性知識を知った」「今なら言いたい事がわかる」「この場面の意味がわからなくて母親に聞いたらドン引きされた」など、強烈な体験談に事欠かない。
亜空間の中での仙水に対する危ない言動から、ファンからはよくガチホモ扱いされる。
「項目は既にオレの手を離れた。時がくれば自ずと追記・修正される。もうオレには止められない」
- てか、仙水と二人しかいない空間で何してるんだろう -- 名無しさん (2017-04-12 17:52:23)
- 樹役の辻谷は、御手洗の担任教師も充てたな。 -- 名無しさん (2017-04-12 19:15:02)
- ↑2仙水って死んでるから死体を抱き締めてるんだろう -- 名無しさん (2017-04-12 19:46:44)
- ↑腐って崩れ落ちていく様をただ見ているんだろうな。あらゆる意味で「望み通り」に。 -- 名無しさん (2017-04-12 20:21:31)
- B級の下位って武威や鴉くらいかな? -- 名無しさん (2017-04-12 21:22:06)
- TV見てるんかい・・・ -- 名無しさん (2017-04-12 22:13:59)
- なんというか、人間界での生活満喫し過ぎだろ、と思うw -- 名無しさん (2017-04-12 22:53:30)
- ホモ扱いもなにもガチの関係やろこいつら。仙水の中の女の人格慰めてるって樹が「よしよし」とかしてんのかと子供のころ勘違いしてたわ -- 名無しさん (2017-04-13 01:02:16)
- 今連載してたらAKBが出るのを観たかったとかになるのかな? -- 名無しさん (2017-04-13 04:09:59)
- 元々言えばエンマ大王の隠蔽工作のせいで悪事を働かない妖怪でも仙水に殺されるから、樹もその一人だろ。性格が歪んでるけどそこはまぁ価値観な問題だし -- 名無しさん (2017-04-13 11:59:32)
- ↑3ん?「よしよし」って頭撫でて慰めてあげるんでしょ?(すっとぼけ) -- 名無しさん (2017-04-13 21:23:40)
- 仙水はこいつをどう思ってたんだろうな。ナルとかは好意を持ってたんだろうけど、忍辺りはそのゲスさをわかった上で信頼してたんだろうか -- 名無しさん (2017-04-13 22:41:13)
- 名字無しは、妖怪の伏線だったか。 -- 名無しさん (2017-04-13 23:32:01)
- ↑×2個人的なイメージだけど、カズヤなんかはガチで樹のこと嫌ってそう -- 名無しさん (2017-04-13 23:46:10)
- コウノトリの下りほど言いたいことは分かるけど理解はできないって言葉が似合う場面はない -- 名無しさん (2017-04-15 07:57:33)
- ↑4 最初のうちはパートナーとして信頼してたと思う。でも例のアレ見て堕ちてからは自分の殻に籠ってるような状態だし、ナルはともかく本来の忍は樹のことも所詮他人みたいな状態だったんじゃないか。 -- 名無しさん (2017-04-19 20:04:54)
- まぁ戸愚呂兄や痴皇に比べりゃまだ可愛いほうだな -- 名無しさん (2017-04-23 08:53:23)
- ↑8 樹がナルの事を語ってるとき桑原は「頭がおかしくなる~」と言ってたから脳内で想像してしまったに違いない・・ -- 名無しさん (2017-04-28 12:33:13)
- モンスト出演おめ -- 名無しさん (2017-05-02 17:55:11)
- 見た目はもちろん声も変えずに喘ぐ仙水(ナル)をガン堀りする樹…地獄絵図でしかない -- 名無しさん (2017-07-19 02:39:42)
- くそみそイツキック -- 名無しさん (2018-01-19 22:45:21)
- 仙水は樹の人間臭い部分に共感したけど、実は醜悪な意味で人間臭いやつだったか -- 名無しさん (2018-07-30 01:27:57)
- 「オレはそれが少し悔しかった」のくだりを見ると、「仙水が傷つき汚れていく様子を側で見ていたかったから」って動機も、助けることができなくて開き直った結果かもしれない。 -- 名無しさん (2018-07-30 09:47:01)
- 2人で時を過ごすと仙水の遺体抱えて異空間に姿消したけどその異空間は時間が流れない所なのかと。時間経過に伴って遺体がマズイことになるらしいし -- 名無しさん (2018-07-30 22:02:16)
- 冨樫義博が戸川純のイラストを描き下ろしていたときは驚いた。 -- 名無しさん (2018-08-07 08:02:39)
- 愉悦部の一員になってもおかしくない -- 名無しさん (2018-08-07 08:46:08)
- ↑3 もし時間が流れてたら今度は別の意味で仙水が傷つき汚れていく様子をそばで見ていくことになるのか…でも樹ならそれでも構わなさそうなのが怖い -- 名無しさん (2019-11-25 07:42:42)
- コウノトリに無修正ポルノを見せつける変態 -- 名無しさん (2019-12-24 22:47:10)
- ホモっていうか果たして妖怪に明確な性別があるんだろうか?実はああ見えて雌なのかも、飛鳥了みたいに雌雄同体なのかもしれない。 -- 名無しさん (2020-01-13 01:48:13)
- 明言されてないけど彼も下級妖怪を使役しているから支配者級(クエストクラス)だったりするのだろうか -- 名無しさん (2020-02-11 00:48:10)
- 「お前たちがここで逃げ出すといずれより脅威となる(キリッ」どのみち仙水は寿命だったし、ラスボスからは逃げられないというゲームの駒を演じただけよね -- 名無しさん (2020-10-25 06:50:23)
- コメ欄見てるとこいつの「少し悔しかった」って言葉にロマンティックな意味想像してる人がいたんだな。仙水が傷ついて絶望する姿を理想と評してるんだし、単に期待してた「想像を絶する痛み」に苦しむ姿が全然見れなかったことを悔しく思っただけと考えてたんだが。 -- 名無しさん (2020-12-19 02:30:18)
- 不意を突いた結果とはいえ、次元をどうこうできる存在じゃないと飲まれたら詰みの裏男は下級妖怪なのか? -- 名無しさん (2021-08-09 05:35:04)
- 逆に言うと不意打ちの一発芸でしかないし、いつか口を開けた瞬間に飛び出せるかもしれない。戸愚呂弟がB級妖怪なのと同じような感じで、わかってれば特別な体制取る必要なく対応可能って意味での下級扱いなんじゃね? -- 名無しさん (2021-11-18 17:32:44)
- ↑3 仙水が変わった全ての元凶にして幽助の言うように実質勝ち逃げした中でその点が樹にとって唯一の果たせなかった目標かもしれない。 -- 名無しさん (2021-11-21 09:20:08)
- なぜそれだけで気付いたかって、そりゃ「明日最終回をやるドラマ」って言えばいつもそのドラマを見てる人なら普通に気がつくと思うが… -- 名無しさん (2021-11-21 12:37:25)
- 午後9時10時のドラマの最終回ってほぼ同じ日に何個もやりそう -- 名無しさん (2021-11-21 12:57:14)
- 最後のセリフ見るに本心では壊れる前に自分に吐き出して欲しかったんだろうな -- 名無しさん (2022-08-09 07:27:32)
- アニメのドラマ発言がおかしい扱いされてるが当時なら人気あるドラマの最終回とかすぐピンと来るものだったからおかしくないよね。同じ日に何個もドラマ最終回やるとかもないし -- 名無しさん (2022-09-05 11:35:21)
- 楽しみにしているドラマだけなら特定できんだろうけど最終回ならな -- 名無しさん (2023-01-09 12:20:25)
- ↑9 当人も「恋人と爆弾を一変に手に入れた」と語ってたし、向けてた愛情は本物ではあったと思うよ。その形が歪すぎるってのはあるが。仙水の死後も一緒にいたりと、めちゃくちゃ偏執的な印象もあるのよね樹 -- 名無しさん (2023-01-09 12:31:39)
- 異空間の中で永遠に仙水の死体といるのかな?この二人のその後は誰も知らないらしいから作者も考えてなさそうだけど。仙水の魂どうなってるんだろ -- 名無しさん (2023-11-18 20:50:27)
- パートナーであるはずの自分にさえ苦しむそぶりを見せない=心を許していないってことが妖怪としても片思いの恋人としても悔しかったんだと思う。結局最期まで仙水の全てを手に入れることがかなわなかったんだから。樹にとっても仙水には「勝ち逃げ」されたんだと思う。 -- 名無しさん (2023-12-28 00:34:21)
最終更新:2024年12月11日 13:59