登録日:2017/04/08 Sat 17:34:01
更新日:2022/05/13 Fri 22:16:52
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纏雷(てんらい)とは、ゲーム『モンスターハンターフロンティアZZ』に
登場するスキルの一つである。
10ポイントから発動。
概要
『Z』に変わる前の『MHF-G』時代、アップデート「G9」にて実装された。
いわゆるG級スキルに分類される。
電力を溜めてパワーアップする大型鳥竜種「
トリドクレス」の生態を反映したスキルで、数あるMHF独自スキルの中でも一際変わった特徴を持っている。
まず、これを発動すると、画面左側のハンターネーム下に黄色のゲージが新設される。
ゲージは移動、回避、攻撃を行うごとに上昇していく。
こんな感じで。
ゲージの溜まり方だが、以下の各行動によって上昇値が大きく異なる。
雀の涙レベル。
歩こうが走ろうが微々たる量で、基本的にこれだけでゲージMAXを狙うのは止めたほうがいい。
あと僅かで届く時に移動していて、丁度溜まりきればいいな、というぐらいに捉えておくべき。
コロリン、緊急回避のどちらでも最大値の5分の1が必ず上昇する。
武器種を問わず安定してゲージを上げられる手段。
武器種とモーションごとに上昇値が異なる。
大剣などの一撃重視型は大きめで、片手剣などの手数型は少なめ。
どの方法で溜めるにしろ、途中で攻撃を受けて吹っ飛ばされたorかち上げられた場合はリセットされてしまう。
怯み、こかし程度のリアクションであればリセット判定は出ない。
で、ゲージがMAXになるとハンターの身体が放電。
両足にバチバチと火花が発生し続け、スキル名通り「雷」を「纏」う格好となる。
ゲージも白く変化し、1分間は以下の効果がいっぺんに付与される。
この時間は辿異スキル「纏雷強化」で延ばすことが可能で、+1なら1分20秒、+2なら2分に延長される。
スキル
「状態異常無効」(【多種】発動時はそちらが優先)
「移動速度UP+2」
「武器捌き」
「回避距離UP」
特殊効果
「抜刀時の移動速度UP」
「常時肉質+5」
このうち特殊効果のみ、同系統の効果と重複するようになっている。
前者は狩猟笛の自己強化旋律や、ハンマーのシジル「溜め移動術」と重複し、後者はスキル「弱点特効」の適用条件を満たしていれば+10に計算される。
やはり、一番の注目点は
部位を問わず、常に肉質が軟化した状態でダメージ計算が行われることだろう。
無条件で肉質+5してくれるスキルは今までなく、狙い撃ち(扇射)、弱点特効などは条件が定められていた。
同じG9下で実装された、同様に無条件発動が可能なスキル「
不退」は実用性を高めるための下地作りが
気の遠くなるほど困難であり、更に根性効果が無効化されることからとても初心者が気軽に発動できる代物ではなかった。
長所
弱点特効は適用のための条件が「攻撃した部位の肉質35以上」となっているのだが、MHFのモンスター、特にG8以降は弱点以外の部位でそのような肉質に設定されていないケースが多い。
つまり、ピンポイントで弱点部位を狙い続ける技術が無ければ、弱点特効はスキル枠を狭めるだけのデッドウェイトと化してしまう。
それに対して、纏雷は時限付きとはいえ、部位を問わず補正が適用される&色々な副次効果付きというアドバンテージは実に大きい。
弱点特効と比較して負担も敷居も低いのが魅力的。
迅速にゲージを溜めさえすれば、全体的に硬い肉質持ちのモンスターに対しても平均ダメージの底上げが図れる。
一方で、弱点部位をピンポイントに狙える腕があるなら弱点特効との併用はもちろん強力である。
弱点に対して肉質+10されるわけだから、与ダメージの上昇幅はかなり大きなものとなる。
ただし弱点特効は発動の必要スキルポイントが20と重い。組み込むかどうかはじっくり考えること。
納刀・抜刀時両方において、立ち回りが素早くなるのも見逃せない。
モンスターに距離を取られても多少楽に追いつける。
極ノ型の抜刀ダッシュには移動速度UP効果が適用されないこともあり、武器種や状況によっては普通の移動の方がスタミナに負担をかけず便利。
ヘビィボウガンのように機動力が重い武器種は回避距離UPの恩恵が特に強い。
時限付きという点からアテにできるものではないが、これも便利といえば便利である。
短所
上記のメリットは全て
ゲージを最大まで溜めきった後、という一番の前提条件がつく。
そのため、
途中でホイホイ被弾してロストしまくるようでは、肉質軟化も機動力UPもいつまでたっても得ることはできない。
ノーモーション突進などの理不尽な攻撃は仕方ないであろうが、発動者にはしっかりとしたプレイヤースキルも一緒に求められるのである。
これは被弾で攻撃力上昇がリセットされる
吸血や
雌伏、オーラ消失中に攻撃力が低下する
絶対防御態勢などにも同じことが言える。
機動力が強化されるのは確かに便利だが、必ずしも全武器種にとって良いことばかりとは限らない。
ゲージがMAXの時とそうでない時とで、操作感の違いが響いて来ることがある。
特に平時の移動が遅く、抜刀ダッシュ以外ではコロリン移動が軸のヘビィボウガンなどといった武器種は、この恩恵の有無と操作感の違いが激しく表面に出やすいため、時に思わぬ手元の狂いが生じることも。
ただしダイレクトに甚大な悪影響が出るというほどではなく、差異を把握しきった上で扱いこなせるのであればまぁ無視できるレベル。
当然のことではあるが、火力面で明確に影響が出るのは物理ダメージのみ。
属性はスキル「属性特効」など、別のアプローチで伸ばす必要がある。
何はなくともゲージを溜めることが大前提だが、そのぶん得られる特殊効果は便利で強力。
肉質の硬いモンスターに有効なスキルとして活躍が見込める。
ただし、欲張って無理に攻めると発動前にゲージがロストしてしまう。かと言って被弾を恐れ、攻め手をないがしろにするのも問題である。
無理なく攻め、華麗に回避し、効果をモノにしていこう。
相性の良いスキル
言わずと知れた強力な防護系スキル。
要は吹き飛ばされなければいいので、万が一に被弾そのものを無かったことにしてくれるのは助かる。
昔と違い、オーラ消失中の物理攻撃力低下ペナルティにどう向き合うか、という点が課題となるが。
MHFにはフレーム回避の通用するモンスターは多いが、これがあるとより安定して回避できる。
遷悠ナルガ防具の自動発動、G級では激励、超回避などアプローチは色々。
ガード可能な武器種の場合、無茶なコロリン、ステップに失敗して吹き飛ばされるよりはガードで凌いだ方がいいこともある。
「+2」段階なら通常はガードできない攻撃も防げる。
G級ではランナー(絶倫)、武器捌きとの複合スキル「要塞」がある。
余談
「巧撃」「閃転」「
氷界創生」等と共に纏雷が実装されたG9は、ハンター達のそれまでのスキル価値観を変える一つの節目となった。
というのも「GG」の
穿龍棍実装以降、パワーインフレがもたらした弊害としてG5、G6頃から
「
どんなモンスターも適当に殴るだけで良い」という風潮がゲーム内に漂い始めており、狩猟にある種のマンネリ化が生じつつあった。
単純に攻撃力関係のスキル(特に
秘伝珠)を詰め込めばそれで事足りる、という価値観が広まっていたのである。
実際はその頃「ピンポイントの弱点以外に弱点が無い」モンスターは既に数多く、今振り返ればその考え方は不適切だったのだが、「適当に殴ればいい」というハンターが多かった当時の
メゼポルタでそれに気付く者は少なかった。
時同じくして運営は
ギミック系モンスターの投入などでテコ入れを図ったものの、モンスターとしての実評価を鑑みれば少々ズレたテコ入れであったと言わざるを得ない。
しかし、G9で纏雷をはじめとした火力系スキルが多数登場して選択肢が増えたことや、高難度モンスター「極み吼える
ジンオウガ」の登場が発端となり、環境は大きく変化した。
極みオウガ自身の超絶怒涛な戦闘能力のみならず、鉄壁すぎる肉質を前に時間切れを迎えるハンターが続出。
更に対策となるスキルを詰め込もうとしても、枠の上限のせいで全部位
G級防具(スキル枠上限12)で固めたとしても欲しいものが全部入りきらなくなるという事態が起きた。
今までのただ単に「火力スキルを詰め込み、適当に殴る」やり方では限界があることが証明されたのである。
その結果、
「何も考えずに殴るよりも、ちゃんと適切なスキルを選んで発動させた方がいい」
と考え直す向きが出始め、単純な最高火力だけではなく、相手や装備、戦術ごとに適したスキルの取捨選択能力が強く求められるようになった。
特に纏雷は、先の極みオウガで同じ常時肉質軟化を内包したスキル「不退」の有効性が実証されてからはその点で改めて注目を浴びた。
不退と比べて発動難度が圧倒的に低い手軽さも相まって、あっという間に普及したことは想像に難くない。
追記・修正はまずゲージを最大まで溜めて…
槍 ア ニ ヲタ
ピャアウ!!⊂(゚∀゚ ) ⊂⌒`つ (゚д゚ / ⊃_)∋三三三三
槍 ア ニ ヲ タ
ちくしょう!またゲージロストしやがった!お前はいつもそうだ。
- なお吹っ飛び・カチ上げには味方の攻撃も含まれる模様。SAの普及や攻撃の改善で起こりにくくなったとはいえ大剣の溜め切り上げやガンスの極龍滅砲で飛ばさないように注意! -- 名無しさん (2017-04-09 00:02:51)
- 火力特盛でオールおkは今となっては本家がその状態だなぁ… -- 名無しさん (2021-05-02 17:07:43)
- このスキルって相手のモーションから、何ならわざと懐に入って攻撃を避けるって判断も有効だったのが良かったと思うよ。 -- 名無しさん (2022-05-13 22:16:52)
最終更新:2022年05月13日 22:16