ひたすら
ゲームやネットサーフィンにふけったり、ただただ寝ていたり、夢や妄想に浸っていたり、お酒に頼ったりしても、状況はまったく好転しない。
辛いかもしれないが、まずはきちんと現実を受け止めることが、ニート脱却の最初の一歩と言える。
何らかの病や障害が疑われる場合は、病院に行ってみるのも手だろう(後述)。
労働契約を結ぶ際や、学校に入学する際、あるいは資格試験を受ける際にも身分証明書の提示を要求されることがあるが、
そもそも
「何の身分証明書も持っておらず、まずそこからどうにかしなくてはいけない」という人
も少なからず存在する。
学生ではないので学生証は持っていないし(過去の物を持っていたとしても効力はない)、海外渡航歴が無ければパスポートは持っていない可能性が高いし、車が必要ない人(都会の若年層に多いとされる)は運転免許証を持っていない……など、理由は様々あるが身分証明書を持っていない人が存在する。
保険証や年金手帳は(紛失していない限り)ほとんどの人が持っていると思われるが、
顔写真付きの証明書のみ認めている
という場合も多いのでそれだけでは不十分なこともある。その場合は取得が簡単なマイナンバーカードを取得しよう。
有料かつ期限もあるが、パスポートも比較的取得しやすい。海外に渡航することを考える場合はこちらも視野に入るだろう。
そもそも、
(パスポートなど)身分証明書を取得するのに身分証明書が必要
という例も多いので、身分証明書を全く持っていない人は、まず簡単に取得できる
住民票
を取得し、その後に保険証を取得するのが良い。
意味もなく昼夜が逆転していたり、ジャンクフードばかり食べていたり、食事の時間が不規則といった生活習慣を改善しよう。
こうした不摂生が日々の気力を奪っている要因かもしれないし、仮に就職できても生活サイクルに全くついてけなかったり体調不良の原因となる。
食生活は朝昼晩の3色を基本に栄養バランスの良い食事をとる。間食(おやつ)は食べ過ぎないように。
夜の寝静まった時間は自分もちゃんと寝る、朝はしっかり起きて日光を浴びる、昼寝は時間を決めて程々に。基本的な部分からメリハリを付けよう。
睡眠障害や摂食障害などが疑われる場合は、安易な自己判断をせずに病院を受診すべきであろう。
※ご自身の健康問題については、専門の医療機関に相談してください
気づいていないだけで、何らかの病気が潜んでいる可能性もある。
うつ病を患っていたり、発達障害・学習障害・軽度の知的障害・睡眠障害などで就労・学習が困難な場合や、体力や気力を奪う要因となる病が見つかる場合もあるかもしれない。
きちんとした診断がつけばもはやニートではなく、社会復帰のサポートを得られるだろう。
度合いによっては障碍者手帳などが交付され障碍者年金含めた公的な支援を受けられる。
病気や障害と知らないので敬遠していた人も、そうだと分かれば支援してくれる人も出てくるかもしれない。
そうした心当たりがなくとも、(特に成人は)定期的な健康診断を受けておくと安心である。
-
自宅で特に何をするでもなく過ごしているなら家事のお手伝いでもしてみよう。
料理、皿洗い、洗濯、掃除、買い物何でも良い。もしかしたらお小遣いをもらえるかもしれないぞ、それも立派な労働で得た対価だ。
また、両親に対する感謝の気持ちが生まれ、恩返しのための勤労の意欲が湧くかもしれない。
こうした基本的な家事が、アルバイト等のスキル習得に繋がったりもする。
見た目に自信が付けば外に出る意欲が湧くかもしれない。
髭やムダ毛を剃る、髪を切る、髪型を整える、シェイプアップする、新しい服を買う、スキンケアやメイクをする等…できる事ならたくさんある。
まずは、災害など非常時でないなら風呂にはなるべく毎日入って服は洗濯しましょう。
ここを見る余裕があるなら水とガスは通っているはずだし、お風呂が使えなければ近所の銭湯やネットカフェのシャワーなどでも良い。
まさかしわくちゃのスーツとネクタイ&襟が黄ばんだワイシャツを無造作に着て無精髭と脂ぎった寝癖ボッサボサな顔写真を履歴書に貼り付けるつもりじゃないよね?
引きこもったままだと就職出来ても体が持たない。通勤やデスクワークだけでも結構体力を消費するのだ。
筋トレは精神的にも良い影響を与えるとされるが、いきなりハードなトレーニングをすると身体を壊すので注意。
公共交通機関を利用しても旅をしてみるのも良い。…そもそも一人で電車に乗れる?
切符の買い方や路線図の見方ぐらいは覚えておいて損はないだろう。
家族は身近すぎるので友人などが理想だが、誰とも話していないならまず家族からでもいい。
元々
吃音などの言語障害を持っていてスムーズにしゃべれないというなら仕方ないが、健常者でも誰かと長らく会話をしないとびっくりするくらい声が出なくなる。
いきなり会話は難しいという人は、発声練習をしたり、カラオケに行ってみるのも手だろう。
ただ、いきなり長時間声を出して喉を傷めないように……。
お金が必要になり働く意欲が出るかもしれない。
無論、どんな世界でも簡単にプロになれるほど甘くは無いが、その趣味が仕事に繋がる可能性もある。
ただ、熱中し過ぎて就職活動が疎かになったり、酒や
煙草といった嗜好品や
パチスロ等のギャンブルにお金を使い過ぎないように注意しよう。
自分を見つめなおせば何かしら取り柄に気づけたりするかもしれない。
やりたい事や目標を紙に書いてみたり、PCのメモやワードで文章を作ってもいい。
また、余裕があれば一人旅に出てみても良いが、危険地帯に行くのは絶対に止めよう。
「やりたい事」が特にないならば、いっそ「耐えられそうな事」を探してみよう。
今普通に働いてる人達だって、元々やりたかった仕事に就いているとは限らないのだ。
新たな知識を得る事は自分の武器となる。
漫画や雑誌も良いが活字も読めれば読書の幅が広がる。読書の習慣が無い人は、まずは10ページ…いや1ページでも良いので、少しずつ習慣付けてみよう。
図書館に行ってみるのもお勧め。公立の図書館の多くは無料で利用できる他、学外の人も利用可能な大学の図書館もある。
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ネットだけでなく、テレビや新聞など別のメディアもチェックしよう。
「今の時代、動画配信サービスも充実しているし、ニュースならネットで十分」と思うかもしれないが、依然としてテレビや新聞の影響は大きい。
バラエティー番組や芸能人などの話題はネット上では軽視されがちだが、そうでない層からすれば今でも重要な娯楽である。
何事も概要くらいは知っておくと、あらゆる人とコミュニケーションを育む上で役に立つ。
社内のコミュニケーションは勿論、営業職や接客業なんかだとある程度顧客と雑談する事も求められるので猶更。
また、ネット上のニュース記事は断片的にしかまとめられていなかったり極端に偏った記事、中にはデマも少なくないのだ。
特に個人サイト(ブログなど)、SNS、匿名掲示板、コメント欄などでは発言に対する責任やリスクの低さゆえ無責任な縷言も飛び交っており、要らぬ誤解まで生みかねない。
ネット上では「大手メディアが報じない情報」としてセンセーショナルな記事が投稿されていることも多いが、真偽の程が定かではない内容や元記事を間違って解釈しているような内容も非常に多い。
面接の場でも社会情勢についての見解を尋ねられたり、質問前後の雑談にそれとなく混ぜ込まれて観察される事もあるため、下手なニュースを鵜呑みにしているとあっさりその狭量さを見抜かれペケをつけられてしまうかもしれない。というかネットなど悪意だらけ。
「新聞やテレビも偏っているじゃん」という反論は間違っていないが、新聞やテレビ番組は内容に対して責任が伴うという点で違いがある。
不適切な発言をしたコメンテーターが降板させられたり、スタッフが処分を受ける、デマを流した番組が打ち切りになる、関連企業の株価が暴落するといった事件を見たことある人は多いだろう。
偏った情報がよくないからと言って全く情報を仕入れないのでは、余計に思考が凝り固まったり、ただの無知になってしまい本末転倒だ。
というか、
人間が作っている以上どんな媒体でも多少の偏りは避けられない。
大事なのは自分に都合の良い立場だけでなく、様々な角度(複数のメディア)から情報を仕入れ、それらを比較し俯瞰的に考えること。
しかしながら、現代では新聞やテレビがない家庭も少なくない。ネットを利用する場合でも「信頼できる情報かどうか確認する」「興味のないニュースも見て、多角的な視点を身につける」などを意識する必要がある。
もちろん自分が興味のある話題、調べたいことをいつでも掘り下げられるのはネットの強みでもある。特性をよく理解した上で使うこと。
それさえ嫌ならば、
いっそ世俗を捨てよう。
学生時代の復習や興味のある分野がお勧め。長らく学習していない人は、まずは習慣付けからスタートしよう。
陰謀論、
疑似科学、詐欺に騙されない為にも、正しい知識と自分の頭で考える能力が重要である。
進学(受験)を目指す場合は、社会人や引きこもり向けの予備校や家庭教師を利用するのも手で、義務教育の学習範囲すらうろ覚えと言う人にも対応してくれる。
そうでなくとも企業の中には義務教育修了程度の学科試験を導入している所も少なくないので、義務教育レベルの国語・数学・英語くらいはある程度復習しておくと良い。
また、就職する前に最低限のビジネスマナーとネットリテラシーも身に付けておきたい。
特に言葉遣い、身だしなみ、電話やメール対応、席次、名刺交換の作法などは、あらゆる職種で役に立ち、ネットリテラシーも情報漏洩や炎上等から身を守る為に覚えておこう。
仕事が終わらないからと会社の機密データだけどUSBに入れて持ち帰って終わらせよう…なんてやめた方が身のためで、下手しなくても懲戒処分コース、紛失して悪用されようものなら加えて何千万単位の損害賠償モノ……場合によっては刑事事件になる恐れもある。
他には、SNSで取引先の文句を書くのも当然御法度。
上記の派生として、入試があったり時間やお金は掛かるものの学校に通い直して(転学・編入含む)勉強する選択肢もある。
義務教育である小学校、中学校には年齢制限があるが、そうではない高校から上は年齢制限が基本的には無いので、お金と学力、時間さえあれば何歳でも入学することが可能。
ただし、全日制の高校だけは現役世代でないと入学できない場合が多いため、普通の高校生活をしたいという場合には注意が必要。
若ければ若いほど有効な方法
であり、特に10代であれば編入または再入学できれば進路の修正は比較的容易だろう(学科にもよるが、一浪、二浪程度であればさほど珍しくない)。
成人してからの再入学でもアプリケーションや交通機関等で学割が利用できるメリットもある。
や人目が気になるという場合は、定時制高校・通信制高校・通信制大学(院)・夜間学校という選択肢もあるのでチェックしてみると良いだろう。
日本では義務教育での原級留置(留年)がほぼなく、極端な話、中学校までは1日も登校しなくても卒業することができてしまう。
なので義務教育段階でつまずいて学校に通わないままニートになったようなケースだと、初歩の漢字や四則演算すらわからないため、就職できても上司の指示の意味が分からず、資料の読み書きや計算も出来ず、仕事が続かなくなる。
本項目を読んですいすいと意味が分かるニート諸君は大丈夫だろうが、家族がそうなっている場合、義務教育からの学び直しから考えた方がよい場合も多い。せっかく学校に通ってもついていけずに挫折では何にもならないのだ。
もし、そのような状況の場合は義務教育レベルから指導してくる学校に通うか、予備校などを併用する事をお勧めする。
また、学校に通うメリットはただ学力を身に着けるだけでなく、
- 学校生活や部活動を通じて、社会生活(集団生活)のマナーやコミュニケーション能力を身に付けられる
- 同じ趣味や志を持つ仲間・尊敬できる恩師といった多くの人物に出会う機会ができる
他者とのコミュニケーションや人脈作りの面でもメリットがあり、こうしたことが一生役に立つ財産になる。
なお、特に職や目標が決まっていない場合、前述の通り高校は卒業して(高卒資格は持って)いて当たり前と言われている。
アルバイトであっても高校生又は高卒以上を対象にした求人は多く、大学・短大・専門学校を目指す場合も高卒(卒業見込み)である事は前提となっている。
16歳以上かつ就職や大学進学を目標とする場合は、「高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)」も選択肢に入るかもしれない。
高校を卒業した(している)場合は、大学・短大・専門学校進学を目指すと更に進路の幅が広がる。
大卒者でないと受験できない資格や求人を狙う場合や、そうでなくとも高度な学問を学びたい場合は、一考の余地があるだろう。
特に大手かつホワイトカラーの職種や、研究職、専門職は、大卒(卒業見込み)を前提とした求人が多く、高卒では就職が難しい職種も視野に入れられる。
入試の無い大学や卒論の無い大学も存在するが、有り余っている時間で猛勉強し、難関校を狙うのも選択肢かもしれない。
なお、無認可校は、書類上では学歴扱いにならないので、進学の際は確認しておこう。
ただし、
現役世代と比べて学歴が就活に有効とは限らない(新卒扱いにならないなど)ため、しっかり目標を持って進学しよう
。
学生だからといって遊び惚けていると、結果的に数年を無駄にする可能性もあり得る。
なお、ニート脱却(就職して自立)と言う事を目標に据える場合、趣味色が強い分野の学科や専門学校はあまりお勧めできない。
こうした学校は、幼少の頃より研鑽を積んできた(入学の時点で高度な知識・技術力を持つ)人も多い事、(特に芸能関係は)若い人材が求められやすく、周囲より年上・経験不足という状況で入学しても就職まで繋げることは難しい。一般的な職種で役に立ちにくい内容であれば尚更。
また、趣味色の強さから就職(活動)への実感がわかなかったり、モチベーションを保てずにニートに逆戻りというパターンも考えられる。
特に「免許」と付く物を取得すると応募できる職種が増える。装置や車両を動かせる人は引手あまたである。
まずは何より「運転免許」の取得を優先したい
。就活関係無く顔写真付きの身分証として役に立つ。
それに「運転免許」は、事務職等でも銀行や官公庁、取引先への出向業務のため優遇(又は必須)とする求人は多く、
更に大規模な工業地帯の構内や僻地の職場だと公共交通機関も乏しい場合や、敷地内を自動車で移動する必要があったり、
徒歩通勤を想定してない立地だったりするのでマイカー通勤を必須条件にしている所も出てくる。
よく論争になるAT限定免許とMT免許に関してだが、
車は移動に使う程度で特殊な車両を運転しないという場合はAT限定で全く問題ない
。
というのも、取得だけならAT限定の方が簡単であり、更に日本で販売されている自動車の9割以上がAT車である後述した状況を除いてMT免許を活かせる機会が少ないため。
とはいえ、社用車がMT車の企業やMT免許が必須になっている職種もあるため、職の幅を広げたい場合や趣味として様々な自動車に乗りたい場合は、MT免許を取得しよう。
ネット上では「AT限定に甘えるくらいなら最初から免許なんか考えるな」「今時MTを取る意味www」など激しい論争や煽り合いが繰り広げられているが、あまり気にし過ぎないように。
ネットの意見など鵜呑みにしていたら命がいくつあっても足りないし、そもそもあなた個人の状況を鑑みて発言している訳でもないし、あなたの選択に責任を取ってなどくれない以上、真剣に耳を傾けるだけ時間の無駄である。
あくまであなた自身にとって何が必要なのか、で考えよう。
ほかにも「玉掛け技能講習」、「天井クレーン」、「
第二種電気工事士」、「アーク(ガス)溶接」、「フォークリフト」、「中~大型(牽引・第二種)免許」、「ボイラー技士」、「
各種危険物」、「介護職員初任者研修」なども必要としている職種は多い。
決して楽な職種ばかりではないが、十分選択肢になるだろう。
ただし、一部は職業訓練校などを利用しないと学習自体が厳しいものや、実務経験を有しているか大学などで専攻している必要があるものもある。
逆に、よく取ればお得などと喧伝されている
簿記や
英検(特に準2級以下)、
IT系などは未経験からの中途採用を狙う場合はオススメ出来ない。
20代半ばまでの若年層ならともかく、これらの資格が活きる業界は基本的な事はそれほど教えなくてもこなせる実務経験者を求めており、実際求人でも〇年以上の経験を必須としている所も少なくないからだ。
ましてこのテの業界は上述したように求人数が少なく中小企業でも1人の募集に対して平気で2~30人、大企業となると3桁近く応募が集まるのが普通なくらい壮絶な競争率を誇る。その中に上位の国家資格を得つつ10年単位で専念してきたプロも多く居るため、未経験の人間が低級の資格ひとつ取っただけでは書類選考の時点で真っ先に不採用行き、最悪レベル不足で応募自体を断られる事すらある。
特に
英検で給料をもらうつもりなら準1級(大学中級レベル)は最低限無いと厳しく、英語を重視しない企業でも2級(高校卒業レベル)からでないと評価されない。
成人してから準2級(高校中級レベル)以下を取得しても「いい年して中高生レベルの英語って…」と呆れられてマイナス評価の原因にさえなりかねない。2級以上だと難易度もかなり高くなるのでぶっちゃけコスパは良くは無い。
エンジニア方面に至っては資格よりも「それまでにどれくらいプログラムを企画し作ってきたか」という
経験と実績がモノを言う業界
な為、仮に死に物狂いで「応用情報」レベルの資格を取ったとしても実務経験が無いと首を傾げられがち。
このテの資格は学生のうちに、或いは在職中に更なるステップアップするために取得するものと思って良い。
世界共通語とも言われる
英語の他、日本では中国語や韓国語を話せる人の需要も高いため、語学学習は選択肢の1つとしてありである。
ちなみに話者の数は
中国語が世界で最も多く
、次いで英語、ヒンディー語(インドなど)、スペイン語(スペインの他、南米など)、アラビア語(中東など)と言われている(
ただし、母国語のみの話者であり、第二言語も含めれば「英語」が最も多いとされる
)。
言うまでもなく、話者の人口が多いほど、利用機会も多いので、大きなアピールポイントになる(ただし、地域に寄る部分が大きく、例えば日本ではヒンディー語、スペイン語、アラビア語を求められる機会はほぼない)。
ライバルが少ないという意味では上記以外の言語も視野に入るが、現地で暮らしながら仕事をする訳でもない限りは、学習環境が充実している英語の習得を優先していいだろう。
日本においても、高等教育やIT業界の現場などでは英語の知識が求められることがある。
また、大事なのは
資格を取得することよりも、読み書きができ、そして話せるようになること
。
どんなに良い資格が取れても、いざという時に使いこなせなければ全く意味がない。
ただし、留学や外資系企業へのを目指す場合は、資格が必須になる場合もあるのでチェックしておこう。
語学習得のメリットは、「需要が高いこと」、「一生役に立つこと」「海外で働く(海外と取引する)、留学するという選択肢が生まれること」「外国語の資料や論文を読めるようになり、別分野の学習効率が上がる」など。
留学などを考える場合は英語の語学力が一定のレベル以上あることが求められ、語学スキルを持つ者を優遇・昇進・昇給や海外赴任の条件としている会社もある。
特に海外に支社を持つ企業や外資系の企業は英語のスキルを必須とする企業も珍しくない。
逆にデメリットは「習得に多くの時間がかかること」「独学では間違った文法や発音を覚えてしまう可能性があること」が挙げられる。
習得する言語や、学習意欲にもよるが、
0から勉強する場合は、どんなに早くても日常会話程度で3年はかかるとされてる
ため、早く働きたい場合は不向きであると言える(上記の運転免許や、PCの資格は取得までにそこまで時間がかからないため、それと比べるとどうしても時間はかかる)。
「学校で学んだので基礎知識がある」とか、「帰国子女なので(流暢ではないが)ある程度は話せる」「夢を叶えるためにどうしても必要」などの場合は一考の余地がある
が、0から始める、つまり何も知らない状態から始めるのはあまりおすすめできない。
また日本では英会話教室や英語の参考書など、英語に関するコンテンツは多くあるが、それ以外の言語のコンテンツはあまり多くないため、習得する言語によってはそういった点で苦労する可能性もある。
31歳未満かつ
お金に余裕があるのであれば、
ワーキングホリデーを利用する
というのも1つの選択肢になり得る。
年齢制限があるが、学校に通えば学歴が取得できる上、アルバイトをすれば就労の経験も積め、行った国の言語をある程度は話せるようになる。
しかし、ワーキングホリデーで遊んでいては本末転倒なので、きちんと目標を持って利用する必要があるだろう。
収入は得られないが、それでも「何もしてませんでした…」よりずっと心証が良い。
そこで出来た人脈や経験が仕事に繋がる事もあるだろう。
ただし、紛争地域・災害現場などのボランティアは危険が伴い、場合によっては逆に迷惑を掛ける可能性もあるため、軽い気持ちで行くべきではない。
ネットで底辺職などと揶揄されている職種でも、そこで長らく働いて自立し立派に家族を養っている人が沢山いるのだ。
底辺という表現も、見方によっては社会を支える基盤として無くてはならない最重要なポジションといえる。
ホワイトカラー(頭脳労働)な仕事だけでは世の中が物理的に成り立たない。
こうした所謂ブルーカラー(肉体労働)の現場職の人達がモノを生み出し、或いは獲得しなければホワイトカラーのお仕事は始まらない。
この手の職種は雇う側も「失業者が次の仕事を見つけるまでのつなぎとする」「夢を追いながらとりあえずの生活の糧を得ようとする」といった目的で入社する者の存在を想定し、「来る者は拒まず、去る者は追わず」というスタンスを取っていることが多い。
また、ホワイトカラーの職種がブルーカラーの職種よりも楽とは限らず、逆にブルーカラーでも給与や待遇がしっかりしている企業もあるだろう。
また、性格によってはブルーカラーの職種の方が向いているという事も充分にあり得る。
天職というものはホワイトカラーの職種に限らないのだ。
ネットの穿った書き込みだけを鵜呑みにせずに視野を広げ情報を集めよう。0か100かだけの極論に染まってはいけない。
理由も無く自立出来ていないニートのままでは、ネット民の中での底辺職未満という事をお忘れなきように……。
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自分の好みだけではなく「自分の適性」も見直してみよう。
好みと適性が合致しているケースだけでなく、逆の「好みと適性が不一致」というケースも少なくない。
ハローワークではそういったマンツーマンでの適正チェックやセミナーなども定期的に行っているので、自分に合っている職種が分からなくなったら利用してみよう。
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自分が働きたい会社だけではなく、自分を雇ってくれる会社を探そう。
今の自分のスペックや職歴などでは見向きもされないだろう好条件な求人ばかり探して「自分は就職活動してるからニートじゃない」と納得させてるならなおさらだ。
あくまで就職する為の活動である事を忘れずに。失業保険の認定だけかっさらう為わざとやりまくる人も多いが…。
いきなり求人に応募する事が難しい場合は、職業訓練を受けるという選択肢もある。
職業ではないため無職と名乗らざるを得ないのがツラいが、ニートからは外れるので脱却の半歩になるし、完全に何もしないよりは遥かにマシ。
また、卒業すれば企業の斡旋を受けられ、条件は厳しいが自治体によっては在学中に毎月一定額の給付金が支給される所もある。
訓練校と聞くとひたすらその職種の勉強ばかりすると思われがちだが、就職する事を目的とした学校なので就職にあたっての各種勉強や会社見学、面接練習や適性を測るための面談なども相当数盛り込まれている。
ただし、人気の訓練は面接や筆記試験などの選考を行っている所もある。
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ニート・引きこもり向けの就労支援機関を利用してみる
闇雲に求人を応募するよりも、ニートへの理解がある職員のサポートの元で企業を斡旋してもらえる可能性がある。もし診察を受け発達障害などがあると診断された場合は、発達障害者向けの就労移行機関を利用する手もある。これらの機関も、適正判断や生活習慣の改善、企業へ配慮を求めるサポートを行ってもらえる。
ただし、ニート・引きこもり向けの就労支援機関を騙った悪質な物に引っかからないように評判を調べてから使用しよう。
「七光り乙」や「他人に甘えないで自力で就職しろ」等と貶される事もあるだろうが、人間頼れるツテを活かすのは当然の事である。
結果として
就職し真面目に働いて利益に貢献したのなら他の労働者と何も変わらないし恥じる事も無い
。
しかしコネ入社というのは採用コストや選考をパスするリスクを承知で紹介・採用してくれた人達の面目を潰さないよう、そうでなくとも社内で目立ってしまう立場な為一般入社組よりも襟を正さなければならず、事情を知る社員や取引先からも厳しく評価される。イージーモードどころかハードモードですらあるのだ。
コネ入社=ちやほやされるなんて創作の中だけの話である。
もし親類や知人のツテを頼る場合、入社してからは常時頭と体をフル回転させ、他人の倍の早さで仕事を覚える覚悟で申し出よう。
無計画に起業する事は止めた方がいい
が、選択肢の一つではある。
大抵は、普通に雇用されるよりも厳しい道のりになるが、雇用されるよりも向いている場合もあるかもしれない。
また、実務経験が一切無いままフリーランスのクリエイター・アーティスト・プログラマー・エンジニアなどになる事もお勧めできない。
どうしても、そうした道に進みたい場合は信用のあるプロや学校の下で学ぶなど、相当な覚悟を持って猛勉強する必要があるだろう。
何度か記述したが、この手の業界は長年地道な学習・開拓を行っているようなプロがごまんといる世界であり、
その中で未経験のフリーランスが継続的に仕事を得られる可能性は殆ど無いのだ。
先述した項に関連しているが、家事を極めて、専業主婦(主夫)を目指すという手もある。
無職であることに変わりはないが、家事をしているのでニートではないし、社会的な地位・信用が得られるし、何より
ニートよりかはかなり安定している
という大きなメリットがある。
家事に専念するのであれば就活は必要ないが、
婚活が必要になってくるので、結局のところ難易度自体は高い
大前提として自分が高いレベルであらゆる家事をこなせなきゃいけないし、配偶者は平均より多く稼いでくる人でないといけない(結婚適齢期の20代〜30代前半の平均月収は20〜30万前後なので、それより多いとなると40〜50万前後の月収を稼いでいる人ということになる)。
しかし…
20代で40万以上も稼いでいる人は少数派な上、その年代の中では高収入の部類であるため、人気でライバルが多くいるだろう
。
それに加え、同年代で婚活に臨んでいる人は、(学生で婚活に臨む人、無職で婚活に臨む人は、いずれも少数派であると思われるので)既に働いていることが殆ど。
なので、どうしてもニートだと相対的な評価は低くなってしまうし、なんなら「働いていて、家事もできる」という人も今の時代珍しくない。
若い頃は容姿で選ばれることが多いが、20代後半(いわゆる結婚適齢期)にもなると、
価値観が変化し、「経済的に安定した生活を送れるかどうか、将来的な不安がないかどうか」も重視される(依然として容姿などの影響は大きいが)。
男女ともに就職することが当たり前となっている現在で、ニートであることは結婚をする上でかなりのマイナスになってしまう。
有名俳優並みの美形で器量も良く実家が超大金持ちなら、ニートのままでも結婚できるかもしれないが、
そうでなければ、「いい歳して働いていない怠け者」という評価しかされないの実情。
仮に相手が認めてくれたとしても、親が認めてくれるかどうかは別であるため、そういった壁もあると言える。
また、仮に結婚できたとしても、専業主婦(主夫)の場合、
離婚した後に1人で生計を立てるのが困難であるため、離婚の難易度がものすごく高い
という無視できない点もある。
家事に専念してた期間=ブランクということになるし、「結婚前はニートで、1度も就職したことがないまま40歳になり離婚…」ということになると、まず正社員での就職はまず望めない。バイトや派遣であっても相当数の不採用通知を叩きつけられるのは覚悟すること。
離婚しなければ済む話…ではあるのだが、3組に1組の夫婦が離婚していると言われている現代で「死ぬまで一緒に居続ける」というのは容易ではない。さらに、離婚しなくても、
頼みの綱である配偶者が病気や怪我、死亡をした時にどうやって生計を立てるのか
という問題も出てくる。
選択肢の一つではあるが、こちらも相当厳しい道のりになるのが実情だろう。
-
覚悟が出来て準備が整ったら、求人に応募をしてみよう。
最初は、正社員に拘らずアルバイト、派遣、期間工も選択肢に入れる。
「実家から通いたいから~」「独り暮らしとか引っ越しとかマンドクセ」などと地元のみに固執せず、社会経験だと思って他県の求人にも目を向けてみよう。地方住まいなら尚更だ。
特に工場での派遣や期間工は全国に目を向けてみると未経験でも歓迎する多くの求人がある。
上述したようにある程度の家具がついた寮や社宅(或いは会社が契約する一般アパート)や、赴任費用を負担してくれる会社も少なくない。
給与は高くないが、軽作業を在宅で可能な内職から始めてみるのも良いだろう。
闇雲に求人を探すだけではなく、ハローワークや就職支援サービスに相談してみるのも有りだろう。
また、学校に通い直す場合も学費を稼ぐ必要があれば、アルバイトも含めて何かしらの職に就かざるを得ない。
工場の作業員、飲食や小売業のアルバイト・パートの場合、「正社員登用制度」を設けている場合も多いので、正社員になりたいのであれば、それを利用するのも一つの手である(
ただし、正社員登用制度が実際に利用されているケースは多くない
)。
正社員登用制度で正社員になった場合、会社とのミスマッチが少ないため、退職しにくいというメリットもある。当然、任される仕事量や責任もそれだけ増えるが...。
利用資格に「勤続年数3年以上」のような制限を設けている場合もあるが、正社員登用試験の多くは所属長からの推薦という大きなアドバンテージを得た上で受けられるという利点があり、たった一人の募集枠に何十人もの若きプロが集まる中途の正社員求人に未経験の裸一貫で挑むのに比べたら、破格過ぎる好条件であると言える。
ただし、
甘い言葉で誘惑されがちだが、ネットワークビジネス(マルチ商法)、情報商材で紹介されているビジネスなどには注意が必要
。
再現性が皆無の(稼ぐことが出来ない)悪質な情報商材を高額な値段で買わされたり、逆にお金や人脈を失うといった事もあり得る。
また、いわゆる闇バイトなどの仕事を騙った犯罪行為にも絶対に手を出さないように注意しよう。
一度手を出してしまえば、国内外の反社会的勢力(暴力団や半グレ、詐欺組織や窃盗組織など)に加わってしまって犯罪行為の片棒を担がされ、いずれは逮捕される運命にある(蜥蜴の尻尾切りに利用されてしまう)。提示された報酬自体貰えない事もザラである。
また、一度携わってしまうと、下手に辞めることが出来ずに逃げ出そうものなら、あなたどころかあなたの身内に対し命に関わる報復をされる危険性すらある。脅しだけで済ませる甘い連中と思わない方が良い。
従って、犯罪行為や反社会的勢力には絶対に携わってはいけない。
少なくとも、SNS上や得体のしれない広告を辿っての求人は相手にしない事。
近年では「荷物を運ぶ軽作業」「簡単なコールサービス」などと騙って、普通の求人サイトなどで募集しているケースも報告されているため、必ず企業の情報や評判は調べるようにしよう。
法廷でいくら涙を流して『こんな事をやらされるなんて分かりようが無かった』『断ろうとしたら本当に殺されそうになって、受けるしかなかった』と叫ぼうが、自らの選択で加害者になってしまった以上裁判官も世間も同情なんてしてくれない。