[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

登録日:2017/02/10 (金) 22:03:42
更新日:2024/02/22 Thu 22:01:44
所要時間:約 7 分で読めます






飢えた牙持つ毒龍よ

奈落へ誘う香しき花よ

今一つとなりて、思いのままにすべてを貪れ!


融合召喚!


現れろレベル10!


グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!




遊戯王ARC-Vに登場する融合モンスター。
ユーリのエースモンスターであるスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの進化形態。

進化前のスターヴと同様に悪役まっしぐらなより毒々しい外見へとパワーアップ。
胴体の核部分は冷酷さと不気味さを強調した青白カラーとなっており、
背部の翼は毒花の花弁か、もしくは毒蛾の羽にも見える禍々しいものへと変わっている。
元からかなりごちゃついた感じのあったスターヴのデザインが、更に複雑奇怪になっていると言える。

グリーディはグリードの形容詞系であり、和訳すると「貪欲な」「食いしん坊な」といった意味合いになる。
スターヴ=飢えが転じて貪欲となっている辺り、ネーミングも順当な進化形態であることを表している。


あとコイツとは全然関係ない話になるが、グリードとかグリード・クエーサーとかグリード・グラードなどのカードも過去に出ていたり。




概要


アニメ版


「捕食植物」モンスター+レベル8以上の闇属性モンスター
(1):このカードが融合召喚に成功した場合、
その融合召喚に使用した融合素材モンスターは以下の効果を得る。
●自分フィールドの「グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」が破壊され墓地へ送られた場合、
墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分の墓地から「グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」1体を特殊召喚する。
この効果を発動したターン、「グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」の(2)(3)の効果は使用できない。
(2):1ターンに1度、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
ターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力は0になり、効果は無効化される。
(3):このカードが破壊された場合に発動できる。
フィールドのモンスターを全て破壊する。
その後、この効果で破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージをそれぞれそのコントローラーに与える。


ユーゴのクリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン
ユートのダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン
上記2体に遅れて遂に登場したユーリが持つ進化系のドラゴン。
スターヴの時と同様、素のレベルやステータスは上述の2体を上回っているのも少々異質と言える。

何気に攻守の数値はクリスタルウィングに近い存在である、シューティング・スター・ドラゴンと同じだったりするが。


アニメでの初登場は「ユーゴVSユーリVSエド&カイト」戦。
エドの発言に半ギレ気味になりながらもユーリが超融合を発動。
直前に召喚していた捕食植物セラセニアントとカイトにコントロールを奪われていたスターヴを素材に融合召喚。

召喚直後に(2)の効果を発動してエドのD-HERO ダスクユートピアガイを無力化しようとするものの、
ユーゴのクリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンの効果無効効果によるカウンターを受けてあっさり処理されてしまう。
が、ユーリはここぞとばかりにそれはどうかな? と強気に返し、(3)の効果を発動。
D-HERO ダスクユートピアガイと超銀河眼の光波龍を纏めて吹き飛ばし、カイトとエドのライフを同時に0にした。

その後も再び(3)の効果を使ってクリスタルウィングを破壊したり、(1)の効果で自己再生を果たしたりと大暴れした。

(3)の効果発動時にはグリーディが紫色の毒々しいマーブル状になり、
それが勢いよく噴き出した際の衝撃によって相手モンスターを破壊している。

効果を見てわかるように、自己再生のトリガーとなる墓地の素材モンスターそのものに効果を持たせるという珍しい効果を持っている。

因みに進化前のスターヴと同様にやはり攻撃名や効果名は不明のままである。


……ただ、アニメ効果のスターヴは相手特殊召喚モンスター全部の攻撃力を吸い上げるわ、
効果を無効にした上でその効果すらも強奪するわ、特殊召喚モンスターを道連れにした挙げ句に大量のバーンダメージを与えるわとやりたい放題だったため、
相対的に見ると進化前よりも地味になっている、なんていう手厳しい評価を受けてしまっていたりもする。



OCG版


ブースターSP-フュージョン・エンフォーサーズ-にて初登場。

融合・効果モンスター
星10/闇属性/ドラゴン族/攻3300/守2500
「捕食植物」モンスター+元々のレベルが8以上の闇属性モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
ターン終了時まで、そのモンスターの元々の攻撃力は0になり効果は無効化される。
(2):このカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
フィールドのモンスターを全て破壊する。
その後、自分の墓地のレベル8以上の闇属性モンスター1体を除外してこのカードを墓地から特殊召喚できる。

捕食植物モンスターと元々のレベルが8以上の闇属性モンスターとこれまた他に例の無い組み合わせ。
スターヴとは違いフィールド上という指定は無いため、手札融合や墓地融合が行えるのは大きな違い。
豪快すぎて弱体化されたスターヴとは違い、地味なおかげで比較的アニメと変わらない効果になったのは喜ぶべきなのか……

アニメのユーリみたく、相手が都合よくレベル8以上の闇属性モンスターをフィールドに出しているとも限らないので、
基本的には融合素材は双方自前で用意しないといけないだろう。
"元々のレベル"という指定があるため、効果でレベルが変動している闇属性モンスターは素材に出来ないことに気をつけたい。

素材のことを考えると、やはり捕食植物デッキのエースとしての運用が妥当。
同じ進化形態であるレクイエムよりは素材や召喚条件が緩めなので、それ以外のデッキでも出せないことは無いだろうが。

メインデッキで素材を賄う場合、一番オススメなのはやはり捕食植物サンデウ・キンジーの効果による特殊召喚。
フィールド上に捕食カウンターが乗ったモンスターさえいればいいので、アニメのユーリみたく相手フィールド上のモンスターも素材として狙っていける。

このカードの登場後にヘリアンフォリンクスやトリアンティスといった捕食植物カテゴリの☆8最上級という新顔も登場したため、
カテゴリ内且つメインデッキのみで消費を抑えつつ素材を用意できるようになったのはありがたい。

それ以外でメインデッキの素材を用意する場合、トラゴエディアや終焉、限界竜辺りの比較的召喚しやすい腐りにくいモンスターを選びたいところ。
デッキによってはトーチ・ゴーレムを相手フィールドに出した上で超融合を発動してユーリごっこ、なんてのもアリ……か?
トークンが素材に出来ればトーチトークンで進化前のスターヴが出せたりもしたのに。





前述したようにスターヴとは違い墓地融合も可能なので、エクストラデッキから直接墓地に落として素材を用意するなんてことも。
ただ、それだと自己再生効果のためのコストが確保できないというデメリットもあるが。

(1)の効果である相手モンスターの効果無効化と攻撃力0化はアニメとほぼ同様。
破壊耐性を持つモンスターなんかも一方的に無力化して殴り倒すことが出来る。
このカード自体の攻撃力も3300とかなり高いため、一度効果と攻撃が決まれば致命的なダメージとなりうる。

(2)の効果はアニメの道連れと蘇生効果が統合されたもの。
流石に墓地の融合素材に効果を与えるというのは裁定がややこしくなるためか、
素材の1つである闇属性・レベル8以上モンスターをコストにした自己再生となった。
例によってスターヴと同じくバーン効果は削られてしまっている。

道連れの後に自己再生を挟むので、他カードのタイミングを逃す危険性があったり、
破壊されて墓地へ送られて発動となるので、除外やバウンスには弱かったり、
強制効果のため自分の場も巻き込み、こちらで発動をコントロールできないと逆に痛手になったりと弱点も多かったりする。
場合によっては超官月影龍の如く、デストラクト・ポーションなどでサクリファイス・エスケープを狙ってみてもいいだろう。


総じて見れば相手を無力化してダイレクトに殴り飛ばしたり、破壊されても他の全てを道連れにしたりと、
悪役が使う進化系モンスターらしい豪快な効果を持った上級融合モンスターと言えるはずなのだが、
進化前のスターヴや、同じ進化ドラゴンであるレクイエム、クリスタルと違って自身の攻撃力変動効果は無かったり、
上述したようにアニメにはあったバーンダメージはオミットされていたりと、相対的に見ると与えられるダメージ総量には劣っている気がする。

それぞれが持つ効果を順当に強力にさせ、出しにくいが豪快なフィニッシャーとなりうる前者2体と違い、
グリーディーは進化してもいまいちパッとしないといった感じの評価をされてしまうことも多い。
加えて一番出番の多いであろう捕食植物デッキにおいては、同じ素材でより効果の強力な融合モンスターであるキメラフレシアという強力なライバルがいることも、こういった評価の声に拍車をかけている感がある。

単体で見れば十分に強力なのは間違いないはずなのだが……なんというかこの辺りにも遊戯王のインフレっぷりが現れている気がしてならない。

進化前と同様にヴェノムの名が残っているのでヴェノムサポートに対応しているが、やはり併用する意味はほぼ無い。
道連れ効果がフィールド全てになっているが、自己再生の所為でミナ様降臨のタイミングを見事に逃してしまうのも痛い。

巷で流行の某ライトニングさんについては、効果を無効にした上で攻撃力を0に出来るので、進化前と同様に問題なく殴り倒せる。




追記・修正は相手フィールドのモンスターで超☆融☆合してコイツを召喚してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王
  • 遊戯王ARC-V
  • 遊戯王OCG
  • 星10
  • 闇属性
  • ドラゴン族
  • 融合モンスター
  • ユーリ
  • 道連れ
  • 捕食植物
  • 全体除去
  • 自己蘇生
  • ブースターSP新規収録カード
  • ブースターSP
  • 猛毒
  • 効果無効
  • 攻撃力ダウン

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月22日 22:01