登録日:2015/12/04 Thu 00:31:48
更新日:2024/09/08 Sun 05:04:32
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ファンガイアは特撮テレビドラマ『
仮面ライダーキバ』に登場する架空の種族。
名称は
FANG<牙>+VAMPIRE<吸血鬼>から。
●目次
◇魔族について
『キバ』の世界には、13の『魔族』と呼ばれる種が存在する。
『魔族』の定義は、『他者のライフエナジー(生命力)を捕食して生きる、知性を持つ生物』であり、他の動植物を食料として経口摂取し生きている人間もれっきとした「魔族」である。
種族 |
モチーフ |
特徴・備考 |
ファンガイア族 |
吸血鬼 |
現在魔族の頂点に君臨している種族。 |
キバット族 |
蝙蝠オバケ |
杉田家。「魔皇力」と呼ばれる魔族の潜在能力のコントロールに長けた種族。 ファンガイア族とは同盟関係にある様子。 |
ドラン族 |
竜 |
キャッスルドラン、シュードラン、タツロットが該当。 身を委ねて建物や兵器に改造される辺り、隷属か同盟かのどちらかだとみられる。タツロットを見る限りでは恐らく同盟。 |
ウルフェン族 |
人狼 |
ファンガイア族侵攻により現在は次狼/ガルルのみ。 |
マーマン族 |
半魚人 |
オスのみが存在する種族。 ファンガイア族侵攻により現在はラモン/バッシャーのみ。 |
フランケン族 |
人造人間 |
1700年代に生まれたフランケンシュタイン博士が作り出した人造人間フランケンシュタインの怪物を始祖とする、他よりも歴史の浅い種族。 ファンガイア族侵攻により現在は力/ドッガのみ。 |
マーメイド族 |
人魚 |
※劇中未登場。マーマン族と対になるメスのみの種族。 ファンガイア族の侵攻からは逃れるも、人間族侵攻により残り少ない。 |
ゴースト族 |
霊魂 |
バッチリミナー ※劇中未登場。 亡霊種族ではなく、元から幽霊のような体質らしいため、どちらかといえば妖怪に近い。 |
ギガント族 |
巨人 |
種族自体は劇中未登場。劇場版では3WAによってイエティクラスの個体が捕獲され、その個体の持つ冷気属性と巨大な爪の力を転用して仮面ライダーレイが開発された。 |
ホビット族 |
小人 |
※劇中未登場。ファンガイア族に降伏。 |
ゴブリン族 |
鬼 |
※劇中未登場。 獰猛かつ好戦的な種族で、ファンガイア族の侵攻にも真っ先に対立するが、初代キングとチェックメイトフォーの率いる軍勢により絶滅。 |
レジェンドルガ族 |
上記以外のモンスター・妖怪 |
他のどの種族とも違う形態と、種族間の統一性のない外見を持つ異形の種族。要するに13種に収まり切らずに余った怪物達のバーゲンセール 他の種族を洗脳、奴隷化して同族へ転化させて数を増やす特性を持つ。ファンガイア族侵攻により残り少ない。 |
人間族 |
ヒト |
別作品のリント族や、その意識から実体化したイマジン、人類が更なる進化を遂げたアギトやオルフェノクなどがここに含まれるのかは不明。 ただし渡が客演やゲーム作品で他作品と共演した際、こういった「相手作品の設定では、厳密には生物種としての人間と異なる」「『人間』の定義が異なる世界観から登場している人物」を不審がるシーンは今のところほぼ存在しない。 少なくとも仮面ライダーキバたる渡が翔一や巧を見てもこの区分けとしておかしいとは考えないレベルではあるようだ。 |
以上13種が公式では魔族とされている。
この他、マシンキバーの素材となった馬型モンスターや、サガがキバを襲わせるために呼んだククルカンなどが登場したが、これらは知性を持たないゆえ「魔族」にはカウントされない。
なお、サガーク族(蛇蟒)も13魔族にはカウントされない。ファンガイアが秘術を以て創造した人造種族であり、実体はゴーレムに近いため。
…なお、せっかく上述の13魔族や後述の精細な設定を紹介するわけだが、これらはほとんどが番組中に出ない裏設定である。
キバは過去と現代の二つのドラマが同時進行するという構成上ただでさえカットされたシーンが多く、この辺りまで触れるのは尺的に無理だったのだろう。死に設定
◇概要
数が最も多い人間に次いで繁栄している種族であり、普段は人間の姿に身をやつし、社会の至る所に潜伏している。
しかし本性はステンドグラスのような体組織を持つ異形の怪物である。
彼らは人間のような普通の食事をする他、本能として人間のライフエナジーを吸収して生きるという生態を持つ。
その際には虚空に吸命牙と呼ばれる牙型のエネルギーでできた擬似器官を作り出し、人間の首筋に突き刺すことでライフエナジーを吸い取ってしまうのである。
ライフエナジーを吸い尽くされた人間は『命の色』を喪失したことで体が透明になり、最後は服だけを遺して消滅してしまう。ただし47話ではCGの都合で吸い上げても透明にはならなかった。
この吸い上げたライフエナジーはすぐ栄養にするだけでなく貯蔵が可能。
別に人間からライフエナジーを吸わないと生きていけない、という訳でもなく22年間ずっと吸わなかったファンガイアもいる。人間のように普通の食事も可能なので、それで栄養&ライフエナジーを摂取していたのかもしれない。
この特徴からファンガイアの行う殺人には物的証拠が残りにくく、社会に暗躍する彼らを正当な手段で裁くことはほぼ不可能となっている。
ファンガイアの知性はピンキリであり、アホな奴になると本当にただの人喰いモンスターとなるが、基本的には人間とあまり変わらない知能と理性を有している。
中には冷酷で狂気に満ちた化け物としか思えない者も多いがそれは単に価値観と文化の違いである。
ただ、彼らの伝統的な社会様式では『豊かな感性』や『異種族への寛容さ』が育ちにくいというのも事実である。
また、不思議なことに武器を持たない個体の殆どが「相手の肩をガッシリ掴み、腹に膝蹴りを連打する」という戦法を使う。
特徴
①四つの種族
ファンガイアは種族内でさらに4つのクラスに分類される。これは人間でいうと『人種』や『血液型』に近いニュアンス。
- 昆虫や節足動物に似た種族「インセクトクラス」
- 地を駆ける哺乳動物に酷似した「ビーストクラス」
- 爬虫類を髣髴とさせる「リザードクラス」
- 両生類や魚介類など水辺の生物を模した「アクアクラス」
の4種族である。この中でも特にビーストクラスの
『コウモリ』に似た姿のファンガイアは
種族の頂点に立つ最強の力を持つとされている。
王の装備であるキバの鎧やザンバットソード、カテナに刻まれた紋章などが悉くコウモリ尽くしなのも、いわばコウモリがファンガイア族の聖獣だからなのかもしれない。(リント族にとってのクワガタに近いものを感じる)
キバの前任は蛇だが。
生まれた瞬間からどのクラスになるかは決まっており、両親からの遺伝は全く関係ない。例えば、リザードクラス(蛇)の特性を持つ太牙の両親はビーストクラス(コウモリ)とアクアクラス(真珠貝)である。
また、同じ姿をしているからと言って同一人物かというとそんなことは無い(この辺は
オルフェノクや平成二期以降の怪人連中にも同じことが言える)。
ラットファンガイアのように群れで行動する連中もいるくらいである。
個体名として
『動物の英名+ファンガイア』のコードで呼ばれるが、この名称は人間側のハンター組織が便宜上使っているだけで、ファンガイア側がそう名乗っているわけでは無い。なんなら劇中でそう呼ばれている訳でもない。
糸を吐く
スパイダーファンガイアや透明になるカメレオンファンガイアのように、その動物の能力・特長をそのまま有している者もいるにはいるが、馬にソックリだがスピードは凡庸なホースファンガイアや、蚕蛾の怪人の癖に平気で飛び回るシルクモスファンガイアなどの例外もある。
彼らはあくまで人の目からは
『馬に見えるファンガイア』や
『蚕蛾っぽいファンガイア』なだけで
ウマ怪人やカイコ怪人ではないのだ。
これとは別にファンガイア族自身はそれぞれの個体ごとに『真名』という固有の名称を持っている。
一応人間の言葉に訳すことも可能だが、非常に荘厳だったりイミフだったり電波だったり厨二臭かったりして、いわゆる一般的な『名前』のようには聞こえないものがほとんどである。
真名は同族間でも軽々しく呼べるものではないらしく、日常会話においては人間社会における仮の名や役職名で呼び合うのが一般的である。
真名に込められた意味はモチーフとなった鳥を連想させる文章や、その者の本質や運命を表す。
②寿命の長さ
13魔族は一様に長命な種族であり、ファンガイアも非常に永い年月を生きる。
生まれてから大人になるまでは人間と同じ速度で成長を続けるが、それ以降は非常に老化がゆっくり進むこととなる。
例えばプローンファンガイア/犬飼伯爵は「(執事に)
300年よく仕えてくれた」「これでもう5人も執事を失った」と嘆いているものの、その外見はどこからどう見ても30代であり、まだまだ余生を送れそうな若さを保っていた。
キバによってその余生は閉ざされるが
また、現在のファンガイアの社会形式が大体整ったのが紀元15世紀前後とされており、
レジェンドルガと戦った過去キンは最低でもその頃から1986年まで生きていることになる。
長生きも良い事ばかりとは限らず、人間になりすまして暮らしていくうえでどうしても一か所で生活していくのは難しくなる。
そのため、大抵のファンガイアは戸籍を偽装し、職を転々としながら社会に潜伏している。
一種の失業対策なのか、ファンガイアのみで構成された役員が運営する大企業『D&P』社なども永き歴史の中で設立されている。
この寿命の長さがハーフである
渡にまで受け継がれるかは不明。
③ステンドグラス型の体組織
ファンガイアの身体はステンドグラスのような極彩色の組織で構成されており、言葉を発する時はそこに人間態の顔が浮かび上がる。
死ぬと人間態・怪人態のいかんを問わずバラバラにはじけ飛び、ガラス片のような肉片が散乱する。
この破片は放置しておけば消滅してしまうが、然るべき処置を施してさえいればそれなりに長持ちするようである。が、22年前に倒された過去キンが死んだ場所から普通に生き返っていた辺り放置して消滅するには相当長い年月がかかる可能性も。
この破片にはライフエナジーの
『器』となる特性があり、一定量のライフエナジーを注入すると、死したはずのファンガイアをリビングデッドとして蘇生させることが可能である。
ただし、デタラメにぶち込んだ場合には、巨大なウチワエビのような怪獣
「サバト」が生まれる。
サバトには
暴走すること以外何もできない程理性が無く、作ったファンガイアが死のうがお構いなしに暴れ回る。
60mもの巨体を有しているものの
重量は0㎏であり、身体はほぼライフエナジーの塊である。
ウーみたいだ。
まあ、
物凄くタチの悪い悪霊と思ってくれればよい。ただしサバトは
素手で普通に掴めるし物理攻撃も利く。
そして一部の特殊なファンガイアが復活させた場合、
生前の姿のまま生き返らせることも出来る。
…ただしこいつらは
サバト並みのバカであり、知性的な行動が全くできない(生前の部下や家族でもお構いなしに襲う)ため、戦闘能力は生前から著しく下がる。
どのくらい弱いかというと、生前は
ライジングイクサや
エンペラーフォームと互角に渡り合い、ルークと引き分けたほど強いウォートホッグファンガイアが、
素手の渡に張り倒された上に視線にビビるくらい。
たぶん歴代の再生怪人の中でも、群を抜いて扱いは酷い。
それでも過去キンは別格であり、ビショップの執念と生命を糧に理性無き狂獣として復活したバットファンガイア・リボーンはエンペラーフォーム&ダークキバの最強兄弟タッグを圧倒するほどの猛威を奮っていた。
姿だいぶ変わってますけど…これはビショップの要素が混ざったからだろうか…
外見
ファンガイアそのものに鳥をモチーフとしたクラスは存在しないが、怪人態は外見に必ず鳥の意匠が入っている。これはデザイン上の裏モチーフともいうべきもので、物語内では特に取り挙げられることは無い。
なお、上述の『真名』は体のデザインに含まれる鳥に関連する言葉から付けられている(余人にはわかり辛いが)。
デザインからモチーフになった鳥は粗方判明しているものの、アントライオンは未だに何の鳥をモチーフにしたかは不明である。
ファンガイアのクリーチャーデザインを手掛けたのは東映特撮における怪人造形の第一人者・篠原保氏。
ステンドグラスをコラージュアートの要領で人型に切り貼りして『結果的に蜘蛛だとかカメレオンだとかの形にみえるようなものが作れないか』という氏のチャレンジ精神の産物である。
このユニークな発想は周囲を驚かせ結果的にステンドグラスというモチーフそのものが『キバ』全体のキービジュアルとして作品世界全体を文字通り彩っていくこととなる。
なお、予算節約のためスーツの下半身は流用前提でデザインされている。
文化
ファンガイア族にとって基本的な社会や文化が確立したのは15世紀頃であり、見下している割には人類の文化・文明の影響を受けている部分も多大である。
キャッスルドランを代表とする建築物、武器等に施された装飾なども中世ヨーロッパのゴシック式デザインの影響が強く見られ、ある意味彼らの『お気に入り』なのだと言える。
人間の芸術に理解を示すことのなかったビショップでもパイプオルガンを弾けるくらいにはゴシックが彼らに根付いていることがうかがえる。
一方でバイクにしか見えないマシンキバーやキングの正装がV系のミュージシャンみたいだったりと、時たまぶっ飛んだセンスを垣間見せることも。ゴシックはどこへ…
味覚は概ね人間と一緒だが食事はライフエナジーの吸収で賄えるのであまり重要視しておらず、どちらかというと過去キンの
ワインやルークのチョコレートパフェのように嗜好品を好む傾向がある。
肝心のライフエナジーについては個々人の好みや拘りが大きく反映されており、「自分の料理を食べた」「特定の服を着ている」など、特定の条件を満たす人間を好んで狙うファンガイアも多い。
食らったモンはともかく、服装がライフエナジーにどう影響するのだろうか…。
芸術に関する理解は個体ごとにばらばらで、くだらないと一蹴する者がいる一方、紅音也の奏でるバイオリンの音色に深い感銘を覚え、自身も一流のバイオリン職人であったフロッグファンガイア/大村や、好奇心旺盛でビバルディにバイオリン演奏、ストラディバリにバイオリン製作を指導してもらった真夜様のような者もいる。
紅親子のバイオリンの音色には特に惹かれるものがあるらしく、彼らの演奏を絶賛した名ありのキャラクターは殆どがファンガイア。人間でも感銘を受けた者はいるが、この辺はストーリー展開の都合だろう。
創造的な文化に乏しい一方、長年の戦乱に伴い武器開発技術は飛び抜けたものがある。
独特の素材や
『魔皇力』という自然や生命を巡る大いなる力を利用して開発された装備は、どれも現行兵器を遥かに凌駕するオーバーテクノロジー。
特に対レジェンドルガ用決戦兵器として開発された
『闇のキバの鎧』などは余りに強大すぎて造ったファンガイアですらデチューンを余儀なくされた程の脅威的戦闘力を齎す。
キバのフォームチェンジや
サガの変身システムを見るに、キバット族の協力の他にも屈服させた他種族の能力を柔軟に取り入れて強さを増しているようである。作中見せた他種族の能力はキバの3フォームが該当する。
サガは不明だがキバ2名に関しては核爆弾の爆心地にいても無傷であるという程の耐久力を誇る為、この時点で人間とはテクノロジーの差が開いていることが分かる。
これとは別にいわゆる『魔法』のような独特の呪術大系も完成させており、遠隔攻撃や結界による防御、瞬間移動に死者蘇生、果てはタイムスリップとほぼ話の都合でなんでもアリである。
ただし、一定の制約も存在しており大規模な儀式や大量の生贄を必要とする場合も多い。
ファンガイア全てを統帥する存在、それが
「キング」である。
キングはファンガイアという種を保存するため、邪魔な種族を滅ぼし、規律に違反した者を処罰する大事な役割があり、そのためキングは人類の進化(によりファンガイアを絶滅させること)を防ぐ必要がある。
種族の敵を葬り去るために作られたのが「鎧」であり、
サガ、
ダークキバ、
キバはいずれもファンガイアのキングのための鎧である。
また、キバの最強兵器であるザンバットソードも、キングが敵を滅ぼすために作られた剣なのである。
そのキングと交配し、次世代のキングを生む王妃が「クイーン」。
クイーンはキングを支え、掟に反し人間を愛した者を殺す役目がある。
要するに『産む機械』扱いであり、劇中で選ばれた女性はどちらも不幸な目に遭っている。
敵となる魔族を撃ち滅ぼす牙城となるのが「ルーク」であり、現ルークのライオンファンガイアは既にいくつもの種族を事実上の絶滅に追いやり、ファンガイアを滅ぼすための人間たちの武装組織「素晴らしき青空の会」も一度壊滅させた。
そしてファンガイア全体の方針を決める僧正が「ビショップ」。
ビショップに選ばれたファンガイアは、一族の参謀として後の選択を思慮するのが役割となり、「種族」の繁栄を最大に考えることが仕事となる。
なお、序列がチェスと同じだった場合彼が一番下ということになる。当代のビショップは自由奔放な上司を二人も持って辛いだろう…
映像作品には登場しなかったものの、鎧を作った職人には「ナイト」「ポーン」の役職が与えられたらしい。
なお、世襲制のキングを除く役職はファンガイアの中からランダムで選ばれる。これは「運命」であり逆らう事は不可能。基本的に実力者が選ばれる傾向にあり、阿鐘/ウォートフォッグファンガイアは「実力があるのにチェックメイトフォーに選ばれなかった」として、恐れ多くもキングを継ごうと凄い能力や豪運の持ち主を「お前はキングか?」と次々と殺害していた。
人間との関係
ファンガイアと人間は割かし近い種族であり、交配も可能である。
現代キング=太牙兄さんがそうであったように生まれたときは人間と変わらぬ姿であり、怪人態は成長に従って覚醒するものと思われる。
しかし、ファンガイアは血統を重視する種族であり、人間との交配は固く禁じられている。
それを断罪し、抹消するのが「クイーン」であり、「ビショップ」はその処刑を促す任務を冠せられている。
その他にもさまざまな「掟」が存在し、破ればチェックメイトフォーであろうが処刑の対象となる。
また、ファンガイアはその「能力」自体が人類の脅威であるが、「能力」を全て奪い取られると人間とほぼ同じ存在、つまり怪人態に一生変身できなくなる(恐らく寿命も人間並みになる)。
終盤ではこの「能力」を無理矢理一匹のファンガイアにぶち込んで強化させたり、果ては人間にファンガイアの「能力」を無理矢理植えつけ融合させるなどの非人道的な「改造手術」が行われることとなっていく。
…昭和ライダーみたいだな。
◇展望
ファンガイアは人間と共存することも出来る種族である。
実際、作中では22年間一度もライフエナジーを吸わずに人間社会で生きていたフロッグファンガイアなんてのもいるし、
後のクイーンとなる
鈴木深央/パールシェルファンガイアに至っては、指摘されるまで自分が人間だと思っていたくらいである。
最終的に、保守派(ある意味では超急進派)であるビショップ/スワローテイルファンガイアは
人類に敗北し、ビショップが蘇らせた最強のバケモノであるバットファンガイア・リボーンを倒すために先代キング・
登太牙と現キング・
紅渡は手を取り合って協力し、金黒二大キバの合体技により過去の亡霊は倒された。
ビショップ一味が壊滅したことで渡は兄・太牙に王位を返還し、太牙は人間との融和政策を打ち出していくこととなった…。
隷属か完滅かでしか決着がつかなかった
オルフェノクとは異なり、ファンガイアは人間と共に手を取り合って生きる道も選べるようになった。
まぁオルフェノクはそもそも短命な上覚醒がランダムであるため共存自体無謀な訳だが…
しかし、彼らの中に再び悪に染まる輩があれば…
それを裁くのは、ファンガイア絶滅の看板を下ろした青空の会と、掟を護るために戦い抜く太牙…
そして、誰よりも優しい仮面ライダー、紅渡が打ち滅ぼすことになるだろう。
そして22年後、2030年では「ネオファンガイア」と呼ばれる謎勢力が活動を始め、渡の息子である
正夫が戦いを続けている。
渡や太牙、名護らの状況は不明だが、恐らく彼らもネオファンガイアと戦っているのだろう。
わざわざ22年前、しかも最終回の日にタイムスリップしてきたということは、もしかしたらネオファンガイアというのは、この日に発布された新たな掟に納得のいかなかった保守派の集団なのかもしれない。
◇派生作品にて
本編キバとは別のファンガイアを描いたのが『
仮面ライダーディケイド』第5話・第6話に登場する「キバの世界」である。
こちらでは2話で簡単にまとめるため、キバに変身する少年・ワタル(第1話で
門矢士を旅に誘った渡とは同名の別人)は既にキングの座に着任し、
アームズモンスターの他にチェックメイトフォーら直属部隊を従え、掟を破る悪のファンガイアを倒す役目を担っている。
また、『ディケイド』終盤では
イクサとサガも登場する。…変身者は誰だ?
こちらのキバの世界では人間との共存は上手く行っているが、それでも考えの古いファンガイアは少なくないようで、人間の女性と関係を持った
掟制定当時のキングはバッシングに加え息子の生後まもなく妻を亡くしたことで酷く絶望してしまっている。
「王の判決を言い渡す…追記・修正だ!!」
- 誇り高き怪人種族 -- 名無しさん (2015-12-04 01:48:05)
- ネオファンはなんなんだろうな -- 名無しさん (2015-12-04 01:50:00)
- その後もイマジン、大ショッカーなどと結託する事で電王、ディケイドなので暗躍は続いている。 -- 名無しさん (2015-12-04 01:58:58)
- 上2 共存拒否派のファンガイアじゃないかな。最終話で太牙兄さんが強引に押さえつけてたけど会社の幹部はみんな不満そうだったし -- 名無しさん (2015-12-04 02:11:01)
- 共食いと言う本能を持たないクリッター、といったところだな。ライフエナジーに変わる食料が見つからない限り大牙体制に反対するものは多そうだ -- (2015-12-04 02:26:01)
- ヒューマンアンデッドもそうだけどこいつら押しのけて文明のトップに立ってる人類ってなんなんだろう -- 名無しさん (2015-12-04 03:03:49)
- 多分ファンガイアはファンガイア同士の繁殖率が異常に悪いんだと思う。長命種だから余計に。それに人間側もダキバには劣るがエンペラーにはスペックでは勝るイクサを作れている時点で科学力でも圧倒的に負けているわけではない。それに人類は多い。数は力なんだよ -- (2015-12-04 03:09:45)
- アギト、555、キバと井上は異種族と共存できるかって話書くの好きよね -- 名無しさん (2015-12-04 03:22:01)
- 正直、世界的に根付いてる種族っぽいのに説明もなく日本国内に幹部まで集まってちまちまやってるだけなのが気になって、全然世界の広がりが感じられなかったのが残念。 -- 名無しさん (2015-12-04 03:39:09)
- フロッグファンガイアや未央のようにライフエナジーはいらないみたいだしそう考えるとなんでファンガイアはライフエナジーを必要とするのか -- 名無しさん (2015-12-04 07:04:13)
- ↑フロッグは公式サイトのページで「ライフエナジーを貯めこんでおくことができる」とか書かれてた気がする -- 名無しさん (2015-12-04 07:19:47)
- モチーフの鳥と真名の関連がイマイチわかりにくい -- 名無しさん (2015-12-04 07:28:59)
- ↑ライオンやラットみたいになんとなく察せる感じのもあるにはあるけど、全体的に結びつきにくいよね。まあ、元はデザイナーのお遊びだったし、分かりやすさは考慮してないんだろうね -- 名無しさん (2015-12-04 07:54:41)
- 一番上のレスだが、人間が餌である以上ファンガイアは人間が自分達以上の個体数が居てくれないと困る気はする。 -- 名無しさん (2015-12-04 09:36:08)
- ↑5怪人態になるために必要とか、うまいもんは喰いたいとかそういう感じかな。 -- 名無しさん (2015-12-04 10:12:04)
- 設定は濃いのよ。でもほとんど作中に反映されちゃいないのよ・・・w -- 名無しさん (2015-12-04 10:49:11)
- 一晩でめちゃくちゃ記述が増えてて笑った -- 名無しさん (2015-12-04 13:07:09)
- ↑王の判決を言い渡されたファンガイアがやったんだろ(適当) -- 名無しさん (2015-12-04 13:11:08)
- そうや次狼がゆりと子作りしようとしてた辺り魔族同士はかなり広く異種交配可能なのだろうか?…一部の性癖の人喜びそう -- 名無しさん (2015-12-04 17:22:12)
- ↑世界各地に伝わる異種婚姻譚を見ても分かるように、人間が受け皿/種付け能力がかなり高い種族なんだそうな。人類とファンガイアが融和した未来には強力なハーフがどかどか生まれて結構大変そうだ。 -- 名無しさん (2015-12-04 17:27:19)
- キバの作風も相まって芸術的と呼べるデザイン。黒を基調とした、鮮やかなカラーリングが見事。でもこんな設定濃いものとは知らなかったw -- 名無しさん (2015-12-04 20:33:37)
- ラットファンガイアは「黒い死」っていうので、かなりわかりやすい由来だったな -- 名無しさん (2015-12-04 20:36:34)
- ↑他のファンガイアの真名が長ったらしいんで覚えやすいんだよなw -- 名無しさん (2015-12-04 20:40:06)
- 人間態の顔に血管みたいなステンドグラスが浮かんで演出がオルフェノク異形感 -- 名無しさん (2015-12-04 21:35:41)
- ミスった 人間態の顔に血管みたいなステンドグラスが浮かぶ演出がオルフェノク以上に異形感あって好きだったわ -- 名無しさん (2015-12-04 21:37:04)
- 正男のクォーター世代がどうなる事か気になるかも。やっぱり種族の血の比率によって結構変わる気がするし -- 名無しさん (2015-12-04 21:48:51)
- 最終回のことも書いてあるし念のためトップにネタバレ注意とか書いた方いいかな? -- 名無しさん (2015-12-05 16:24:12)
- アームズモンスターの項目でも誰かが言ってるが、サバトの設定は明らかにイマジンのギガンデス。ここにも電王の「呪い」が…。 -- 名無しさん (2015-12-05 20:34:29)
- ファンガイア!ジョーカー! -- 名無しさん (2015-12-05 23:15:00)
- 真面目に考えるとだけど、ネオファンガイアは融和路線をみせたキングに反発して対立したファンガイアたちが結成した反政府組織みたいな感じなのかな? -- 名無しさん (2015-12-05 23:31:28)
- スパイダーのモチーフが電王ソードフォームでバットがモモタロスだと聞いたことがある -- 名無しさん (2015-12-06 17:03:17)
- ↑7正夫の母が人間とは限らないからな…渡がファンガイアかそれ以外の魔族の女性を嫁にした可能性もある -- 名無しさん (2015-12-07 17:54:05)
- ↑6 キャッスルドランの対戦相手としてサバトが考えられたんだろうから、バンダイの提案が大きいだろうね -- 名無しさん (2016-01-25 17:49:00)
- クラブはガニコウモルに、カメレオンは死神カメレオンに似ているのは気のせいだろうか -- 名無しさん (2016-02-03 20:56:38)
- 過去編でのこいつらの動きがあと1年だけ遅かったらゴルゴムやてつをとかち合ったかもしれない…じつに惜しいな1986年… -- 名無しさん (2016-03-27 21:10:32)
- 人類を改造したサイボーグ(改造人間)も13魔族の内に入るのか -- eba (2016-04-07 02:23:54)
- ↑キバの世界においては。・・・進化生物研究所の神田博士がそれっぽいことしてたな。終盤嶋さんがその実験成果でファンガイアと融合しちゃったり(後で戻ったけど)。あとは劇場版に登場した白峰天斗。あれはどうやったかは明かされてないが人間+レジェンドルガの後天的ハイブリッドらしい。 -- 名無しさん (2016-04-07 02:27:45)
- 灼眼のシャナの敵である紅世の徒に酷似しているな。名前とは思えない真名を持ったり、人を食料にしたり。 -- 名無しさん (2016-04-07 03:02:03)
- 人間の種付け能力が高いって書くと、どうもエロ方面のイメージが沸いてしまう...... -- 名無しさん (2016-10-02 21:07:07)
- 美人さんやイケメン(もしくはナイスミドル・シルバー)が多そうなイメージがあるけど、どうなんだろ。 -- 名無しさん (2016-10-02 21:13:14)
- ↑2 グロンギ、オルフェノク、アンノウン、ファンガイアあたりの女怪人だと、人間の種付け能力をもってすればもしや...... -- 名無しさん (2016-10-03 21:37:30)
- 人間との交配は固く禁じられているってあるけど、人間以外の種族(例、神族)ならどうなるんだろうか? -- 名無しさん (2016-10-17 23:13:56)
- レジェンドルガと戦った初代キングってレジェンドルガの大半を道連れに自爆してなかったっけ?俺の記憶違いかな? -- 名無しさん (2017-03-03 01:23:52)
- 再生怪人は弱いのがお約束だけどバットファンガイアリボーンは一応戦闘能力は生前より上(という設定)なんだっけ? -- 名無しさん (2017-03-04 20:00:37)
- ツバメ=プロペラ王国・・・、白鳥=禁欲家と左足だけの靴下、ドードー=天地開闢。産声と怒声を聞きながら、ハゲタカ=葬儀屋と大工が交わした密約・・・う~ん、鳥の連想と結びつき難いな・・・オリジナルのファンガイアを考えても、真名が難しいのう・・・。。 -- 名無しさん (2018-06-08 18:00:55)
- 全ファンガイアの紹介も誰か書いてくれないかな -- 名無しさん (2020-04-29 14:06:16)
- ↑4 自爆技は使ったが当人は生存した、ということらしい。爆心地なのにえらい生命力&強運だが、その後の過去キンの悲惨な運命を見るにある意味これで一生分のツキを使い果たしたともいえる -- 名無しさん (2020-04-29 14:37:03)
- 規制でアウトなのは人に噛みつくシーンではなく赤い血が映る場面だと思う -- 名無しさん (2020-10-13 17:43:38)
- 吸血鬼モチーフと聞けば誰もが連想するであろう「吸血された人間も同族になる」展開を全くやらず、人間の同族化も吸血ではなく謎改造手術で嶋さんが一時的になった一度きりで終わったのはかなり意図的な王道外しを感じる。吸血鬼なのは名前と吸血(ライフエナジー)能力だけで同族増やしはエルフみたいに普通の生殖だけなんだよね。人間の同族化による増殖では映画のレジェンドルガや井上敏樹三部作(?)の前作であるオルフェノクの方がよっぽど吸血鬼らしかった -- 名無しさん (2021-02-17 23:07:53)
- クラブは特定の鳥をモチーフにしたわけではなく、慣れてきた視聴者への引っ掛けに背中に「翼を拡げた鳥」の意匠を施したとのこと -- 名無しさん (2021-02-24 21:10:12)
- 今後の共存にはキバの世界みたいに、ライフエナジーをちょっとずつ徴収する形を取りつつライフエナジーに変わるエネルギーの模索を続けていくんだろう -- 名無しさん (2021-03-10 15:42:47)
- 本当にオルフェノクとは鏡合わせみたいな種族だよね。似てる要素と正反対な要素が両方ある。 -- 名無しさん (2021-06-17 02:55:52)
- ホースフライはそれまで没にしたアイデアの中から使えるものを手当たり次第詰め込んだ混沌、クラブは種としての鳥のモチーフは無く背中全体に鳥の絵が描いてある少し捻った形と完全超悪のインタビューで判明している。アントライオンは既存スーツの色変えだけって指示があったとのことだからそもそもモチーフ無いんじゃないかな? -- 名無しさん (2022-11-29 19:29:15)
- ↑でも、完全超悪の解説文の中に、クラブファンガイアの説明画に小さくだけど「 翼を広げた鴨 」と文章があったから、クラブファンガイアの鳥モチーフは「 鴨 」...じゃないのかな? -- 名無しさん (2022-11-29 20:27:38)
- 真名も全部篠原さんが考えたんだろうか………ノムリッシュともオサレとも異なる凄まじさ -- 名無しさん (2023-04-23 16:29:42)
最終更新:2024年09月08日 05:04