[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

鴉(幽☆遊☆白書)

登録日:2015/04/12 (日) 10:17:20
更新日:2024/05/22 Wed 03:08:44
所要時間:約 3 分で読めます




少々髪が傷んでいる。トリートメントはしているか?


鴉(からす)とは、幽☆遊☆白書の登場人物の一人。




人物

支配者級(クエストクラス)の妖怪。
長身で長い黒髪、中性的な顔立ちをした美男子で黒い服を纏っている。
口元をマスクで隠しているが、これはリミッターのようなものでこれをつける事により普段は力を制限している。
マスクを外す事によって空気中の火器物質を口から体内に取り込み、身体全体が爆薬庫のようになる(この時の彼はあの戸愚呂(弟)にすら「やばい」と言わしめるほど危険な状態となるらしい)。
この時には髪の色が変化し、アニメ版では金髪に変色した。スーパーサイヤ人じゃないよ。

かつて武威と共に戸愚呂兄弟に挑んだ過去があるが、敗れて以降は彼らと行動を共にしている。
だが仲間になったわけではなく、隙あらば彼らの命を奪おうと日ごろから常に狙っているらしい。

蔵馬と同様に知能が高く、観察眼も優れている。曲者ぞろいの戸愚呂チームの中では比較的饒舌で理屈屋。
基本は物静かだが、自らが好きで興味をもったものを自らの手で殺害する事に快感を覚えるサディスト。
「どんなに愛情を注いでも生物はやがて老いて死んでいく。その前にいつも自分の手で美しいまま殺してきた」とも語っており、かなり歪んだ危険な嗜好の持ち主でもある。
美しいものを好む反面、醜いものはとことん嫌う傾向がある。
蔵馬と出会った時に彼を「美しいもの」と見なし、異常なほどの関心を示すようになる。


実力

自らの妖気と空気中の物質で生成した爆薬や火器を用いて戦う。
ダイナマイトや爆弾を具現化したり、蔵馬の放った風華円舞陣を精密爆破でいともたやすく防いだ事もあった。
彼が作る爆弾は妖力の低い者には全く見る事ができず、蔵馬にさえ最初は「触った相手の内部に妖気を送り込み内部破壊を起こす能力」だと誤解されていた。
本人は美しいものを好んではいるものの、作り出す爆薬は髑髏や目玉があしらわれた不気味なデザインのものがほとんどである。


主な技


  • ダイナマイト
蔵馬が能力を誤解している事を看破した鴉が、種明かしとして蔵馬にも見えるように妖力を弱めて生成した物。
それでも殺傷能力は余りある。
これ以降、全ての爆弾が可視化された形で描かれるようになる。

  • 追跡爆弾(トレースアイ)
目玉のついた爆弾にコウモリの羽が生えたような亜生物を召喚。
目標をどこまでも追いかけていくうえにかなりの数を召喚するので逃げ延びるのは至難の業。

  • 地下爆弾(マッディボム)
地中から突然現れて相手の足を束縛し、爆発を起こす。
多少の知能を持ち合わせているようで、少しだけだが言語を発した事もあった。
原作とアニメでは形状が異なり、原作では目玉の中心に口があるものだが、アニメでは追跡爆弾(トレースアイ)の形状に近く、翼はなく目の下に口が付いた色違いのような見た目をしている。

現実にも存在する手榴弾と同じ手投げ式の爆弾。デザインも実物と同じだが、アニメ版では髑髏の装飾がついた物に変更されている。
妖狐に戻った蔵馬が召喚した魔界のオジギソウに向けて使用したが、1本を焼き払うのがやっとであっけなく喰い殺された。かに思われたが...

  • 肢体爆弾(リンボム)
原作では名称未登場。
マスクを外して呼吸によって体内に火気物質を取り込み、自らの体を爆弾に変える大技。
闘技場のリングから屋根まで吹き飛ばす程の大規模な爆発を引き起こすが、当然のように使用者の鴉は無傷。
この技をくらったダメージも影響して、蔵馬は再び南野秀一の姿に戻ってしまう。

  • 牢獄爆弾(プリズンボム)
こちらも原作では名称未登場。
無数の小型爆弾で相手の周囲を取り囲んで動きを封じる。
南野秀一の姿に戻った蔵馬をこの技でじわじわと痛めつけた。


活躍

暗黒武術会編で戸愚呂チームの先鋒を務める。
決勝戦が始まる前に蔵馬と対面し、そこで彼の事をいたく気に入る。
蔵馬が武威に気をとられているうちに彼の背後に回りこみ、彼の髪をかきあげながら髪の手入れを促す。
それと同時に彼の性格を「クールな反面かなり好戦的」だと分析していた。
この時に言った「少々髪が傷んでいる。トリートメントはしているか?」の台詞はあまりにも有名。
決勝戦で蔵馬と戦う事を望みながらその場を立ち去るが、望みどおり決勝戦で蔵馬と戦う事となる。

決勝戦では妖狐に変化した蔵馬とも互角に戦い、途中でリミッターが外れた事により一度は優位に立つ。
高威力の爆発で蔵馬を圧倒し、変化が解けた彼を小型の爆弾で痛めつけた後に止めを刺そうとする。
だが直前の攻撃で胸に傷を受けていた事と、蔵馬の本当の狙いを読み間違えてしまっていたために、彼に吸血植物を召喚されて胸から大量の血液を吸われる事となり絶命する。
蔵馬の勝利に終わったかと思われたが、鴉が倒れたのは審判の樹里が10カウントを数え終わった後だったため、第1試合は鴉の勝利という事で終わった。

ちなみにこの2人の戦いはコミックで行われた「究極の名場面コンテスト」で見事1位に輝いている。


余談

僅かな間しか登場しなかったが作中では上記の「トリートメント」発言以外にも数多くの名言を残しており、ファンの間では度々ネタにされている。

【以下、彼が残した名言(ほぼ蔵馬関連)】

「やはり私は5人の中でお前(蔵馬)が一番好きだよ」
「好きなものを殺す時…“自分は一体何のために生まれてきたのか”を考える時のように気持ちが沈む。だがそれがなんともいえず快感だ…」
「(こめかみに指を突きつけながら)BANG!」←後に蔵馬にそっくりそのまま返される。
「気に入ったよ蔵馬。ますます殺したくなってきた」
「おいのりの時間だ。せめて楽に死ねますように……」
「お前(蔵馬)はいつまでも私のそばで置いておきたい。頭だけはきれいなままで残してやるよ」

…など。ちなみにアニメ版ではこれ以外にも名言を残していて、どの台詞からも蔵馬に対する屈折した愛情を読み取る事ができる。

その耽美なデザインと、ホモ臭い倒錯的な台詞の数々で、当時のオタク女子(現在でいう腐女子)を熱狂させ、
彼と蔵馬をネタにした大量のやおい本(現在でいうBL同人誌)が出回ることになった。


「少々文章が荒れている。追記・修正はしているか?」


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 幽☆遊☆白書
  • 幽遊白書
  • 戸愚呂チーム
  • 堀川りょう
  • マスク
  • ヤンホモ
  • 妖怪
  • 支配者級
  • 爆弾
  • 爆薬
  • 歩く火薬庫
  • 長髪
  • 黒髪
  • イケメン
  • ドS
  • 蔵馬の天敵
  • 「トリートメントはしているか?」
  • 屈折した愛情
  • ヤンデレ
  • 魔族

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年05月22日 03:08