登録日:2015/01/13 Tue 18:46:39
更新日:2024/11/13 Wed 10:20:27
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「沖田さん、男だったら、戦って、戦って戦い抜いて、ひとつでも多くの敵をやっつけて死ぬべきじゃありませんか!」
『ゆきかぜ』とは、
宇宙戦艦ヤマトシリーズに登場する架空の宇宙艦艇のことである。艦長は古代守。
正式名称はM21881式宇宙突撃駆逐艦。冥王星会戦の際はミサイル艦17号と呼ばれた。
後の地球型駆逐艦に通じる葉巻型船体をしており、配色は赤・白・黄と非常に目立つ。
武装は三連装小口径フェザー砲塔が上下に一基ずつ、艦首に三連装ミサイル発射管を備えている。
ブリッジは上部砲塔とミサイル発射管の中間にあり、後方以外がすべてガラス窓(恐らく硬化テクタイト)となっていて見通しがいい。
資料によっては全長60メートル強しかなく、戦闘用艦艇としてはシリーズ中最小クラス。これは旧軍の陽炎型駆逐艦(雪風はこの8番艦)さえ118メートルあったことからしても、水雷艇サイズと言っていい。
劇中での活躍
◇TV版
地球防衛軍日本艦隊の一員として冥王星会戦に参加。
味方艦が次々に撃沈される中で奮戦し、艦首
ミサイルで
駆逐型デストロイヤー艦一隻を撃沈する戦果をあげた。
その後、沖田艦からの撤退命令を拒絶して敵艦隊に単独突入。完全に敵艦隊に包囲された状態で十字砲火を浴びながらも
ミサイルで反撃するが、耐え切れずに爆発した。
その後、土星の衛星タイタンで漂着して氷付けになっている様が
古代進によって発見された。
当初の描写では古代守の独断による特攻に思われた上記の行動だが、後に
真田志郎の言によれば出撃前にはすでに廃艦寸前にまでガタが来ており、どのみち
地球への帰還は不可能であったと語られた。
※このゆきかぜとは別だが、
完結編において
ヤマトが率いた駆逐艦の一隻がゆきかぜであったと言われる。
◇漫画版
ひおあきら版では、古代守が後にキャプテン・ハーロックを名乗り、沖田艦とゆきかぜを合わせたような形の宇宙戦艦で度々ヤマトを助けている。
武装は艦首大型ビーム砲など。最終局面ではロメル将軍の戦艦との一騎打ちとなり、大破させられるもののこれを撃沈している。
松本零士版では、冥王星会戦でガミラスデストロイヤー艦に対して艦首のレーザー砲で至近距離射撃を試みるものの、かすり傷を与えるだけで精一杯であった。
最後の突撃時にはガミラス艦の一隻に体当たりを敢行、どてっ腹を貫通して撃沈するがそのまま宇宙の彼方へと消えた。
こちらでも古代守がハーロックとなり再登場するが、搭乗する艦はデス・シャドウ号に近い容姿をしている。
『新・宇宙戦艦ヤマト』においては
古代進32世が乗る宇宙戦艦として「雪風」が登場する。
輸送船団を護衛していたが、突如”無”の塊の襲撃を受けて緊急ワープを試みるものの、間に合わずに船団は
消滅。
「雪風」は船体の半分を消滅させられながらも逃げ切るが、ワープ終了後に艦内に残っていたのは
古代進32世たったひとりだけであった。
◇小説版
『熱血小説 宇宙戦艦ヤマト』では役割は概ねTV版と同様だが、名前がカミカゼとなっている。
◇ゲーム版
『宇宙戦艦ヤマト・遥かなる星イスカンダル』に登場。
ほぼTV版に準拠するが、撃沈寸前にデストロイヤー艦一隻に体当たり同然にゼロ距離射撃を敢行して撃沈。
そのまま爆発する敵艦を貫通する形で通過するが、直後に敵の砲撃が命中して爆発した。
なお、この際に
駆逐型デストロイヤー艦と比較してさえ半分程度の大きさしかないことが見て取れる。また、なぜか艦首
ミサイル管からレーザーを発射している。
続編である『イスカンダルへの追憶』『
暗黒星団帝国の逆襲』『二重銀河の崩壊』には再生されて【ゆきかぜ・改】として登場。
ゲームオリジナルキャラクターである大山歳郎によって、タイタンに沈んだままになっていたところを
波動エンジンを搭載され、大改造を施されて蘇る。
正式名称は『突撃駆逐艦雪風改級大山式・雪風改』。大山いわく、「眠らせておくには惜しい船」
旧ゆきかぜと比較して、葉巻型船体はそのままに船体が大型化しカラーリングも上部が赤、下部が白に変わっている。
※全長だけでヤマトの2/3ほど、200メートル前後として約3倍にも巨大化している。大和をヤマトに改造するのに比べれば可愛いものかもしれないが…
船体の大型化によって武装も格段に強化され、連装ショックカノンを上部に二基、下部に一基装備。さらに連続発射可能な艦首ミサイル発射管も持つ。
総合的に防衛軍の一般的な駆逐艦をはるかに上回り、雷撃性能においては最強と呼んでいい。
最大の特徴は、人工頭脳搭載により完全自律行動可能な無人艦として運用できること(人間が乗り込むことも可能)
これを真田は「血の一滴もかよわないメカニズムの結晶」と呼んだが、大山は「人間が科学を屈服させるのでも、その逆でもない、人間とともに助け合うメカニズム」の船だと言い返している。
事実、この無人艦という特性にヤマトは何度も助けられることになり、劇中非常に重要な位置を占めている。
◇2199
「このままでは、艦隊は全滅です。それでは、地球を守る者がいなくなってしまいます。沖田さん、貴方はここで死んではいけない人だ!」
磯風型突撃宇宙駆逐艦。登録番号DDS-117。
全長は80mに再設定され、旧作よりは大型化したがそれでも小さい。
特徴的な艦首は装甲の塊であり、艦を傾斜させて盾として用いるほか、後方にはロケットアンカーを内蔵している。
サイズの割に重武装で、その機動性と合わせて一撃離脱に向いている。
ユキカゼにはヤマトに搭載する新型魚雷の試作品が搭載され、これにより敵艦の撃破に成功した。
TV版同様、冥王星会戦に参加。最終的に旗艦キリシマ(沖田艦)からの撤退命令を無視し、キリシマを逃がすため盾となって戦場に留まり大破。エンケラドゥスに漂着後生存者は捕虜となりガミラスへ移送され、途中でイスカンダルに墜落した。
本作では冥王星会戦の真の目的は太陽系に進入するイスカンダル第二の使者からガミラスの目を逸らすことであったが、このことは艦長クラスを含めほとんどの将兵には秘匿されていた。
追記・修正はタイタンの氷付けのキノコをかじりながらどうぞ。
- 実写版だと沖田艦を逃がすための盾になって轟沈だっけ -- 名無しさん (2015-01-13 19:21:24)
- ↑2199でもそんな感じだっけ…しかも、タイタンではなくエンケラドゥスに流れついてたなあ… -- 名無しマン (2015-01-14 02:21:13)
- 旧作ファンの人たちには申し訳ないけど、このときの守兄さんの言い分は、旧作より2199のほうがよかったな。 -- 名無しさん (2015-01-16 15:27:44)
- ゲームでは船体が小さいからか、とにかく敵の攻撃が当たらない。艦隊のなかでゆきかぜだけやたら損傷してないのもザラ。お世話になりました -- ??隊長 (2015-01-18 00:18:10)
- まあ2199の守兄さんは、旧作の沖田艦長のセリフ言ってたしな -- 名無しさん (2015-01-18 03:06:00)
- それにしても、当時のスタッフは雪風(駆逐艦)が嫌いだったのだろうか? -- 名無しさん (2015-01-18 09:18:32)
- ↑単純に一番知名度の高いであろう旧軍駆逐艦を選んだだけではなかろうか -- 名無しさん (2015-02-26 17:52:56)
- 一説ではゆきかぜ改がその後にアルカディア号の母体になるのではという考察があった。根拠は守の顔がハーロックに酷似していることと、言うに及ばずトチローの存在である -- 名無しさん (2015-07-30 01:03:30)
- 昭和版では一話でゆきかぜという名前が出てこないからタイタンでゆきかぜの名前を見せられてもポカンだったんだよな -- 名無しさん (2016-01-23 10:32:38)
- ゲームのゆきかぜ改に対する真田さんとトチローの評価の違い、西崎Pと松本零士の科学技術や文明へのスタンスの違いにも見える -- 名無しさん (2016-01-23 11:55:52)
- ゆきかぜが生存するかどうかでゲームの分岐になるけど普通にプレイしてたらまず沈まないんだよな -- 名無しさん (2016-07-12 00:30:50)
- 陽炎型駆逐艦って特型駆逐艦だったっけか? -- 名無しさん (2016-08-20 23:14:51)
- 2199の突入するシーンは、とても泣けた。 -- 名無しさん (2017-04-08 19:31:55)
- ゆきかぜ改、トチローは『防衛軍再建計画の一環』と言ってたけど、絶対ゆきかぜのリメイクを提案したのは彼のほうからだと思うww -- 名無しさん (2019-01-06 11:46:59)
- 次元航海の大山式ゆきかぜ改がTV版の鋭角艦首型アルカディア号になってるとは思わなかった -- 名無しさん (2019-01-28 09:12:35)
- ↑マジか!? いくらトチローでも、あれをアルカディア号に魔改造するのは無理じゃないかと思ったが -- 名無しさん (2019-01-28 09:20:48)
最終更新:2024年11月13日 10:20