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『くらやみ』(物語シリーズ)

登録日:2014/07/09(水) 01:??:??
更新日:2024/12/21 Sat 18:51:50
所要時間:約 5 分で読めます




物語シリーズ』で発生する現象。正式名称は存在しない。
阿良々木暦は便宜上『くらやみ』と呼んでいる。
神隠し、イレイザー、中立者、バランサー、ブラックホール、暗黒体などと呼ばれることもあるらしい。

視認出来ないが認識は出来る。『何もない』がそこにあることがわかる。虚無で絶無でありながら、空白とは呼べない。黒をも呑み込む黒。
視認出来ない為、距離感も測れない。


怪異ではなく自然現象であり、そこに意志はない。
重力などの法則のような、ただの世界のルール。

怪異の道を踏み外した怪異、即ち己の在り方を偽った怪異と、それを認識した人間を消滅させる現象。
対象以外でも、触れた物を消滅させる。物質だけでなく、と暦のペアリングなど概念でさえも消滅させる。


対象を呑み込むまで収まらないが、対象が嘘を吐くことをやめると現象は止まる*1
あるいは、『くらやみ』に呑まれるよりも早く、自主的に消滅することでも収まる。



作中で発生したのは3回。
一度目は、神様と誤解され、その誤解を訂正せず吸血鬼のまま神のふりを続けたキスショットに対して。
この時は、誤解した村人達から消失させた。
その際は信仰された村から離れ、吸血行為をおこなった事で吸血鬼と認識され、くらやみから逃れることができた。

「誤解を解く努力をしないと言うのは、嘘をついているのと同じなんだよ。」


二度目は、「迷い牛」で在りながら「浮遊霊」のふりをして人を迷わせずにいた八九寺真宵に対して。
この時は、嘘を吐いた八九寺を優先して消滅させようとした。
八九寺と共にいた阿良々木暦が道に迷っている間はくらやみは襲ってこず、迷わせていると認識されていた様である。

最終的に八九寺が成仏した為、それを受けてくらやみも止まったものと思われる。


  • 関連人物
『忍野扇』
くらやみの様なバランサーの立ち位置を保つ、自称、忍野メメの姪。
セカンドシーズンの中盤で初登場しては暗躍し、千石撫子の神化のきっかけを作っている。
くらやみと関連があるかの様な立ち振る舞いだが……。


以下、終物語ネタバレ注意。





三度目は自身をくらやみだと偽っていた『忍野扇』を消滅させる為に出現。
忍野扇の正体は阿良々木暦が作り出した自罰の象徴たる怪異であり、その偽りが明らかになった事で消去の対象になった。

くらやみの性質を持っていたのは阿良々木暦が自罰の性質としてくらやみというバランサーを知ってしまったが故。
かくしてくらやみによって偽のくらやみは消滅したかに見えたが、忍野メメによって、忍野扇は忍野メメの姪となったことでくらやみは消滅した。




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最終更新:2024年12月21日 18:51

*1 その怪異本来の行動を取るor偽りを本当にする