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宮本武蔵(装甲悪鬼村正)

登録日:2014/03/18 (火) 02:38:10
更新日:2024/08/07 Wed 19:44:52
所要時間:約 6 分で読めます







何事も斬る縁と思ふこと

肝心ゆえ




装甲悪鬼村正 魔界編』の登場人物。
「空から落ちてきた武者」の一人であり、今作のラスボス


◆人物
長く伸ばした黒髪と髭が特徴の男性。
作中では袴を身に着けているのみで上半身は裸だがそこには無数の傷跡が見て取れる。

かつては生身の剣豪として名を馳せ、武者としても当代最強と称されたほどの実力者。
主君を持たず流浪の生活を送っていたらしいがその目的は「兵法書の研鑚」。
武者の在り方も単なる蓄積の手段として捉えており、兵法書完成のためならば勝敗すら些末と言い切る恐ろしき修羅。
未だ見ぬ技を持つ強者と戦うことを望んでいるが、冒頭の台詞の通り挑んでくる者と刃を交えることに抵抗は見せない。

一般に知られる通り二刀流を用いるが円明流を軸とした戦闘スタイルを持つ。

なお、召喚されたのが晩年であったため髪は白く年老いていたが現代に召喚された直後とある方法で若い肉体を取り戻している。



◆来歴
放浪の旅を続ける武蔵は兵法書のため強者と戦い続けていた。
そんな折、公儀隠密として現れた柳生十兵衛と遭遇。
武庫たる江戸に下ることを拒み、逆に十兵衛すら人柱にすべく交戦。
既に老いていたにもかかわらず武蔵はその実力で十兵衛を圧倒するが、十兵衛の使用した「亡影」により双方深手を負うことになる。
そしてその戦闘の最中、時間跳躍により召喚されてしまい決着には至らず、更に両者が召喚された先の時間が異なっていたため
召喚された中でも最も遅く現代に現れた。




劔冑
銘:武州五輪
所属:‐
生産国:不明
種別:真打/重拡装甲
時代:不明
兵装:大太刀、小太刀、脇差
仕様:汎用/白兵戦
合当理:熱量変換型単発火箭推進
独立形態:甲冑
陰義:術理吸収
誓約の口上:千日の稽古を劔(ちから)とし、万日の稽古を冑(まもり)とす。以って此れ我が劔冑なり
諸性能
甲鉄錬度:3
騎航推力:3
騎航速力:3
旋回性能:3
上昇性能:3
加速性能:3
身体強化:3

宮本武蔵が装甲する真打劔冑。神代の出来とも謂われる一品。
顔はシンプルなデザインだがその側面から生えた太く長い二本角と背面に円のように広がった母衣を持つ荘厳な姿。
その形状と仕手が大柄なこともあって装甲時には凄まじい威圧感を放つ。

陰義「術理吸収」は他の劔冑が持つ陰義や様々な兵装を再現し習得することが出来るという恐ろしい能力。
使用時には口の装甲が展開する他、その術技に応じて甲鉄の一部が変形する。

「陰義をコピーする陰義」という意味では正宗の「因果応報・天罰覿面」に似ているが、
正宗は受けた陰義をそのまま返すのに対し武州五輪は一度習得した技は自由に発動出来るようになる。
反面、習得には「技の原理を理解する」必要があり、一度受けた技でも理解出来ないものは再現出来ず習得出来ない。

生前には「真の兵法とは戦闘経験の蓄積の果てに出来る」と信じこの陰義を用いて
超常と術理を編纂し、兵法として確立すること(誰でも扱えるようにすること)」を目的に鍛造されたらしい。
しかし基本性能に突出した部分が無いためか武蔵が仕手になるまでは只々陰義と術理を吸収していただけだった。
武蔵の言う兵法とはこの劔冑のことであり、研鑚とは術理を集め吟味し真の兵法を完成させることを意味している。

尚、「武州五輪」という銘は武蔵に由るもの。


◇術技・兵装(劇中使用分のみ)
○古飛器式三番叟鶴舞(ことぶきしきさんばそうつるまい)
千代鶴國安の術技。
太刀を変形させた鎌が陰義「天上天下反転」によって、正面から放てば背後から直上より放てば直下から襲いかかる。
この効果は敵が放つ攻撃にも作用する。

○高速徹甲弾
六波羅との交戦で習得したと思われる次世代対武者用狙撃兵器。
背面が一部展開し発射される。

○天魔反(あまのがえし)
神代の作と伝えられる天魔反戈の術技。気象操作の陰義と思われるが詳細不明。
武蔵は複数の竜巻を収束させ巨大な槍として発動する。その威力は海に大穴を空ける程。しかも武蔵はこれを連発できる。
発動時には両腕が一回り巨大化する。

○懐剣
腕部の甲鉄から精製。史実でも晩年の武蔵が所持していたという。






【劇中の行動】

我、強き武者を求む

景明が十兵衛を倒した直後、武蔵は親統坊の下へと召喚される。
問答無用で親統坊を武蔵フィンガーの餌食にした武蔵はその亡骸から取り出した金神片を咀嚼し肉体を若返らせる(本人曰く「戯れ」)。

現場に来た景明らとも遭遇するが茶々丸に「今川雷蝶はバカみたいに強い」と言われたため単身六波羅へと突撃。
雷蝶様と交戦するがそのまま近くの海岸に叩き落とされてしまう。雷蝶様すげー


その後契約完遂のため浜辺にやってきた景明と改めて対峙。
「(雷蝶に比べれば)あまり兵法の足しになりそうにない」と不満を漏らしつつも挑戦を受け、武州五輪を装甲。
戦闘を開始する。



『我が劔冑に適う者、皆無』

『槍の宝蔵院、尾張の柳生、巖流も同じ』

『扨て、お前は如何に?』


亡影による傷を抱えていながら地上では二刀の攻めで脇差をへし折り、空中では正確な斬撃を見せ、
更にはこれまで吸収してきた様々な能力を嬉々として披露し景明を翻弄する武蔵。
そのまま海中に没した景明に大技・天魔反を放つが「穿」により技をかき消され、続けて放たれた「威」で右手を切り落とされてしまう。
しかしそれに怒るどころか「面白い」と感心し笑う武蔵は左腕一本で村正を地上に叩き落とし、衝撃で装甲を解除させる。

生身となり絶体絶命の景明に迫った武蔵は語る。


『死にたくば己を固めよ』

「この俺に…死を受け入れる事など許されぬ」

『ふっ』

『ならば笑え』

「何…だと?」

『笑いて戦え』

『己たらんとするは己が心を固めん!心を緩めよ!』


迷いを未だ秘める景明に本性を晒せと迫る武蔵、そしてその刃受け止める村正。



『笑え!笑え!笑え!笑え!笑え!笑え!笑え!笑え!』

『笑えええ』


そして遂に景明は一片の迷いを捨て去り『悪鬼』としての覚悟を顕し再度装甲、空中へと昇る。

引辰制御(グラビトンコントロール)」を発動した村正に対し片腕ながら互角にぶつかる五輪。
激しい空中戦を展開した両者だったが正面から振り下ろされた村正の野太刀が武州五輪を切り裂く。
が、

なんと直前に五輪から抜け出しその後方に隠れていた武蔵の太刀が景明に致命傷を与える。


しかし覚悟を固め悪鬼の笑みを浮かべた景明は先の刃を「燕返し」へと繋げ武蔵はトドメの一太刀を受ける。


宮本武蔵、破れたり


元の老いた姿に戻りながら笑う武蔵はそのまま浜辺に倒れ、死亡。



そして……











《武州兵法五輪、完成致す》

銘:五輪書
所属:‐
生産国:不明
種別:真打/重拡装甲
時代:不明
兵装:大太刀、小太刀、脇差
仕様:汎用/白兵戦
合当理:‐
独立形態:甲冑
陰義:不明
誓約の口上:‐
諸性能
甲鉄錬度:5
騎航推力:5
騎航速力:5
旋回性能:5
上昇性能:5
加速性能:5
身体強化:5

武蔵の死を経て遂に完成した「死霊秘法(ネクロノミコン)」に並ぶ魔書。
仕手の技量に適した陰義を自ら選択する。
全ての陰義を使えるのは"魔王"か"英雄"のみだという。


主を失いながらも完成した世界大戦にすら通用する兵法書は浜辺で不気味に佇むのであった……





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最終更新:2024年08月07日 19:44