アニヲタWiki(仮)

登録日：2014/1/1(水) 17:35:00
更新日：2024/11/15 Fri 20:53:09
所要時間：約 5 分で読めます

▽タグ一覧
アイゼンミョウオウ アトラス ヘルメット ペルソナ ヤマオカ 一番 南条圭 大学生 女神異聞録ペルソナ 女神転生 山野井仁 御曹子 日本一 森川智之 法王 金持ち 高校生

南条圭

CV：山野井仁(女神異聞録)、森川智之(女神異聞録CDドラマ・ペルソナ2罰)

女神異聞録ペルソナ及びリメイク版であるペルソナの登場人物。
続編であるペルソナ2『罪』『罰』にも登場する。

主人公のクラスメイト。クラスは2-4。セベク編では固定メンバー、雪の女王編では選択メンバーとしてパーティに参加する。
通称は「なんじょうくん」だが、メンバーでそう呼ぶのは麻希だけで、周囲からは単に「南条」と呼ばれる事が多い。

日本有数の巨大財閥「南条コンツェルン」の御曹子だが、両親の愛情を金銭でしか受け取ったことがない故に情緒面について疎く、合理的な考え方と理路整然とした物言いもあって周りの面々から明らかに一線引かれた立場にあった。
本人も周囲の人間をやや見下している傾向があるが、親代わりとして愛情を注いでくれた執事の山岡にだけは心を開いており、主人と使用人という立場から表面上は強く当たりつつも、感謝と親愛の念を抱いていた。

頭脳も明晰で洞察力も鋭いが、中盤のデヴァ・ユガまでは、敵の罠や事態のカラクリについて察していてもみんなには黙っているなど、実は気づいていたけれど言わなかったというシチュエーションも多々見られる。(*1)

趣味についてはあまり多く語られていないが、ペルソナ2においてツーリングと野球観戦(嫁売ジャイアンズのファン)に関しては触れられている。
そのせいか、同じく野球観戦が趣味のパオフゥとは、お互いライバルチームのファンということで水面下で火花を散らす場面もある。
愛車は「1」とペイントされたハーレーで、大学が長期休暇に入った頃にはこれに乗ってヨーロッパ全土を渡り歩いていたとのこと。

戦闘では両手剣とライフルを使用。
どちらも攻撃範囲が広く攻撃回数が多いのが特徴。真中に配置すればとりあえず全面をカバーできる。
ステータスは力・体の伸びがよく、他の数値も決して低くはないが、ペルソナとの相性から行動順はやや遅め。
専用アルカナは「法王」。女神転生シリーズにおける鬼神に属する悪魔が分類されており、ハマ系(*2)と補助魔法を得意としている。
初期専用ペルソナは仏教において情愛を庇護する尊格「アイゼンミョウオウ」。
後期専用ペルソナは彼の執事であり唯一の「家族」であった「ヤマオカ」。(*3)。
暗黒魔法には弱いが南条の泣き所である速の数値が高く、回復や補助に加え神聖攻撃魔法や物理スキルも備える。また継承次第ではマハガルダインを追加可能。
局面を選ばず活躍しやすく、専用ペルソナの中でも優秀な部類と言える。

一方、悪魔との交渉ではなんじょうくん無双と呼べるほどの活躍を見せる。
裏表が逆になっている十円玉や自分のブロマイドをばらまき、皮肉や一喝を交えて悪魔と渡り合う彼に多くのプレイヤーが助けられたことだろう。

以下、ネタバレを含む本編での活躍

本編開始直後、同級生の間で流行っていた「ペルソナ様遊び」に成行きで立会い、ペルソナ発現のきっかけを手にする。
その際に一時的な昏倒に陥ったことから同級生達と病院を受診したが、その最中に御影町の異界化が勃発。
心配からコッソリ付いてきていた執事の山岡がゾンビに殺される場面に遭遇し、自分に愛情を与えてくれた使用人の死に対する怒りと悲しみからペルソナを発現、ゾンビを一蹴する。

あれ、これなんて主人公？

町の異変がセベクの支社長･神取鷹久の手によるものだと知った彼は、山岡の仇討ちのために主人公達と共にセベクの支社ビルへと乗り込むが、謎の黒い幼女「あき」の乱入により、異世界の御影町へと飛ばされてしまう。
道中、合理的な考え方から仲間と意見の対立を起こすことも多かったが、短い旅を経て徐々に影響を受け、態度も少しずつ軟化していく。
そして、紆余曲折を経て再び現実世界へ戻り、神取を追い詰め彼が抱えるジレンマを指摘したことで戦闘に突入。
ペルソナに乗っ取られた神取を仲間と協力して打ち倒し、山岡の仇を討つことに成功する。
その後、事件の元凶といえる園村麻希の処遇について被害を最小限に留めるために彼女を犠牲にしようと意見するが、当然というか反発したマークに殴られると「結局、人間は心の生き物」とあっさりと主張を納めている。

「人は全て周りの人間に生かさせてもらっているんだよ。だからこそ責任がある。」

直後、再び異世界に赴き自責から塞ぎこみ自らの死を願う麻希に掛けた厳しくも熱い言葉は、既に冷たい合理と己だけを頼りとしていた少年のものではなかった。

この事件を経て、仲間との固い友情と他者と心を交わす術を手にし、山岡老人に勝るとも劣らぬ心の拠り所を得た彼は、聖エルミン学園を卒業後、かつて神取も在籍したオックスフォード大学に進学した。

条件を満たすことで出現する隠しキャラクターとして出演。
一時帰国中に「死んだはずの神取が実は生きている」という噂を聞きつけ、廃工場を探っていた模様。
どうやって入ったのか廃工場2階隠しエリアの役員室に居座っており、話しかけることで主人公の最強装備である「伝説の日本刀」をくれる。
因みに彼が探していた人物は廃工場最奥部、廃液処理施設の奥の奥にいるにはいるのだが…

物語中盤に天野舞耶らと接触し、協力者としてパーティーに参加する。(*4)
長期休暇で珠閒瑠市を訪れた際、外務大臣･須藤竜蔵が率いる『新世塾』の策謀に自身の父が間接的に関与していることを知り、更にその策謀の背後に死んだはずの神取鷹久の存在を感じ取った彼は、私設エージェントを雇い入れ、独自に調査を行っていた。
新たなお目付け役である「松岡」とは、かつての自分以上に冷徹な彼の合理精神に反発を覚えながらも、その歯に衣着せぬストイックな姿勢と手腕には認めるところもあるという関係。

ニャルラトホテプの張り巡らす策謀に足を踏み入れた者の例に漏れず、彼にもまた自らの信念や行動を嘲笑われるかのような「試練」が襲いかかる。
理学研究所での神取との対峙を経て拠点に戻った彼が見たものは、新世塾に見せしめとして惨殺された私設エージェント二人の死体。雇用関係とは言え、自分に付いてきてくれた人間の死に狼狽する彼に、かねてから新世塾に関わる危険性を何度も進言していた松岡の「部下を殺すなら、もっと有意義に殺しなさい」という言葉が突き刺さる。
かつての経験を経て成長し、理学研究所では「大のために小は切り捨てん」と見得を切った青年は、上に立つ者としての甘さから部下を無為に死なせてしまったという現実に向き合わされることになった。
その現実を受け入れ、未だ自分が未熟なことを認めた彼は、南条財閥の後継者として、そして「一番の日本男児」を目指す一人の男として新世塾との戦いに臨む。
その背中は松岡をして「圭様は正しく成長された」と感慨を抱かせた。

そして海底遺跡で神取との再戦を制した後、崩落する遺跡に残ろうとする神取に対し恩讐を越えて「一緒に来い」と告げるなど、更なる精神的な成長の現れを見る事ができる。

海底遺跡攻略後の岩戸山で、自らの役目を果たすために周防達哉と入れ替わる形でパーティを離脱し、以後は裏方としてサポートに回る。
かつての仲間たちと連携して、市民達を天誅軍の暴虐から守るべく戦っていた模様。

実は、異聞録の企画当初はエンディング後に死亡する予定だった。(*5)。
もちろん実際にはちゃんと生きており、ペルソナ2にも準メインで出演しているので、あくまでも「ボツになった案」である。

彼が振るう剣術は「南条一刀流」という流派。
異聞録では下段に剣を構えるが、『罰』では薩摩示現流の「蜻蛉」を彷彿とさせる上段の構えを取っている。そこ、打席に立ったバッターとか言わない。
理学研究所での一件を見る限りでは、恐らく活人剣と思われる。

ペルソナ3に登場する桐条美鶴の実家である桐条家は南条から分かたれた分家である。
桐条頭首曰く、「調和する二は完全なる一に勝る」らしい。
南条の性格や成長を良く知るプレイヤーにとっては中々に感慨深い言葉である。

彼の後期専用ペルソナである「ヤマオカ」は、異聞録で死亡した山岡のことである。
ペルソナとは深層意識に眠るもう1人の自分が神や悪魔、偉人・英雄の姿を借りて現れたものだが、シリーズを見渡しても身近な人物をペルソナとして降魔したのは彼だけであり、彼にとって山岡老人が如何に大切な存在であったのかを見て取ることができる。
また、ペルソナのヤマオカは「子守唄」と「愛の鞭」を覚える。彼と南条の関係性を見れば、涙腺崩壊ものである。

普段はクールななんじょうくんだが、薬局サトミタダシに入店した時には、店内BGMに合わせてフレーズを口ずさんでいる。
どうやら本人の意図するものではないようで、何とか堪えようと努力するも叶わず、最終的には逆切れ気味に主人公にも歌うことを強要するなどのキャラ崩壊を起こす。
オックスフォードに進学してから長らく聞いてない筈の『罰』でも、サトミタダシに行くとやはりというべきなのか、また洗脳されそうになっている。
こまめに各支店で南条を観察していると、その過程がよく分かる。

追記・修正をお願いします