登録日:2012/05/02 Wed 00:44:10
更新日:2024/12/23 Mon 20:20:40NEW!
所要時間:コンピューターが弾きだしましたデータによりますと、約 11 分で読めますじゃ
『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』とは、1993年3月6日に公開された
ドラゴンボールシリーズの劇場版第11作目。
春休みの東映アニメフェア「鳥山明・ザ・ワールドII」として公開された。
同時上映は「Dr.スランプ アラレちゃん んちゃ!ペンギン村はハレのち晴れ」。監督は
山内重保、脚本は小山高生。
◆概要◆
劇場版オリジナルキャラとして最も人気が高く、今作も含めドラゴンボールZの映画で計3回もメイン敵キャラクターを務めることになる
ブロリーの初登場作品として有名。
またドラゴンボールの映画では初めてとなる70分の長編作品でもある。
今作の時系列は悟飯が
超サイヤ人になれることやトランクスの髪型などから見て、セルゲーム開始直前あたりと思われる。
しかし緊迫したムードも無く皆でのんびりと花見をしている等、やや不自然な点があることから、他のドラゴンボール映画作品と同じく
パラレルワールドと考えるのが妥当。
またドラゴンボールにしては珍しい描写が今作には存在し、
- 悟飯の予備校受験のためにスーツを着て保護者面接を受ける悟空
- 戦い好きの悟空がブロリーに手加減を要求する
- ブロリーの戦闘力にビビって物語終盤までヘタレるベジータ
などが楽しめる(?)のは今作だけである。
◆あらすじ◆
春真っ盛り。悟飯やブルマ達はお花見を楽しんでいた。
そこへ突如巨大な宇宙船が降り立ち、中から大量の兵士と共に一人の
サイヤ人が現れた。
パラガスと名乗るそのサイヤ人は
ベジータを
新惑星ベジータの王として迎えに来たと言う。
最初はまったく興味の無かったベジータだったが「伝説の超サイヤ人を倒せるのはあなたしかいない」というパラガスの口車に乗せられて宇宙に飛び立ってしまう。
一方その頃、悟飯の
予備校受験の為に面接に受けていた悟空だったが、界王に呼び出され界王星へと向かう。
そこで界王から「伝説の超サイヤ人が現れた」という事実を聞き、悟空も単身新惑星ベジータへと向かうのであった…。
◆キャラクター◆
■レギュラーキャラクター■
我らがカカロット。
物語開始直後、いきなりスーツ姿という出オチを披露してくれる。
「面接っちゅうのは嘘つき大会なんか?」
「かぁっ!気持ちわりぃっ!!やだおめぇ!」
「パワーを…くんっれぇぇぇッ!!」
カカロットの息子。
超サイヤ人に変身できるようになったが、今作では影が薄い。
しかし、カカロットの息子なのでブロリーに悟空の次に狙われた。
ちなみに、ピッコロ風道着の初期版を纏った状態での超サイヤ人は原作・アニメ含めて、本作が唯一。
セルゲームでは超1の時点で悟空とセルの戦いを見て、悟空が手抜きしてると感じるほどに強かったのだが、本作では敵がいろんな意味で悪すぎたため劇場版でお約束の「怒りの潜在能力開放」を出す事もなくボコられた。
「あ……悪魔たん 悪魔だ……」
今作の裏の主役(?)にして最大のギャグ要員。
リアクションも凄いのだが、もっと凄いのはなんと言ってもヘタレ度。
そのヘタレ度はピッコロからは「
消え失せろ!二度とその面見せるなぁ!」と罵られるほど。
あとヘタレた顔芸も披露した。
そこまでヘタレた理由は、純粋なサイヤ人の血を引くが故に、本能的にブロリーの強大さを察知してしまったためである。
終盤にようやく立ち直るが、その
わずか一分後……。
但し、ヘタレて本格参戦したのが遅かった分、消費した気やブロリーから受けたダメージも少なかったせいか、最後の最後で逆転勝利の鍵となった。
べジータが居なかったら全滅エンドであったと言える。
「伝説の超サイヤ人は俺が見つけ次第ぶっ殺してやる!」
「もう駄目だ、おしまいだぁ…」
「逃げるんだぁ…勝てるわけがないよ」
「サイヤ人の王子ベジータが相手だ…!」
ベジータ王子の息子のトランクス王子。
ベジータが心配でついて行ったが、心配性なためベジータに臆病者とか言われる。
嘘を見抜くのが得意。
劇中では未来の師匠である悟飯とのダブル魔閃光も披露。
「嘘です!全て嘘です!!」
「父さん!もっと情報を集めてからでも…!」
悟飯の保護者。ブロリーの気に身震いしたらしい。
地球から結構離れてそうな新惑星べジータまで、カプセルコーポレーションの宇宙船に乗って
仙豆片手に参戦。
しかし戦闘ではブロリーに「
ムシケラ」呼ばわりされた挙げ句、サッカーボールのように蹴っ飛ばされた。
ポコピー♪
最終的にピッコロが乗ってきた宇宙船によって、レギュラー陣およびシャモ星人達は新惑星べジータから脱出できたので、彼がいないと全滅エンドないし悟空のみが瞬間移動で脱出する
バッドエンドだった。
「フン、化け物め。好きにしろ」
「仙豆だ、食え」
「10円!」「Door!!?」「クソマァ!!?」
劇場版ではどうも恵まれない。超サイヤ人などという桁違いの領域ではなおさらである。
しかし今作では雑魚相手に余裕をかます見せ場はあった。
カラオケで「
翼をください」を熱唱するシーンは必見。
尚、事故とは言え悟空の顔面をブン殴ってダメージを与えてしまっていた。
「このぉおおぞらぁにぃ~♪」
ひさびさにガチな亀仙人の闘いが見られる!! ……と思ったらそうでもなかった。
登場時からずっと酔っぱらった状態で、ブロリー相手に顔芸とセットのひょっとこ踊りという命知らずな芸を披露した。
本作の本来のネタキャラ枠だが、その方面においては視聴者の大半からは見向きもされていない。
「ブロコリとやら、ワシに勝てるかのぉ?」
もはや亀仙人の相方。
コンビネーションは抜群。
タコ科学者と中の人が同じなためか出番がそこそこある。
「ブロコリじゃなくて、ブ・ロ・リ・ー。」
パラガスにホイホイついて行ったベジータに呆れていた。
とはいえ物語の裏でピッコロが使う宇宙船を用意したであろうことを考えると本作の裏MVPかもしれない。
「何が新惑星ベジータの王よ。バカじゃないの?」
悟空に北の銀河の危機を伝えた。
南の銀河を破壊しつくされた事についてはどう思っているのだろうか?
「分かりません」
「…あっち」
「頼んだぞ、悟空!」
悟空の鬼嫁。
結構扱いが悪い。
「みんな悟空さが悪いだ!」
■ゲストキャラクター■
今作のメイン敵キャラ。
非常に人気が出たため、以降の劇場版作品にも登場することになった。
更に
ドラゴンボール超では設定を一新し、
リメイクされたりもした。
「ブロリー、です…」
「カカロット、まずお前から血祭りにあげてやる……!」
「ハハハハ!!!カカロット!!息子がカワイイか!!」
「俺が化け物・・・?違う、俺は悪魔だ!」
「この俺が星の爆発くらいで死ぬと思っているのか!」
「ハハハハ!!!雑魚のパワーを幾ら吸収したとて、この俺を超えることは出来ぬぅ!!!」
ブロリーの親父ィ。
そして(一応)事件の黒幕でございます。
笑い声が汚い。
「パラガスでございます」
「息子です、なんなりとお使い下さい」
「『ベジータ星の王』などと、その気になってたお前の姿はお笑いだったぜ…」
「俺とブロリーの帝国は永遠に不滅になるという訳だぁ!!」
「おぉぉお前と一緒に…ひ、避難をする準備だァ…!」
●シャモ
CV:江森浩子
惑星シャモの住民の一人。
ブロリーに惑星シャモを荒らされ、新惑星ベジータに
奴隷として連れて来られた。
食べ物もロクに与えられずこき使われ、いつの日か惑星シャモに帰れると信じていたが………
\デデーン/
「サイヤ人なんて宇宙の悪魔さ!」
●アンゴル
CV:川津泰彦
パラガスの部下。シャモ星人の仕事場を監視していた。
同じ服装の部下が沢山いるが、アンゴルは服の細部が少し違う。
よく勘違いされやすいが「申し上げます!トトカマ星に伝説の超サイヤ人が現れましたぁ!」と報告してきた奴とは別人。
「小僧!さぼるんじゃない!」
「反抗する気か!」
●モア
CV:川津泰彦
パラガスの側近。
彗星衝突前夜に
発狂喜するパラガスを目撃。
「お前は彗星衝突の恐怖を味わわなくて済む」と話すパラガスに安心したのか、
「
地球に移住してからも一生懸命に従う」と忠誠を誓ったものの、
特に気を悪くさせた訳でもないのにパラガスに殺された。
帝国演出のための手下の一人でしかない上に、計画が漏れるのを防ぐ目的もあったのだろうが哀れなり。
「ま、まさか……」
「はい…地球に移住しましても一生懸命に……」
「フッファッ!?ホワァァァァッ!」
アンゴルとモアの由来は、恐らく
ノストラダムスの予言で最も有名な第10巻72番に出てくる「アンゴルモアの大王」であろう。
●科学者
CV:
龍田直樹
パラガスの部下の一人。
黒いローブを纏ったタコのような異星人の老人。
おそらくブロリーの制御装置はこの人(?)が作ったと思われる。
通称「
タコ科学者」
「うわへへwww」
「コンピューターが弾き出したデータによりますと、リモコンは壊れておりません」
「リモコンはまったく正常ですじゃぁ」
●試験官
「ところでぇ、お父様のご趣味は?」
●←グモリー彗星
新惑星ベジータにどんどん近づいている
彗星。
新惑星ベジータの数倍の大きさを誇り、現に新惑星ベジータをこの世から消し去ってしまった。
この面子なら破壊できるんじゃねぇの?とか言ってはいけない。星というよりエネルギーの塊みたいだし
パラガス「いいぞぉ……その調子だぁ…どんどん近づけ、グモリー彗星よ」
回想シーンでゲスト出演。なぜか本作のみ老人口調。
ブロリーの脅威的戦闘力に慄き、パラガスもろとも処刑した。
なおこの処刑は
フリーザに挑む直前の出来事らしい。
「パ↘ラ↑ガ↘ス↓の息子を、直ちにこの世から抹殺しろ!!! …パラガス。何用じゃ?」
◆余談◆
ネットにおける近年のブロリーブームによりドラゴンボールシリーズの映画の中でも知名度はトップクラスと思われる。
しかしネット上であまりにネタにされすぎてこの映画の登場キャラのほぼ全てがネタキャラにされるという事態にまで発展してしまった。
時にはキャラだけでなく、オブジェクトまで素材にされる始末。
おかげでこの映画がネタにされて笑い所になったシーンが多すぎる、というか全編がネタにされているせいでまともに見れなくなる人が続出だとか…。
酷い場合はただの会話シーンですら爆笑してしまう人も。
このwikiにおいても、以下のような項目までも立つ始末である。
しかし悟空たちとブロリーによる超サイヤ人同士のバトルはとてもカッコイイので、未見の方は是非ご視聴でもいかがかな?腐☆腐
劇場版初の長尺作品という事もあってか非常にギリギリのスケジュールで制作されていたらしく、悟空役の野沢雅子氏やブロリー役の島田敏氏は本作のアフレコでは映像が流れない(これ自体は現代のアニメでも珍しい事ではないが)のみならず静止画どころか脚本の文字列だけが表示され何が何だかわからない状態で声をあてていた事が語られている。
アニヲタの王子、ベジータが項目を追記・修正だ!!
- 出演者は全員青二プロダクション所属である -- 名無しさん (2021-01-26 11:47:54)
- 他のDB劇場版より20分近く尺が長いのも独特な作風に寄与してる。割と複雑なドラマが描かれたりブロリー無双の時間が異様に長いのもその一因だと思う -- 名無しさん (2021-07-31 16:30:06)
- 実は作画には後のプリキュアで御馴染みの「 稲上 晃 」さんの他、「 細田 守 」さんも参加してたりする。 -- 名無しさん (2021-08-21 13:18:37)
- ブロリーMADを見まくった後に見返すともう純粋な気持ちで見れないwww大体のシーンは切り抜かれて使われてるから見てるだけでそのシーンが使われたMAD動画も思い出してシリアスシーンもギャグにしか見えない。 -- 名無しさん (2021-10-25 00:08:47)
- 何気に現実世界の歌が唯一出てくる作品。なんで翼をくださいを選曲したんだと思ったが、自由になりたかったブロリーの心の一端を表していると考えたら納得がいった。 -- 名無しさん (2022-07-31 09:46:08)
- というかパラガスの計画自体は悟空の瞬間移動がある時点で詰みでは…? -- 名無しさん (2022-07-31 10:41:33)
- 最近のYouTubeで、GTAのmodでピッコロの外観になった主人公が、ブロリーに追いかけ回されてぶっ飛ばされるというやつが、国内外からすげえ高評価得ているようだが…なんだこれ? -- 名無しさん (2023-03-24 07:40:56)
- ↑2流石にそこまでは把握できなくても仕方ない。と言うか悟空はどうでも良くてベジータを罠に陥れるのが本命だし -- 名無しさん (2023-03-24 08:06:25)
- そ -- 名無しさん (2023-10-27 23:13:04)
- ネタ扱いされてるけど、超じゃこのメンバー5人に強化形態があったり、ブロリーはリメイクされたりと人気があるのは確かだと思う。 -- 名無しさん (2023-10-27 23:18:37)
- 申し上げます!アニオタWiki(仮)に伝説のスーパー建て逃げが現れましたぁ!! -- 名無しさん (2023-11-28 00:47:47)
- ↑2 親父ぃ「超でも特に何の強化もなかった俺は脇役そのものだった......」 -- 名無しさん (2023-12-01 08:16:12)
- ネタはアレとしても伝説のサイヤ人で悟空よりも誰よりも強くて暴れ回るってのは純粋に魅力的ではあるな -- 名無しさん (2023-12-17 09:54:50)
- コメントのログ化を提案します。 -- 名無しさん (2024-06-11 15:29:18)
- コメントをログ化しました。 -- (名無しさん) 2024-06-19 09:49:48
- MADネタを抜きにするとなかなか酷い出来の映画。ブロリーとパラガスのキャラは素晴らしいが肝心のストーリーがお粗末。特にブロリーの無双時間が長すぎてダレる。味方側の見せ場が全くないままボコられ続けるのはきつい。ベジータのキャラ崩壊や最後のやけくそワンパンKO -- (名無しさん) 2024-06-19 16:12:54
- ↑途中失礼。最後のワンパンKOなんて余りにも唐突すぎてえぇ…となる。当時のドラゴンボール映画のテンプレが悪い方向に働いてしまったと感じた。ただ、こんな独特の台詞回しや展開、なによりブロリーの圧倒的強さがあったから強いインパクトを残して現在まで語られる人気が出たのは確かである。 -- (名無しさん) 2024-06-19 16:18:29
- ↑もしかしたらそこも含めてネタにされた可能性が…? -- (名無しさん) 2024-06-19 16:20:29
- 2作目の「危険なふたり!超戦士はねむれない」と3作目の「超戦士撃破!!勝つのはオレだ」の項目はまだ無いのか… -- (名無しさん) 2024-07-17 00:27:35
- ベジータかトランクスがセルを完全体になる前にやっつけちゃった世界線? -- (名無しさん) 2024-07-17 00:53:05
- ↑↑明日まで、明日までお待ち下さい! -- (名無しさん) 2024-07-18 19:22:47
- ブロリー初登場の記念すべき映画。ベジータファン泣くぞこれ。 -- (名無しさん) 2024-07-18 19:32:37
- まさに伝説の超カルト映画。ブロリー人気があったとはいえ、ここまでネタにされるなんて当時の制作陣は考えてもいないだろう -- (名無しさん) 2024-07-29 23:18:18
- 他の映画でも十分人気だし有名なキャラも何人もいる。でもネタ的な意味ではこの作品が突出して人気がありすぎ。これ以外の作品は特にネタにされるセリフとかはないのに、この作品だけセリフのことごとくがネタとして取り上げられすぎている。 -- (名無しさん) 2024-09-08 21:38:15
- クリリンって相手が強敵だからって退散するような奴だったか? -- (名無しさん) 2024-09-17 07:49:51
- ネットで見た有名なセリフやシーンがガンガン出てきて嬉しい。 -- (名無しさん) 2024-09-17 07:55:38
- ↑9自分も実際に本編見てみたら終盤の間延び具合は気になった。例の岩盤のシーンも戦闘後半というわけでもなく中盤でそこから後半が中弛みする。気を集めた悟空のワンパンで倒される流れも良くわからなかった。MAD補正で許されてる感じがある -- (名無しさん) 2024-09-18 13:05:40
- ↑悟空の拳で勝ったのはアレよ。「友情!努力!勝利!」Z戦士だけじゃなく、チチの言葉のおかげで勝てたってことよ -- (名無しさん) 2024-09-29 07:57:43
- クリリンって原作でも映画でも悟空たちの足手纏いにならないように退散したりサポートに徹するぞ。それは別に逃げじゃないし悟空も容認して、ベジータですらそこに文句言わない。 -- (名無しさん) 2024-11-05 21:30:56
- クリリンは原作でもナッパやダーブラとかから逃げようとしてたな。ナッパの時はピッコロから「逃げてもムダ」と言われたけど、 -- (名無しさん) 2024-11-14 23:40:48
最終更新:2024年12月23日 20:20