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メタルガルルモン

登録日:2025/01/30 Thu 04:32:03
更新日:2025/01/30 Thu 23:01:02NEW!
所要時間:約 14 分で読めます





全身に隠されしは無数の武器!


『メタルガルルモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。


【基本データ】

世代 究極体
タイプ サイボーグ型
属性 データ種
必殺技 コキュートスブレス
口からあらゆる物を凍結させる絶対零度の冷気を吐き、敵の生命活動を停止させる。
「コキュートス」とはダンテの『神曲』における地獄の最下層。
デジモン的には七大魔王の住まうダークエリア最下層もそう呼ばれるが、特に関係はないようである。
得意技 ガルルトマホーク
胸部から巨大ミサイル「フリーズボンバー」を放つ。
両者が混同されていた時期もあったが、現在ではそれぞれ、技名と打ち出すミサイル名というように整理されている。
グレイスクロスフリーザー
全身に仕組んだミサイルを一斉掃射し、周囲を凍結させる。

【概要】

クロンデジゾイドを用いてほぼ全身を機械化したガルルモン系の最終形態。
全身に冷気系のミサイル、鼻先に4つのレーザーサイトを装備しているため、暗闇だろうとメタルガルルモンの攻撃から逃れることは不可能。
また、背中に生えたビームウイングを展開することで、ネット上を高速で移動できる。
なお、亜種であるズィードガルルモンが『全身に装備している武器は全て実弾であり~』等と解説されている。
そのため、逆説的に装備は実弾オンリーではない可能性もあるが、その辺りを詳しく描写されたことはない*1*2

基本的に原作ゲームにも登場するデジモンがそのまま登場していた*3アニメ『デジモンアドベンチャー』において、
初登場回で同時進化したウォーグレイモンと共に、アニメのために新規設定されたアニメオリジナルデジモンである。

そのウォーグレイモンと合体することで、『オメガモン』が誕生する。
設定上はウォーグレイモンと対を成すウイルスバスターで、電脳世界に緊急事態が発生すると、直ちに駆け付けて異常を解決する使命を帯びているという。
でも、データ種である。ガルル、ワーガルルはワクチン種なのに……。
恐らく、ペンデュラムVer5に両者とも登場させるにあたり、究極体枠は各属性1つずつなので、ウォーグレイモンと枠を取り合った結果と思われる。*4
ただ、ガブモンはデータ種であるため回帰したとも取れる。

【派生種】

◆メタルガルルモン(X抗体)

鋼狼が放つ、弾幕の絶対防衛線!
世代 究極体
タイプ サイボーグ型
属性 データ種
必殺技 コキュートスブレス
通常種と同じ。
得意技 メタルストーム
左腕に装備したガトリング砲による攻撃。
グレイスクロスフリーザー
通常種と同じ。
ガルルバースト
X抗体を得ると、センサー類の強化と、遠~近距離まで対応した全身武装の強化・追加が行われる。
左腕に装備した超高速連射能力を持つガトリング砲は「メタルストーム」の名を持つ。
また、その影響で二足歩行形態をとっているのが大きな特徴。
遠距離へは右肩のライフルでの狙撃、中距離へはミサイル等での広範囲の砲爆撃、近距離においても「メタルストーム」での弾幕とスキがない。
その全砲撃の能力はマグナガルルモンの1.2倍以上にも及び、まさに獣火器と呼ぶに相応しいデジモンである。


◆ブラックメタルガルルモン

敵味方に関わらずミサイルを打ち込む非情な暗黒式機械獣!
世代 究極体
タイプ サイボーグ型
属性 ウィルス種
必殺技 コキュートスブレス
通常種と同じ。
得意技 ガルルトマホーク
通常種と同じ。
グレイスクロスフリーザー
通常種と同じ。
多分に漏れず全身が黒くなったウィルス種のメタルガルルモン。
公式図鑑では『メタルガルルモン(黒)』と表現されている。
なお、ブラックウォーグレイモンとは異なり、X抗体種は確認されていない。

武装自体は通常種のメタルガルルモンと同じ模様。
だが、こちらは鼻先のレーザーサイトで感知した者を敵味方構わず全身の火器で攻撃するほど凶暴な性格に変貌している。

また、『デジモンクロスローダー』では赤いメタルガルルモンが登場したが、こちらは2024年現在でも公式設定は存在しない。


【関連種】

関連種に関してはガルルモンの項目も参照のこと。

◆ズィードガルルモン

世代 究極体
タイプ サイボーグ型
属性 データ種
メタルガルルモンの亜種である究極体。
特殊なデジタマから生まれたデジモンのみが進化すると言われている。
パッと見の姿はレーザーウィングをパージしたメタルガルルモン。
詳細は該当項目にて。


◆クーレスガルルモン

黄金のクロンデジゾイトを纏う人狼剣士
世代 究極体
タイプ 獣騎士型
属性 データ種
必殺技 激・氷月牙(げき ひょうげつが)
氷で黄獣偃月刀を無数に形づくり、相手に飛ばす
獣狼大回転
全身を回転させ、刃と化して襲いかかる
得意技 黄獣偃月刀(きじゅうえんげつとう)
ガルルモン系統の最終形態の一種で、前述のメタルガルルモンやズィードガルルモンと異なり、二足歩行の獣騎士の姿をしている。
黄金に輝くゴールドデジゾイドの鎧と、薙刀のような武器「黄獣偃月刀」を装備。
黄獣偃月刀を用いた剣撃のほか、冷気で黄獣偃月刀を無数に形づくり、飛ばすこともできる。
「クーレス」とは“Crescent(クレッセント)”、すなわち「三日月」「偃月」のことであろう。

デジモン20周年記念の『デジタルモンスターVer.20th』で初登場。
同じく初登場したブリッツグレイモンと合体することで「オメガモンAlter-S」が誕生する。

アニメ登場が前提のデザインではないため線が多い。
アニメ『デジモンアドベンチャー:』での登場の際に渡辺けんじ氏は自身のTwitterで「クーレスガルルは線が多いのでやはり動かせないよね~」とコメントしている。


◆ガルルメタル

世代 完全体
タイプ なし
属性 フリー
必殺技 ハイパーミサイル
フリーズショット
ミサイル
多脚(ウェポンマスター)
メタルガルルモンに酷似した謎の存在。
上記データは『バイタルブレス』の拡張Dimカード『Medarot×Digital Monster』で登場した際のもの。
ただし、ガルルモンから進化するため、世代は「完全体」。

なお、「デジタルモンスター バイタルブレスラボ」では以下の様に解説されている。
メダル化した狼を思わせる謎のメダロット。
”とあるゲーム”のデータを参考に開発されたといわれている。
ひとたび戦闘となれば、絶対零度の冷気で相手の動きを止め、無数のミサイル攻撃を叩き込んでとどめをさす容赦のない攻撃を行う。
誕生までの経緯はオメガモンの項目の、「オメダモン」を参考の事。

なお、よく見ると腕の無いケンタウロスのような姿をしており、真の頭部は上部のミサイルのようになっている部分であることがわかる。


【関連作品でのメタルガルルモン】

アニメ『デジモンアドベンチャー

初登場作品。活躍については、パートナーである石田ヤマトの項目も参照のこと。

同じく究極体であるウォーグレイモンと並んで、子供達の終盤の主戦力。

ヴェノムヴァンデモン戦では、すぐに溶かされてしまったとはいえ、ミサイルの全弾発射で一気に全身を凍結させるなど、今までとはレベルが違う様を見せつけた。
トドメに際しては、フジテレビ本社ビルのあの球体を鼻先でヒョイッと打ち上げてパスするアシストに、ガイアフォースとコキュートスブレスの同時攻撃でヴェノムヴァンデモンを下した。

ただ、その後の活躍はいまいちパッとしない。
ダークマスターズ編中盤では、パートナーであるヤマトが迷いに囚われてしまったためというのもあるが…。

ピエモンとの初戦は、ウォーグレイモン共々手も足も出ずに完敗
メタルシードラモン戦は不参加。
ドラモンキラーがあるウォーグレイモンを戦闘のメインに据えるのは間違いではないが、宙を飛べるのだから参戦すればよかったろうに…。

その後は、ジュレイモンの囁きによって、ウォーグレイモンとの激闘を繰り広げる。
友達を切り捨てて逃げ延びようとしたピノッキモンの前に現れた際には、彼を無慈悲に『コキュートスブレス』の一撃で葬り去った。

ピエモンとの再戦時には、不可視の『トランプ・ソード』をレーダーでキャッチして防御に成功させ、一転攻勢に転じる。
…のだが、ウォーグレイモン共々すぐに人形にされてしまう。
一応、復活後は『ガルルトマホーク』(と『ガイアフォース』)によって、ピエモンを『ヘブンズゲート』に放り込むことには成功した。

アポカリモン戦もやはりトドメの一撃こそ放つが、ウォーグレイモンのガイアフォースとの同時攻撃であった。


なお、続編である02では残念ながらメタルガルルモンが登場することはなかった。
一応、『ディアボロモンの逆襲』にてオメガモンになる際にメタルガルルモンの頭部は登場している。


漫画『デジモンアドベンチャー Vテイマー01

〈エイリアス〉の一人、ヒデトが育てた二体のデジモンの内の一体。
愛称は「メルーガ」で、もう一体はウォーグレイモンの「オーグ」。
とはいえ、ジョグレスでオメガモンになれるため、専らオメガモンの姿を取っていたため、メルーガ(とオーグ)の姿を見せるのは稀。
詳細はオーグ&メルーガの項目にて。


PSソフト『デジモンワールド2』

育成可能デジモンの一体として登場。
JP19以下のインセキモン、もしくはJP8以上のワーガルルモンから属性を跨いで進化可能。
覚えられる必殺技は当然『コキュートスブレス』だが、同じ『敵全体へダメージ』の技の中では追加効果もなく、威力(75)もややしょっぱい。
ウォグレさんの方は、敵単体への最高威力の技だというのに…。

オマケに、同じデータ種のプレシオモンの『ソローブルー』は、消費MPこそ当然多いが、同じ水属性で威力90の敵全体攻撃、と実質上位互換である。


PSソフト『デジモンワールド デジタルカードアリーナ』

まず最初の活躍は、本編とは全くの無関係な オープニングムービー。
ウォーグレイモンとタッグを組み、あのアポカリモンを相手取る。
ヌルヌル動く美麗なフルCGのムービー上で、触手の上を疾走⇒ハッチフルオープン⇒全弾発射で多くの触手を打ち落とす流れは一度ご覧いただきたい。

本編では、エンディング後のストーリーにおいてヤマトのガルルモンが進化したメタルガルルモンと勝負可能。
使用デックは「全弾発射!デック」。
氷水属性の火力の低さを補った、氷水単色デック。

また、「ゲーム開始から通算200勝」の条件を満たすと、ブラックメタルガルルモンが、同じくかまくらシティに出現。
同じく色違い枠のブラウォとは異なり、特に称号などは持っていない様子。流浪の強者、といったところであろうか。
使用デックは「パトリオットデック」。相手を妨害する手段に長けた、氷水単色デック。
どうでもいいが、カットイン時の顔つきがバルゴンめいてちょっと怖い。
勝利後、カフェにいる彼に話しかけるとセブンズカードの一枚、リバースセブンズを入手。

通常のメタルガルルモンはカードとしても登場。氷水属性のレベル完。
必要進化Pは50と高いが、その分HPも攻撃力も高水準を保っている。
×攻撃の特殊効果は「対火炎×3」なので、そのステータスも相まって火炎属性のデジモンでは相手にならないであろう。
援護効果は「自分の手札枚数が3以上なら、相手の攻撃力を0にする」というもの。
強力な効果ではあるが、“自分の手札が3以上”という条件が意外と曲者。
というのも、このゲームでは手札は最大4枚。
つまり、このカードを手札から使うと仮定すると、他のカードは1枚も消費してあってはいけないのである。
とはいえ、デメリットがある訳ではないし、進化POWも20ある=手札で腐りにくいので、「使えたらラッキー」くらいで思っておくのがよいであろうか。

また、肩のミサイルポッドはオプションカード『ミサイルポッド』として登場。
効果は「自分の手札を1枚以上全て捨て、自分の攻撃力は2倍になる」という、ハイリスクハイリターンなもの。
当然、手札が0枚だと不発になるため、コストの踏み倒しは出来ない。



アニメ『DIGITAL MONSTER X-evolution

NDWに逃げ込んだデジモンで結成されたレジスタンスの一員として、メタルガルルモンXが登場。
親友であるウォーグレイモンXと双璧をなす主戦力で、リーダー格の一人。

初登場はオメガモンとの戦闘で負傷し療養中のウォーグレイモンXとの、滝の裏での会話シーン
「ロイヤルナイツは本当に敵なんだろうか」とイグドラシルの真意とそれに従うナイツの行動に疑問を抱いていた。

その後、ドルモンとトコモンを殺そうとしたオメガモンを上空からの『ガルルトマホーク』で攻撃。
瀕死の状態まで痛めつけられたドルモンを見て「これがロイヤルナイツの正義なのか!!」と怒りを露わにする。
ウォーグレイモンXも合わせた2体1の状況もあるとはいえ、オメガモン相手に一歩も引かない攻防戦を繰り広げる。

しかし、眼下のドルモンとトコモンに対して振り下ろされたグレイソードの一撃から彼らを庇って、「俺はもうじき死ぬ…」と自覚するレベルの重傷を負ってしまう。
そして、Xプログラムに感染してしまったトコモンに自身のX抗体を譲り渡す。

「命は…そこにあるだけで美しい…」

グレイソードの余波で巻き起こった津波が収まった時、そこに彼の姿はなかった。
だが、その死に様にレオモンの姿も重ね合わせたドルモンは、ドルガモンへ進化を果たすのであった。


……と思ったら、一切説明なくまさかの復活。
レジスタンスの隠れ家を襲撃した無数のデクスドルグレモンを相手取り、少し前に致命傷を負ったとは思えない元気で避難の殿を務める。
洞窟を抜けた先の大空洞でも、ウォーグレイモンXと合流し、デュークモンXの言葉に従って避難を開始する。
最後は崩壊するデジタルワールドの僅かな大地のデータに乗り、迫る崩壊とデクスドルグレモンと対峙していた。
エピローグにおいて彼は姿を現さなかったものの、トコモンXが生還していたところを考慮すればおそらく生き残ったと思われる。


アニメ『デジモンクロスウォーズ

デジメモリとして登場。
発動技は<コキュートスブレス>。
第21話「決戦! ダークナイトモンVSクロスハート!」で、仲間を信じる心を取り戻したピノッキモンから渡される、という過去作を意識したような形で入手する。

第3期『時を駆ける少年ハンターたち』では、ヤマトのメタルガルルモンが登場。
太一のウォーグレイモンとジョグレスしオメガモンとなったが、残念ながらセリフ等は無し。


アニメ『デジモンアドベンチャー tri.

初代から地続きの作品なため、当然ヤマトのガブモンはメタルガルルモンへ進化可能。
進化ムービーの披露はやや遅く、第5章「共生」まで待つこととなる。
…が、残念ながら6体の同時進化だったため、細かく見れないのが残念。


アニメ『デジモンアドベンチャー:

初進化は第45話「起動 メタルガルルモン」。
ウォーグレイモンへの初進化は第30話なので、15話もの期間を開けての進化である。
初進化時の相手は、なんと完全体のマッハモン。
……と思いきや、黒幕は完全体に憑りついて暴走させることに定評のあるパラサイモン。
腐っても究極体が相手でよかったものである。

第49話「邪神降臨ミレ二アモン」では、太一&アグモン不在の中、唯一の究極体戦力としてミレニアモンが産み落としたグリフォモンと対戦。
熾烈な空中戦の結果、『グレイスクロスフリーザー』でグリフォモンを下す。

第56話「三日月の金狼」では、クーレスガルルモンへの分岐進化を披露。


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最終更新:2025年01月30日 23:01

*1 光学兵器を内蔵していたり、ミサイル(の一部)が有機体系ミサイルだったりするのであろうか?なお、一部のミサイルには眼が付いている

*2 アニメではアグモンに決闘を申し込む際の牽制などでビームを放っていた

*3 本来ウイルス種しかいなかったメタルグレイモンの設定を一部変更した、ワクチン種のメタルグレイモンが登場したりもしていたが。

*4 Ver5にはガルル、ワーガルルは登場しない