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エル・ドミノス(キン肉マン)

登録日:2024/09/15 Sun 18:08:08
更新日:2024/12/15 Sun 08:22:06
所要時間:約 5 分で読めます






もっと時間を合わせるんだドミネーター!
もっと体内時間を操作して…神に捧げる息の合った芸術的な一撃を!

おおカイト 我らの闘いは刻の神の御為に~~っ!



エル・ドミノスとは、漫画キン肉マン』に登場する時間超人同士のタッグチーム。


●メンバー

エル・カイト

「疾風の刻」(しっぷうのこく)の二つ名を持つ時間超人で、口癖は「ヒャフヒャフ」
「カイト(kite)」の名の通り凧をモチーフにした超人であり、顔はいわゆるゲイラカイトを模したもので血走った大きな目が特徴。相棒Season22元旦SPに出たアレ
背中のマントのように伸ばして自在に空を飛び、単独での空中殺法は勿論、自分より大柄なドミネーターを空輸してのツープラトンも可能。
時間超人が体のどこかに持つ『魔時角』はベルトのバックルに変化させてカモフラージュしている。

ドミネーター

「怒涛の刻」(どとうのこく)の二つ名を持つ時間超人で、口癖は「ガゴガゴ」
瞳の見えない赤い目を持ち、両肩部分が「スティングボール」という棘付きの球体になったを身に付けている。右肩の棘は魔時角が変化したもの。
エル・カイトが身軽さをウリにするのに対してこちらはパワーとタフネスに優れている。
油断して反撃を受けることが多いものの、ケンダマンにカップアンドキャノンで腹部を刺し貫かれても意に介さず戦えるほどタフな上に時間超人としての能力もあり生半可な技では有効打にならない。
「ドミネーター(Dominator)」とは英語で「支配者」のこと。新人の癖に偉そうな名前だ

戦績
vsエグゾセミサイルズ●(シンクロニシティ・インフェルノ)

●概要

時間超人は『Ⅱ世』で初登場した属性だが、本作ではそれが逆輸入され下天した刻の神から全宇宙を滅ぼす使命を与えられた存在とされている。
その中でエル・ドミノスは時間超人軍の大幹部である『五大刻』がレバノンのバールベック遺跡に眠るマグネット・パワーを利用して即席で生み出した試作品という位置付け。
エル・ドミノスの戦いは量産された時間超人が他属性の超人、彼らの言う所の「旧式超人」相手にどれだけ通用するかのテストを兼ねている。

刻の神への忠誠心(信仰心と言うべきか)によってタッグとして強い結束力を保っており、*1多少のダメージには怯まず戦い続けられる精神力を持つ。
自分達が生まれたてで学ぶべきことが数多くあると自覚しており、完成された「神の兵士」となるべく敵に後れを取っても即座にそれを反省材料として体勢を立て直そうとする冷静さもある。

各々の超人強度は今のところ不明だが、『五大刻』が神の力なしでは不可能とされてきた1億パワーを実現したのに対し、エル・ドミノスの数値はそれよりも遥かに劣るとされている。
『五大刻』の一人エクサベーターが新たな時間超人ザ・ガストマンを生み出した際に「壊れるギリギリまでマグネット・パワーを注入したおかげで7700万パワーに達した(意訳)」と語っているので、エル・ドミノスはそれよりも低いと思われる。

ドミネーターはゼブラが技巧の神の1億パワーを失っていることから自分に分があると自信満々だったが、それも五大刻と自分達との差を痛感していたことの裏返しなのかもしれない。

●活躍

ザ・マンの命を受けバールベックに偵察に来たスクリュー・キッドとケンダマンを襲撃。
この攻防自体は正式な試合ではなく、確実に情報を伝えるためスクリュー・キッドを逃がしたケンダマンを相手に多少のダメージを受けつつも2対1のハンデもあり圧倒、トドメを刺す寸前まで追い詰める。
しかしそこに邪悪神の情報を元にやって来たゼブラマリポーサが乱入し、遺跡に眠っていた古代リングで彼らとタッグ形式で戦う流れになる。

…と思いきや、そこに残虐の神から情報を伝えられていたマリキータマンが登場。
オメガ星崩壊の危機に時間超人一派が関わっていることを知った彼は母星の崩壊を食い止めるためにもゼブラに協力を申し出るが、過去の因縁もあり一度は拒絶されてしまう。
しかしマリポーサが「邪悪神に選ばれた者同士という以外に共通点を持たない自分よりも、戦いを通じて互いを理解し合ったマリキータマンと組むべきだ」とゼブラを説得したこともあり最終的には了承。
ゼブラ&マリキータマンの「エグゾセミサイルズ」と時間超人のタッグチーム「エル・ドミノス」が戦うことになった。

徐々に息が合いツープラトンが冴え渡るエグゾセミサイルズだが、エル・ドミノスは時間超人特有の「超回復」能力と刻の神への想いの強さもありしぶとく食らいつき長期戦では明らかにエル・ドミノスが有利な状況に。
そこでエグゾセミサイルズは二人同時に一撃必殺のダメージを与えるためマッスル・インフェルのツープラトン版「シンクロニシティ・インフェルノ」*2を発動、これが功を奏し逆転勝利を収めた。
魔時角もマリポーサによって折り取られた。

しかし五大刻の口から「エル・ドミノスは単なる試作品であり、自分達『五大刻』より遥かに劣る存在」だと明かされ、ゼブラ達に大きな衝撃を与えた。
要は新たな敵の強さを引き立てるための前座で、旧シリーズでヘル・ミッショネルズの引き立て役だったスクリューキッド・ケンダマンと同じ役割である。

実際この直後にマリポーサと戦った五大刻の一人パピヨンマンは『超再生』を使っていないにもかかわらず圧勝している。
パワーやテクニック、空中殺法とどれを取っても明らかにエル・ドミノスとは格が違い、上記のセリフがハッタリではないことを証明してみせた。

なお、エル・ドミノスは敗北したものの今のところ死亡したとは明言されていないため、もしかしたら再登場する可能性があるかもしれない。

●必殺技

エル・カイト単独では名のある技を使っていない。
あくまでもドミネーターのサポートが役割ということか。

ドミネーター

  • アンガースティングボール
タックルを仕掛け、肩の棘で相手を突き刺す。

  • ドミネーター式フィギュアフォーレッグロック
足の4の字固めを仕掛け、ブリッジすることでさらに威力を倍増させる。
これでゼブラを追い詰めたかに見えたが、それはマリキータマンとのツープラトンに持ち込む撒き餌だった。
結局エル・ドミノスのツープラトンはしっかり食らったが

  • スティングボールフィスト
両肩のスティングボールを前腕部分に移動させアッパーやフックを仕掛ける技。
通常のアッパーやフックよりも威力はあるが、重さの分だけ動作が遅くなっているのが弱点。
一度はゼブラの顔面を切り裂いたが、二度目に使った時は見切られてパンチ連打を食らってしまった。

エル・ドミノス

  • ブラッドオーシャンダイブ
ドミネーターが上記の「ドミネーター式フィギュアフォーレッグロック」に捕らえたところでエル・カイトが相手の腹部目がけて超人魚雷を仕掛ける。

  • アコンプリスフリップ
ドミネーターが相手チーム2人をファイヤーアンキャリーに担ぎ上げ、エル・カイトがドミネーターの胸板目がけドロップキックを放つことで威力の増したバックフリップに繋げる。

  • キャタラクトカッター
ドミネーターが肩車した相手にエル・カイトが空中からブルドッキング・ヘッドロックを仕掛け、キャンバスに叩きつける。

  • エル・ドミノスドローンフィスト
スティングボールを両手に嵌めたドミネーターをエル・カイトが空輸し、空中から相手チーム2人を突き刺す。

  • バーバリアンスカルイグニッション
相手の両足を自分の両肩に乗せ、両手首を掴み、片足を相手の顎の下、もう片足は相手の脇の下に差し入れる。
この体勢で大きく跳躍し、空中で相手の頭部同士を激突させる。
真・マッスル・インフェルノで城壁に頭が埋まっても自力で引き抜いたことのあるマリキータマンをもよろめかせる威力。
エグゾセミサイルズにトドメを刺すため再度使おうとしたことから、彼らの最大のフィニッシャーのようだ。

  • ドミノファイヤーブースト
エグゾセミサイルズがサイドスープレックス同士をぶつけ合わせようとした時に反撃技として使用。
相手の腹部に両手を回すことで体勢を逆転し、バックサイドスープレックス同士でぶつけ合う。

  • ドミノアトミックコリジョン
エル・カイトのフライングボディアタックとドミネーターのヒップアタックで相手チーム2人を挟み込む。

  • バックドラフトフットボム
エル・カイトがドミネーターの両腕を持って空輸し、地上にいる対戦相手の両鳩尾目がけてドミネーターの両膝を叩きつける変形ニードロップ。

■特殊能力

  • 超回復
刻の神から僅かに受け継いだ時間を操る能力を活かしたもの。
体内時計の時間を早めることで短時間でダメージが治癒し、長期戦になるほど時間超人に有利となる。
Ⅱ世の【究極の超人タッグ編】で同じ時間超人タッグの世界五大厄が使った『肉体時計逆回転(ボディクロックバックスピン)』を彷彿とさせる。
メタ的にはラスボス以外が使っても許されるバランス調整版の能力と言ったところか*3
当然ながら彼らより上位の時間超人である五大刻も超回復能力を完備しており、一見互角の攻防ができているようでもこれを踏まえると戦況が全く違って見えてくる。

なお現実世界で言う所の「超回復」とは、「筋力トレーニング等によって一度破壊された筋肉は十分な栄養素と休息を取ることで回復後により強靭なものになる」ということ。


もっと追記するんだドミネーター!
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最終更新:2024年12月15日 08:22

*1 後述する『超回復』能力もあるとはいえ

*2 2人同時にトドメを刺す点のみならず、発動する過程においても鎖のロープで延々体を擦り続けるため回復して脱出・反撃できないという効果も計算されている。

*3 もっともあちらは試合後の副作用が尋常ではなく、トロフィー球根による回復が前提となっていたようだが。