登録日:2024/02/16 Fri 22:53:00
更新日:2024/11/13 Wed 00:59:59
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『マリオパーティDS』とは、2007年に発売したマリオパーティシリーズの外伝作品であり、最後の
ハドソン製マリオパーティである。対応機種はタイトルからも分かる通り
ニンテンドーDS。
概要
『
マリオパーティ アドバンス』に続いて発売された携帯機向けのマリオパーティで、一人用モードがメインだったアドバンスと異なり、据え置き機向けのナンバリングシリーズと同じようなつくりになっている。事実上の『
マリオパーティ9』といってもいいかもしれない。
というか『9』『アイランドツアー』『10』では初代
マリオパーティから続いた従来の「コインやスターを集める」ルールから変更されたため、長らく「従来のルールで遊べる最新のマリオパーティ」だった(現在の作品は再びこのルールに戻っている)。
メインとなるストーリーモードは光るピースを拾った
マリオとマリオの仲間たちが、
クッパの罠にはめられ、「ミニミニのつえ」によって小さくさせられてしまった上に光るピースを強奪されてしまった、という内容で、
元の大きさに戻りピースを取り戻すために5つのボードマップを冒険し、1位になったプレイヤーがそのマップのボスに挑む内容になっている。ただしCOMはボスに必ず負けるため、マップではプレイヤーが1位になる必要がある。
なお今作のステージ(ボードマップ)やミニゲームは小さくされてしまった設定を反映し、オブジェクトやキャラクターが相対的に大きくなっている。
勿論自由に設定しパーティで遊ぶ「パーティモード」や、ミニゲームを自由にプレイしたり、スコアアタックやミニゲームブリッジといったサブモードも楽しめる「ミニゲームモード」は健在。さらに歴代作品のパズルミニゲーム+新作で遊べる「パズルモード」も存在。
通信プレイは4人まで対応しているうえ、2人プレイ専用で「エクストラモード」がプレイできる。エクストラモードは2人で協力しCOMを囲む「ドロー&キャッチ」と2人で対決し自分の色のマスやスターの数を競う「カラーテリトリー」が楽しめる。
またやりこみ要素として、ストーリーモードをクリアする、マリパポイントを集める等の条件を満たすことでキャラクターのフィギュアやステージ、ボスミニゲーム内のオブジェクトを見れたり、自分の名前の隣に表示できる「エムブレム」が入手できる。
ゲームの評価に関しては、COMが自分が不利になるような不可解な行動を取ったり、一部のボスミニゲームが練りこまれてなかったりと、若干粗削りな点は見受けられる…
とはいえ、パーティゲームとして家族や友人とワイワイやる楽しさは健在である。ミニゲームも一部のボスミニゲームを除けば良作ぞろいで、総合的には十分楽しめる、マリオパーティシリーズの名に恥じない作品といえるだろう。
プレイアブルキャラクター
ステージ
ハナチャンのガーデン
ハナチャンの庭のステージ。スターはランダムに出現し、20コインでスター1つと交換できる基本的な仕様。
ボスは
パックンフラワー。ステージ上では上部に居座っており、そこのハプニングマスに止まるとファイアでコインを失う(不発もあり)。ボスミニゲームでは吸い込まれるのに連打で抵抗し、吐き出されるバクダンのタネをキャッチ、再び吸い込もうとしたときに投げ返す。
体感クッパの次くらいに強い。こいつを初っ端に持ってくるっていったい。
キノピコのおんがくしつ
音楽室のステージ。音符のある場所に着くことでスターと交換できるが、音符の種類によって交換に必要なコインの枚数が異なる。交換枚数も最低5コイン、最高30コインとかなり差がある。音符は誰かがスターと交換するかメトロノームのハプニングマスにつくことで変わる。
ボスは
ハンマーブロス。ステージ上ではティンパニのハプニングマスに止まると、ティンパニをハンマーで叩いて止まったキャラをどこかのマスにぶっ飛ばす。ボスミニゲームはハンマーブロスが叩いたティンパニを覚えて演奏する覚えゲー。パックンフラワーステージより明らかに難易度が低い。
ドンキーコングのせきぞう
ジャングルのステージ。スターは石像にされてしまった
ドンキーコングが支える倒木の上で固定で、1枚20コインだが
同時に何枚でも交換できる。つまりラスト5ターンイベントでスター5コイン交換を引き当てると…
スターマスのすぐ先にクッパマスを踏んでスター没収されても泣かない
ボスはカロン。ドンキーを石にした張本人で、ステージ上では棺桶の中に入り、棺桶のハプニングマスに止まったキャラクターを風でスタート地点へ戻すが、稀にスター直前に飛ばすことも。
ボスミニゲームは上画面で炎マークが表示されたマスをヒップドロップする。若干調整不足気味で、カロンが骨を投げたりして妨害してくる、木の実をパンチでぶつけたりトゲトゲ木の実を踏ませてカロンを気絶させるというギミックがあるが、これらはほぼ不要で、ヒップドロップだけで勝てる。
カメックのとしょかん
図書館のステージ。スターは3つの宝箱のどれかに入っていて、10コイン払うことで宝箱を開ける。中身はスターのほか、5コインと何も入っていない上にスタート地点に戻されるハズレがある。
マップは全部のマスが直接つながっておらず、ワープ本かワープサイコロでワープする必要がある。
ボスは
カメックで、ステージ上では水晶のハプニングマスで現れ、所持アイテムをすべてはんぶんサイコロにした後に止まったキャラクターと他のプレイヤーの位置を入れ替える魔法をかけてくる。稀に全プレイヤーの位置を変える。ボスミニゲームはシューティング。本にされてしまったノコじいの上に乗る。
クッパのピンボール
ストーリーモードを進めることで解禁されるピンボールのステージ。ルールはハナチャンのガーデンと同じシリーズ従来のもの。このマップのみクッパマスが無い。その代わりに厄介なハプニングマスがあるけどな
スロットやルーレットで一気にコインを稼ぐことが可能。どちらも慣れてくれば目押し可能。
ボスはもちろんクッパ。ピンボール台を操作してクッパゾーンに飛ばしたり、クッパゾーンにあるハプニングマスによる「ゼロファイヤー」によってスターとコインを0にしたりしてくる。たまに操作ミスでスターゾーンに飛ばしてスターをタダでくれるのは内緒。
ボスミニゲームは、様々な形状のブロックに変身するクッパを相手に直接対決するアクションゲームで、ストーリー展開上、このゲームのみ操作キャラが通常サイズの状態となる。
ミニゲーム
今作では新ミニゲームが60種類以上登場。一部を紹介する。ちなみに今作では1vs1のデュエルミニゲームは独自のものではなく、vs4や2vs2をデュエル仕様に改編したものになっている。
vs4
クリボーを囲んでゲットするミニゲーム。金のクリボーはポイントが高いが、ボム兵を囲むとクリボーが減ってしまう。
シャッフルされたカードの中から頭に対応した体を選ぶ。別のキャラのカードや、若干異なる偽物のカードを引いてしまわないようにしよう…と言いたいところだが、このゲームの真価は、間違った時の見た目である。
迷路の中を移動し、他のキャラクターの写真を撮るゲーム。3人とも撮ったプレイヤーが勝利。
シリーズ恒例の連打ゲー。Aボタンを連打してシャーペンを叩き、芯が長いプレイヤーが勝利。
シリーズ恒例の完全な運ゲー。8本のロープからプクプクを釣り上げたプレイヤーが勝利。
スポットライトが照らされたとき、照らされているプレーヤーは黄色のボタン、照らされていないプレーヤーは紫のボタンを押す。ラストは確定で黄色。
1vs3
3人側は穴へと動くベルトコンベアーに乗り落されないようにする、1人側は食べ物を置いて落とすように仕向ける。食べ物によってジャンプで避けられなかったり、当たり判定が広かったり、上に乗ったキャラクターが遅くなったり凍ったりする。
3人側は1人側がタッチペンで回すハムの上乗り、バランスを取って落とされないようにする。ハムがなかなかおいしそう。空にUFOが現れる時がある。
2vs2
2人で担当された色の線をなぞる。2人の結果がスコアに加算され、合計点が多いチームの勝利。
冷凍庫の迷路を2人で協力して氷をパンチで壊し、同時にレバーを押して脱出する。?の氷に攻撃するとスターかイガイガが出現。スターを取ると氷が楽に壊せるが、イガイガに触れるとプレイヤーが凍ってしまう。
2人で両端からスライサーを動かし、早く
キュウリをすべて切った方の勝ち。スライサーはスライドで操作する。
バトル
マイクに息を吹きかけて導火線を短くする。爆発したプレイヤーはリタイア。
地球儀の上で球を発射し攻撃する、球体上でプレイするため中々に独特な感覚。
パズルミニゲーム
パズルコレクション
- ドッスンパズル(3より)
- ボムへいパズル(4より)
- ピースをうばえ!(5より)
- つなげてブロック(6より)
- かいてんパズル(7より)
さんかくパズル
同じ色の三角のブロックを動かし、4つ並べて消す。正三角形や正六角形を完成させることで多くの得点が得られる。
三角のブロックを動かし、お手本通りに並べて形を作る。全50問。
余談
マリオパーティシリーズとしてはかなりの大ヒットで、国内ではダブルミリオンを達成している。現在は世界では『スーパーマリオパーティ』『マリオパーティ スーパースターズ』とSwitchのマリオパーティ2作品に抜かれているが、長らくの間シリーズ売り上げ1位だった。国内では2024年2月現在ではぎりぎり『スーパースターズ』より上。
前述したとおり初代から制作に関わったハドソン最後のマリオパーティであり、この作品を最後に『9』まで5年に及ぶシリーズ沈黙の期間が訪れることとなる…もっとも以降のマリオパーティに関わっているエヌディーキューブも元ハドソンのスタッフが一部関わってはいるのだが。
売れ行きに反して、以降の作品では外伝という立場故か冷遇されており、『
マリオパーティ100 ミニゲームコレクション』及び『スーパースターズ』ではミニゲームの出典はないばかりか歴代作品の表にも載せられていない無かったこと扱い。もっともナンバリング以外のマリパすべてに言えることだが…
追記・修正はエムブレム「マリパDSマスター」を獲得した方にお願いします。
- 作成乙です。Anti Piracy Screenのミームは確かこのゲームから始まったんだっけか -- 名無しさん (2024-02-17 01:22:21)
- ↑それはデマ。一番最初に作られたのはマリオ64で、マリパDSは単に動画の作り込みが良いから人気が高いだけ -- 名無しさん (2024-02-17 02:59:37)
- パックンフラワーが最初のボスらしかぬ難敵 -- 名無しさん (2024-02-17 09:47:36)
- 最後のオブジェクトがまさかのチュートリアル限定ステージの奴だった時は驚いたなー -- 名無しさん (2024-02-18 22:20:53)
- 最後を飾るに相応しい良作 -- 名無しさん (2024-02-19 13:22:05)
最終更新:2024年11月13日 00:59