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納豆

登録日:2010/08/03 Tue 05:30:23
更新日:2024/10/14 Mon 11:28:30
所要時間:約 10 分で読めます





【概要】

納豆は日本の食文化が誇る伝統的な発酵食品。
茹でた大豆を稲藁に包むことで、藁に付着している「納豆菌」が大豆を発酵させ、納豆に変える。
現代で工業的に生産する場合は純粋培養した納豆菌が使われることが多い。

中国から伝来した豆腐などと違い日本独自の食材だが、似たような食品は他国にもあったりはする。
製造原理から、茹でた大豆、適度な温度と湿度、そして古くから住居に使われていた藁があれば自然発生しうるものなので正確な起源は定かではない(稲作と大豆の栽培が始まった縄文時代以降の話ではあろう)。
平安時代には既に「納豆」という単語が存在はしていたが現在のものに近いのかは不明。麹菌を使った糸を引かない「塩辛納豆」と呼ばれるものだったのかもしれない。
室町時代になると現在のものに近い糸引き納豆が文献に出てくるようになり、戦国時代には武士たちの兵糧(保存食)としてよく食べられるようになったのだとか。
(ただし糸を引かない、豆菓子のようなものであったとも)

発酵食品なので特有の匂いがあり、現代の一般的な納豆は糸も引く。
パッと見はもろに「腐った大豆」である。
このため好みが人によってモロに分かれることで知られている。
匂いは大丈夫だけど食感がダメ、或いは食感は大丈夫だけど匂いはダメなどなど……

サブカル的には、「たいていの外国人は納豆にドン引きする」というのがテンプレと化しており、
日本通を気取る外国人に納豆を見せてビビらせたり、逆に納豆も平気で食える=すっかり日本に馴染みまくっている、などギャグの小道具として使われたりする。外国人に無理矢理食べさせるのはやめようね!
マーマイトのようにある国ではソウルフードだがそれ以外の国からは大不評、ぶっちゃけその国内でも好き嫌いが分かれる食品について「納豆のようなもの」と例えることもある。
実際のところとしては海外にも「くさい」「粘り気の強い」発酵食品はごまんと存在するので個人の味覚によるところが大きいだろう。

日本においては江戸時代ぐらいまで味噌汁の具として好まれていたが(普通に醤油をかけていただく現代同様のスタイルでも食されていた)、納豆菌の付着が自然任せだったので安定しなかったらしい。
大正時代以降に安定した納豆の製造と大量生産が可能となり、第二次世界大戦後に冷蔵技術が格段に進歩したことを受けて全国に普及するようになった。
古くから普及していたのが東北中南部や茨城県、そして熊本県であり、冷蔵庫の普及以前はこの地域を中心に食されていたので東西差が非常にハッキリしている食品となっている。
具体的にいうと関東ではよく食べられているが関西ではあまり食べられていないとされる。好みは人それぞれだし近年では西日本でも食べられてはいるが。

その臭いや見た目や食感から初見では厳しいものがあり、更に食べた後の食器を洗うのも嫌になる……が、一度美味しさを覚えてしまえば、もう貴方は納豆の虜。

納豆嫌いな人は、匂いから食べている人との同席を内心嫌がっていたり、食べた後の食器を洗うどころかそれに近づくことすら億劫がったりする場合が多い。
恋人や配偶者が納豆嫌いの場合、せめて自分で食器を洗うだけでも大分違う……かもしれない。
納豆好きからすれば理不尽に思うかもしれないが、気を付けてあげると良いだろう。
他にはネバネバしていたり納豆臭のする口臭やらキスは、納豆好きからしてもかなり嫌がられる可能性があるので注意。相手が大豆アレルギーだったら最悪死んでしまう。


【種類】

  • 普通の納豆
普通とは言うが粒の大きさによって種類(大粒、中粒、小粒など)がある。
この時点で派閥が結構ありそう。貴方の好きな粒の大きさはどれかな?
前述の通り大量生産の手法が確立しているため、大豆が不作になったりマスメディアやSNS等で変な煽り方がされない限りは安定かつ安価に入手できるだろう。
勿論栄養も満点。

タレの有無や味、からしの有無、量など各社様々なので、自分好みの納豆を見つけるのも面白い。

なお大粒納豆の中には伝統的な製法で作られた高級品もある。高いのだと一人前4,000円とかするほど。

  • ひきわり納豆
納豆を細かくしたもの。厳密に言うと細かく砕いた大豆を浸水、発酵させているので、売られている納豆を刻んでもひきわり納豆には(厳密には)ならない。
普通のものよりは少な目だが、これもスーパーで売っているのをよく見る。食感がステキ。
ちなみに秋田県だとひきわりのシェアが五割くらい。同県ではひきわりしか食べない(食べたことがない)って人もいる。
なお豆のままの普通の納豆と違い、砕かないといけないため、その分コストがかかり若干高い。


  • 黒豆納豆
大豆ではなく黒豆を作った納豆。黒豆独特の香りと納豆臭が合わさったさらに好みが分かれる一品。

  • 大徳寺納豆、濱納豆
奈良時代に中国から伝来した、大豆を麹で発酵させ塩漬けにしたもの。食品と言うよりも調味料に近い。


【食べ方】

ここではスーパーなどで売ってるパックの奴の食べ方を紹介する。
基本的な流れは、付属のタレを入れてかき混ぜ、程よく混ざったところでご飯に乗せていただく、というもの。
納豆が苦手だという人は、からしを適量混ぜて食べてみると良い。
からしのピリ辛が納豆独特の臭みを和らげ、かなり食べやすくなる。
からしが事前に同梱されている商品もある。
他には梅干し味、わさび味、焼肉味、大根おろし入りのタレが付いた納豆なんて物も。

この時のタレ、からしを入れる順番や、さらに加える物などでいろいろな派閥がある。(※加える物はまだ記載されていないので追記の余地がおおいに有ります)
別に『正しい食べ方』やら『正しいマナー』というものはないので、好きなものを選んだり探すと良いだろう。

  • タレは先にかける派
後からかけるのに比べてねばねばが少なくなる。

  • タレは後にかける派
ねばねばが増す。納豆は混ぜてねばねばさせた方が栄養価が高いと言われることもあるがそれは嘘らしい。
ただ、空気を含んだり舌触りの変化などによって味は変わる。

  • ごはんに乗せてから混ぜる派

  • そもそもあまりかきまぜないよ派
納豆とタレのコンビの味は好きだが、猛烈に糸がひいた状態や匂いが苦手なので、ほぼかき混ぜずにそのままご飯に乗せて食べる。
「糸の少ない納豆なんざ納豆じゃねーよ」と邪道扱いな人もいるだろうが、その辺は好みの問題で大きなお世話に過ぎないので注意。

薬味としてはからしの他にネギもメジャー。どちらも納豆の匂いを抑えて食べやすくしてくれる。
他にも卵、大根おろし、鰹節、海苔など……好きなモノを入れよう!

【納豆を用いた料理及びアレンジ】

納豆好きはそのあまりの納豆愛からごはんのお供としてだけではなく、あらゆる料理との融合を図ろうとする。
実際に納豆を素材とした料理は多く、まさに可能性は無限と言えるだろう。
発酵食品なので主張が強く、納豆特有の味や粘りが平気なら大体の食材と適合するのが強みと言える。

  • 納豆トースト
上戸彩が大好きな納豆トースト。こねくり回した納豆をトーストに乗せ、さらにチーズなどを加えて焼く。臭いは酷いが味はヤバイ(良い意味で)。お試しあれ。

  • ねばねば+納豆
さらにねばねばした物を食べたい人が良くする。主にオクラやすりおろした長芋、めかぶ、モロヘイヤとか。夏バテにいいぞ!!

  • 発酵食品+納豆
発酵食品同士を合わせる。抜群の組み合わせ。代表的な物はキムチ。他にもチーズとかヨーグルトとかも。

朝食の食卓に並んでいそうな二品だが、刻んだ白菜の漬物を納豆に混ぜて食する文化もある。(主に福島や新潟の一部地域)
上記の発酵食品の仲間ともいえる食べ合わせだが、発酵していない浅漬けなどでもいける。

  • 納豆+卵
納豆に卵を加えてさらにかき混ぜて、あつあつのご飯にかければ納豆たまご。付け合わせのタレだけでは足りないので、別途にタレを用意したい。
フライパンを用意して万能ねぎや長ねぎを加えれば納豆オムレツ。さらに炒飯のもととご飯を加えて納豆炒飯にしたり。

  • 納豆+マグロ
マグロの角切りに納豆を混ぜておつまみに。
とろろを加えるのも乙なもの。

  • 納豆+イカ
イカの刺身を細切りにして納豆を混ぜれば居酒屋の定番メニューに。
オクラを加えたり刻み大葉をのせたりするのも。

アボカドの角切りに納豆を混ぜるだけで意外な美味さに。

  • 納豆+砂糖醤油+焼き餅
プレート等で焼いたに、砂糖と醤油を加えた納豆を付けて食べる。
美味い!お餅はコメなんだから合って当然なんだが。

  • 納豆+大豆食品
元は同じ大豆だったのだから合わないわけがない。
納豆+豆腐ならシンプルに冷奴の上にかけたり、チーズをのせて焼いてヘルシーなグラタンなど。
納豆+油揚げなら、開いた油揚げの中に納豆を入れてはさみ焼きか詰め焼き、油揚げの上に納豆とネギとチーズをのせて焼く油揚げピザなど。厚揚げでボリューミーにしても。
納豆+豆乳なら豆乳うどんやスパゲッティー、スープの具に納豆を入れる。

チャーハンを作る時に納豆を加える。
美味しいぞ。
チャーハンを炒める時に納豆を使う場合、ねばねばが嫌な人は酢を使うとねばねばが無くなる。

大手チェーン店であるカレーハウスCoCo壱番屋で実際に頼めるトッピングの組み合わせ。
かつて廃止になったが客からの強い要望があったらしく、2021年現在は復活している。
一体どこの納豆とカレーに愛情を持ってない馬鹿がこんなものを考えたんだと思う人もいるかもしれないが、これが美味い。
納豆の臭みもカレーのスパイスで緩和され、糸も元々粘り気のあるカレールウのおかげで殆ど気にならない。そして納豆のおかげでカレーがマイルドに食べられる。騙されたと思って一度はお試しあれ。
余談だが、某漫画を読んだ人にとっては納豆カリー=エロスのイメージ。

  • 納豆巻き
コンビニでも売ってる巻き寿司。作る時は面倒だが酢飯との相性が良い。
大体ひきわりだが小~中粒納豆のものもある。
家庭で作るなら普通のご飯で作っても美味い。納豆ご飯+海苔だから合わないわけがないのだ(保存は効きにくいのでさっさと食べることを勧める)。

  • 納豆汁
味噌汁に納豆を入れたもの。
「何じゃそりゃ」と言うなかれ、江戸時代には納豆ご飯よりこっちが主流の食べ方だったのだ。
俳人の与謝蕪村は、よほど納豆が好きだったと見えて、納豆汁を詠んだ句を幾つも残している。かの豊臣秀吉も千利休の茶会で食っていたらしい。
ちなみに「納豆汁」は冬の季語でもある。
現在では東北地方の郷土料理として残る程度だが、俳句を知ることで当時の文化習俗がうかがえるという一例である。
なお地域差が非常に激しく、納豆消費量全国一位の福島県福島市では食べられていなかったらしく存在すら知らないという人も多いそうな。

  • 納豆スパゲティ
異世界食堂』でも紹介された組み合わせ。
パスタに味付けなどは全くせずに、そのまま納豆だけ混ぜて食べるという物。
『餓狼伝説』シリーズ、『KOF』シリーズに登場するアンディ・ボガードの大好物でもある。
たらこ(明太子)パスタほどメジャーではないが、和風パスタの1種として比較的知られている。

  • ショゴス丼
『蓬莱学園』シリーズに登場するメニュー。
どんぶり飯に納豆、ベーコンエッグ、ふりかけを載せた名状しがたき一品。
ネット上では再現・実食レポも上がっており、見た目こそアレだが意外と美味いとか。



【納豆知識】


納豆の健康は納豆菌にあり!と言われることもあるのだが、栄養価の話ならともかく納豆菌自体については正直なところ真偽不明。
他にも納豆菌は腸まで届き、腸内環境を整えてくれる……かもしれないが、TVで喧伝していた程にダイエット効果があるのかは怪しい。
納豆ダイエットは疑似科学とされており、効果の真偽に根拠がないので(筆者の知る限りにおいて)今のところよく分かっていないのが本当のところ。
ただ、納豆菌に虫歯菌や歯周病菌の働きを抑制する効果はあるらしい。

ちなみにこの納豆菌、菌類の中でも乾燥や熱などに強い部類なので中々死なない。
なので、納豆をご飯にかけて食べる程度で納豆菌が増えるとか減るとかを気にする必要はない。
納豆の製造に稲わらが使われたのも、納豆菌を多く含んでいる上に乾燥・煮沸させることで他の雑菌やカビが死滅し納豆菌だけが生き残るという性質を利用したもの。
ちゃんと作られた納豆は傷みにくいという利点もある。(同一の菌が多数を占める環境のため)

ただ可食菌の中では強い方に変わりはないので、同じく大豆を発酵させて作るしょうゆ製作においては(最低でも麹菌づくりの間は)納豆を食べることを禁止されたりする。
納豆菌よりもしょうゆ麹菌の方が弱く、ちょっとした失敗ですぐに納豆菌が繁殖してしまうためである。
納豆を愛してやまない場合は注意。
ちなみにこれはしょうゆに限ったことではなく微生物を扱う分野全般で言えることで、酒造りの杜氏やパン工場勤務者、微生物の研究室員など、納豆を食すことが禁じられている職業や業界はいくつかある。

…と、ここまで書いたように納豆菌は生存力こそ高いのだが、特別増殖しやすい訳でも敵なしというわけでもなく、普通にカビやら原生動物や他のより強い菌類に食べられたりもする。
つまり、納豆をどう作ったり保存しても絶対安心というわけではないことに注意。
(逆に言えば、そんな菌だったら危ない話に発展しそうなので、むしろこれくらいが丁度いいバランスだろう)
要するに雑菌が入りやすい環境で長期間保存(環境次第だが2週間程度)すれば普通に腐ったり、カビが生えることもある。
冷蔵庫に入れていれば長持ちするとはいえ、何かあってはいけないし安全の保証もないので消費・賞味期限は守った方が無難。
「元々腐ってるようなもんだし大丈夫だろw」というわけではないのだ。
余談だが、自家製納豆作りに失敗して発酵がうまくいかなかった時はかなり危険(納豆菌ではなく食中毒を引き起こす毒性の菌が繁殖してるケースがほとんど)なので、即廃棄すべき。
ちなみに市販品でたまについている白くてザラザラしているブツブツについては、十中八九アミノ酸の結晶なので大丈夫。


他にも納豆のネバネバの原因である酵素のナットウキナーゼには血栓を溶かす効果があるらしい。
しかし今の人類では経口摂取では効果がなく、かなり分解が進まないと吸収されないので、食材としてはあまり意味がない情報とされている。
むしろワルファリン(肝臓におけるビタミンKの働きを阻害して血液凝固を阻止する薬)を摂取している場合、
納豆にビタミンKが多く含まれている関係から薬の効果を阻害してしまう。
処方前に医師から注意する食材のリストを挙げられる上に、特徴的な食材なのでそうそう問題になることはないと思われるが注意。

このナットウキナーゼにも関連することだが、一時期TVでもよく報道していた『顕微鏡で見たドロドロの血液がサラサラになる』の様な感じで分かりやすく見せる手法は、
見せ方で簡単にごまかしが効くために詐欺にも活用されていたものだったため*1、健康に関する情報としてはかなりアテにならない。
情報は日々更新されるものだし本記事が正しいとは限らないが、平然と怪しい情報がネットにおいても溢れているので下手に鵜呑みにせず真偽を確認しようとすることが大切である。
本当に健康に不安がある時は医師に診断してもらうこと。



また、何事にも言えることだが過剰摂取は良いと言えないので、納豆好きでも納豆を含めたバランス良い食事を心がけよう。


栄養バランスについては流石に単独で必要なものを全て取れるわけではないが、
『納豆とご飯』の基本的な組み合わせからしてバランスが良いとされている(これでもまだ完全ではないが、料理は得てしてそんなものである)。
またヨーグルトなどに含まれる乳酸菌の類とは相性は良くも悪くない程度なので一部では整腸薬で乳酸菌と納豆菌を一緒にしている物もある位。



とある番組で専門家に聞いたところ、納豆にはどんな食材も合うらしい。

その番組で紹介された家庭では、納豆に牛乳をかける家庭、納豆にマヨネーズを混ぜる家庭があった。

そのどれもが美味しかった。





ちなみに納豆の味噌汁は山形県民のソウルフード。
そして家庭によっては納豆餅や納豆うどん+サバの缶詰めも美味しく食されている。


さらには全国的には知られていないが、北東北の一部地域には知る人ぞ知る「納豆道」というものがある。
満月の夜に納豆を祭る方法で
「右に8回、左に2回」混ぜた後、醤油3滴を加え、手刀を切るのである。

…もちろんネタである。秋田の食品会社のCMネタであるが、「納豆 右に8回」でググると動画が出てくるので
そのツッコミどころ満載な動画を見ていただきたい。


【名前】

納豆と豆腐は、名前が逆ではないか?と言われることもたまにある。
ったようなのが「納豆」で、乳を型枠にめたのが「豆腐」…元は名前が逆で、どこかで間違って入れ替わったのが今も使われているのでは、という話。

結論からいうと、これは俗説であり、豆腐も納豆も最初からこの名前である。
豆腐の「腐」は、中国語で「凝固させる」「白くてぶよぶよした塊」という意味であり、
納豆の「納」は、寺の所(台所)で作られたことに由来する。また、神棚に煮豆を供えたところ、注連縄に付着していた納豆菌で納豆になったのが起源ともいわれており、ここから「神様にめた豆=納豆」になったという説もある。
そもそも豆腐の歴史は古く、納豆が広まっていなかった地域・時期でも一貫して「とうふ」なので意味とか考える以前にそういう問題に繋がるはずもない。

ちなみに、納豆が生まれた話がまんが日本昔ばなしでそのものずばり「納豆」という名前で映像化されている。

あらすじ
昔岩手で、真夏に日照り続きで米がとれなくなり、豆を植えて何とか飢えをしのいでいた時のこと。
近くで戦が起こり侍が食べ物を差し出すように迫った。
最後のなけなしの米を握り飯にして明日の昼間までに陣に届けろというのであった。
しかし、兵たちの食事にまでは全く触れなかったため、哀れに思った村人たちは冬用の備蓄の豆を煮て藁に包んで届けてやることにした。
途中なんやかんやあって陣に着いたときは約束の時間を大幅に過ぎていて、侍は御立腹だったが持ってきた握り飯を見せると不機嫌もどこへやら、それを頬張った。
しかし、真夏の暑いさなかを時間がかかって届けたのでは当然握り飯は腐っており侍はひっくり返ってしまった。
煮豆も腐ってしまたのではとがっかりしていたが、兵の一人が恐る恐る食ってみると、これが大層うまい。
陣に「納めた」「豆」で納豆の生まれた話である。

もちろん、それが発祥というわけでもないが(そもそもがこの話自体岩手の民話である)
納豆の語源としてはある程度納得いくものである。



【犬や猫に納豆を与えても大丈夫?】

結論から言うと、納豆はに不足しがちな栄養価を補ってくれるので、与えても特に問題は無い。
ただし過剰摂取は逆に良くないので、1日につき1/4パックまでに留めておいた方が良いとされている。
またタレは犬や猫にとっては塩分が高過ぎるので、絶対に使わない事。からしも論外。
大豆アレルギーを引き起こさないかも気を配る必要がある。

最初は数粒だけ与えてみて、問題ないようだったら普段の食事に混ぜて与えるようにしよう。
また犬や猫は食事の際にあまり咀嚼をしないので、小粒の物を与えるか、あらかじめ磨り潰した物を与えるようにすると良い。


追記修正は、眼鏡が壊れて天井を突き破ってきた方か、兄に特製納豆を食われて家出してファミレスの天井裏に住み着いた方にお願いします。
「あーちなみに、お前食ってるの豆沢さんだぞ!」
「気分悪いわぁー!!!」

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最終更新:2024年10月14日 11:28

*1 血球の塊具合・血液の凝固作用・カバーガラスを押し当てて広げるなどで見え方が変わる