[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

カマソッソ(Fate)

登録日:2023/02/11 Sat 13:18:00
更新日:2024/12/20 Fri 21:35:30
所要時間:約 15 分で読めます


タグ一覧
FGO Fate Fate/Grand Order ORT殺し TYPE-MOON ぼくらの勇者王 ものすごい人 インフレ インフレの極致 オルタ化の神 オルタ職人 カマソッソ カマソッソP カマソッソ先生 カマソッソ統括P カーンの勇者 カーンの民が身を投げたシバルバー カーンの王 カーン王国 ダークヒーロー ネクロマンサー バットマン ビースト ファイナルフュージョン フン・カメー ヘルアンドヘブン ポポル・ヴフ マヤ文明 マヤ神話 ミクトランのMVP メソアメリカ ヴクブ・カメー 不死身 中南米 人類悪 人類最強 人類最後の戦士 偉大なるカマソッソ 偉業 免罪 兎ろうと 冥界 冥界行 勇者 勇者王 勇者王カマソッソ 吸血鬼 哀しき悪役 善人 地球代表 夜より恐ろしいもの 大偉業 大英雄 孤独な勇者王 弱き王(自称) 強き王 強大なるカマソッソ 忘却 忘却の獣 悪神 憐憫 救世 日輪拝めぬ斬首鎌 最強候補 最後の人類 最後の勇者 本当は優しい人 株がずっと上がり続けた男 檜山修之 死徒 死神 死霊使い 涙腺崩壊 濃すぎるキャラクター性 犠牲 狂人 王冠を捨てし王 神BGM 第三勢力 結構暗い過去持ち 舌ピアス 英雄 藤丸立香オルタ 蝙蝠 褐色肌 黄金樹海紀行ナウイ・ミクトラン




無様。あまりにも無様。阻むべき者が(みち)を空ける。即ち裏切り。
裏切りは死を呼ぶものだ。オレは死を呼ぶものだ。
ならば殺す他あるまい。冥界にて死する他あるまい。

は。はは。はははははははははははは。
ははははははははははははははははは…………!


ようこそ猿ども!冥界行(めいかいこう)に挑むモノたちよ!

受領しよう、拝領しよう!退屈なミクトランに、新たな贄の血が宿る!


Fate/Grand Order』の登場人物で、2部7章にて登場した。
ちなみに名前のアクセントは「カマ(↑)ソッソ」(例:たまごっち)ではなく「カ(↓)マソッソ」(例:キャビネット)である。

ILLUST:兎ろうと
CV.檜山修之

概要

現実においてはマヤ(メソアメリカ)地方*1で繁栄したマヤ文明の創世神話『ポポル・ヴフ』に登場する蝙蝠(コウモリ)の悪神。
「コウモリの神」と書くと日本ではあまり強そうには見えないが、メソアメリカにおいてコウモリは「夜」「死」「生贄」を象徴する由緒ある動物なので格は高い。

地下冥界「シバルバー」にあるコウモリの館を住処とし、硬い棒のようなものを持って現れるものは何でも殺してしまうという。
神話では双子の英雄フンアフプーとイシュバランケーを妨害するために行動し、二人がシバルバーを訪れカマソッソの住むコウモリの館で一夜を明かしたとき、フンアフプーを罠に嵌めてその首を切り落としたという。*2
とはいえ日本での扱いは超ドマイナー神格。そもそもマヤ神話そのものがかなりドマイナーだが…

女神転生シリーズ』で悪魔「凶鳥 カマソッソ」として出演するのをたまに見るくらいだろうか。*3
あちらのデザインはアクセサリーをつけてぶら下がるでっかくてしっぽのあるコウモリといった感じ。メガテンにしちゃ忠実。
あちらを先に知っていた人は今回の抜擢に驚き、こちらを先に知った人は地味さに驚いたとかなんとか。
Fate以外でのカマソッソの活躍が見たい!という人はこちらを参照。予想を裏切ること間違いなし

ゴジラやキングコングなどをハリウッドでリブートした怪獣映画シリーズ『モンスター・ヴァース』においては蝙蝠型の巨大怪獣(タイタン)として存在している設定。
映像作品には登場していないが、『ゴジラVSコング』の前日譚に位置するアメコミでキングコングと対決している。

FGOにおいてはメインシナリオ第2部7章「黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン」に登場。
この地底世界ミクトランにおいては吸血蝙蝠の如く他者の血を好み実際に血を啜って糧とし、南米異聞帯における恐竜人類・ディノスを唯一上回る肉体性能を持つ超生命体。*4
地底世界ミクトランの冥界を支配しており、「第四冥界ヤヤウキ」にある『恐怖の館』を住処とする。
その在り方ゆえにこの異聞帯における人類・ディノスからは「死神」「死の影」「夜より恐ろしいもの」と呼ばれ絶大な恐怖の対象として恐れられる。

劇中ではミクトランでの主人公の「冥界行」の試験官兼テスカトリポカ(と彼が率いるメヒコシティ陣営)とも馴れ合わない第三勢力のような立ち位置で主人公の前に君臨。
テスカトリポカ経由で手に入れたマスターの令呪を操るだけでなく、主人公を殺して自分が人類最後のマスターにならんと目論む。


外見

  • 鋭利な無数の牙と舌ピアス付きの蛇の如く長い舌
  • 茶色い狂気的な目
  • 餓鬼の如く異様に瘦せこけた胴体
  • 巨大な刃のような翼
  • 鋭利なかぎ爪のあるコウモリを彷彿とさせる形状の巨大且つ異形の脚
  • 石造りの南米の神官風のプロテクターと褌一丁しか着てない露出過多なファッション
  • 全身に施されたアンリマユ並の夥しく細かな刺青
  • 背中から伸びる巨大な大鎌
  • ピアスっぽい腹部の青いアクセサリー
  • 編み込まれた長い黒髪
などの要素を持つ褐色肌の青年。異形な肉体と狂気的な形相が目立つが、よく見ると顔立ちは非常に整っている。
しかし上記の通り異様に細かいビジュアルデザインなので、ファンアートを描く難易度が非常に高いともっぱらの評判。プレイアブル化しようものなら…


人物

一人称は「カマソッソ」或いは「オレ」
享楽的かつ傲慢不遜な態度が目立ち、自らを「強大なるカマソッソ」と豪語する、血に飢え殺戮を好む残忍なサディスト。
やたら芝居がかった仰々しく長い口上や若干回りくどい言い回しを好み、特に同じ単語や言葉を繰り返す言い回しをよく使う。
自己顕示欲もかなり旺盛で、
  • 死を呼ぶモノ
  • 死の運び手
  • 冥界の王
  • 『恐怖の館』の主人
  • 生者の首を刈る翼
  • 生者の肉を剥ぐ翼
と出てくる度にいろんな威名を並べ立てている。ちなみに本人によれば好きな色は褐色。

そして何よりもカマソッソを印象付けるのはその狂気的な言動や振る舞い。
普段はけたたましい奇怪な笑い声をあげるハイテンションだが、ふとした途端に冷静かつ落ち着いた言動を取ったりと兎に角テンションの乱高下が極端
また勢いとノリで行動する部分もある。このため特に理由なしの衝動で突発的に動く悪癖があるためニトクリスには「勢いだけで生きている」と突っ込まれた。

しかし狂気一辺倒な狂人という訳でもなく、根は割と理知的。
テンションが上がりさえしなければ、狂人には見えない威厳ある王を思わせる冷静な言動・思考・振る舞いをする。
そしてテスカトリポカとは対照的に汎人類史を好んでおり根絶までは望んでおらず、白紙化した汎人類史の存在を許容。
恐竜人類(ディノス)より猿の血が、オレの舌に合っている」という理由から汎人類史に愛着や執着を向けている。
活動していた頃のORTを見ていたことがある為その力も冷静に判断しており、ORTを相手にすることを想像した際は「強大なるカマソッソも怖じ気づく」と語っていた。

吸血生物故か血の味には割とうるさくグルメ。同じ血は2回吸いたくないタイプ。
サーヴァントの血に関しては基本終始不評で「不味い」と酷評するが、「それはそれ」として血を味わうことは嫌わず、機会を逃せばしっかり残念がる。
大食漢というわけでもなく、質を重要視した上で「量など一口あれば十分」としている。*5


対人関係

基本ディノス以外の生物の扱いは一貫して猿呼ばわり。後から見るとその通りだった訳だが
ミクトランで強大な力を振るうテスカトリポカやククルカンに関しては明確に見下しており、
  • テスカトリポカ:現実(イマ)しか興味のない愚神」
  • ククルカン:未来(カナタ)しか見えぬ冷神」
と侮蔑込みで評価した上で「人間を糧にしているが故に共に生き、冥界を統べる自分こそがミクトランの王に相応しい」と断言する。
だが軽んじている訳ではなく、テスカトリポカの力量を十分に把握した上で「ヤツはなんでもやる」と評価。逆にテスカトリポカを侮ったコヤンスカヤを嘲笑している。

主人公に対しては「カルデアの神官」と呼称。
自分を軽んじられた際は怒り狂った後「忌々しい事この上ないが、その勇気を評価する」と評したりと結局終始評価は高めであった。

「冥界行」で出会ったニトクリスに関しては同じ死霊使いであること以上にその死者達への考え方のスタンスから犬猿の仲のよう。
だが同時に彼女の矜持に対して非常に強い執着も向けていた。


能力


英霊どもを喚べ、カルデアの神官。その(わざ)が見たい。その技を知りたい。
然る後、オマエの血を飲み干しオレが汎人類史の歴史を引き継ごう!
はは。ははは。はははははははははは!いいぞ、まさに天運、まさに新生!

カルデアの罪人どもの血でミクトランは蘇る!!
さあ───その艶めかしい首を出してもらおうか!


死霊を蘇らせて操る「死霊召喚」の術に長けた死霊使い。
しかしその力量自体は突出して高いわけではなく、呼びかけた死霊100人のうちせいぜい1人が応えてくれる程度。
実際死霊使いとしての腕前はニトクリスにも「稚拙」とダメ出しされてはいる。

だが最大の武器は死霊を操る事ではなく、本人の傲慢さに違わないフィジカル面の高さ。
ORTのような例外中の例外を除けば、こと地底世界(ミクトラン)においてはテスカトリポカやトラロックを上回る南米異聞帯最強クラスの生物に位置。*6
超高速で空を自在に飛び回り、誰にも気づかれることなくキングプロテアを2度も斬り刻んで深手を負わせられる実力を持つ強者である。
そして空を飛ばずとも瞬きより早く移動して接近や離脱を行い、急加速・急制動も自在。
その速度はサーヴァントの感知範囲すら容易に振り切り、攻撃に転用すればカルデアを散々苦しめたトラロックの強固な防御力すら容易く突破、
捕らえた彼女に碌な抵抗も許さず全身をズタズタに切り刻んで瞬殺できるほど。

7章前半ではカルデアの力を試すため戦うことになるが、そのクラスはアサシン。
「悪神カマソッソ」という名前のヒュージ・ゴーストとなって戦った。

なお血を飲み血を好む性質の理由は(明言は無いが)カマソッソが吸血鬼(死徒)であるからだと思われる。
カマソッソに血を吸われた場合、カマソッソの低級の使い魔「屍鬼(グール)」に成り果ててしまう。

洞察力も高く、デイビットと交戦した際には彼の背後にあるものを察し勝負を預けている。*7

異霊(オルタ)

色んな意味でカマソッソを強烈に印象付けた能力。
テスカトリポカ経由で確保した主人公の令呪3画を用いることで、強奪したカルデアのサーヴァントを異霊(オルタ)化させて『冥界の番人』に宛がう芸当を行える。
なおオルタ化させた英霊は以下の3人。
  • キングプロテア→キングプロテア・ソチナトル
  • 紅閻魔→朱瑞鳥・紅閻魔
  • エレシュキガル→ニンキガル
…とはいえやったのは洗脳ではなくあくまで「異霊化させた」という点のみ。
冥界の番人としての振る舞いは「試練を課す番人」として振舞っている限り干渉せず、行動は個々人の自由裁量に任せていた。*8












※注意※



この先には『黄金樹海紀行ナウイ・ミクトラン』後半の重大なネタバレが含まれています。







正体

その正体はテスカトリポカが召喚した汎人類史の神霊ではなく、第七異聞帯の元人間。真の名は『勇者王カマソッソ』
物語から600万年前より10万年もの間、地底にて栄えた人類文明の中で最も繁栄した「カーン王国」の王である。

末期ではカルデアのストーム・ボーダーに匹敵する船を建造できるほどの技術水準を得たカーンであったが、ORTの覚醒により王国滅亡の危機に突入。
ORTに対抗すべく王国の全兵士とカマソッソは不死身の肉体へと体を強化改造して最後の一兵になるまで奮戦。
国の総力を挙げてORTをミクトラン最下層にまで追い込み、マントル層に叩き落とした。

だが相手は型月世界において最強の名を冠する大怪物であり、当時は心臓も健在だったアルテミット・ワン。
地核の溶岩に落ちてなお活動を続けるORTを前に、カーン王国は苦肉の策として最終手段を決断。
「戦士も臣民も含めた全てのカーン王国民をカマソッソと融合」させ国家という名のリソース総てを注ぎ込んで超強化させたのである。
こうして王国10万年の歴史と100万単位にも上る国民全員の霊基・魂魄を宿して最後の1人となってしまったカマソッソ。
さらにガイアとアラヤの加護を受け、精霊たちの力も注がれ文字通り地球代表状態となったカマソッソは、なんと正面からORTと肉弾戦。
外殻を打ち砕き、槍を片手に本体の核へと最大速度で特攻をしかけるも、当然ORTの反撃により全身を砕かれ消滅する……
……が、唯一残った右手と槍だけがORTに着弾。その心臓を抉り取った瞬間、マィヤが即座に心臓を回収して太陽に加工した。

かくしてORTは強制的な休眠状態に追い込まれ、カマソッソは残った右手から何とか再生。
偉大なる勇者王とカーン王国は、外宇宙より飛来した「究極の一(アルテミット・ワン)」に対し勝利を収めた。

しかしここまでの犠牲を払ったにもかかわらずあくまで休眠状態に追い込んだだけでORTそのものを完全に殺しきったわけではなく、
最終手段として行った極度の肉体改造によって、太陽が消えようとミクトランが滅亡しようと、ORTに惑星を砕かれようと死ぬことのない不死身の肉体を得てしまったカマソッソ。
おまけに王国を救うための戦いの結果、護るべき国民全てを失いただ独り生き残った事実に彼の精神は限界を迎え、発狂。
苦しみから逃れるために過去を全て忘却することで、精神的苦痛を踏み倒して生きる術を身に着けた。

こうして600万年もの間生き永らえ、現在のミクトランの冥界を飛び回る『狂気の王カマソッソ』は誕生した。
「何の苦しみも憂いもない、自らの影すらない、“今”が永遠に続く」とは本人の談。

ちなみに彼が持ちうる元々の固有の能力は「不死身であること」、ただそれしかない*9
600万年もの膨大な時でも精神や魂が崩壊しなかったのは、過去の忘却という手段の恩恵であろう。
死霊使いとしてのスキルや死徒としての特性は、長い時の中で後天的に得たものと考えられる。




そして7章後半、冥界行のラスト・第四冥界ヤヤウキにて主人公と対峙。
「ORTを倒したのは本当なのか」という彼にとっての最大の地雷を主人公が追及してしまった*10結果、怒りが暴走。
「その問いはオレへの挑戦だ。その問いはカーンを辱める暴言だ」と言い切り真の姿を現すことになる。


カルデアの神官。名前はどうでもいい。オマエに、オレは親近感を持っていた。
オマエは人類最後のマスターらしいな。その気持ちは(・・・・・・)オレにも分かる(・・・・・・・)
……いや、分からない。それは忘れた。戦いには不要なものだ。王者には不要なものだ。
人類最後の戦士には、不要なものだ。

───オレの名を語るがいい。
カーンの勇者。蜘蛛殺しの蝙蝠。王冠を捨てし王。
臣民すべてを生贄にしなければ、世界も救えなかった弱きもの。


試すがいい、カマソッソの鮮血を!

カーンの民が身を投げた地獄の底(シバルバー)、その恐怖の神髄をな!

人類悪 ██
*11


その真の正体は南米異聞帯における人類悪。クラス・ビースト
カーンの全国民を犠牲にしたことで皮肉にも『人類愛を持って人類を滅ぼした存在』と判断されたのである。
ビーストとして活性化した際は体内に混濁する1億以上の霊基が発露。その身は翼竜と蝙蝠が奇怪に入り混じった異形の怪獣へと変貌を遂げる。
この異聞帯の霊長で全てを平等に見るディノスたちが、カマソッソに対しては恐怖していた真の理由がこれだった。
なぜなら人類悪は、霊長が倒さなければならない悪である。故に、この異聞帯での霊長であり、平等である方向に進化したディノスたちにとって、それは存在の根幹を揺るがされるに等しかったのだ。*12
能力としては、光を吸収する皮膚を持つ蝙蝠の大群を自在に呼び出して操る事が可能。
+ ビースト時スキル
【ギミック】
  • 1の死(フン・カメー)
効果:自身に「攻撃時、対象に毒状態を付与」する状態を付与+敵全体のNP獲得量をダウン(-100%)
ビースト戦の特殊ギミック。これのせいで状態異常が多発する上にNPが全くと言っていいほど稼げなくなる。
元ネタはマヤ神話の『ポポル・ヴフ』に登場する冥界の王の1人。

  • 7の死(ヴクブ・カメー)
一つ!
二つ!!
そして三つ!!!

効果:敵全体の強化成功率をダウン(3T/解除不可)+自身に「攻撃時、対象を低確率で即死」する状態を付与(3T)
カマソッソビースト態を最も厄介たらしめる特殊ギミック。1ターン中プレイヤーが「3回」スキルを使用すると強制発動する。マスタースキルもカウント対象
一度発動すると自陣のバフが乗りにくくなる上に、即死効果のせいで場合によっては運ゲーと化し、対策がない場合必然的にスキル使用回数がかなり制限される。
実はスタン・魅了等が入っている状態では発動しないのだが、下記の通り行動不能耐性を持っているためそれを解除するという段階を踏む必要がある。また、この方法を取る場合、一度行動すると即座に行動不能耐性を自身に付与するので連続で行動を止めるか、1ターンの隙の間に一気にスキルを使って早期決着を狙う必要がある。

元ネタはフン・カメーと同様、マヤ神話の『ポポル・ヴフ』に登場する冥界の王の1人。


【スキル】
発動時には周囲のコウモリを手掴みで捕えてかぶり付くモーションを取る。

  • 変翔、光を弾く
効果:自身に宝具耐性アップ(3T/解除不可)&行動不能無効を付与(3T)
防御系バフスキル。効果が切れるたびに即座に再発動する。
これにより宝具の通りが悪いため宝具連発によるゴリ押し突破が難しくなっている。


  • 魔翔、血潮を呑む
効果:敵全体にターン終了時、HPを吸収される状態を付与(3T/1000)


【チャージ攻撃】
  • 日輪拝めぬ斬首鎌
シバルバーの大鎌よ!!

効果:自身に必中を付与+敵全体に強力な攻撃&確率で即死
3つ目のゲージブレイクを行ってから使用するチャージ攻撃。
無数のコウモリを集めてビースト形態に匹敵する巨大な大鎌を形成し、大鎌を振りかぶって思いっきり斬り捨てる。
必中+即死判定付きなので運が悪いとHPの量に拘らず問答無用で退場させられる場合も。


【ブレイクギミック】
  • カーンの王
効果:自身にブレイク時ガッツ(2回/約10%回復)&攻撃バフを付与+敵全体の攻撃力をダウン&強化解除
ブレイク時ギミックその1。1ゲージ目ブレイクで使用する。
いわゆる仕切り直し。ブレイク時ガッツは今章で初登場となるバフで、通常のガッツと区別され赤いアイコンをしている。

  • 不死躍動極限心臓
効果:自身のチャージを最大増加+自身にガッツを付与(3回/約10%回復)&毎ターンチャージ1増加を付与
ブレイク時ギミックその2。2ゲージ目ブレイクで使用する。
発動するとチャージ攻撃の頻度が上がるため長期戦は不利になる。


【進行度4~5時限定のギミック】
名前の由来はどれもマヤ神話の『ポポル・ヴフ』に登場する冥界・シバルバーにある館の名前が由来。
進行度6でも一応発動するが、ギミックにより無効化される。一度無効になると以降は発動しなくなる。

  • ナイフの館チャイム・ハ
効果:敵全体に攻撃力アップ付与(3T)+自身に攻撃力アップ付与(6T)
アーツチェイン時発動ギミック。

  • 蝙蝠の館ゾドジ・ハ
効果:敵全体に毒(3000/6T)付与+自身に「攻撃時、HP1,000吸収状態」付与(6T)
バスターチェイン発生時ギミック。スキルの回数が制限されがちなこの戦闘ではかなりきつめのスリップダメージになる。

  • 群豹の館バラミ・ハ
効果:敵全体に恐怖付与(6T)+自身のチャージ+1&行動回数+1(1回/1T)
クイックチェイン発生時ギミック。スタンで計算を狂わせられる危険スキル。

  • 暗闇の館クェクマ・ハ
効果:敵全体に攻撃力アップ無効(6T)&クリティカル威力アップ無効付与(6T)+自身に回避(1回/3T)付与
ブレイブチェイン発生時ギミック。1.5章の新宿のアヴェンジャーのスキルを思わせるターン毎回避付与でダメージの通りがめっきり悪くなる。

  • 凍震の館シュシュリム・ハ
効果:敵全体に防御力アップ無効(6T)&ダメージカット無効(6T)付与+自身に宝具耐性アップ付与(1回/3T)
マイティチェイン発生時ギミック。こちらの耐久を阻害してくる。



結末

ビーストクラスの霊基と不死身の肉体に加えて「自分こそがミクトランにおける人類の代表である」という自責と自負、忘却による精神防御が合わさった結果、ブラックバレルを容易に使えない洞窟内という点もあり通常手段では滅ぼせない怪物となったカマソッソ。
彼を打倒するため、ニトクリスは自身のオルタ化を決断。
ニトクリスのオルタ化を望まないカマソッソの呼びかけも振り切りアヌビス神の化身「ニトクリス・オルタ」へと変質すると、その権能を以て*13第四冥界にて「第四冥界内での忘却を禁ずる」をいうルールを宣言。
結果としてカマソッソは意図的に忘れていた全ての過去を思い出させられ「己への不甲斐なさから自死したくなる自分」への戒めが崩れることになり、大幅に弱体化してしまう。



───戦いだ、蝙蝠の王
600万年もの間、罰から逃れ続けた不死の戦士。その償いに、相応しい結末を与えよう。


人類悪 忘却


忘却を禁じる……!?忘れることを許さぬ、だとォ……!?
ッはァァ……!うあぁぁ…グアアアアアアアッ!!


戦士達よ……市民達よ!

命を捧げるほどの王だったのか……?家族を捧げるほどの国だったのか!?

であれば───であるのならばァァァッ!!


こうして忘却を禁じられ、王国滅亡後の600万年以上にも及ぶ孤独の記憶を思い出してしまった上、オルタ英霊3騎を生み出すために令呪3角を使い切っており、
魔力を著しく消耗していたなどの要因も重なったが、カルデアとの死闘の末にカマソッソは敗北。
不死性も限界に達し、辛うじて存命しながらも全身ボロボロの満身創痍となったカマソッソ。
だが直後、力を失って気絶し落下するニトクリスの姿を見た瞬間、衝動的にニトクリスの元へ飛び出すと、さながら落下の衝撃から庇うかのような姿勢で彼女をキャッチ。
自分の心臓を自分で抉ってまでオルタへと至ったニトクリスの雄姿に感嘆し、様々な感情を抱えながらカマソッソのために命を捧げるカーンの国民を見届け続けても何も感じられず、自他問わず誰が死のうと罪の意識を持てなかった己を回顧しながら、


いつもそうだった。親であれ妻であれ友であれ、誰が死のうと、オレに悲しみは訪れなかった。
作り物の物語には、感涙する癖にな。

オレは本当に、誰が死のうと罪の意識を持たなかった。
他人の死にも、自分の死にも不感症だ。だからこそ王になった。
────本当に。何をすれば、人間(みな)のように涙する事ができるのか、考えながら。
おかしな話だ。そのオレが、故も知らぬ、ひとりの女を案じている。
……ああ、しかし。思い出せる、とは、いい事だ。
過ぎ去った時間が目の前にある。失ったものが何度でも何度でも、美しく蘇る。


────なるほど。
────永劫とはいかないが────

────過ぎた後も生き続けるとは、こういう事か。


そうして、異聞帯の獣は、ついにミクトランの人類を滅ぼした。
その業の果ての、「太陽」の如き「思い出」の輝きに目を焼かれながら。




総じて本編では悪役ムーブの目立つ男だったが、あまりに多大な犠牲と代償を払ったとはいえ、「型月世界最強とされるORTと(亜種とはいえ)戦い勝利した」という古参の型月ファンであれば誰もが耳を疑うであろう大偉業を為したカマソッソ。
しかも、カルデアが実際に対峙した心臓無しのORTではなく、ほぼ万全の状態のORTを、である。
そして本編でやったことを纏めると
  • カーン王国民との総力戦の末にORTから心臓を抉り取って休眠状態+弱体化に追い込む。
  • ORTの心臓を抉った結果、(カマソッソ本人の意図では無いが)ミクトランの太陽の修復に貢献。
  • ついでに心臓を抉った事で間接的にククルカン誕生のきっかけを生む。
  • カルデアから奪った英霊3騎を冥界線にオルタ化による強化込みで配置することで、実質的なカルデア陣営の強化・ミクトランの防衛ライン構築に貢献。
といった具合。ORT亜種討伐における文句なしのMVPでもあった。


なお竹箒での解説によると人類悪になったのはORT休眠後。「カーンを滅ぼしたもの」として登録された。
逆説的に、そうする事で『もう語るものはいない、存在を証明するものはいない』カーンを残し続けたという。
最後の顛末としては「7章で死ねたのは同じヒト型人類に倒されたから。人類以外には決して屈せぬという意志。」ということらしい。

余談

7章前半の段階で高品質なオルタサーヴァントを2騎生み出したこともあって、その頃のカマソッソのあだ名は「カマソッソ先生」「カマソッソP」「カマソッソ統括P」「オルタ化の神」「オルタ職人」など多数。
色んな方面でニッチな人気を博したカマソッソだが、7章後半の公開後、クリアした多くのプレイヤーから「偉大なるカマソッソ」「ぼくらの勇者王」等々、ネタ抜きにその偉業と雄姿を讃えられることになった。
なお後半リリース前に実装されたニトクリス・オルタに関しては、当初は「カマソッソ神の新作オルタ」として話題になったが、蓋を開けてみるとカマソッソ唯一の解釈違いみたいなポジションだったためある種のミスリードみたいなネタであった。

なお担当声優の檜山修之氏はアニメ版『Fate/Apocrypha』でダーニック・プレストーン・ユグドミレニアを担当した。
勇者王の声優として有名な方であるが、2部後半序盤の前哨戦において初めてその勇者王ボイスが聴ける。
しかしその後のミクトランのアーキタイプアースの発言より本当に作中的にも「勇者王」だった事が発覚し、更にその後のビースト戦での檜山氏の熱演も合わさりネタとガチ両方の意味で驚かれる事となった。
ちなみに当初は担当声優非公表だったが、マスターも各所で長年散々聞いた声だったためモロバレ状態だった。
また声優繋がりで全くの余談になるが、「勇者王」の異名とボイスが判明する第二部第7章後半の配信日と、放送終了25年目となる『勇者王ガオガイガー』TVシリーズ最終回の放送日が重なるという謎のミラクルが起きた。

FGOのBGMには評判がよいものが多数あるが、彼の専用BGM「最後の勇者」も人気が高い。


現実においてはカーン王国は(カーン)王朝」と呼ばれ、マヤの中部地域にあった大都市「カラクムル」を首都として5〜6世紀ごろに栄えていたとされる。
そしてカラクムルの君主は、「蛇の聖なる君主(クーフル・カン・アハウーブ)」と呼ばれていたと伝えられている。
だが時の経過に合わせてカラクムルはやがて衰退。
深刻な旱魃に襲われた結果8世紀末から10世紀はじめにかけて劇的に人口が低下していき、カラクムルは最終的に住民達に捨てられる形で滅びた。
カーン王朝の全体像や歴史は未だ詳しくは判明しておらず、現在メキシコを中心に調査中となっている。



追記・修正はオルタ化されたらお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • Fate/Grand Order
  • FGO
  • Fate
  • TYPE-MOON
  • マヤ神話
  • カマソッソ
  • 檜山修之
  • 黄金樹海紀行ナウイ・ミクトラン
  • 冥界
  • 蝙蝠
  • 吸血鬼
  • 死徒
  • カマソッソP
  • 偉大なるカマソッソ
  • 勇者王
  • 英雄
  • 狂人
  • オルタ職人
  • 死霊使い
  • 冥界行
  • 兎ろうと
  • ビースト
  • 人類悪
  • 悪神
  • 弱き王(自称)
  • ORT殺し
  • 忘却
  • 不死身
  • 舌ピアス
  • ネクロマンサー
  • 大英雄
  • 褐色肌
  • 死神
  • カマソッソ統括P
  • 第三勢力
  • 孤独な勇者王
  • 勇者王カマソッソ
  • ポポル・ヴフ
  • メソアメリカ
  • マヤ文明
  • 中南米
  • 哀しき悪役
  • 結構暗い過去持ち
  • 本当は優しい人
  • バットマン
  • 最後の人類
  • 勇者
  • カマソッソ先生
  • 濃すぎるキャラクター性
  • 強大なるカマソッソ
  • ミクトランのMVP
  • カーンの民が身を投げたシバルバー
  • カーン王国
  • カーンの王
  • 救世
  • 憐憫
  • 犠牲
  • 第三勢力
  • 株がずっと上がり続けた男
  • ダークヒーロー
  • ぼくらの勇者王
  • オルタ化の神
  • 夜より恐ろしいもの
  • 大偉業
  • 日輪拝めぬ斬首鎌
  • 強き王
  • 免罪
  • 偉業
  • インフレの極致
  • 忘却の獣
  • 王冠を捨てし王
  • 最強候補
  • カーンの勇者
  • 涙腺崩壊
  • 神BGM
  • インフレ
  • 善人
  • フン・カメー
  • ヴクブ・カメー
  • 藤丸立香オルタ
  • 人類最後の戦士
  • 人類最強
  • 地球代表
  • ものすごい人
  • 最後の勇者
  • ファイナルフュージョン
  • ヘルアンドヘブン

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年12月20日 21:35

*1 地理的にはメキシコの南東部、グアテマラの辺り。要は中南米である

*2 ちなみにこの双子、カマソッソより前に設置された数々の試練を全て初見で突破してきた猛者共である。

*3 最も近年のゲームで確認可能なのはSEGAのアプリ、D2真・女神転生リベレーション。ガチャでめちゃくちゃ出る。つまり弱い。

*4 ディノスは全員がサーヴァント級の肉体スペック及び戦闘能力とスパコン並の頭脳を持つ

*5 なおデイビットの血はとても不味いとのこと

*6 テスカトリポカの評価は最高、アステカでは自分が強いがここ(ミクトラン)ではカマソッソの方が強い、最強と言っていいとのこと

*7 後にデイビットと戦う主人公に助言をしている

*8 キングプロテア・オルタに攻撃を仕掛けたのは、任命した『冥界の番人』としての職務を放棄して、試練も与えずカルデアをスルーさせようとしていたため。

*9 そのためORTからしてみれば「不死身である以外は何の特徴も無い生命体が真正面から挑んでくる」状況であり、図らずも相手の性質を模倣するORTへの対策となっていたと思われる。

*10 主人公としては「本当に倒したのであればORT攻略の手掛かりがわかるかもしれない」という考えもあったのだが、カマソッソからすれば「カーンの全国民という多大な犠牲を払って成し遂げた偉業に疑問を持たれた」と言う事実そのものが耐え難かったのである。プレイヤーに分かりやすく言えば人理修復の功績を侮辱されたようなモノである

*11 「人類悪」の後ろの部分は、実際には細かく変動してゆく文字がノイズに覆われているような演出となっており、細かく一時停止すると「免罪」「救世」「憐憫」「犠牲」というワードが見えてくる。

*12 当時カーン王国とORTの戦いに対してディノス(厳密にはマィヤ)は参戦せず、その功績を事実上横取りしたというのもあるが。

*13 この直前にニトクリスとカマソッソは【主人公たちがニトクリスを助けに来るか、それとも見捨てるか】と言う賭けを行っており、ニトクリスが勝てば「カマソッソは彼女に第四冥界の支配権を譲る」、カマソッソが勝てば「ニトクリスは彼に名を捧げ此処に留まる」という内容。なお賭けが成立した直後に主人公たちが到着した。