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混沌魔龍 カオス・ルーラー(遊戯王OCG)

登録日:2022/10/05 (水曜日) 19:51:20
更新日:2024/11/09 Sat 15:01:47
所要時間:約 3 分で読めます





光と闇は表裏一体!!

混沌の支配者よ!! その暴なる力を曝せ!!

混沌魔龍 カオス・ルーラー シンクロ召喚!!


《混沌魔龍 カオス・ルーラー》とは、遊戯王OCG第11期第1弾パック「RISE OF THE DUELIST」に収録されたカードである。
同パックのホログラフィックレアも務めている。


概要

シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。
自分のデッキの上からカードを5枚めくる。
その中から光・闇属性モンスター1体を選んで手札に加える事ができる。
残りのカードは墓地へ送る。
(2):このカード以外の光・闇属性モンスターを1体ずつ、自分の手札・墓地から除外して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。


シンクロ素材に縛りのないレベル8のシンクロモンスター。
しかし光属性と闇属性に関係した効果、(2)に見せる自己特殊召喚の条件などから
「カオス」モンスターの系譜を継いだモンスターとなっている。

ただし名前の仰々しさの割には攻撃的な除去・制圧効果はなく、むしろデッキのサポートに徹した1枚になる。

(1)は手札補強と墓地肥やしの効果。
S召喚時に使用できるため即効性が高く、あわよくば手札増強でS召喚の消費をカバーできる。
そうでなくても5枚の墓地肥やしができるため、墓地アドバンテージを大きく稼ぐことに繋がる。
手札補強しろに墓地肥やしにしろ、デッキの上から無造作に見るため結果が水物になる部分は一応欠点。
なおこの手札補強は任意なので、めくった5枚の中に光・闇モンスターがいてもそれを含めて全て墓地に送る事ができる。

(2)は自己蘇生効果。
条件として光と闇のモンスター1体ずつの除外コストがあるものの、運が良ければ(1)の効果で確保できている。
墓地を重視するデッキであれば、このコストを自前で調達することも難しくない。
この効果には除外デメリットが付随するが、例によって《混沌魔龍 カオス・ルーラー》をエクシーズ素材にすれば回避できる。
ランク8は《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》や《宵星の機神ディンギルス》など出す先にも困らない。
そうでなくても攻撃力3000のモンスターを墓地コストのみで蘇生できると思えば、それだけでも破格の効果と言える。

レベル8シンクロは超が付く激戦区であるが、その中でも渡り合うほどの評価を受けている。
本カードは「即効性と量を兼ねた墓地肥やし」「自己蘇生も可能なATK3000」という部分が利点。
加えて素材縛りも無いため多くのデッキで使用でき、S召喚までの手順も柔軟かつ手軽
派手な効果こそ無いが、デッキを上手く回すサポーターとして折り紙付きである。
そのためこのカードは、多くの決闘者から歓待をもって受け入れられることとなった。



アジア以外の海外で展開されているTCGルールにおいては、2022年10月を以ってなんと一発で禁止カードに指定されてしまった。

というのも、OCGでは準制限の《隣の芝刈り》や無制限の《増殖するG》がそれぞれTCGでは禁止カードに指定されている事からうかがえるように、
TCGでは墓地肥やしやドローソースに厳しい規制を行う傾向にある、という事情がある。
そのためシンクロモンスターと言えども、
「素材指定のないレベル8という緩い条件でデッキトップから5枚もの墓地肥やし&運が絡むが手札も1枚追加できる」
というこのカードは、TCGの環境においては許されざるカードパワーだと判断されたのだと思われる。

一方OCGでは、紛れもない強カードとはいえ、環境デッキでの採用実績が乏しかったことでしばらく平穏な日々が続いた。
しかし、相性・汎用性共に抜群な低レベルチューナーの《アサルト・シンクロン》や10レベル以上の汎用シンクロモンスターの登場といった、このカードと共にシンクロギミックを組み込めと言わんばかりの流れが到来し、
そして後述するような墓地肥やしと好相性かつレベル8シンクロギミックを組み込めるデッキが環境に姿を現してしまう。
結果、OCGでも2023/10/1に、マスターデュエルでも2024/1/10に禁止カードとなる。
墓地肥やしのオマケに条件付きとは言え手札補充と自己再生、そして恵まれた属性・種族に高い打点と潤滑油として大変便利であったため、多くの決闘者からは残当惜しまれる形での収監となった。


採用候補デッキ

墓地アドバンテージを重視してかつS召喚を行えるデッキであれば、大凡のデッキで一定の活躍を見せてくれる。

光属性の「ライトロード」と闇属性の「トワイライトロード」を擁し、墓地肥やしを重んじるデッキなので抜群に相性が良い。
《混沌魔龍 カオス・ルーラー》の(2)による除外コストも、「トワイライトロード」の効果の前準備と思えば負担も小さい。
テーマ内にチューナーが複数存在するため、S召喚を採用する負担が少ないのも嬉しい。

墓地の光・闇モンスターを除外することで特殊召喚できるドラゴン族の集団。
相手の墓地を破きつつ展開できれば重畳だが、それが出来なかった時のために墓地肥やし手段は用意しておきたいところ。
適当なレベル2チューナーを挟むだけで手軽にS召喚でき、相手に依存しない展開の筋書きを確保できる。
追加でレベル2チューナーを用意すれば《深淵の神獣ディス・パテル》も出せ、(2)によるコストで除外したカードやデメリットで除外された《混沌魔龍 カオス・ルーラー》自身を場に呼び戻したり除去のコストとしてデッキ・EXデッキに戻せたりするのでより無駄がなくなる。

墓地を肥やすことで装備の選択肢を増やすことができ、安定した回転ができるようになる。
「セリオンズ」単体では属性がばらけているものの、(1)の墓地肥やしだけでも十分にありがたい。
勿論光と闇の割合を増やした構築で、《混沌魔龍 カオス・ルーラー》を最大限に生かす運用も可能。

墓地肥やしを軸にした闇中心のデッキということで、やはり相性は良い。
特に海外環境における【ティアラメンツ】では、貴重な汎用的墓地肥やし手段であったため重要度は非常に高かった。
一方の日本環境では、当初はパチンコに例えられる『イシズギミック』が存在していたためそこまで重要視はされていなかった。
が、『イシズギミック』及び「ティアラメンツ」の度重なる規制により大幅に枚数を減らされてしまったため、《亡龍の戦慄-デストルドー》や《ジェット・シンクロン》、《グローアップ・バルブ》などの墓地発動シンクロギミックと共に日本でも採用される事になった。

展開力の高いこのデッキであれば、《混沌魔龍 カオス・ルーラー》のS召喚は朝飯前。
特に《No-P.U.N.K. セアミン》から始動することで、手札消費1枚のみで《混沌魔龍 カオス・ルーラー》のS召喚が実現する。
そのためレベル8シンクロ用の出張ギミックとして、他所のデッキに採用することも可能。
最終的にはこのギミックを起点に上記【ティアラメンツ】や【ビーステッド】を展開し、除外ギミックとして【サンダー・ドラゴン】や【ネメシス】を絡め、サブプランとして【素早い】ギミックから【スプライト】ギミックへ繋げて展開する60枚グッドスタッフデッキ、通称【60GS】が誕生する事にもなった。

レベル8闇属性3000打点シンクロドラゴンというと我が魂を彷彿とさせるが、当然ながら【レモン】デッキとの相性も抜群。
アドを稼ぎながら主軸である《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》の素材になれる。
《大いなる魂》や《スカーレッド・レイン》等、墓地発動効果があるサポートを墓地送りにできるのも魅力。



余談

このカードの情報が公になった際、公式でのワンプッシュ投票の題材になっている。
そのお題は「エースモンスターとして据えるのならどちら?」で、対抗馬は《竜魔道騎士ガイア》。
ただし《竜魔道騎士ガイア》は「専用デッキの切り札」であるのに対し、
《混沌魔龍 カオス・ルーラー》は「汎用的に使用できる便利屋」なので、立場が全く違う。

結局《混沌魔龍 カオス・ルーラー》の圧勝ではあったものの、質問内容自体が不適当であったと言わざるを得ないだろう。

墓地肥やし効果とドラゴン族である点、両手を胸の前に構えるどこか愛嬌さを感じさせるドラゴンというイラストから、一部のデュエリストから「でかいラドリー」と呼ばれることも。



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最終更新:2024年11月09日 15:01