登録日:2022/01/30 Sun 15:00:40
更新日:2025/01/04 Sat 12:04:54
所要時間:約 20 分で読めます
しろい てぶくろ!
キュートな おひげ!!
やわらかな ドタぐつっ!
お、おまえ どうやって あそこから…
……あれ?ふくが みどり…
『
任天堂』のマリオシリーズの外伝的作品ルイージマンションシリーズのキャラクター。
後にマリオシリーズにも登場するようになった。
CV:朝川達(ルイージマンションシリーズの効果音プログラマー及び音響監督を担当)
◆ルイージマンションシリーズにおけるキングテレサ
読んで字の如く
テレサの王。
作中ではオバケ達の間に彼のファンまでいるほど、その悪名は広く轟いている様子。
本シリーズの全ての作品で
ラスボスを務め上げ、毎度
ルイージとの死闘を繰り広げる。
赤紫色の大きな宝石がはめられた王冠を被っており、体のサイズは一般的なテレサより幾分か大きい。なお体の大きさ自体は本人の任意である程度変えられるのか、転がって
ルイージを押し潰そうとした際に普段の数倍の巨体になったことも。
目の周りは影がかかって黒ずんでおり、両眼は王冠の宝石と同様の赤紫色となっている他、舌の色はバイオレットである。総じて普通のテレサよりも禍々しい風貌を持つ。
通常のテレサの鳴き声と比べて、濁った大きな声で鋭く鳴くのも特徴。
性格としてはプライドが高く傲慢。自らの尊厳を傷付けた者は決して許さず、何度も執拗に狙い続ける執念深さも見られる。
憎い人物をその関係者もろとも額縁に封印して絵画に変えた後、自分のギャラリーに飾って楽しむという悪趣味な嗜好の持ち主でもある。
同族たるテレサを想うような発言も見受けられるものの、それ以外の相手に対しては例えオバケであろうとも極めて非情であり、
自身の策略のせいで温厚なオバケ達が正気を失って暴れる様を楽しむばかりか、己を慕い献身的に尽くしてくれた者さえも使い物にならないと見なせば一切の慈悲をかけず見捨てるほど。
ただ、何だかんだテレサらしくコミカルでどこか憎みきれない振る舞いも多い。
また、テレサという種族の頂点に君臨するだけあって他のテレサとは一線を画す力を有する。
多彩な魔法を使いこなし、先述したような他人や物を絵に閉じ込める能力のみならず、
- 配下のテレサ達の力添えもあったとはいえ広大な屋敷を魔力で瞬時に形成する中のお金や宝は本物
- 火、氷、雷を生成して敵に放つ
- 異空間を作り出す
- 多数のオバケ達を洗脳して操る
- 念動力で物体を浮かせてから跡形も無く消滅させる
- 実体を伴った分身を生み出す
これらのような魔法の力に加えて、狡猾な策を以て標的を仕留めにかかる。
ただ魔法と頭脳に長けている分フィジカル面は
クッパほど高くないらしく、彼ほどパワーやタフネスに優れた描写は見られない。
もっともこれはクッパが登場作品によっては桁外れの身体能力を見せることも多くて彼があまりにも規格外な肉体の持ち主だというだけの話で、
キングテレサもパワフルな攻撃を披露したり、ボディの頑強さや粘り強さを発揮したりするシーンは決して皆無ではない。
「しぶとい」とも言うが。
一応
マリオの完全な無力化に何度も成功しているため、対
マリオの手腕に関してはクッパ以上とも言えるかもしれない。
といっても、
そうであってくれないとゲームにならないので困るが割とおっちょこちょいな一面があったり実力の高さ故の慢心が祟ったりで、
詰めの甘い部分が少なからず散見され、毎回
ルイージらに煮え湯を飲まされているので結局どっこいどっこいと言った所か。
マリオを封じるまでの経緯について直接描かれることは殆どないものの、後述する他作品における部下の発言から察するに少なくともルイマン一作目については直接対決して下したわけではない模様。
同作においても、
オヤ・マー博士もキングテレサが黒幕だと知った時、マリオはテレサの群れの力にやられたものと推量している。
本人も「(
マリオに)これまで何度も痛い目に遭わされた復讐」という趣旨の発言をしており、ゲームで描かれている部分以外の所で何度も
マリオに辛酸を舐めさせられていたようだ。
各作品での活躍
こわいのは おまえじゃない。
せなかの オバキューム なんだよ!
…しかしオレも テレサのキング。
こわがっているばかりじゃいけない。
記念すべき初登場作品。
偽の懸賞で
マリオと
ルイージを騙し、自分が罠として作り上げた屋敷を先に訪れた
マリオを絵に変えて幽閉した。
というかこの兄弟、そんな怪しい懸賞と屋敷にノコノコと行く理由もないと思うが、案外今の自宅に不満でもあるのだろうか。
テレサの軍勢を従えつつオヤ・マ―博士の研究所を強襲して、博士のコレクションしていたオバケ達を解放した上、戦力として屋敷に巣食わせたのもキングテレサの仕業だという。
当初は屋敷一階の物置の隠しスペースで部下のテレサ達と一緒に眠っていたが、
ルイージに発見されるや否や彼の背負っていたオバキュームを警戒し、他のテレサ達と共に館内を逃走する。
その後は屋敷の地下にある秘密の祭壇で、
マリオが絵の中から必死に助けを求める姿を鑑賞しながら過ごしていた。
仮にこちらが館内のテレサを40匹以上捕獲する前に秘密の祭壇まで辿り着いた場合、扉の前にキングテレサが現れ、残ったテレサ達を集結させて増幅した力によって
ルイージをエントランスまで強制的にワープさせてしまう。
ちなみにキングテレサは、ここで
ルイージの恰好を目にした際に一瞬
マリオと勘違いして、まさか絵から逃げ出したのかと慌てふためくが、緑の服を着ているのを見てやっと人違いであることに気付き安堵する。
ホラー風味が強い本作での貴重なギャグシーンと言えよう。
スポスポスポスポスポスポスポスポ
スポスポスポスポスポスポスポスポ
なかまを すいとられて だまっているわけにもいかない。
…にげられると おもうなよ。ほんき だすからな。
きょうだい なかよく…がくぶちに おさまりやがれ!!
規定の数のテレサを捕まえてから行けばようやくやる気になったらしく、開戦を宣言すると絵の中の
マリオがクッパの姿に変わって無理矢理
ルイージを取り込む。
キングテレサは自分と
ルイージを屋上まで転移させると、実物大のクッパの着ぐるみに潜り込んで攻撃を仕掛けてくる。本物同様に炎を吐いて攻撃してくるだけでなく咆哮までそっくりである。
どうやらこの偽クッパは遠隔操作も可能な代物のようで、鉄球を頭にぶつけられたことでキングテレサが外側に引きずり出されている間は、外れた頭の部分だけが浮かんで
ルイージに氷のブレスを吐きかけてくる。
またキングテレサの体力が残り少なくなると頭部が上下反対の状態で胴体にセットされて、頭の向きを自分で直すまで闇雲に走り回ることもある辺り、着ぐるみに憑依している間はクッパの目を通して外界の様子を視認しているようだ。
特筆すべき点として、ここでのキングテレサの体力はなんと500もある。
他の体力が設定されているオバケの多くが100、高くてもせいぜい300止まりなのを踏まえると一見絶望的に感じるかもしれない。
だが、彼は吸い込みによって体力が減っていくスピードが速いので、実は体感的にはそこまで脅威的な耐久力ではない。
このバトルに勝利すれば、
オヤ・マー博士のラボにて
マリオを元の姿に戻すことが出来る。
一方のキングテレサは、今度は自分自身が逆に絵に変えられてしまい、博士のコレクションとしてずっと飾られるという因果応報の罰を受けることとなるのであった。その肖像画ではクッパと共に描かれている。
ところで彼が被っていた王冠の宝石は煌びやかで一見値打ち物のように思えるものの、いざリザルト画面で獲得金額を確認してみると5000G(
コイン1枚分)の価値しか無かったりする。
キングテレサが倒されたことで屋敷は存在を維持出来なくなり、夜明けと共にその姿を消した。
GCのオリジナル版だと、リザルト画面の捕まえたオバケ一覧にて彼は何故か「クッパ」名義で表記されていたが、
3DSのリメイク版ではちゃんと「キングテレサ」に修正されている。
更に彼の肖像画をチェックしてみると、オリジナル版には無かった説明文が追加されていることが分かる。もっとも全く当たり障りのない内容しか書かれていないのだが。
その他、リメイク版の「うらやしき」モードだとキングテレサの体力は
750にまで引き上げられている。
久しぶりだな!!ルイージ!!!
まさかオレ様のことを忘れたわけじゃないよな?
そうだ オレ様こそがテレサたちのボス…
キングテレサ様だ!!
経緯は不明だが、前作からしばらく経って絵画からの脱出に成功し、
オヤ・マー博士の研究所より逃亡したらしい。もっともキングテレサが今回の事件に関わっていることを博士と
ルイージが実際に知るのはストーリー後半での話となる。
前作ではあくまで
ルイージを「マリオのおまけ」程度にしか見ていなかったが、今作では一度敗れた事もあって
ルイージ個人を明確に敵視している。
キャラデザインが若干変更され、顔の影が濃くなり一層恐ろしげな様相に変わっている他、牙の本数も前作(オリジナル版)で2本だったのが4本に増えた。王冠の宝石や瞳の色も前作と比べて紫の色合いが強くなっている。
一人称も『スーパーマリオ64DS』などでの台詞に合わせてか「オレ様」になった。
そして、今作からはキングテレサが魔法の力を操る際に王冠の宝石が怪光を放つようになる。
再始動したキングテレサは、オバ渓谷の空に浮かぶダークムーンをバラバラに割ってしまい、周辺一帯のオバケ達を人に見境無く襲いかかる狂暴な存在へと変貌させた。オバケたちが白目なのはそのため。
次いで自身はオバ渓谷の奥地にあるオドロ~宮殿を乗っ取って新たな根城とした。
辛うじて
オヤ・マー博士がダークムーンの欠片の一つをキングテレサより先に回収していたおかげで、紆余曲折を経て
ルイージはオバ渓谷の攻略を進めることが出来たものの、キングテレサはその間も暗躍を続ける。
部下のテレサ達に指示して、ヒャッキ~ヤ坑道で採掘された特殊なクリスタルにオバケ達を無理矢理閉じ込め、強制的にエネルギーを注入することで強引に力を引き上げるという中々エグい所業を見せた挙げ句、オバ渓谷の各地を迷い歩いていた
キノピオ達を次々と捕えては絵にしていった。
更にキノピオが撮影した写真を
オヤ・マー博士が解析した結果、再び
マリオを拉致して絵に変えていたことも判明。解析の最中、静止画のはずなのにキングテレサが突然こちらを振り向いて笑いかけてくるシーンは結構怖い。
今回もオレ様の部下たちを
スポスポスポスポスポスポスポスポ
スポスポスポスポスポスポスポスポ
吸い込みやがって!もう許さん!!
今度こそキサマらをこの額縁の中に閉じ込めてやる!!!
覚悟しやがれ!!!!
戦いが始まったら、キングテレサはボディプレスをした後にふわふわゆっくりと
ルイージを追い回してくるので、ボディプレスの衝撃で落ちてきた鉄球がキングテレサに上から当たるよう上手く誘導すればダウンさせられる。
追い回している時に至近距離でルイージと向かい合うと、何故か両手で顔を覆って目を閉じたまま動かなくなる。
ちょっとかわいい。
ライトが眩しいのかと思いきや、こちらのライトが消えている状態で向き合っても同じ行動を取る。
……まさか普通のテレサよろしく照れているのか?
ダウンしたキングテレサはオバキュームで吸うことが可能。
今回の彼の体力は100。しかし、体力を0にしても二度復活するので実質300とも考えられる。
ダメージを与えてやる度に異空間内の通路を転がりながら追いかけてくるため、
ルイージは通路中の障害物を避けながらダッシュで逃げなければならない。
体を肥大化させて、通路脇に仕掛けられた鋼鉄の甲冑さえ物ともせず次々と潰しながら
ルイージに迫り来る様は恐怖そのもの。
無事に彼を倒せば
マリオをダークライトで元の姿に戻すことが出来、ダークムーンも元通りに修復されてオバケ達は正気に戻る。オバ犬も大人しくなり
ルイージに飼われるようになった。
撃破後のキングテレサの顛末は作中で明言されていないが、次回作の公式サイトの「
オヤ・マー博士の研究日誌」というグーイージに関するレポートの終盤で語られている。
案の定あの後は、他のテレサ達と一緒に仲良くテレサイトに入れられて再度
オヤ・マー博士の管理下に戻ったとのこと。しかしゲーム内ではオバケージにもテレサイトにも登録されないため観察できない。
余談だが、ゲーム内での
オヤ・マー博士の推測によると、狂暴化したオバ渓谷のオバケ達が仮に外部に解き放たれたら世界中が危険に陥っていたらしい。しかも、これはキングテレサがクリスタルの力で無理矢理オバケ達を強化する前の話である。
作中のキングテレサ本人はあくまで
ルイージへの復讐にしか言及しておらず、それ以上の野望を抱いていたような節は見られなかったものの、彼の性格的にオバ渓谷を支配して
ルイージへの復讐を完遂しただけで大人しくなったかどうかは微妙な所。
もしルイージが敗北していたら以後のキングテレサの意向次第で世界は闇に覆われていた可能性すらある。そう考えれば
ルイージはある意味世界を未曽有の脅威から救ったと言える…のかもしれない。
もちろん額縁はもう1枚
ちゃーんと用意してあるぜ?
さあ、おとなしく観念するんだな!!
ルイージ!!!!!
自分を深く信奉するオバケの女性パウダネス・コナーの助力を得て
オヤ・マー博士の下から再び脱したキングテレサは、またしても悪巧みを邪魔されることがないよう博士をすぐさま額縁に拘束する。
そして今度という今度こそ復讐を果たすべく彼女と共謀し、ラストリゾートなる名前のホテルに
ルイージ達を誘き寄せる。
ところで「ラストリゾート」という名称はシンプルに解釈すれば「最後の楽園」ということになるが、英語の“resort”は「頼みの綱、手段」といった意味を持つ単語でもあるので、このホテル名は「最終手段」という意味合いも兼ねたダブルミーニングだったりするのかもしれない。
此度のキングテレサの体は非戦闘時でも前作、前々作と比べてやたら大きい。
加えて、度重なる敗北のせいか険のある表情を浮かべていることが多くなり、他にもイライラと不貞腐れたり困惑してキョロキョロしたりと前作より更に表情豊かになっている。
また今作は
ゲームオーバーになった時、キングテレサの手によってルイージが額縁に囚われるという言わば
バッドエンド的な演出がなされるようになった。
その心に抱く憎悪がこの上無く強まったからなのか今回は
マリオだけではなく
ピーチ姫までホテルに招待していたようで、彼女までも従者の
キノピオ共々絵に変えてしまう。
その後、夜中に目を覚まして部屋から出ていた
ルイージの前に現れ、最後に一人残った彼も額縁に取り込むため廊下で襲いかかって突き当たりに追い詰める。
だが、ここで油断して勝ち誇っていた隙に
ルイージはダストシュートに飛び込んでしまい、まんまと逃げられる羽目になった。
おまけに
オヤ・マー博士を早々と監禁したは良いものの彼がホテルまで乗ってきた自家用車にはノータッチだったので、車の中に積んであった新型オバキュームを入手した
ルイージにホテルの天辺まで辿り着かれる。
ちなみに物語中キングテレサは、一向に
ルイージの侵攻を止めることが出来ないパウダネス・コナーに彼女のオフィスで不満げに迫ったりと非常にやきもきしていた様子。
ルイージが最上階で彼女をも打ち負かして屋上へと登り詰めると、業を煮やしたキングテレサは
ルイージ達の前に姿を現し、再三に渡り計画を台無しにされた怒りから癇癪を起こす。
このオレ様に歯向かおうとはふざけた真似してくれるじゃねーか!
それどころかキサマというやつは今回もこのホテルのオバケたちを…
スポスポスポスポスポスポスポスポ
スポスポスポスポスポスポスポスポ
次から次へと吸い込みまくりやがって!
オヤ・マー博士が
ルイージに助け出されてから地下に設置していたラボを魔法で屋上にまで持ち上げ、中にいた博士と
キノピオ達だけを残して塵に変えると、そのまま彼らをまたもや絵に閉じ込める。
それから今しがた救出されたばかりの
マリオとピーチもろとも絵に変えようと
ルイージ目掛けて額縁を振り下ろすが……
…ん?なんだか人数が足りてないような…
って なんでそこにいるんだよルイージ!!
グググググッ…ふざけやがって!!
もう絶対に許さんぞ!!
ルイージはあわやという所で飛び込んできたオバ犬に助けられて、辛くも一人だけ絵にされるのを免れていたのだった。
とうとう堪忍袋の緒が切れて激昂するキングテレサに怯えつつも
ルイージはラストバトルに臨む。
戦いの中で時折爆弾を投げ込んでくるので、それをキングテレサの口の中にシュートすれば舌を出したままダウンする。
舌をオバキュームに吸い付けた後にグーイージと一緒にダブルスラムを叩き込めばダメージを与えることが出来て、これを三セット繰り返せば勝ちとなる。
今までと違って今回はキングテレサに体力の数値は設定されていない。
前作でも使用した雷を落とす攻撃をしてくる他、当たり前といえば当たり前かもしれないがクッパのボディを介さなくても炎の塊を撃ち出せることが判明した。
一度ダメージを負うごとに自分の分身を新たに作り出して手数を増やしてくる。分身は本物そっくりではあるが、よく観察すると幾つか差異が見られる。
分身と一緒に舌を鞭のようにぶつけてくるのが地味に避けにくい。
キングテレサは追い詰められると、
巨大化させた額縁を天空に打ち上げてホテルの建物ごと絵に封じるという超弩級の大技を披露する。
ここから制限時間が付与されて
4分以内に決着を付けなければルイージは完全に吞み込まれてしまう。
最後の一撃を決めてやれば、キングテレサは舌をオバキュームの吸引口に何とか突っ張らせて持ち堪えつつ
ルイージを威圧してくる。
ルイージは一瞬たじろいで顔を背けるも以降はしっかり眼前を見据えながら吸引を完了。見事三度目の勝利を収めたのであった。
決着後ホテルは崩壊して瓦礫の山と化し、
ルイージのダークライトの力で
マリオ達も絵から解放される。
キングテレサの王冠の宝石が砕け散ったことにより、洗脳されて戦わされていたオバケ達も我に返った模様である。
この後、キングテレサは
オヤ・マー博士のコレクションに再々度加えられたことがエンディングにて明らかになった。
【ルイージマンション アーケード】
ルイマン2を土台に作られたアーケードゲームなので大体の展開は同じ。
ただ、決戦の舞台がオドロ~宮殿のバルコニーだったりキングテレサの台詞が一部変更されていたりと所々違いがある。
こちらのキングテレサはルイマン3に先駆けて分身を披露してはいるが、分身の王冠が全くの別物なのでどれが本物か分からないということはない。
バリアを張ったり雑魚オバケを召喚したりするなど他にも独自の攻撃パターンを見せる。
体力を三回0にしなければ勝てないという点は同様。
最高難易度のチャレンジモードで撃破すれば完全版のエンディングを拝める。
◆その他の作品におけるキングテレサ
テレサの王という根幹の設定は同じなのだが、外見は完全に別人。
普通のテレサをそのままの容姿で大きくしたような姿であり、王冠も
ピーチ姫や
デイジー姫などが被っている物と似たような形のオーソドックスなデザインである。
鳴き声だけはルイマンシリーズのキングテレサと同じ物が使われることが多い。ただし、たまに普通のテレサと同じ声を発する作品もある。
マリオシリーズに出演した際にはクッパの手下として
中ボスのポジションに就いたり、彼の指揮下で行動するパターンが大半。とはいえ、作品のジャンルによってはプレイアブルキャラになることも少なくない。
昨今の登場頻度からして、今やマリオシリーズ常連キャラと言っても過言ではないだろう。
各作品およびメディアミックスでの活躍
【マリオカートシリーズ】
レーサーとして出場した作品に関して言えば、重量級ながらも比較的バランスの取れた性能の持ち主という特徴はシリーズでほぼ共通している。
●マリオカート ダブルダッシュ!!
隠しキャラとして
ボスパックンとペアで登場。
本作がマリカのみならずマリオシリーズそのものへの初参加となる。
宙に浮いているのに重量級という点は公式サイトのキャラ紹介でも指摘されていた。
それと足が無いのにどうやってブレーキとアクセルを踏んでいるのかも気になる。
●マリオカートDS
プレイアブルレーサーからは外され、ミッションランのレベル4のボスとして立ちはだかる敵専用キャラとなった。
このミッションに使えるキャラはピーチのみ。
こちらが集めたコインを盗み、場にあるコイン全てを隠してしまう。この状態でキングテレサに接触すれば盗まれたコインと場にあるコインが戻ってくる。
ルイージでないのは当時『
スーパープリンセスピーチ』の発売日が近かったためだろうか?
ちなみに当の
ルイージはレベル6のボスであるキングアイスどんけつと戦う。
●マリオカートWii
再び隠しキャラとしてプレイアブル化。
だが、次作の「7」ではまた外されてしまう。
●マリオカート ツアー
2019年にハロウィンツアーで実装。レアリティはR。
更に同年ルイマン3の発売に併せてキングテレサ(
ルイージマンション)が追加。レアリティはUR。
2020年のハロウィンツアーでは全身金ぴかのキングテレサ(ゴールド)が追加された。レアリティはやはりUR。
●マリオカート ライブ ホームサーキット
2021年11月の無料アップデートで追加された新コーナー「
ルイージカップ」にて、キングテレサパークという名称のコースが登場。
キングテレサ本人はレースに参加しないが、クッパ軍団を相手取って優勝を目指す
ルイージの邪魔をするべく様々な手段を講じてくる。
【スーパーマリオスタジアムシリーズ】
珍しくテレサとキングテレサの両方をプレイヤーが使えるシリーズ。
一貫して打撃はパワフルであり、打球が曲がりやすい。パワータイプの割にそこそこ俊足。
●スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール
ボスパックンと相性が良く
ルイージとは相性が悪い。
チャレンジモードのシナリオ内では当初「ワリオグレーツ」なる球団に配属されている。
ちなみにチームを好きに編成出来るようになると、
ルイージをキャプテンにしてキングテレサ、テレサ、
キノピオ、クッパの全員をメンバーに含めていれば球団「ルイージマンションズ」が結成される。
●スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール
今作では新キャラの
キングクルールとも相性が良い。
ルイージとの相性の悪さは相変わらず。前作と違って
マリオとも相性がよろしくない。
チャレンジモードにおいては、ワリオシティで条件を満たすと仲間になる。
【マリオパーティシリーズ】
●マリオパーティ8
マリパ初出演にして、キングテレサのミステリーハウスという名の自分が主催のボードマップを与えられる。
このボードマップは、どこかの部屋にいるキングテレサを見つける度にたったコイン10枚でスターを一つもらえるが、その度に部屋の配置がランダムに変化してしまうというのが最大の特徴。
他にも一筋縄ではいかないような厄介極まりない要素が多数存在している。
なお、この
ゲームのキングテレサは「10コインとスターを交換するのカ?」「ケケケ、スターをわたすゾ!」といった風に語尾を片言にして喋る。
●マリオパーティ9
カロンと共にクッパの力で召喚された後に命令を受けて、ホラーキャッスルにボスとして派遣される。
クッパ曰く「ワガハイのきょうふの手下」。
●マリオパーティ10
ヒヤヒヤウッドのボスを担当する。
●マリオパーティ スターラッシュ
ボスバトル「キングテレサのはこんでライトバトル」に登場。
プレイヤーはテレン達の妨害をかいくぐりつつ運んだライトで光を当てまくって攻撃する。
●マリオパーティ スーパースターズ
ホラーランドで昼は物言わぬ石像と化しているが、夜になると活動を開始する。なおこの役目は『
マリオパーティ2』の同マップではおやかたテレサが担当していた。
夜に彼の所に着くと条件次第で他の
ライバル全員からコインもしくはスターを奪い取れる。
コインやスターを奪う際には手下のテレサを何匹か相手の所に飛ばして行う。……にも関わらず、奪った後には「これがオレ様の力だ!」と何故か自分の力を誇り出す。
まあ、多数のテレサを見事に統率して目的を達成するボスとしての手腕をアピールしたかったと考えれば腑に落ちるか。
【マリオ&ソニックシリーズ】
●マリオ&ソニック AT バンクーバーオリンピック
アルペンスキーの大回転と滑降で出場する敵キャラクター。
無論彼には足がないのでスキー板を履くことなど出来るはずもなく腹這いで雪原を滑る。それどころかストックを手に握ることすらしていない。……こんなのアリ?
DS版のアドベンチャーツアーズだとストーリー中に手下達の無念を晴らすべく
ルイージ指名で勝負を申し込んでくることも。
試合前は彼を盛大に怯えさせながら「ケケケ!やい
ルイージ!」と楽しげに絡んでいたが、自分が負けると「ヒ~!!こいつアルペンの達人じゃないか!とてもかなわないぞ~!」と情けない悲鳴を上げて退散する。
●マリオ&ソニック AT ロンドンオリンピック
3DS版のエピソードモードではクッパと
Dr.エッグマンの悪事のせいで霧の都と化したロンドンを満喫した後、手下のテレサとペアを組んでバドミントン(ダブルス)で
ソニックと
テイルスに対戦を挑む。
「クッパさまに報告する前にソニックを
マリオのようにコテンパンにやっつけてやる!!」と意気込むキングテレサに対して、
テレサは「キングテレサさまが
マリオをコテンパンにやっつけたことなんてありましたっけ?」と冷静に突っ込み彼を歯軋りさせた。
負けた後は「おまえが足を引っ張るからだ!」などと手下を指して言い訳するも「オバケだから引っ張る足がありません」と揚げ足を取られる……。
ケケケ…
オレさまはキングテレサ。
おばけのなかのおばけだ!
よわむしなみどりのヒゲはとじこめてやった。
おまえもここからにがさないぞ。
ケケケ…
おまえではカガミのなかの
オレさまのせなかに
まわりこめないだろ。
どうやってこうげきする?
『
テレサのホラーハウス』内に入り口がある
ルイージ救出コース『きょうふ!キングテレサ』でボスとして登場。
コース内の看板によると「おばけのやねうらべや」だそうな。キングなのにそれでいいのか?
コース内では常に彼の笑い声が響き渡っており、迷路内で
マリオが立っている場所によって笑い声の大きさが微妙に変わる。実はそれが最奥のボス部屋へ続く正しい道を示すヒントになっている。
戦うことになる部屋の鏡を覗き込むと、映っている
マリオの姿が
ルイージの姿へと変わり、不気味な高笑いと共にキングテレサがその姿を現す。
余談ながら、
ルイージは他キャラと異なりバク宙のコマンドでクルクルジャンプを発動するのだが、鏡に映っている状態ではマリオ準拠の動作になるため、この戦闘では通常のバク宙を披露する
ルイージを見ることが可能である。
戦闘中、姿を消しているため床の影あるいは鏡に映る姿を見なければ居場所が分からない点や青い炎を吐く攻撃が出来る点では、同作にリメイク前から存在するボステレサ&おやかたテレサを上回っている。
向き合った状態になると照れて動かなくなる所は同じ。
ヨッシーでは本作のテレサを倒せない関係でコースに入ることすら出来ず、
ワリオも本来であれば救出に
ルイージの力が必要なので、最初にキングテレサと戦えるのはマリオのみ。
囚われの身となった
ルイージの絵が
お化け屋敷に飾られていることも相まってルイマンの時とは真逆の構図と言えるだろう。
救出後は
ルイージや
ワリオでも戦うことが可能。
キャラクターによって台詞が変わり、
ルイージで行くと「あれ?お前はオレ様が閉じ込めてやったはずなのに」と困惑される。そのまま倒せば「お前の怯える顔がとても気に入ってるんだ」と彼の本音を聞ける。
また、救出前でも
ルイージの変身帽子が出現するスターを選んで変身したまま挑むと、本当に「閉じ込めてやったはず」の
ルイージで疑似的に戦うことが可能。ダメージを受けて帽子が脱げても鏡に映るのは
ルイージのまま。
ちなみに
ワリオで戦った場合、「お前オバケより怖い顔してるなんて生意気だぞ!」と大変失礼な理由で逆ギレされてしまう。
もちろん
マリオでも再戦出来るが、
ルイージは既に救出されているため初戦時と違って鏡の中に
ルイージが姿を見せることはない。
ちなみに本来なら戦えないヨッシーにも専用の台詞が用意されているものの、他の3人とは違い特にこれといって特別なことには触れて来ずに、「オレ様の恐ろしさをたっぷり味わせてやる」と自信満々に語ってから戦闘に入る。
コイツを見てみろ!
オマエ達の仲間だろ?
オレさまを攻撃したらコイツがひどい目にあうぞ!
…オレさまを攻撃できないからといって
テレサを攻撃しようとか思うなよ!
アイツを落としたら大変だから
テレサも絶対に攻撃しないように!
ぜったい だからな!
カブータ森林(ネオクッパ城浮上後)のボス。彼のせいで
ルイージはマリオやペーパーマリオとはぐれて一人森を彷徨うことを強いられる。
テレサ達を仕向けて作った罠を全て
ルイージに突破されて
マリオを奪還された後、今度は自分がペーパーマリオに化けて彼らを騙そうとするも、マリオ達の振り向きのフェイントに引っ掛かりうっかり正体を見破られる。
戦闘に入って少し経つと、人質にしている本物のペーパーマリオをチラつかせて上記のように脅してくる。それを無視してキングテレサを攻撃した場合、ペーパーマリオにビンタをかます。
『
マリオストーリー』の
レサレサを意識した演出だろうか?
ドデカクラフトでもキングテレサを模した物がお披露目された。
マリオ達を徹底的に潰すために
カメックとペーパーカメックが呼び出し、
クッパ7人衆のモートンとレミーが操縦した。テレサ達が土台を担いでいるため移動時は浮遊する。
こちらは
「さっき」来たキノピコが「そこで」「いま」作ったヨッシーのドデカクラフトで対抗することになる。
【スーパーマリオブラザーズ ワンダー】
ワールド5「キンキン採掘場」のコース「ライトでナイトな
お化け屋敷」に登場する他、最終ステージにも少しだけ登場。
何気に本編の2D作品では初登場となる。
ゴールに続く扉を無視してその奥の扉の先にあるワンダーフラワーを取ると、例のダミ声での笑いと共に出現し、
「テレサの夜ふかしオペラ」を歌いながらこちらを追いかけてくる。
テノールの美声で歌っているものの、こちらが振り向くと照れて顔を伏せるため歌い方も控えめなものに変わる。点在するテレサ達も彼の歌に合いの手を入れるように鳴き声を発している。
画面の左端辺りを覆い尽くすほどの巨体で迫ってくることや倒す手段がないこと、照れた状態でも少しずつ近付いてくることなどから性質は『New スーパーマリオブラザーズ2』に登場したテレドンに近い。
【スーパープリンセスピーチ】
ヒュードロやしきのボスキャラ。
クッパが
マリオと
ルイージをさらってそれをピーチが助けに行くという異色な展開の本作において、特徴的な状態システムである「喜怒哀楽」の哀の力を持っている。
戦闘では部屋の四隅にいるカンテラくんの持つランプに着火して室内を明るくすればダメージを与えられるが、体力が減ると
泣き出して涙で火を消そうとしてくる。
長編版のルイマン編においては、クッパになりすましている間は
マリオの絵を葬式のように飾り立てるなどしてボケていたものの、
キノピオが頭部に
ルイージをぶん投げたせいで本体が出てきてからは大した台詞も無いまま瞬殺されてしまった。
ルイマン2編では、自分の空間で長いこと一人寂しくルイージを待ち続けていたために彼が来てからは喜びのあまりやたらハイテンションで対応しており、某毒舌タレントのコスプレ
「テレサ・デラックス」を御披露目。結局戦わない。
そしてルイマン3編だと、絵の状態のまま
ルイージに付いて出歩く
マリオに対し、「自粛しろ!!」と執筆時の世相に合わせたメタなツッコミを入れてくる。
◆関連キャラクター
・ルイージ
永遠の宿敵。
当初のキングテレサは、今まで自分達が散々苦渋を飲まされてきた
マリオを強く恨み、その打倒こそをメインの目的としていた。
しかし
ルイージに敗れてからは彼の方に執心するようになり、マリオに対する認識は復讐を彩る前菜のようなものへと変わりゆく。今となっては
ルイージへの復讐こそがキングテレサを何より突き動かす行動理念と化しつつある。
ある意味、マリオよりもルイージのことを評価・注目している
希少な人物と言えよう。もっとも当のルイージからすればこれっぽっちも嬉しくなどないだろうが。
ルイマン以外の作品でもストーリー要素のある物に関しては何かと因縁めいた絡みが多い。ただし
マリオとクッパのように共闘したことは未だ無い。
・クッパ
マリオシリーズの中だと明確に主従として描かれている。しかしながら、ルイマンにおける両者の関係性は今一つ不明瞭。
キングテレサは外見も声も瓜二つなクッパの着ぐるみに入って戦闘を行ったこともあるためクッパのことをそれなりに認知はしているようだが、彼の口から直接クッパについて言及されたシーンは無い上に本人と共演したこともない。
よってこのキングテレサがクッパ軍団の一員なのか独自の勢力なのかすらも謎である。もしもクッパとは関係無い勢力だとすると、仮にルイマン3で
ルイージに勝利していたらその後ピーチを巡ってクッパとの対立が起こっていたのは間違いないだろう。
そういった部分に関する公式設定などは明かされていないが、
マリカツアー公式Twitterのキングテレサ(
ルイージマンション)の紹介文では「いつもの愛嬌ある表情から一転、相手を本気でビビらせる」とツイートされていた他、
スマブラ3DSの彼のフィギュアの説明文だと「
ルイージマンションでデビューした時、不気味な姿で見る者を凍り付かせたが、今やマリオカートなどに引っ張りダコの人気者」「今でも怖がらせスピリッツを忘れてはおらず、
ルイージマンション2で再びの恐怖を」
などと記載され、他作品のキングテレサがルイマンのそれと同一人物かのように扱われている。
それだとピーチに攻撃されて泣き出してたあいつもまさか………
ルイマン仕様のキングテレサは所謂
人を怖がらせる為の本気モード的な位置付けだったりするのだろうか?
今後もし『ルイージマンション4』がリリースされる機会があってクッパが登場してくれたら、そこら辺の事情が解明されるやもしれない。
・オヤ・マー博士
今や
ルイージに次ぐ仇敵と認識している様子。
「ふざけた掃除機を背負ったキサマとそのふざけた掃除機を作ったあのメガネジジイがオレ様を絵の中に閉じ込めたんだろうが!」と啖呵を切り、
ルイージと並べて憎悪の対象として挙げているほど。
オヤ・マー博士が過去にその手で同族のジャンボテレサを捕まえたことも博士を憎む一因と思われる。
ルイージと初めて出会ったばかりの頃の博士の話によると、キングテレサが最初にテレサ達を率いてラボを襲ったのはそのことに対する報復も兼ねていたとのことらしい。
他方、オバキュームを製造する博士の能力を警戒しているようで、ルイマン3に至っては前作と違って博士の制御下から抜け出して早々に額縁で無力化している。
博士の側はキングテレサの危険性を語りつつも「わしの最高のコレクション」だと賞賛している他、クッパの絵の中に入り込んだりクッパさながらに火を吹いたりしたことについて強い興味を抱いていた。
どうでもいいことだが、キングテレサが前述のマリカダブルダッシュに参戦する以前に『
スーパーマリオサンシャイン』では王冠を被ったボステレサが登場している。
もちろん彼らは全く別個の存在ではあるものの、英語版のサンシャインだとこちらのボステレサもキングテレサと同様に”King Boo”という名を持つ上、これまた
オヤ・マー博士の発明品たるポンプを携えた
マリオに倒されているなど微妙な因果を感じさせる関係である。
そもそもこのボステレサが生み出されたのは、オヤ・マー博士らしき老人がクッパJr.にマジックブラシを渡したせいだというのもまた皮肉な話。
・パウダネス・コナー
お客様 わたくしはね…本当にあなたのことを
招待したくてたまらなかったんでございますわよ?
どうしてかって?うふふ それはね…
ホテル「ラストリゾート」のオーナーを務めるオバケの女性。キングテレサの側近として暗躍する。
「キングテレサを見せてくれたら自分のオバケコレクションを全て譲る」という嘘の取引を持ちかけて
オヤ・マー博士をホテルに招き、博士の所有していたキングテレサを解き放った張本人。言わばルイマン3における悲劇の元凶。
その後、心酔するキングテレサの復讐をサポートして彼の寵愛を得るため
ルイージ達をホテルに誘い込んだのだった。
当初は快活で上品なレディーを装っていたが、本性は高慢かつ残忍。
日中に
ルイージ達をホテルで接客する際には、自分の正体がオバケだということを悟られないようにサングラスをかけて目元を隠しつつマーメイドドレスで足元を見えなくしていた。
また、普段はメイクで誤魔化してはいるものの素顔はしわだらけで骨張った顔立ちの老女である。激怒して魔力を放った時や
ルイージとの戦闘中に攻撃を喰らった時には化粧が剥がれ落ちており、パウダーファンデーションで素早く直している。
顔だけでなく手や腕のしわも一瞬で隠し、髪型の乱れまで即座に元通りになるファンデーションとは一体……。
「それはそれはもう憧れて仕方がなくって、とーっても大大大ファンの素敵な素敵なこのお方」とまで公言するほどのキングテレサの熱狂的なファン。
ホテルの最上階に当たる15階は彼女のペントハウスであり、キングテレサへの愛がくどいぐらいに伝わってくるような内装が多々見受けられる。
壁や床のあちこちにキングテレサが描かれ、彼をモチーフにしたオブジェがそこかしこに飾られているなどといったことは序の口。
あたかも恋人あるいは夫婦かのごとく、深い森の中や夕焼けの海など様々なロケーションで彼女とキングテレサが二人きりで寄り添う肖像画が陳列されているのに加え、寝室のベッド(しかもダブルベッド)の枕に至るまでキングテレサを模した物である。
ただ生憎ながら相思相愛とはいかなかったようで、最終的に彼女が
ルイージに敗北したことについてキングテレサは微塵も嘆く様子を見せず、それどころか役立たずと罵倒する始末。
そもそも「このオーナー」「あのホテルのオーナーのやつ」のような呼び方しかされていない時点で名前をちゃんと覚えてもらえているのかどうかさえ甚だ疑わしい。
曲がりなりにも彼女は、キングテレサにとって自分を絵から出してくれた恩人のはずなので、こうした扱いだけは少々哀れかもしれない。
作中序盤に
ルイージがキングテレサから逃げ遂せて以降パウダネス・コナーは、ホテル内の監視カメラに映る
ルイージをモニターで見張りつつあの手この手で妨害を画策する。
彼女の待ち受けるオフィスに
ルイージが辿り着くと、自分がキングテレサからの信用を失ったことや刺客として差し向けた愛猫のオバケネコを吸い込まれてしまったことなどへの恨みを口にしながら襲いかかってくる。
彼女との戦闘で体力を0にすれば、もう観念したのかハンドサインで
ルイージを制止した後に化粧で容貌を整えてから大人しく吸い込まれていく。
エンディングの一枚絵ではキングテレサと並んでカプセルに入れられている姿が描かれた。
二度ならず三度までも打ちのめされて、宝石の消えた空っぽの王冠を頭に酷く憤慨した形相を浮かべているキングテレサとは対照的に、
彼女はオバケネコと同じカプセルに収容されたこと、そして隣からキングテレサをずっと眺めていられることが嬉しいのかどこか幸せそうな面持ちだった。
そんなにオレ様に追記・修正されたいのか!!
いいだろう!お望みどおりにしてやるよ!!
- ルイマン2と3で生身でもあれだけ戦えるなら最初にクッパの着ぐるみに乗り移って戦ってたのは何の意味があったの? -- 名無しさん (2022-01-30 15:35:37)
- ↑「マリオ兄弟」と戦う為の姿としてクッパの着ぐるみを使っていたけど、2と3では「ルイージ」を「キングテレサ」として倒す為に生身で戦うことにしたのかもしれない -- 名無しさん (2022-01-30 17:58:00)
- マリオには長いこと触れてなかったので名前聞いたときはアトミックテレサと混同した -- 名無しさん (2022-01-30 18:14:31)
- ファンアートでクッパ姫が流行った時に彼も女体かされたファンアートあったな -- 名無しさん (2022-01-30 19:18:23)
- マリオパーティスターラッシュでは「光がきらい」と明言されていて、ミニゲームではカメラのフラッシュみたいな光を当てられただけで倒されるボスキャラになってる -- 名無しさん (2022-01-30 19:59:45)
- ↑3まあ大きなテレサってだけでも派生種いっぱいいるしなぁ。キングテレサとアトミックテレサ以外にも「びっくりテレサ」「でかテレサ」「ジャンボテレサ」「おやかたテレサ」「ボステレサ」とか -- 名無しさん (2022-01-30 20:37:01)
- テレサ一族も歴史長いからねぇ -- 名無しさん (2022-01-30 20:44:15)
- ボスパックンともどもパーティーゲームへの登板多いのは「クッパ(というかカメ)以外でアクションに強そうな敵キャラ」ってのが大きいんだろうなと -- 名無しさん (2022-01-31 00:25:00)
- 正直ルイマン3はパウダネス・コナーの方が苦戦した。キングテレサも弱かった訳じゃないけど -- 名無しさん (2022-01-31 08:55:30)
- ルイマン出演時の姿の方が好きだけどパーティゲームじゃ怖すぎるんだろうか -- 名無しさん (2022-01-31 09:49:25)
- ↑ルイマンのもあれはあれで慣れると可愛げがあるんだけどなー -- 名無しさん (2022-01-31 20:15:54)
- 鉄球が頭に落ちてくるのも口の中で爆弾が爆発するのも流石にクッパでも目を回してもおかしくないと思うけど -- 名無しさん (2022-01-31 21:18:40)
- 一時期スマブラで弄られてた程ではないとはいえ、ずっと「マリオのコンパチ」「2Pキャラ」に甘んじてたルイージの初の主役作品のラスボスにして、その後も何度も戦ってる宿敵という唯一無二の個性を発揮してる美味しいキャラだと思う。…ワルイージ?ああ… -- 名無しさん (2022-01-31 21:31:20)
- ↑2この項目を立てた者ですけど同感です。そこはどうやら他の方が追記した部分のようなので申し訳ないですが、幾らか改定させて頂きます -- 名無しさん (2022-01-31 21:38:19)
- ↑6パウダネスはなんかルイマン次回作にもしれっと出てきそうな気がする。 -- 名無しさん (2022-02-01 01:50:10)
- ルイマン3終盤だと不意討ちじゃなくて真正面からまたマリオを捕獲してるんだよね。ピーチを庇ってて対応が遅れたのかもしれないけど。↑個人的には、今回とうってかわって振り回されたり尻に敷かれたりしてるキングテレサとか見てみたい -- 名無しさん (2022-02-01 12:35:48)
- 性格はアレだけど見た目が可愛らしいから好き。彼のおかげでルイージにスポットがあたるので個人的に好感度高し。 -- 名無しさん (2022-02-01 18:55:34)
- 言われてみるとマリオ&ソニックatロンドンの頃(10年前)はルイマンはまだ一作目しか出てなかったのか -- 名無しさん (2022-02-03 09:59:51)
- 64DSの「あれ?おまえオレ様が閉じ込めたはずなのに?」ネタはやっぱルイマンを意識したもんなんだろうか。 -- 名無しさん (2022-02-04 12:25:14)
- ↑7もしルイマンの次作があったらワルイージも出てきて悪巧みして欲しい -- 名無しさん (2022-02-17 15:00:28)
- よそだと「ルイマン2ではクッパをも出し抜いて世界征服をも果たそうと企んでいた」とか何故か確定事項のように書かれてたな。あくまで「凶暴化した渓谷のオバケが世界中で暴れ回ってヤバいかも…」っていう可能性の話を博士が主張してただけで、別にキングテレサ自身はラスボス戦前の会話シーンだとルイージへの復讐のことしか喋ってないよね…。 -- 名無しさん (2022-03-01 03:52:14)
- 宿敵と一口で言っても、クッパ→マリオは好敵手という感情も含んでるのに対して、キングテレサ→ルイージはひたすら憎い怨敵っていう感じよね -- 名無しさん (2022-04-13 17:54:54)
- 次回作のルイマン4が出たらキノコ王国にオバケを連れて攻め込んだりして -- 名無しさん (2022-05-05 20:57:27)
- ↑その場合ピーチ城を乗っ取ってそう。 -- 名無しさん (2022-08-12 18:03:06)
- スーパーマリオくんのルイマン3編で、辛い物を食べさせられて悶えてる隙に倒してたけど、これはサンシャインのボステレサが元ネタかな? -- 名無しさん (2023-01-03 21:45:51)
最終更新:2025年01月04日 12:04