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ホイルジャック(G1)

登録日:2021/08/17 Tue 23:18:00
更新日:2024/10/27 Sun 10:48:45
所要時間:約 4 分で読めます




∈(当)∋「今ごろ分かったのかね、我輩の才能が」

ホイルジャックとは、トランスフォーマーシリーズの作品に登場するキャラクターのことである。ここでは、初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』に登場するホイルジャックについて記述する。

概要

声・クリス・ラッタ/吹・阪脩、鈴木勝美(日本未放送版*1)、里内信夫(V

サイバトロンマッドサイエンティスト技術者・発明家で、アリタリアカラーのランチアストラトスターボというスポーツカーに変形する。
一人称「吾輩」、関西弁、ガニ股歩き、マスク顔だがしゃべるときに耳が光るなど、強烈な個性を放っているうえに、さまざまな発明品によってサイバトロンの仲間たちの余計な仕事を増やす助けになるなど、活躍が多いためか知名度は高い。

発明として、物体を凍らせる「イモビライザー」や標的を跡形もなく消滅させる「ネガベイター」といった非常に物騒な強力なアイテムを作り出す。
人間の意識をロボットに移植したこともあった。トラブルの原因にもなったのだが…∈(当)∋「でも今度は逆にロボットの意識を人間の肉体に移すってのを試してみたいなあ」
自分の死後に、本当にトランスフォーマーの意識を人間の肉体に移す装置を使う者が現れるとは思わなかっただろう

そして、ホイルジャックの発明品としてもっとも有名なのは、グリムロックをはじめとするダイノボットであろう。
恐竜の化石からインスピレーションを受けたホイルジャックが、ラチェットと共に作り出しているのだが、後の回でトランスフォーマーの誕生にはベクターシグマというスーパーコンピューターが必要である、という事が明かされたため、ホイルジャックの頭脳はベクターシグマと同等かそれ以上という事だろう。まあ後付け設定のせいで矛盾が生じただけだろうが。

また、ロボット生命体であるトランスフォーマーにとっては、技術者=医者という事なのか、ラチェットと共に仲間の修理を請け負うことも多い。スパイクの父親で、同じ技術者のスパークプラグと協力することもあった。

戦闘面では、肩についたショルダーキャノンが主な武器。ここから「マグネット砲弾」を発射した際には、敵の親玉であるメガトロンをたった一発で戦闘不能にしている。なんでただの発明家が悪の大ボスに戦いで勝利するんだよ。

また、「我輩、空を飛ぶのは得意じゃないけど、このさいだしゃあない」と言って空を飛んだことがあるため、サイバトロンでは珍しくロボットモードで空を飛べることになっている。

発明家キャラとしてはよくあることかもしれないが、自分の発明に自信を持っている傍ら、他人の発明を見下す面もあり、ハマダ博士が開発したロボット「ナイトバード」を∈(当)∋「動力だって、どうせゼンマイに毛が生えた程度でしかないだろうね」と裏で小馬鹿にしていた。その後暴走したナイトバードによって痛い目見ることになるのだが…

そんな活躍を残したホイルジャックだったが、『トランスフォーマー ザ・ムービー』にて死亡してしまう。どうやら「サイバトロンシティがデストロンに襲撃された際に、自身が作った発明品が暴走、自爆してしまった」という、ギャグっぽくも笑えない原因らしい。さらに巻き添えまで発生しており、ホイルジャックの死体が写されたシーンでは、チャージャーも倒れている。

と思いきや、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマーV』にてパーセプター、ミネルバと共に登場。ジンライをビクトリーレオに転生させる「ビクトリー計画」に関わっている。
声変わりしていたり、パーセプターのことを「先生」と呼んでいたりと別人のようになっている。なぜ復活したのか、別人のようになったのかについては、コミック『CONTROVERSE』にて後付けで理由付けがなされている。詳しくは余談で。


玩具

アニメ放送当時の玩具は、ダイアクロンの「カーロボット No.18 ランチアストラトスターボ」のアリタリアカラーの仕様変更品。

「ユナイテッド」では、トラックスのリデコで発売。トラックスとは一部変形の違いがある。リデコにしてはそれっぽい雰囲気を出している。
むしろトラックスよりよく動くという声も

「マスターピース」も発売。さらにカーロボットでの頭部違いであるマルボロカラー版が、ディセプティコンの産業スパイ「エグゾースト」として発売された。
エグゾーストは巨大企業「マールブア・ダイナミック社」の広報として働く半面、その裏で諜報活動を仕掛けている。一方で完璧主義者な性格や、潜入及びサラリーマン生活のストレスからか、タバコ依存症となっており、健康診断では医者から注意されている、という面白い設定の持ち主である。
マールブア社という名前や、タバコ依存症という設定はマルボロカラーであることから来ているのだろう。

「ユナイトウォリアーズ」ではスタントロンのブレークダウンのリデコで、スクランブル合体ロボの手足になれる仕様で登場。日本では「リンクスマスター」の1体としてセットで発売された。
こちらも胸部などに違和感はあるが、新造されたビークルモードや特徴的な頭のおかげで、それなりにホイルジャックに見える。

アースライズ」ではランチアストラトスっぽいビークルモードから変形する。側面にペイントされた「サイバトロン」というペイントに目が行く。海外限定で「キングダム」でも再販されている。
「ジェネレーションズセレクト」にてアースライズ版のリデコでエグゾーストも発売。産業スパイからどちらの勢力にも属さない傭兵*2になったようだ。こちらの側面には「ディセプティコン」と入っている。デストロンじゃないんかい。


余談

ホイルジャックのリメイクキャラクターは、そこまで多くはないがちょくちょく登場している。が、発明家や技術者じゃないこともあり、スパリン版は戦士、プライム版に至っては侍である。
また、実写版3作目『ダークサイド・ムーン』に登場する老いた発明家「キュー」もホイルジャックとしてクレジットに記載されている。


『V』にて復活、性格などの変化が生じたのは、ムック本『トランスフォーマー ジェネレーション2014』の描き下ろしコミック『CONTROVERSE』(作:市川裕文)にて、別世界であるバイナルテック世界(『トランスフォーマー バイナルテック』)からプロールと共に医療機材の回収任務で訪れていたが、あちら側の何らかのトラブルでG1世界からアクセスできず帰還できなくなり、そのままG1世界の住人として暮らすことになったため。

この際、2つの世界は元は同じタイムラインなこともあってここに残ることを周囲に提案され、あちら側にも2人のバックアップが多数用意されており心配ないことから、コンボイに滞留の許可を申請し歓迎されている。
その後はG1のボディに姿を変え、時を同じくして行われていたクインテッサ星人によるプリマクロンの裁判の警戒任務に加わった。
発生した緊急事態が収まり、ラストシーンではプリマクロンに対してあることを尋ねる。

トランスフォーマー レジェンズ』のコミック(作:坂本ハヤト)の一編『レジェンズ復活への道編2』では、『CONTROVERSE』のプリマクロンとのやり取りが簡略化の上で再現され、その時の言葉を元に長年研究してきた実験を自分自身のボディで行った。
これにより、自分たちTFには魂である「スパーク」が存在することを発見*3したが、胸部から無理にスパークを取り出した影響で記憶喪失になり、その結果『V』の時の性格になったとされている。
そして『ジェネレーションセレクト』のコミックのボルカニカス編にて、アンゴルモアエネルギーによる治療が行われた結果、ついに本来の記憶を取り戻すことができた。
ちなみに時系列は『CONTROVERSE』が2011年(『2010』~『ヘッドマスターズ』)、『レジェンズ復活への道編2』が2025年(『V』と同年)、ボルカニカス編が2050年(『レジェンズ』最終話から10年)となり、ホイルジャックのあれこれもまた、(人間視点では)39年という長い年月が経過したことになる。


∈(当)∋「アホウなやっちゃ、ありゃ(追記・修正)失敗作だよ。」

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最終更新:2024年10月27日 10:48

*1 一部の未放送回は後に日本語化されており、その時の声優が吹き替えを担当している。

*2 エンブレムも両軍とは別物。一方パッケージではディセプティコンのエンブレムが使われている。

*3 G1(トランスフォーマー)ではTFの人格は「パーソナルコンポーネント」という部品に宿ると描写されていたことと後のシリーズでのスパークの設定の辻褄合わせの意味もある