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FNS27時間テレビ

登録日:2021/03/07 Sun 23:51:47
更新日:2024/10/09 Wed 20:13:52
所要時間:約27時間 50 分で読めます




FNS27時間テレビとは、毎年7月中旬の土曜夕方から日曜夜にかけてフジテレビ系列で放送される特別番組。
FNSの日」とも呼ばれ、制作はフジテレビ単独ではなくフジネットワーク(FNS)系列全局が担当する。



誕生からの歩み

第1回が放送されたのは1987年。『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』(日本テレビ)のパロディ及びアンチテーゼが番組の根幹にあり、募金もチャリティー活動もしない、ただただお笑いだけをやる24時間の生放送番組として企画された。

この年はフジサンケイグループが東京と大阪で「夢工場'87」のイベントを開催しており、その連動企画として当番組が企画された経緯がある。放送が始まってから数年間は『夢列島』(初回から1991年までのタイトルが『FNSスーパースペシャル 1億人のテレビ夢列島』だった事から)という通称で呼ばれたり、日テレ同様『24時間テレビ』と呼ばれることが多かった。

チャリティーを行っていないため第1回の番宣広告や放送内では「募金は行っておりません」というテロップが出ていたが、第1回では、非チャリティーのバラエティ番組という事が理解されていなかったのか、開始した後すぐに勘違いした視聴者が小銭がぎっちり詰まったビンを河田町に持ってくる人もいた。
また、1993年・1994年の企画「全国〇×王座決定戦」の第1問目として出題された問題で「平成教育テレビ(当時の番組名)は募金活動を行っている」と自らギャグネタにすることもあった。

当初は1回きりの予定だったが、初回放送の平均視聴率が19.9%、瞬間最高視聴率は38.1%という高視聴率*1。これをフジテレビが1年で捨てるはずが無く、次の年からも毎年継続して企画・放送。以降も後述する中断期間を除き放送を続けている。開始当時の放送時間は24時間だったが、伸び縮みを経て現在は27時間30分にも及ぶ。

名目上は「FNS各局との連携による製作能力の向上」を目指しているため、地方局との中継企画やFNS系列局対抗企画が多く放送されるのが特徴であり、なおかつその各局も空回りと言わんばかりのドンチャン騒ぎで番組を盛り上げるのが名物となっている。
27時間テレビと銘打っているのも、FNSの業務協定に参加している放送局が27局*2であるのが理由。テレビ大分のみネットしていない*3。これは業務協定に正式参加していない事、さらに土日のプライム帯(19〜23時台)と朝・深夜のニュースが日テレ系からのネットとなっているため。

エンディングではその年のフジテレビ新人アナによる「全スポンサー*4の提供読み」が第1回から毎年続く恒例行事となっている。
フジテレビの新人アナウンサーは入社してから研修期間を経てこの番組で本格的にデビューするため*5、全国に向けての新人アナウンサーの顔見世という重要な役割も担っている。


各回のデータと出来事






主な企画

基本的にその時のメイン番組で行われている規模の拡大版や、その時々で人気となっている番組を生放送でMC陣が挑戦するという構成が多い。
一方、27時間テレビにおいてワンコーナーでも任されるということはそれだけ「今のフジテレビの主力番組」と評価されていることであり、もちろんメイン番組に抜擢されれば「エース」と呼ぶに相応しい箔がつくことになる。
そのため元の番組が終了してしまうと当然27時間テレビにも登場しなくなってしまうが、本項では一部終了した企画についても解説する。

列島中継リレー

中断明けの2023年から主にグランドオープニングで行われる。FNS27局で中継リレーを行い、後述の「FNS系列対抗企画」の出場者の紹介やパフォーマンスを披露していくのが恒例。とはいえ生放送・一発勝負ということからパフォーマンスに失敗してしまう事も度々あり、時にはこのオープニングの時点で「今年のMVP」級のインパクトを残す人もいる。
ちなみに中断する以前の00年代初頭までは対抗企画などで各地と中継を結ぶ事が多かった。

FNS系列局対抗企画

FNS27局から各局のアナウンサー・局員・各都道府県を代表する芸能人・さらには公募で選ばれた一般視聴者が様々な企画で対決し優勝を目指す企画。1989年から始まった。
コロナ禍以前は各地からそれらの人達が東京のフジテレビ本社(河田町→お台場)に集まっていた。開催される企画は基本的に毎年異なり、「トランポリンで跳ねながら後ろを走る選手にパスし続け、最後の1人がダンクシュートを決める」という「スーパーバスケ」や「フリースロー」「三輪車耐久レース」などの体力、「全国一斉模擬試験」や「抜き打ちテスト」などの知力、「ハモネプ全国大会」や「がんばった歌謡大賞」などの歌唱力、「ドミノ」や「空き缶アート」といった独自の発想力、その他にもパフォーマンス力やエピソードを通したお国自慢などで争われる。
こちらも生放送企画ということもあり白熱した試合の年もある一方で「ストライク以外はノーカウント」という「TEN竺ボウリング」では中々ストライクが出なかったり、「ミスターFNSコンテスト」でもパフォーマンスの失敗が相次ぐなどグダグダな年になってしまった事も多く、地味にこの企画の出来がそのまま「その年の27時間テレビ全体の評価」に繋がりかねないこともしばしば。
放送再開後の2023年からは「FNS逃走中」としてその年の総合司会と各局代表の芸能人が『run for money 逃走中』に挑むという形を取っている。

マラソン企画

2004年から不定期に実施されている企画。
名前の通り24時間テレビへの対抗で、ランナーも距離も内容は様々。
大抵放送時間内にゴールできるが、年によってはゴール前に放送が終わったこともある。
2023年からは『千鳥の鬼レンチャン』とのコラボ企画で、運動自慢の芸能人が賞金を目指す「100kmサバイバルマラソン」が放送されている。

さんま・中居の今夜も眠れない

土曜深夜パートの恒例企画。明石家さんまと中居正広が「中居が住んでいる」というボロアパートの一室でフリートークを行う。
また、親交の深いタモリや紳助、鶴瓶、後輩の岡村などがその年の総合司会となっている場合はトークに加わることもある。
また、火薬田ドンの中継もここで行われる。

ラブメイト10

後半企画。さんまがここ1年で気になった女性をランキング形式で紹介していく企画。
取り上げられる女性には「長澤まさみ」「綾瀬はるか」などさんま自身がファンの女優もいれば、アスリートやAV女優、さらには「〇月に△△で見た人」など一般人も含まれる。
尚、芸能人・一般人共に放送中に気づきコメントを残したい場合は直通電話として「#8888(シャープ「ややパパ」)」が紹介される。

めざましテレビ

日曜朝パートで放送時間がいつもの平日より短いが、総合司会を迎えてのめざましテレビ。1995年から2001年までは特別企画一色か放送自体がない年のどちらかだったが、2002年からは毎年放送されるようになった。主に前日のスポーツニュースや、めざまし内で放送される「ココ調」の調査対象を総合司会に向け、幼少期や現在に至るまでのルーツを調べていくなど普段よりバラエティ色が強め。通常の番組で伝える一般ニュースはこのコーナーとは別に「FNNニュース」としての時間があるため伝えないが、過去にはスポーツ・エンタメと共に通常の平日と同じ仕様で伝えた回があった。

笑っていいとも!増刊号

日曜午前パート。第1回から2013年までほぼ毎年*17放送されており、通常の増刊号と同じく「テレフォンショッキング」の1週間のまとめを流した回もあった。
1993年からはアルタからフジテレビのスタジオに場所を移す形で平日と同じ公開形式となり、その時の曜日レギュラーが集結。総合司会と共にいいとものコーナーに挑戦したり、総合司会を「テレフォンショッキング」のゲストに迎えてのトークも行う。
冒頭タモリが「毎年、この時間帯が一番眠いんですよね…」とホラを吹き一斉にツッコまれるのがお約束だったが、実際に番組開始から15時間頃という所であり、総合司会にとっては一番きつい時間帯。

ネプリーグ

主にネプチューンチームと総合司会チームでお馴染みの「ファイブリーグ」や「ファイブボンバー」に挑戦する。
また、前身番組「力の限りゴーゴゴー!」から生まれた「ハモネプ」の大会が開催された年もある。

ペケポン川柳→ナゾトレ川柳

日曜昼・午後パート。「ペケ×ポン」で放送され、現在は「今夜はナゾトレ」の一企画として放送されている川柳当てに総合司会が挑戦する。
基本的に「川柳四天王(有田哲平・タカ・トシ・柳原可奈子)」が非常に強いため、そこら辺のセットにある花や石を「ジャンピングチャンス」「ボンバーチャンス」のアイテムとして使用し大逆転チャンスを強引に作るのが恒例。
一方、2023年からは総合司会が後輩になったこともあってか、コーナー司会の上田晋也も川柳四天王びいきをするなど「露骨なアウェー感」を出すのも恒例となっている。
川柳四天王以外ではレギュラーのインテリ枠(伊集院光など)も登場するが、その枠であるはずのロザン宇治原は回答させてもらえない上に新聞のテレビ欄に名前も載せてもらえず単なる罰ゲーム要員になるのもお約束。

競馬中継

日曜15時ごろに挿入されるコーナー。
通常この枠で編成されている競馬番組のスペシャル版といった趣で、当日開催の重賞レース1レースのみを中継する。
通常放送する競馬中継は地域によって異なるが、この日は東京制作の「みんなのKEIBA」の仕様になる。そのため回によっては西日本で放送される「競馬BEAT」のスタジオから「みんなのKEIBA」の司会者が出演する現象が起こることもある。

クイズ!ヘキサゴンⅡ

総合司会チームとヘキサゴンファミリーでクイズで対決する。総合司会以外は番組でも収録前に行われる事前ペーパーテストを受け、その得点順に順位・席が決まるのだが、総合司会は「多忙過ぎてテストを受ける時間が取れなかった」ということで自動的にチームの最下位(=ラストの「行列早抜けリレークイズ」のアンカー)となる。

サザエさん

ご存知毎週日曜の夕方に放送している国民的アニメ。グランドフィナーレ前の最終コーナー。こちらは第1回から途切れなく放送されている。当初は3本とも通常の回と変わらないエピソードだったが、1998年からは殆どの回で通常回らしいエピソード1〜2本とその年の27時間テレビにちなんだエピソード1〜2本*18が放送され、特に総合司会やメインキャストが特別に声優として参加するのが恒例。なお放送される時間は通常時間帯より数分前後することがある。役柄は本人役・番組のキャラ役もあれば名前等は同じだが役柄は全く違うということもある。さらにオープニングも前述の通り特別なバージョン*19に差し替えられる*20が、27時間テレビが放送されない大分、青森、山口などの遅れネット地域ではオープニングを通常の仕様に差し替えた上で放送されるため、何の事前告知もなく唐突に芸能人のゲスト声優が出てくる状態になってしまう。

インフォメーション

コーナー間のCMの合間にチャイムが鳴ると共に始まるミニコーナー。コーナーが終わった後のスタジオや局内の廊下などから進行役のアナウンサー等がこの後の内容を予告したり、マラソンなどの通し企画の状況を伝える。番組の進行状況によってはここでFNNニュースが入る事もある。総合司会はこの時間を利用して着替えや本社と湾岸スタジオ間の行き来、あるいは次のコーナーが行われる別のスタジオへの移動を済ませる。インフォメーションコーナー自体は回によって放送の有無がバラバラで、1回しか放送されない年もある。

27時間テレビ事件簿

明石家さんま司会キャンセル騒動(1988年)

1回きりで終わるはずだった27時間テレビは結果大成功に終わり、翌年以降も放送される事が決まった。
スタッフは2回目も総合司会はタモリ・さんまで行こうと交渉するが、タモリに交渉する際、まださんまに出演オファーをしていない状態で「さんまも司会をする」と伝えてしまい、タモリも快諾した。

しかし、それから何日か経ってさんまに交渉したところ「第一回放送内容を超えられない」という理由で司会を辞退したのだ。
タモリはさんまにオファーしていなかった状態で交渉した事実を聞かされていないまま、さんまが司会を辞退したと耳に入り、理由を聞く為、深夜にさんまに電話をした。それも何故か泥酔した状態で。

だがタモリがかけた番号は自宅ではなくさんまの個人事務所「オフィス事務所」。たまたま事務所に寝泊まりしていた村上ショージが応答した事が事を大きくさせてしまった。
夜中に、それもタモリ本人が電話をかけるとは思わず、タモリを名乗ったイタズラ電話だと思い込んだショージはなんと電話相手のタモリ本人に激怒してしまった。
そのことがタモリを「裏切られた」と勘違いさせる一因となり、三日三晩酔い続けたと後年さんまとタモリは語っている。
しかもタモリは1988年7月1日の「いいとも!」にも泥酔した状態で出演し、オープニングの歌唱で暴走。コーナーでもふらつきながら進行するなど酔いが醒める気配は全く無く、さんまに厳重注意されていた。


タモリ放屁事件(1989年)

開始から十数時間が過ぎた日曜日の昼下がり、タモリ・さんまが一番辛いであろう時間帯に癒しの企画として二人を「笑っていいとも!増刊号スペシャル」から出演していたダウンタウンとウッチャンナンチャン、笑福亭鶴瓶と共に、ジャングル風に仕立てたスタジオに招待した。
そこでは鍼、鍼灸、整体、気孔、食事療法などを体験したが、気孔を体験中、タモリが気のゆるみからかおならをしてしまった。鶴瓶やさんまから突っ込まれたタモリは「気が出た」と弁明し爆笑を誘った。


東野幸治暴言事件(1995年)

上岡龍太郎、そのまんま東、トミーズ雅、武田祐子、木佐彩子の5人がオーストラリア・ゴールドコーストマラソンに挑戦。
マラソンは全員完走かつベストタイム更新となったが、日曜朝の企画「料理の女鉄人」*21内でマラソンの模様を中継した直後(調理終了2分前)、東野幸治がこっそり炊飯器の中に入っていたご飯を盗み食いしているところをコーナー進行の笑福亭鶴瓶と今田耕司に発見された。
そのことを指摘した鶴瓶と今田に対して東野は「わしだって飯食うわぁ!!」「(マラソンなんて)どうでもええんじゃぁ!!」と暴言を吐いた。
同じく進行役の森口博子が「ケンカはやめて!」と仲裁した直後に東野が慌てて「ファイト!ファイト!雅!」とフォローしたものの、この発言に対し、フジテレビには視聴者から2万本の抗議の電話がきたという。


鶴瓶開チン事件(2003年)

27時間テレビを語る上で外せない伝説の事件。
鶴瓶とココリコが離島に上陸し島民が会いたい人との再会を実現させる企画で、この年は長崎県の松浦市にある飛島へ向かった。
鶴瓶は前年(2002年)の放送で夜中に『今夜も眠れない』のコーナー内で中継した際、酔いつぶれた挙句尻を丸出しにして爆睡したり、「さんまの若手時代の駆け落ち話」を突然暴露したりする体たらくぶりだった事を受けて「今年は酒を飲みません」と宣言。
だがそれにも関わらず、鶴瓶はその後の中継では既に村長と酒盛りをし、夜10時には「居酒屋つるべ」をオープンさせた。その後も隣に座った老婦人の乳を揉んだり、放送禁止用語を叫ぶなど失態を連発。

深夜、「今夜も眠れない」で中継した際に裸で寝ていた鶴瓶はさんまと中居にこっぴどく叱られた上に、タイミング悪く提供のテロップが出てしまい、さんまが表示されたほぼ全社の名前を言った上で「売れ行き落ちるわ!」とフォロー。中居から「座ってるなんて失礼ですよ!立って、びしっと!!」と言われて立ち上がったところ…

バッチリと画面に局部を露出させてしまった。

さんまも中居も驚いてひっくり返り、さんまはCMに入った途端「あのおっさん脱いどったぁ…」と呆然。
CMが明けた後さんまは「中居、お前が謝れ…。パンツ穿いとったのにわざわざ脱いでる、おかしいて!もうあのオッサンの為に尽力するのイヤや…」と匙を投げていた。
渋々ながらも中居は視聴者に向けて謝罪したが、さんまは放送には流れていないが、フジテレビの局内で常時流れていた鶴瓶中継の回線映像で風呂に入っている鶴瓶の股間がモロ見えになっているのを見たスタッフが「小っちゃいwww」とつぶやいたことに触れながら、追い討ちとばかりに
「明日映像を見直してみ、鶴瓶にいさん、きっと“どや顔”してるぞ!」
「ジャニーズ事務所も正式に抗議した方がええかも分からんね…。というか、ジャニーズ事務所で鶴瓶にいさん、潰せ
と、真顔で語った。
コーナーの終了後にも改めて高島が「先程中継の中でお見苦しい点がありました事をお詫び申し上げます。」と視聴者に向けて謝罪する事態となった。

そしてこの事件は後年まで27時間テレビや他番組の中で尾を引く形となった。
まず、鶴瓶は局部露出について後日フジテレビに謝罪。さらにその年の秋に「とんねるずのみなさんのおかげでした」の特番に出た際に高島に謝罪。放送翌日の新聞各紙にも記事が掲載されるほどの事態となった。
翌年の放送でも初めてオンエアのテープを見せられた鶴瓶本人が改めて視聴者に謝罪した*22。そして、過ちを再び起こす事のないように鶴瓶には前述した通り「南京錠付きの鉄製パンツ」を穿かされたのだ。

これ以前にも1988年の総合司会時には番組中に熟睡した挙句『いいとも!増刊号』では「テレフォンショッキング」のVTR中にソファで横になったことや、1997年の企画「大決戦!日本列島エエヒト怪獣ツルベVSワガママ怪獣ヒトシ」に登場した際には松本人志が鶴瓶の尻に火をつけてその熱さに系列各局の女性アナウンサーの目の前でスタジオを駆け回ったこと、そしてこの上記2年で起こった尻丸出し・御開チン騒動と番組内で何度も問題を起こしたことにより、2005年、制作発表の場で以下の5箇条を叩きつけられた。

「本番中に酒を飲まない」
「本番中に寝ない」
「本番中に脱がない」
「本気で怒らない」
「1つでも多くの企画を実行する」

逃亡劇の末、海猿の手でお台場に送還された鶴瓶はこれらを(逃亡劇の演出のため)実行こそできなかったが、フジテレビ、そしてライブドア問題に苛まれたニッポン放送へのメッセージを送った。
その後番組に関わった各セクションのスタッフから贈られた自分への感謝の手紙を聞いた鶴瓶はスタジオに来た幹部やスタッフへ感謝のメッセージを送ったのであった。
2012年、「今夜も眠れない」のスタジオにやってきてさんま・タモリ・中居とトークした鶴瓶は「このコーナーで俺はこの世界から居なくなりかけたんや」と回想して笑いを誘い、中居が鶴瓶の頭にムヒを塗った。「ムヒが目に入ったんや!!


1・2事件(2008年)

深夜に放送した『ネタ見せスナック若手芸人の集まる店』でペナルティのワッキーが起こした事件。
ワッキーはボケをかました際、スベった時は「1・2!1・2!」と歩いて他の出演者に近づき、「ツッコんで!!」とツッコミをお願いして頭を叩かれるというネタを披露した。
最初はウケが良かったが、何度もこれを繰り返したのでさすがにスベりが加速し場の空気が凍りつく様になってしまう。最終的に出演者全員がワッキーから逃げてそのままCMに入った。

その後、『27時間テレビ向上委員会』で「30人の芸人をスベらせたワッキーは酷い」というFAXが視聴者から届き、『さんま裏のめちゃイケ』でもワッキーは懲りずにこのネタを披露し関係者全員が振り回された。

のちにこの出来事は「1・2事件」と名付けられた。
番組終盤に行われたコーナー『めちゃイケが選んだ記憶に残る名場面BEST5』では、さんまは「1・2事件」が1位だろうと予想した。


にしおかすみこ号泣(2008年)

にしおかすみこ芸人人生最大の失態。
かつてSM女王様風のキャラと凄まじい音痴ぶりで人気を集めた彼女だが、深夜お笑いパート『復活!有名人の集まる店。貴子ママと若手芸人スペシャル!』で事件は発生した。
コーナーの内容は若手芸人達がさんまや中堅芸人の前でネタを披露するというもの。
しかし、にしおかはやる前からウケる自信がないと不安そうで、ピンクのワンピース姿で女王様ネタを披露するも見事にスベってしまう。途中で中断したり再開したはいいが混乱してネタが不発したりとグダグダになり、最終的にたまらず泣き出す。
大舞台で芸人が号泣してネタを放棄するという異常事態に出演者全員が大慌て。
こうして、本人が危惧した以上に大失敗に終わってしまった……。

これだけならまだよかったが、その後日曜夕方『さんまin「ネプリーグ」』で彼女はまたも失態をやらかす。
号泣した件はなかったかのように明るく振る舞ったが、原田の「朝のことは忘れて頑張れ」というフォローに「朝のことは忘れてますよ!嫌なこと蒸し返さないで下さい!」と発言し、視聴者や他の出演者に反省の色が無いと捉えられる。
さらに、さんまに対し「休み過ぎ」と爆弾発言をかましたり、問題が答えられずキャーキャー叫んだり、「滑舌悪いから問題が聞き取りにくい」と言ってアナウンサーのせいにしてしまい、先輩の名倉やホリケンもにしおかに激怒。勝負的にも対戦相手である「ひょうきん族チーム」の圧勝に終わるという盛り上がりの少ない内容となってしまった。

バスケットボール事件(2011年)

めちゃイケが主役を務めた『FNS27時間テレビ めちゃ2デジッてるッ! 笑顔になれなきゃテレビじゃないじゃ~ん!!』で発生した事件。
コーナー『すぽると! 美女アスリート合コンSP』にて岡村隆史、中居正広、そして当時めちゃイケに加入したばかりの新メンバーの一人だった福徳秀介がゲストの女性アスリート3人と合コンバスケ3on3を行った。本来なら「調子に乗って女性アスリートへのちょっかいなど問題行動を繰り返す岡村を、福徳らがバスケットボールを投げつけてお仕置きする」というコントになるはずだった

ところが、このコーナーはスケジュールなどの関係で十分な打ち合わせがされておらず、さらに直前のコーナー『ホンマでっか!?TV』が盛り上がって長引いてしまい、時間がかなり押してこのコーナーの放送時間が激減したのだ。
短い時間の中で関係者一同は予定通りコントを成し遂げようと焦ってしまう。

その結果、
  • 時間がないので岡村が問題を起こすという「フリ」ができなかった。そのため岡村は悪い事してないのに最初から最後まで中居らの態度が冷たく、無視したり鬱陶しがるという不自然な流れに。
    • 岡村がした事と言えば、パスが来ないので「ヘイヘイ!」叫んだり、シュートを失敗した程度。
  • いきなり福徳が敵意丸出しの顔で岡村に一発目からボールを強く投げつけてしまう。以降これを何度も繰り返す。
    • これは「福徳!ボール!ボール!」というカンペを見た福徳が焦り、また本番前に加藤にかけられたアドバイス通りにしたため。
  • 最終的にめちゃイケメンバー全員が岡村にボールを投げつけ始める。中にはペットボトルやヘルメットも……。
など、まるで「中居や福徳が岡村を理不尽にいじめている」かのような絵面になってしまう。当時の岡村はうつ病による休養から復帰したばかりという事もあってますます理不尽さが際立った。

放送後、苦情が一部の視聴者から殺到し、ネットでは大炎上。
コーナーの関係者全員が叩かれ、中でもボールを何度も強くぶつけた福徳へのバッシングは激しいものとなった。福徳にとってこの件は人生で一番苦い経験となっている。
さらに、近くで見てただけで岡村いじめに一切関わってない女性アスリートまで何故か責められブログが炎上した。
他にも福徳が岡村に悪意を持ってるというデマや悪質な捏造動画も出回った。

その後、岡村はラジオ番組で福徳らをフォローした上で、このコントは失敗だった事を認め謝罪した。これは関係者全員も同様に認めている。
一方で、岡村は福徳らに対してあまりにも行き過ぎた中傷をしたり何もしてない女性アスリートまで責めた視聴者やネットユーザーに激怒しており、かなり過激な発言をした。
実は27時間テレビ放送からわずか数日前、彼に殺害予告のメールが届くという事件が発生しており、同番組で犯人に対する怒りを露わにしている。岡村からしてみれば、殺害予告が届くわコントの件で炎上するわ仲間がいじめ同然の扱いを受けるわで災難の連続だっただろう。あんなに怒りたくなるのも当然である。
なお、福徳らを中傷していた連中は、今度は自分達を非難した岡村を叩き始めたらしい。

余談だが、バスケ事件からわずか一ヶ月後、8.21フジテレビ偏向報道デモが発生。
このデモ自体はバスケ事件と直接関係はないが、岡村は殺害予告やら福徳らへの叩きやらで人々に不信感を抱いてたのか、デモに対して「嫌なら見るな」とこれまた過激な発言をかました。





―追記・修正はレンジローバーの修理をしてからお願いします。

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最終更新:2024年10月09日 20:13

*1 なお、視聴率の最高記録は1987年(第1回)の平均視聴率19.9%と、1992年(第6回)の瞬間視聴率38.3%である。

*2 このうちフルネット局は26局で、クロスネット局はテレビ宮崎が参加している。

*3 2002年から2006年はネットしていた。

*4 ローカル別にスポンサーがつく時間帯の企業は省かれる。

*5 後述の中断期間中は『ネプリーグ』など他番組でお披露目を実施していた。

*6 クイズに正解すると滑り台の角度がどんどん傾くルールで、それから落ちずに耐えられるかというゲーム。毎日放送の同名番組のオマージュだが、当時「とんねるずのみなさんのおかげです」でパロディ企画が放送されていた。

*7 「ネプリーグ」の前身番組「力の限りゴーゴゴー!!」から生まれ、現在も特番として不定期放送されている「ハモネプ」の27時間テレビ版

*8 もっとも、この2年間の総合司会だったみのは当時『いいとも!』の裏番組『午後は〇〇おもいッきりテレビ』の司会だった。

*9 その後、共同テレビへの出向を機にバラエティの現場へ復帰。

*10 それどころか2024年現在もエグゼクティブディレクター名義でフジテレビに籍を置いている。

*11 地元出身またはFNS系列のローカル番組でMCを担当するタレントを主に起用。

*12 当初一部系列局では、全国にいる珍しい名前の人を募る「珍名さんグランプリ」の募集もされていたが、企画が頓挫したのかのちの企画発表の際には存在が無くなっている。

*13 なお、渡邊は退社後の同年10月にインスタグラムで1年4ヶ月に渡る療養に至った原因となった病名を「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と明かした。一時は日常生活が出来なくなる状態に陥り、インスタやメディアの取材では過酷な闘病生活を明かしている。

*14 その後バンド自体が8月をもって活動休止を発表。

*15 籍を置かない「事実婚」のような形にしたもの。

*16 粗品は進行を担うためダンスには不参加(代わりに準レギュラーの丸山礼を起用)。

*17 1997年・2002年・2003年は放送無し。

*18 2本となる場合は途中でCMを挟む前後編形式。

*19 エンディングは通常通りで直近のバージョンが流れる

*20 終わりの部分も提供が出ないためだいぶ省略されている。

*21 「料理の鉄人」の女子アナ大会で、25局を3チームに分けて対戦した。

*22 ちなみに、2005年の事前番組でもこのテープは放送されたが、その後封印されたらしく2008年の事前特番以降の同局ではトークでは話題に出してもVTRだけは絶対に放送しない措置が取られている。