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ピーサード

登録日:2021/01/10 Sun 16:04:36
更新日:2024/07/18 Thu 16:58:04
所要時間:約 4 分で読めます




『全力で来い。プリズムストーンは必ず奪って見せる』


ピーサードは『ふたりはプリキュア』に登場するキャラクター。

CV:高橋広樹

【概要】

本作の敵対勢力「ドツクゾーン」のダークファイブの1人。そして歴代通してプリキュアと対峙した最初の敵幹部。
歌舞伎役者の風貌をしており、肩当てとマント、ボディスーツを着用した美形の男性通称カブキマン
プライドが高く残忍な性格をしており、目的の為ならば平気で一般人を巻き込むなど悪辣な一面が多い。
一方でジャアクキングに対する忠誠心は本物だが、ピーサードの出撃はトップバッターであり、その当時は7つのプリズムストーンの内5つがドツクゾーン側にあった事から戦勝ムードで勝てて当然というような空気もあってそんな中で何度も敗北を喫していたいた事から他のメンバーからはかなり馬鹿にされていた。*1

人間態もあり、風間竜一という偽名で教育実習生としてベローネ学院に侵入したこともある。よし美先生に惚れられました。

戦闘では主に蹴り技を使用する事が多いが、それ以外にも目から放つ怪光線で人間を石化させたり、念力で物を浮かせたり、竜巻を起こす事もできる。その能力を使用して、石化させた一般人を盾にして無闇に手が出せないようにするなど卑怯な一面を持ち合わせている。
なお最初は2人を石化する気満々だったのにいざ戦闘となったら前述の戦法に切り替えた理由は不明。

【来歴】

第1話から出陣し何度もプリキュアに勝負を挑むも悉く返り討ちにされ、第5話にしてジャアクキングから最終勧告を出され『マジヤバ!捨て身のピーサード』という死亡フラグの塊のサブタイトルまで出されてしまう。次回『ピーサード死す』ありえなーい!

ピーサードがやられたら次に誰が行くかと既に話し合うイルクーボ達の会話を立ち聞きし、怒りと屈辱に震えながら出撃。
早速ピーサードはほのかのコミューンを奪うことに成功するが、なぎさが駆け付けふたりが揃ったことを確認すると敢えてコミューンを返し、真っ向から叩きのめそうとする。
自分を虚仮にした他の4人を見返し、プライドを回復させるにはそれしかないと踏んだのだ。
1対2でありながら終始闘いを優位に進め、ブラックとホワイトの手から放たれるマーブルスクリューを、正面から受けて立つ。

『全ての世界は二つに一つ。勝つか負けるか。さあ、俺様の力の前にひれ伏すんだ。そしてプリズムストーンをおとなしく差し出すんだ!』

『そんな事できるわけないじゃない!』

『力でねじ伏せて、自分の思い通りにしようとするなんて。そんなの、そんなの絶対に認めない!』

『まだ良く解っていないようだな。どんなに抵抗しようと、所詮お前達はドツクゾーンに飲み込まれるだけの存在なのだ。黙ってジャアクキング様の意思に従っていればいい!』

『馬鹿にしないで!みんな一生懸命に生きているのよ!理解し合って、尊敬し合って生きてるんじゃないの!力ずくでみんなを支配しようとするなんて、そんなの・・・そんなの絶対に間違ってる!』

ホワイトが強くブラックの手を握ると、マーブルスクリューの勢いが増す。
そして……


『そんな、馬鹿な・・・何故だぁあああああ!』

ピーサードはマーブルスクリューが直撃したことで完全に敗北し闇へと還っていった。

人間ではないとは言え、それ迄のザケンナーのようなモンスターでなく人間のように自我を持った者を撃破してしまい、ホワイトは人を殺してしまったと捉えた。
メップルとミップルは「闇に還っただけだから安心するメポ!」「もう二度とあんな恐ろしい姿には戻れないミポ」
と宥めるが、二度と自我を持てないのならそれは・・・
闘うことに当初は「なんだか楽しそう」と言っていたホワイトであったが、ここで命のやり取りの壮絶さ、悲しさの現実に直面することとなった。

ふたりは、プリキュアは、悪役であるとは言え、自らの使命を全うし「一生懸命に生き」ようとしていたピーサードと「理解し合って、尊敬し合う」ことが出来ず
ピーサードの言う「勝つか負けるか」の通り、自身が間違っていると説いたように「力でねじ伏せて、自分の思い通り」にしてしまい、ピーサードを消し去ってしまった。
ただ単なる勧善懲悪とは行かない、シリーズでも特異的な描写となった。
これは後のキリヤとの戦いで繋がってくるのであった。

+ そして……
ゲーム グランブルーファンタジーのイベント『ふたりはプリキュア 蒼空のおもいで』にてまさかの復活。
「エルステ帝国」のポンメルン一派によって「魔晶」と呼ばれる強大な力を得ており、かつてのジャアクキングを上回るほどパワーアップをした。
そして意外にも策略家として優れている事も判明。
グラブル世界にジャアクキングを降臨させようと、エルステ帝国軍を牛耳ったり町の人たちを石に変えたり悪事の限りを尽くす。
しかし彼が真に願っていたことは「プリキュアへの復讐」…本質は「プリキュアに正面から挑み、勝つ」というもの。
その為イベント戦闘では0ターン目で光線を放ち主人公とルリアを石化させ、疑似的なタイマン(プリキュアは2人だが)勝負を挑んできた。

イベント中はいつでも挑めるマルチバトル等にも登場。
使用技はダメージは無いが石化のバッドステータスを与え行動不能にする「石化」全体攻撃の「竜巻」等。
なおコラボ系のボスは2体登場するのが基本だが、このイベントに登場したのは「ピーサード」と「捨て身のピーサード」と1人で2ボスを務めている。
2人で1キャラ扱いのプリキュアとはまさしく対になってると言えるだろう。

長身美形の悪役と、ある意味ライバルキャラ然とした容姿と立ち振る舞いは初代プリキュア視聴者のみならず、初見プレイヤーからも注目を集めた。
ゆえに、そんな彼が原作では僅か5話で退場したキャラと聞いて驚く人も少なくなかったとか。

【余談】

物語開始から僅か5話というプリキュアシリーズでも類を見ない早さで退場した敵キャラクター。
とはいえ、先述の通りブラックとホワイト2人相手でも終始優位に闘えるピーサードの戦闘能力は決して低くない。
失敗続きという状況に加え、他のメンバーからバカにされ組織内で孤立し、焦りを抱いてしまった事が彼の敗因かもしれない。

ちょっと言葉に出しづらい名前、歌舞伎役者のような姿から「カブキマン」と呼ばれる事も多い。
というかプリキュア未見者からはマジでその名前だと思われていたりもする。

ピーサードの名前は時代劇でもよく聞かれる「ど三一(さんぴん)」から由来。
身分の低い者、取るに足らない者を卑下して称する言葉で、江戸時代における下級武士は一年間で3両1分(現代円に換算して325,000円)という給与しかもらえなかったためこう呼ばれていたとか……。


『まだ良く解っていないようだな。どんなに抵抗しようと、所詮お前達はアニヲタWikiに飲み込まれるだけの存在なのだ。黙って追記・修正していればいい!』

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最終更新:2024年07月18日 16:58

*1 誰が行ってもピーサードよりは上手くやれるだろうと聞こえる声で陰口を叩かれ笑われてた程…