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パンダ(呪術廻戦)

登録日:2020/12/12 Tue 09:54:26
更新日:2024/10/06 Sun 07:39:56
所要時間:約 3 分で読めます





パンダだ よろしく頼む


パンダとは、漫画・アニメ『呪術廻戦』およびその前日譚『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』(以下『呪術高専』)の登場キャラクターの1人(?)である。

CV:関智一(幼少期の声も兼任)

●目次

【プロフィール】

所属:東京都立呪術高等専門学校二年
誕生日:3月5日(うお座)
身長:190cm以上
趣味:パンダグッズ収集
好きな食べ物:カルパス
嫌いな食べ物:笹の葉
ストレス:パンダ以外の動物がちやほやされること

その他:いつかシマウマを殴ろうと思っている。

【概要】

東京都立呪術高等専門学校の2年生。等級は準2級。
ジャイアントパンダそのものというインパクトのある姿だが、人間と同じように喋り二足歩行で行動する。
初登場から一貫して「パンダ」としか説明されておらず、その正体が謎に包まれていた。

ちなみに見た目だけでなく名前自体が「パンダ」。
作者曰く高専にはパンダはパンダしかいないからとのこと。いやそのりくつはおかしい


【正体】


パンダはパンダじゃない!



その正体は自我と感情を持つ「突然変異呪骸」と呼ばれる呪骸にして、傀儡呪術学の第一人者である夜蛾学長の最高傑作。
+ 余談:そもそも呪骸って何?
「呪骸」とは、内側に呪力を宿し自律稼働する無生物の総称。
「呪霊の取り憑いた人形」や、「呪術によるプログラミングが施された人形」等が該当する。*1
呪霊と違い物質的な肉体を持っているため非術師にも視認可能。

後者のように人工的に製作する場合、体内には「核」と呼ばれる呪いを宿すためのパーツが必要となる。
核以外への攻撃は効き目が薄いが、逆に核を潰されると一撃でダウンしてしまう弱点でもある。
また反転術式など呪力による治癒が効き難いなどデメリットもあるが、核さえ無事であれば四肢が欠損しようがいくらでも直せるため、長期的な継戦能力は普通の術師よりも高いと言える。
ただし欠点も存在し、呪骸は自力で呪力を生成する事が出来ない為、常に術師が近くにいる必要がある。呪力の尽きた呪骸は機能を停止してしまう為、完全な自立稼働は不可能なのだが…。

ちなみに回想を見る限り、昔は子パンダよろしく小さな体躯でおしめも付けていた模様。
物理的に成長したのか、精神面の成熟に合わせてボディを新造したのかは不明。

あとこれも余談だが、肉体はぬいぐるみその物なのに何故か普通に食事を摂取できる*2陀艮の様に体内で呪力に変換してるのだろうか?

+ ネタバレ:突然変異呪骸の正体
前述の通り、呪骸は術師が呪力を常に供給する必要がある為、完全な自立稼働は不可能。
だがパンダは肉体から魂の情報をコピーした核を体内に3個持っており、それらが互いを認識することで呪力を自力で生成し、自立稼働を可能にしているのである

このシステムを備えた呪骸は「完全自立型呪骸」と呼称され、その気になれば夜蛾一人で容易に軍隊を所有できる可能性があることから呪術界上層部に危険視されており、夜蛾は自分とパンダの身を守るべく表向きには「自分も製法を知らない『突然変異呪骸』である」と主張していた。
また完全自立型呪骸はパンダの他にも存在しており、作中では亡くなった日下部の甥(妹の息子)の魂を複製した呪骸「タケル」を始めとする複数の呪骸が天元の結界によってとある森に匿われていることが明かされている。

なお、上記の事実と作中での描写から、パンダは突然変異ではなく、夜蛾によって意図的に作られた可能性が高い
また、その製法からも分かる通り元となった「肉体」が存在するようで、夜蛾にとってパンダは「息子」であること、同じく自我を持つタケルが故人の魂を複製した物=死者の擬似的な蘇生を可能とする技術であることなどから、パンダのメイン核が夜蛾の亡くなった実の息子であり、ゴリラ核とお姉ちゃん核はその兄と姉の魂を複製したものである…という可能性も示唆されている。


【人物像】

ギャグみたいな存在だが元は呪霊に近しいため、感情の振れ幅の激しい人類を気に入りながらも嫌悪するなど闇の深いキャラクター。

だって人間気持ち悪いじゃん

ま そういう俺にない部分が好きなんだけどな キモいけど

といっても性格は2年生の中では一番明るく社交的であり、面倒見も良い。そして生殖機能も無いのに猥談もこなす。
そのため良心に訴えかけられると弱く、渋谷事変では戦いに巻き込まれたくない日下部の苦しい言い訳に逐一騙されて数時間も無人の渋谷をうろついていた。
日下部曰く「パンダのくせに俺以上に人の心がある」

また、自分が一番カワイイと思っているなどナルシストな部分が見られる。
ストレスとしては「パンダ以外の動物がチヤホヤされること」を挙げている他、アニオリ要素には
  • じゅじゅさんぽの「犬派?猫派?」という質問に対して「パンダ派に決まってんだろ!!」と趣旨をガン無視した答えを返す
  • 野球会のテロップにて「いつかシマウマを殴ろうと思っている」と紹介される
といった場面があり、パンダであることに誇りがあるらしい。でも笹の葉は嫌い

一方でその見た目故に人の多い市街に出向くことは少なく、土地勘などは疎い。人目に触れるときは着ぐるみのフリをしている。


【戦闘能力】


お前の敗因は 人形ナメすぎ

呪骸の核は本来1つだけだが、体内に自身の物を含めた3つの核を持ち、戦闘に応じて3つの形態を使いこなす。
2つの核は夜蛾曰く「パンダのお兄ちゃんとお姉ちゃん」
これは強みであると同時に弱点を複数抱えているという事でもあるため、核の位置は呪力操作によってブラフを張っている。
頭も良く回り、格上相手にも戦闘力を分析して勝利に繋げられる。

また、真希と共に任務に赴く際は彼女の呪具の運搬も担当している模様。

パンダ核

基本形態。バランス重視の性能を持つ。
この形態でも並の術師以上の膂力、敏捷性があり、それらを生かした格闘術と学長のセンスが爆発したファンシーなナックルダスターで戦う。
体当たりで壁をブチ抜くくらいなら朝飯前。

ゴリラ核

お兄ちゃん。
パワー重視の形態で、発動すると目付きと牙が異様に鋭くなり、体形もゴリラみたいな風貌と化す。パンダはパンダじゃない。
ゴリラだけにゴリゴリに呪力を喰うため短期決戦向きのモード。
また、本人的にはゴリラモードの時は「パンダ」ではなく「ゴリラ」らしい。

  • 激震掌(ドラミングビート)
お兄ちゃん(ゴリラモード)のみ使える術式。
強烈な振動を帯びた掌打を叩き込む攻撃技。
掌打自体の威力はリアルゴリラな東堂や虎杖の一撃には劣るものの、仮に防いでも振動が防御を貫く。
そのため防御不能な内部破壊効果を持つ。


お姉ちゃん

「照れ屋」らしい。
死滅回游にて明かされたその正体はトリケラトプス哺乳類であることすら諦めている
周囲に無差別の遠隔攻撃を行う能力があるようだが、詳細は不明。


【活躍】

一年前(『呪術高専』)

呪術高専の主人公乙骨憂太の同級生として登場。
メイン回が無かったばかりに目立った戦績は無いが、持ち前のコミュ力で乙骨と周囲を繋ぐ緩衝材として活躍。
百鬼夜行では五条、夜蛾学長、らと共に新宿に赴いていたが、真の狙いに気付いた五条の手で棘と共に高専に転移し、乙骨を狙い高専を襲撃した夏油と戦った。劇場版では本編で出た上述の設定を活かしゴリラモードを使ってさらに激しく戦った(当然勝敗は変わらなかったが…)

この時点では「パンダ」としか説明が無かったが*3、実は腕の断面から綿が出ている=生物ではなく意思を持つぬいぐるみであるという伏線が張られている。


初登場〜交流会

本編初登場は第10話。
野薔薇に絡む真希に悠仁の訃報*4を伝え、交流会について説明。
交流会に向けて二人を鍛えるため、ちぎっては投げちぎっては投げのかわいがり訓練を行う。
京都校の東堂が恵に喧嘩を売った際には、棘と共に仲裁に入った。

姉妹校交流戦では究極(アルティメット)メカ丸と対決。ここでようやく呪骸であることが語られた。
天与呪縛により重度の障害を負って生まれたメカ丸からは、
当初人間(オレ)を差し置いテ 呪骸(にんぎょう)のオマエがのうのうと日の下を歩いているのガ どうしようもなク 我慢ならんのダ」と激しい敵意を向けられたが、
パンダ自身は生まれた時から周囲と同じじゃなかったという境遇にシンパシーを感じ、戦いとその中でのやりとりを通じて互いに理解しあう様子を見せた。
結果はギリギリの攻防と読み合いの末パンダが勝利した。


渋谷事変

渋谷事変では担任の日下部篤也と組む。
彼のパトロールという名の暇つぶしに付き合う最中で元夏油一派の祢木利久(ねぎとしひさ)菅田真奈美(すだまなみ)と対峙。一触即発の空気が流れたが、そこへ漏瑚が発動した極ノ番「隕」の巨大隕石が飛来。3人と共に逃げようとしたが...

さっさと逃げ

ならん

なんとそこへ宿儺が登場。4人に対して「俺が「よし」と言うまで動くのを禁ずる」と脅迫してきたのだ。

恐怖を隠せない4人の表情をしばらく眺めた後に「よし」と告げた宿儺。しかしほぼ直後には無情にも隕石が着弾するのだった。







長らく安否が心配されていたが、133話にて何とか生存が確認される。ゴリラモードに変形し、ガレキの山から日下部を救出することに成功。しかし日下部は肉体の主導権を宿儺が握っている姿を目撃したため、「虎杖の処刑に賛成する」と言い放った...

その後、京都校のメンバー及び日下部と共に夏油に苦戦する虎杖の元へ駆けつけた。
しかし夏油と途中から参戦した裏梅の実力には到底及ばず、夏油が大量の呪霊を召喚したことにより東京は人外魔境と化してしまった…


パンダだって

渋谷事変の五条と夏油を教唆したというでっち上げの罪で死罪を認定され、逃亡している夜蛾をおびき出すために呪術総監部に囚われの身となる。
しかし、妹を救ってくれたことで夜蛾に恩義がある日下部が密かにパンダを解放。パンダは総監部を脱出し夜蛾の下へと向かうのだが…?

パンダが駆け付けた時には、総監部の命を受けた楽巌寺の手によって夜蛾は命を落としていた
自分が憎くないのかと問う楽巌寺に、パンダは結局彼もまた上層部の意志で動いていただけで、それなりに交流もあった夜蛾を殺したかったわけではないだろうと悟り切ったような言葉を返す。

人間(オマエら)と一緒にすんな パンダはそんなもんに囚われん

だがこれだけは覚えておけ

パンダだって 泣くんだ

そう漏らし、夜蛾の遺体に縋りながら号泣するのだった。

その後、秤金次の賭け試合に潜入し、秤説得のためやって来た虎杖・伏黒と合流。
いつも通りのお茶らけた姿を見せ、夜蛾の訃報を知った虎杖達に心配されるが、「大丈夫だ」と静かに言い切った。


死滅回遊

秤と共に東京第2結界に乗り込む。
しかし結界に入るなり個別に転移させられて秤と分断され、さらに屈指の実力者である鹿紫雲一と遭遇してしまう。
本物のパンダのふりをして何とかやり過ごそうとするも、当然ながら見逃してもらえるはずもなく、そのまま戦闘開始。
今まで隠していた「お姉ちゃん核」まで解放して対抗するが、雷を操る鹿紫雲に痛恨の一撃を受けて倒れる。
この攻撃でお兄ちゃん核とお姉ちゃん核を失い、パンダ自身も頭部以外を吹き飛ばされて完全な死に体となるが、駆け付けた秤によって救われる。

その後、2頭身ほどの小型化した姿となって再登場。
秤から鹿紫雲が仲間になると聞かされ、自身を死の寸前にまで追いやった相手と同行することに驚愕していた。


【余談】

ファンからの愛称は「パンダ先輩」など。

前述の通り0巻から登場しているが、同級生の中で話数の都合一人だけメイン回が貰えなかった不遇のパンダ。*5

アニメ第1クールののOPムービーではパルクールさながらの軽やかな動きを見せていたが、その様子がいわゆる「笹食ってる場合じゃねえ!」と一致していたためネタにされた。


追記・修正は笹を食べながらお願いします。

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最終更新:2024年10月06日 07:39

*1 逆にメカ丸の「傀儡」は本体(幸吉)による遠隔操作=自律稼働では無いため該当しない。

*2 じゅじゅさんぽで同級生達や後輩と鍋をつついてる、というかそもそも好きな食べ物(カルパス)がある

*3 厳密に言えば一度だけ夏油から「突然変異呪骸」と呼ばれるシーンがあるのだが、それがどういうモノなのか、そもそも「呪骸」とは何を指す言葉なのか……などは結局説明が無かった。

*4 後に生きていた事が判明するが

*5 0巻のおまけページでは作者がこの件について謝っていた