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更新日:2024/12/21 Sat 20:51:54
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一社提供、および単独スポンサーとは、番組の提供形態の一種。
目次
概要
基本的にテレビ番組・映画というのは、CM枠・商品化権・出版権等を複数のスポンサー企業に販売し、その利益で番組制作費を賄っている。
大まかに例えれば、いわゆる「製作委員会方式」である。
しかし、一社提供型番組の場合、それらを他のスポンサー企業に販売することが一切なく、完全な独占契約が結ばれている。
1990年代までは割と多くのテレビ番組でみられた方式だが、2000年代以降は徐々に減少傾向にある。
一因としては、
- スポンサー料が高騰し一社で全て賄うのが困難になっていること
- 一社提供による費用対効果が薄くなったこと
- バブル崩壊による経済状況の悪化
などが原因として挙げられる。
そのためゴールデン・プライムタイムの番組では絶滅危惧種となり、ノンプライム帯の15~30分番組やミニ番組で多く見られる。
一社提供であるが故に、番組全体の雰囲気としてスポンサー企業の意向が強く出るのが特徴。
- 番組内の機材や食材は全てスポンサー企業が提供
- ライバル企業は絶対に写さない
- やむを得ず画面内に入ってしまう場合は、徹底的に隠す
- 通常の番組ならば流れない、1分(あるいはそれ以上)のロングCMが放送される
など。
特にCMはここでしか見られない特殊なものが多い。
時折、提供企業の製品が視聴者プレゼントとして送られることも。
メリットとしては、少数精鋭で確認を取らなきゃいけない責任者も絞られることから、現場全体のフットワークが軽くなることで演出・宣伝・作画で小回りや冒険がしやすくなる。
デメリットとしては、スポンサー企業の業績や経営方針がダイレクトに影響してしまうことであり、業績悪化によりあっさりと打ち切られてしまったりするケースも散見される。逆に言えば、作品そのものの売上高が悪くても視聴者・上層部の受けが良いと、継続・完走のチャンスが掴めるということにもなる。
複数スポンサー型ならばこのような事態を回避できて、負担も分散できることを考えると、一社提供にはなかなかリスキーな側面も含まれている。
現在の一社提供番組
ラジオ番組については、スポンサー料が割安なことと、CM枠の狭さから一社提供番組の比率が非常に高いので、ここではテレビ番組のみを取り上げる。
放送期間: 1962年~(CBCテレビ制作)/1963年~(日本テレビ制作)
提供: キユーピー
「愛は食卓にある」のキャッチフレーズでおなじみキユーピーの料理番組。
番組名に反して、実は3分でできない料理の方が多いことは内緒。
これは元々の番組の放映時間が3分というだけであり、しかも現在は10分枠なのでタイトルに偽りアリの状態に。
元々民放の黎明期にキユーピーが全国で放送可能な企画を持ち込んだ経緯から、CBCと日本テレビ以外にも全国の民放各局で内容の異なる同一番組が放送されていたが、現在は2局に集約された。
お馴染みのテーマ曲『おもちゃの兵隊のマーチ』は日本テレビ制作版で採用されたもので、CBCでは1990年代まで別の楽曲(モーツァルト『フィガロの結婚』より『恋とはどんなものかしら』)が使用されていた。
放送期間: 1964年~
提供: 塩野義製薬
実力派歌手の豪華コラボを売りとした音楽番組。
英語タイトルは「SHIONOGI MUSIC FAIR」とスポンサー名が入る。
民放の音楽番組としては最長であり、50年以上の歴史の中で放送時間を何度か変えつつも、一社提供を続けている稀有な番組である。
テロップはカタカナ表記の「シオノギ製薬」「シオノギ」が長らく使用されていたが、2022年7月からは「SHIONOGI」表記に変わっている。
スポンサーの都合上、放映していない系列局も意外と多く、特に
福島県と
鹿児島県のフジテレビ系では一度も放映されていない。
余談だが、総合司会経験者の3人が現在でも放送されている
某刑事ドラマに出演経験がある。
放送期間: 1964年~
提供: 出光興産
クラシック音楽を様々な角度から紹介する音楽番組。
MUSIC FAIRとほぼ同時に始まり、東京12チャンネル(現・
テレビ東京)からNET(現・
テレビ朝日)への移籍を経て、
世界最長寿のクラシック番組かつ
テレビ朝日の最長寿番組という2つの名誉を成し遂げている。
なお、現在は地域によって放送時間は違うものの、一社提供は続いている。
番組中にCMを挟まないという特徴があり、これは出光の創業者である出光佐三の「芸術に中断はない」という意向によるもの。
また、出光は将来を担う音楽家の育成のため、毎年30歳以下の若手音楽家を対象に「出光音楽賞」を制定している。
放送期間: 1974年~
提供: 資生堂
男女1組のMCがゲストとトークをする番組。
『おしゃれ』(1974~1987)→『オシャレ30・30』(1987~1994)→『おしゃれカンケイ』(1994~2005)→『おしゃれイズム』(2005~2021)→『おしゃれクリップ』(2021~)
とタイトルとMCを変えながら続いており、フォーマットは開始以来一切変わっていない。
『おしゃれ』は平日の帯番組だったが、『オシャレ30・30』以降は全て日曜22時の放送で、今や数少ないプライムタイムの一社提供番組となっている。
放送期間:1974年~
提供:キッコーマン
日本各地の名物料理を食べ歩く番組。
現在のレポーターは
松岡修造だが、過去は俳優が主に担当しており、かのアヤパンこと高島彩の実父・竜崎勝もレギュラー出演していた。
当初は全国ネットの21:54分枠で帯番組として放送されていたが、1999年以降は関東ローカルとなり、日曜のみの放送となっている。
放送期間:1987年~
提供:富士通
富士通の提供による、世界各国の鉄道旅行をテーマとした紀行番組。
1つの旅につき1~3ヶ月かけて放送する丁寧な作りが特徴で、1回2分強の短い放送時間に様々なドラマが詰められている。
『
仮面ライダー電王』のオーナー役でおなじみ石丸謙二郎による穏やかなナレーションも特徴。
当初は全曜日で放送される全国ネットの帯番組だったが、現在は月・火のみの放送で、ネット局も6局程度となっている。
- 世界遺産→世界遺産 THE WORLD HERITAGE
放送期間: 1996年~
提供: ソニー(~2015年)→複数社提供(2015年~2016年)→キヤノン(2016年~)
そのものずばり、
世界遺産を紹介する番組。提供がいずれもカメラの最大手なだけあり、撮影機材の質の高さには定評がある。
民放初の8Kによる撮影が行われたのもこの番組。
番組開始時はキヤノンではなくソニーの一社提供だったが、2015年にソニーがスポンサーを撤退、1年間ほど複数社提供が続いたのち、キヤノンの一社提供となった。
キヤノン提供時代の番組ラストには、実際にキヤノンのカメラを使った撮影風景の紹介がお約束になっている。
放送期間: 1999年~
提供: 大阪ガス(前半30分)
毎日放送制作の、
ネタに困ったらとりあえず大阪環状線沿線を巡っている関西ローカルグルメ番組。
関西ローカルでは珍しく、吉本芸人でも関西出身でもない人が司会を担当している番組でもある。
前半30分は前身番組の『あまからアベニュー』から続く一社提供となっており、番組オープニングでは同社のアイキャッチが挿入されている。
この構成は同じ大阪ガス提供の『大阪ほんわかテレビ』(読売テレビ)でも実施されていた(こちらは現在複数社提供に変更)。
放送期間: 2009年~
提供: 花王
笑福亭鶴瓶が旬のゲストについて事前に自ら取材(観劇や関係者インタビュー)を実施し、スタジオでのトークでゲストの素顔に迫る番組。
当初は女性タレントを1年交代制のアシスタントで迎えていたが、2020年4月からは
Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が新サブMCとして加入し、番組名も『A-Studio+』に変更された。
1984年から続くTBSの花王一社提供枠で、同枠では『MOGITATE!バナナ大使』や『ウンナンの気分は上々』など人気番組を輩出している。
放送期間: 2014年~
提供: タカラ焼酎ハイボール
今やすっかりBS各局の定番ジャンルとなった「酒飲みロケ番組」のひとつで、東京23区の居酒屋できたろうとアシスタントが自慢の料理を肴に店主と様々な話を語り合う、というもの。
宝酒造「焼酎ハイボール」ブランドでの提供で、収録の際は一般客のものも含め、グラスが全てロゴの入ったものに交換されているという徹底ぶり。
現行のアシスタントである武藤十夢に交代後は、きたろうと武藤が出演するオリジナルCMが放映されている。
放送期間: 2017年~
提供: サントリー
1975年から放送を開始した「料理天国」→「チューボーですよ」と続くTBSのサントリー一社提供枠。
「レストラン」と言いながら料理は一切出さず、ゲストが料理の思い出を語るという内容。
2019年になってから3月に常連客役のピエール瀧、10月にMCのチュートリアル徳井義実がそれぞれ不祥事で降板。
しかし徳井の降板直前にレストラン(1号店)から居酒屋(2号店)にリニューアルし、女将役として島崎和歌子が加入。実質的にMCが交代になっていたが、12月末に新MCとして極楽とんぼ加藤浩次が加入した。
番組ナレーションは
川澄綾子。
放送期間: 2022年~
提供: アサヒスーパードライ
究極の名店から離れた所から2~3時間のウォーキングを行い、最高に仕上がった「ベスコン(ベストコンディション)」の状態で料理と
ビールを堪能するグルメ番組。
先述した「夕焼け酒場」と同様の一ブランド提供番組で、もちろんベスコン状態で飲むビールはアサヒスーパードライ。
一社提供から複数スポンサーに変わった番組
放送期間: 1956年~
提供: 東芝(~2002年9月)→複数社提供(2002年10月~)
サザエさんと並ぶ東芝提供番組の二大巨頭。
『
半沢直樹』や『ビューティフルライフ』等の人気連続ドラマを多数生み出したことでおなじみだが、1993年3月まではTBSを筆頭に全国のJNN基幹局が持ち回りで制作する単発ドラマ枠だった。
ドラマで使用される冷蔵庫や
炊飯器と言った白物家電を筆頭に、撮影用のテレビカメラやテープ、果ては業務用コンプレッサーやお得意様配布用の
カレンダーなんてものまで、東芝がらみのあらゆる製品を提供していた。
東芝は複数社提供変更後もノートパソコン等デジタル家電の提供を行っていたが、経営状況の悪化および家電事業の縮小に伴い2018年3月末で「サザエさん」とともにスポンサーから降板し、62年の歴史に幕を閉じた。
放送期間: 1959年~
提供: 日本生命(~1980年代)→高島屋(~2003年)→資生堂(~2011年)→フジッコ(~2012年)→ヒサヤ大黒堂(~2017年)→複数社提供(2018年~)
皇室一家の活動を映像にまとめた、毎日放送ならびに民放最長寿のレギュラー番組。
高島屋はライバル局である朝日放送の大株主であるが、昭和天皇即位の礼に際して作った旙と呼ばれる飾り物を納品した縁でスポンサーとなっていた。
末期のスポンサーであるヒサヤ大黒堂は「ぢ」の看板でおなじみの会社である。
放送期間: 1969年~
提供: 東芝(~1987年)→複数社提供(1987年~)
「エネルギーとエレクトロニクスの東芝がお送りいたします」のキャッチコピーを懐かしく思う人もいるだろう。
意外なことに東芝の一社提供だった期間は1987年9月までで、それ以降は東芝を筆頭とした複数社提供になったものの、クレジット表記が東芝のみだった1999年3月まで、オープニングでサザエさんが各地を旅しているシーンに東芝の看板が登場していた。
前述の日曜劇場と同じ理由で2018年3月でスポンサーから降板。これも時代の流れというものであろうか。
ちなみに、OPの最後に画面下から一瞬だけサザエが左腕を挙げる演出があるが、これは一社提供時代に東芝のロゴを紹介するという演出の名残である。
なお、現在は日産自動車を筆頭とした複数社提供となっているが、「サザエさん=東芝」のイメージが強いのか、日産はご覧のスポンサー扱いとなっている。
- EPSON MUSEUM 美の巨人たち→KIRIN ART GALLERY 美の巨人たち→新美の巨人たち→HEBEL HAUS MUSEUM 新美の巨人たち
放送期間: 2000年~
提供: EPSON(~2006年)→キリンビバレッジ(2007年~2017年)→キリンビバレッジ/損保ジャパン日本興亜(2017年~2020年)→キリンビバレッジ/ヘーベルハウス(2020年~2022年)→ヘーベルハウス(2022年~)
様々な名画を毎週ひとつの作品に絞って、作者の人生から描かれた経緯までを追う番組。
2020年にはリニューアルし、番組内容も様々な芸能人が名画ゆかりの地を巡る旅番組のような形式となった。
やたらにスポンサーが交代する番組で、番組開始時はエプソンの一社提供であったが、2007年にキリンビバレッジの一社提供となる。さらに2017年4月放送分からは損保ジャパン日本興亜がスポンサーに加わって二社提供となった。
にもかかわらず、タイトルは『KIRIN ART GALLERY』のままであったが、2019年4月に『新美の巨人たち』としてリニューアル、タイトルからスポンサーの名が外れた。とおもいきや、2020年のスポンサー交代で損保ジャパン日本興亜が外れ、ヘーベルハウスが加入。2022年にはキリンがスポンサーから外れ、『HEBEL HAUS MUSEUM』の冠が付く……といった感じでいろいろな企業の冠番組となっている。
放送期間: 2008年~2021年・2022年~
提供: JT(~2016年)→複数社提供(2016年~2021年)→
Google Pixel(2022年~)
「ここが私のアナザースカイ」のキャッチコピーでおなじみ、毎回ゲストの著名人が「第二の故郷」と称する海外・国内を訪問するドキュメンタリー番組。
開始当初から2016年3月まではJT一社提供で、同年4月からは複数社提供に変更(JTも2018年3月までスポンサーを継続)。
世界情勢から2021年10月で一旦レギュラー放送が終了したが、2022年6月の単発特番を経て、同年10月から再度レギュラー放送が復活。
復活後はGoogleのスマホ「Pixel」の提供となっており、番組本編ではPixelを使用するシーンが必ず登場するほか、写真や公式SNS用のショートムービーは全て「#Pixelで撮影」のタグが掲示されている。
- ミライモンスター→ライオンのミライモンスター→ミライモンスター
放送期間:2014年~
提供:
トヨタ自動車(~2017年)→旭化成(2017年~2021年)→複数社提供(2021年~2022年)→ライオン(2022年~2024年9月)→複数社提供(2024年10月〜)
アスリートの卵であるミライモンスター達にスポットライトを当て、応援する番組。
番組開始から2017年3月まではトヨタの一社提供だったが、2017年4月からは旭化成の一社提供となり、旭化成は「メトロポリタンジャーニー」以来の約20年ぶりの一社提供番組となった。
2021年4月からは旭化成筆頭の複数社提供となり、2022年4月からはライオンの一社提供となり、番組タイトルも「ライオンのミライモンスター」になった。
なお、ライオンは2016年から2022年3月までは一社提供のドキュメンタリー番組である「ライオンのグータッチ」を土曜日に放送していた。
2024年9月を以てライオンがスポンサーから撤退して再び複数社提供となり、タイトルも元の「ミライモンスター」に戻った。また、本番組からの撤退と共にフジテレビのライオン一社提供枠は完全消滅した。
過去の一社提供番組
放送期間: 1955年~1974年
提供: 武田薬品工業→複数社提供
「タケダタケダタケダ~♪」の壮大なオープニングで始まる、武田薬品工業提供のドラマ枠。
実写ドラマ版『サザエさん』から始まり、日本初の特撮ドラマ『
月光仮面』や『
ウルトラQ』から『
ウルトラセブン』までの第1期ウルトラシリーズなど、特撮ドラマの有名作を多く生み出し、後期には梶原一騎作品を
実写化したスポ根ドラマ『柔道一直線』がヒット作となった。
ソフト化率も高く、全23作品の内『月光仮面』・『豹の眼』・『隠密剣士』(大瀬康一版)、『ウルトラQ』〜『
シルバー仮面』、『アイアンキング』・『へんしん!ポンポコ玉』、タケダアワー枠の最終作『隠密剣士』(荻島真一版)・『隠密剣士 突っ走れ!』の計16作がDVD化されている。
ちなみに「タケダアワー」の番組名は後年になってから付けられたものであり、放送当時に決まった番組名は無かった。
なお、オープニングで使われたタケダのロゴマークの塔屋がある建物は大阪市十三にある同社研究所の当時の本館で、ロゴマークの文字フォントこそ途中で変更されたものの、2014年に解体されるまで同地に実在していた。
放送期間: 1955年~1973年
提供: 不二家
ペコちゃんでおなじみ不二家の提供による子供向けドラマ・アニメ枠。タケダアワーと同様、TBSで放送された番組であり、開始時期もほぼ同じ。
最も有名なのは『オバケのQ太郎』『
パーマン』『
怪物くん』の藤子アニメか。
いずれもOPとEDにペコちゃんが声付きで出演しており、藤子キャラと夢の共演を果たしている。
この他、『マイティ・マウス』や『ポパイ』といった海外アニメ、スポ根ドラマの草分け的存在の『サインはV』、2006年に上戸彩主演でリメイクされたドラマ『アテンションプリーズ』などもこの枠で放送された。
放送期間: 1956年~1988年
提供: セイコー
NHKの同名番組への対抗として、毎年大晦日に民放全局で放送されていた年越し番組。制作幹事はキー局5局が持ち回りで担当していた。
内容は年ごとに異なり、お笑いやドキュメンタリー・ドラマなど様々。
日本初のテレビCMを流した縁からセイコーが提供となり、セットや視聴者プレゼントに同社の時計が使用された。
1989年に予算の問題から担当予定だったテレビ東京が製作辞退を申し入れ、同年末以降は各局独自の番組に切り替わったが、この際はセイコーが各局の番組スポンサーになることを条件に了承している。
放送期間: 1957年~1990年
提供: 御幸毛織(~1985年)→複数社提供(1986年1月~1988年9月)→御幸毛織(1988年10月~番組終了)
日本テレビで放送されていたスポーツ情報番組。
当初はタイトルの通り野球教室のテレビ版といった内容だったが、後に読売ジャイアンツを中心とした
プロ野球情報番組となり、回によってはプロ野球チームの本拠地がある系列局が制作を担当する回もあった。
開始から1985年12月までの放送分では牧場を背景とした御幸毛織のオープニングキャッチが流れており、最終回でも本編内で流されている。
余談だが
吉本新喜劇座員・島田珠代の「パンティーテックス」のギャグはこのオープニングキャッチが元ネタで、同社も
渋々ながら公認している。
放送期間: 1959年〜1990年
提供: 石川島重工業(現・IHI)→三井グループ(11社共同提供)→三洋電機グループ→関西ペイント→複数社提供
KRT(ラジオ東京テレビ)→TBSで30年以上に亘って続いた海外紀行番組。
ジャーナリストの兼高かおるが、世界各国に赴きその土地の文化や生活の模様を取材し、その模様をアナウンサーの芥川隆行のやり取りで紹介する番組。
開始当時は日本人の海外旅行の自由化前だった為、映像を通じて海外の様子を知る事ができる貴重な番組だった。
現在では紛争や災害・政変などで姿を消した世界各国の街並みや施設の映像を多数収めた貴重なアーカイブの役割を果たしており、これを使っての大学講義が行われるほど。
30年の間に幾度かスポンサー企業が交代してはいるが、長らく一社提供で放送されていた。
現在はCSのTBSチャンネルで再放送されているが、三井グループ提供時代の一部モノクロ制作回はCMを含めた完パケフィルムを使用しており、1960年代当時の三井グループ企業CMもそのまま放送されている為、当時の番組の雰囲気をCM込みで味わう事ができる。
放送期間: 1959年~2004年
提供: 近畿日本鉄道
毎日放送が教養番組の充実を目的として制作した、近鉄一社提供番組。
近鉄沿線(主に
奈良県・
三重県)の文化・風土・歴史を専門家や芸能人、文化人がリポートするという番組で、番組終盤には近鉄の路線図と同社のCMが流れる構成だった。
2004年に近鉄グループの経営悪化に伴う文化活動再編の一環で終了したが、2009年に近鉄と直通運転を行う阪神なんば線開業に合わせて再放送が実施されている。
放送期間: 1959年~2014年
提供: ヤンマーディーゼル(現・ヤンマーホールディングス)
一社提供番組としては最古参の部類に入る天気予報。
定期的にオープニングアニメを刷新しつつ、常に時代に受け入れられるように広告に努めていたが、2000年の
テレビ朝日での終了を筆頭に続々と打ち切る局が増え、2014年にヤンマー側の「役割は終わった」という判断により55年の歴史に幕を下ろした。一社提供はこのようなことがままあるのが怖いところである。
ソフト化はその内容から不可能だが、滋賀県長浜市にあるヤンマーミュージアムでは歴代の天気予報が視聴可能なギャラリーが設置されている。
放送期間:1959年~1981年
放送期間:1981年~1996年
放送期間:1996年~1997年
提供: 旭化成
フジテレビ開局日から放送を開始。話題の有名人を呼びトークをするという内容で、最高視聴率45.9%・放送回数6417回を記録した「スター千一夜」。
まだまだ知られていなかった世界の様々な物事をクイズにした「なるほど!ザ・ワールド」。
プランナーの紹介した旅のプランをパネリストがジャッジする「メトロポリタンジャーニー」。
いずれも旭化成の提供であり、「なるほど」では優勝チームを的中した観客に「サランラップ」が、それ以外の観客には掃除機の紙パックがお土産として渡されていた。
その後、旭化成は上記の「ミライモンスター」で再び一社提供を行っている。
放送期間: 1960年~1961年
提供: 松下電器産業株式会社(現・パナソニック)
松下電器が「子供たちに科学への興味を持たせたい」として、破格の予算を投じて作成したテレビ特撮ドラマ。
何気に東映初のテレビ特撮番組。松下電器一社提供なので、「ナショナル」の名を冠している。
他にも番組内では、これでもかというほどナショナル製品や看板のPRがされるなど、一社提供の強みを最大限に生かした構成になっている。
日本におけるテレビ特撮の歴史上、かなり重要なポジションにある作品である。
放送期間: 1961年~1972年
提供: 牛乳石鹸
渡辺プロ初期の看板タレント「ザ・ピーナッツ」と「ハナ肇とクレージーキャッツ」が主役の音楽バラエティ番組。
番組名の「シャボン玉」はスポンサーの牛乳石鹸に因み、オープニングでは「牛乳」だけに牛の鳴き声が響いていた。
現存する映像では番組中のCMも本編内コントとして制作されており、宣伝が不自然にならないように組み込まれていた。
ちなみに本番組終了半年だけ放送された牛乳石鹸提供番組『ぎんぎら!ボンボン!』には、ドリフ入りする前の
志村けんが出演していたそうな。
放送期間: 1963年~1966年
提供: 江崎グリコ・グリコ乳業
『鉄人28号』初の
アニメ化にして、日本初の巨大
ロボットアニメ。
OP曲で
「グリコ、グリコ、グ~リ~コ~♪」とスポンサー名を連呼することであまりにも有名(TVサイズOP曲単体のものでは普通の伴奏のみになっている)。
このグリココーラスは『流星少年パピィ』や『遊星仮面』など、1960年代におけるフジテレビのグリコ提供番組で度々使用されていた。
正確には江崎グリコのグループ企業だったグリコ乳業との二社提供だが、同じグリコブランドを使用し、後年に乳業側が江崎グリコ本体に吸収されたため、事実上一社提供として扱われている。
ちなみにこのOPの事情から「江崎グリコ社の一社提供なのを明示する」描写をカットできないという
大人の事情がある…と見せかけて、基本的には
グリコの一発許諾が降りて再放送もOPノーカットとなる。
(毎日放送制作)
放送期間:1962年~1963年
放送期間:1963年~1985年
- クイズ!!ひらめきパスワード(毎日放送制作分最後の番組)
放送期間:1985年~1991年(一社提供時代)
(日本テレビ制作)
放送期間:1963年~1973年
放送期間:1973年~1980年
放送期間:1980年~1981年
放送期間:1981年~1982年
放送期間:1982年~1985年
放送期間:1985年~1986年
- ごきげん!月曜7時半(日本テレビ制作分最後のレギュラー番組)
放送期間:1986年2月~9月
(TBS制作)
放送期間:1968年~1975年
放送期間:1976年~1992年
- クイズテレビずき!(TBS制作分最後のレギュラー番組)
放送期間:1993年1月~1993年9月
(関西テレビ制作)
- 三枝の愛ラブクリニック→三枝の愛ラブ!爆笑クリニック
放送期間:1981年~1995年
放送期間:1995年~1996年
提供:ロート製薬
「ロート、ロート、ロート~ロート・製・薬♪」とロート製薬の本社をバックに鳩が飛ぶOPで始まる番組群。
このオープニングキャッチは後述の「SMAP×SMAP」までバージョンを変えながら半世紀続いた。
なお、「クイズ!!ひらめきパスワード」は1992年まで放送されていたが、1991年10月からロート製薬筆頭の複数社提供となった為オープニングキャッチがなくなっている。
「クイズテレビずき!」の後番組である「チャレンジ大魔王」もロート製薬筆頭だったがP&Gとの2社提供だった為こちらもオープニングキャッチがない。
日本テレビ制作分のうち、「おもしろ博士クイズ」まではクイズ枠であり、最後のレギュラー放送は「ごきげん!月曜7時半」だが、最後の放送となったのは単発番組の「ギャグパラダイス!俺たちにカギはない」である。
また、オープニングキャッチが始まってから1993年までは全編実際の本社を撮影した実写映像であった。1993年からは本社建て替えや周辺環境の変化に伴い、途中までは旧社屋を模したアニメーション映像に切り替えられ、以降「SMAP×SMAP」までアニメーション映像でお送りしていた。
他の系列が1枠ずつの中TBS系列だけ2枠あるが、これは毎日放送が元々NETテレビ(現:
テレビ朝日)系列からネットチェンジした名残である。ネットチェンジ後はNETテレビでもロート製薬枠が設けられ半年ずつ2番組制作されたが、その後はない。
「SMAP×SMAP」前半の一社提供を取り止めて以降、オープニングキャッチは地上波で放送されなくなって久しいが、CS放送のTBSチャンネルやTBSが関与するオンデマンドサービスで放送・配信されている「クイズダービー」では、冒頭で放送回当時のオープニングキャッチがそのまま流されている。
2020年からロートは「目薬はロート」というOPをオマージュしたアイキャッチを採用しており、その名の通り目薬のCMで見ることが出来る。
2023年・2024年には大阪と東京で夜景をバックにライトアップしたドローンを飛ばす「目の愛護ショー」なるイベントを開いており、こちらでもオープニングキャッチを再現したシーンが出てくる。
……が、使用するドローン台数の都合で空を飛ぶ鳩の様子を精細に再現できない為、ドローンで再現したロート製薬社屋の塔屋の周りを大量の「ハト」の文字が取り囲む少々シュールな再現となっている。
放送期間: 1964年~2013年
提供: 松下グループ(現・パナソニックグループ)
「
水戸黄門」「大岡越前」などのTBS系月曜20時からの1時間ドラマ枠。2008年に社名をパナソニックに変更したことから枠名も変更になるが、変わらず一社体制であった。
「世の為人の為、老若男女問わない番組を。」という創業者・松下幸之助の意向から、TBS系列局の無かった地方にもネットされ全都道府県で視聴可能だった。
また1964年の「ナショナル劇場」への枠名変更前の「ナショナル ゴールデン・アワー」「ナショナルTVホール」「ナショナルカラー劇場」「ナショナルカラー劇場」も松下の一社提供であった。
水戸黄門があまりにも有名なせいで時代劇枠の印象が強いが、現代劇や警察モノ、異色なものでは人形劇のトッポ・ジージョも放送されていた。2001年以降は時代劇は「水戸黄門」のみに絞られ、それ以外の期間は現代劇作品が放送される様になった。
「平賀源内が悪を倒す」という異色時代劇で有名な「翔んでる!平賀源内」もこの枠で放送された。
2013年に「パナソニックドラマシアター」としての放送を終え、ミステリー作品に特化した「月曜ミステリーシアター」にタイトルを改めたが、パナソニックはその後も半年間一社提供を務めたのち、複数社提供に移行した。
放送期間: 1965年~1994年
提供: 阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)
そのものずばり阪急沿線を舞台にしたテレビドラマ枠。制作は宝塚映像と関西テレビで、どちらも阪急グループに属する。
一部の作品には
宝塚歌劇団の所属団員が出演したほか、阪神・淡路大震災で被災した初代神戸阪急ビルなど、今では姿を消した阪急関連施設の貴重な映像が収められている。
番組はフジテレビを筆頭とした一部系列局でも放送されていたが、CMは地域に応じて差し替えが行われていた。
放送期間: 1967年~2004年
提供: 敷島製パン(Pasco)
CBCテレビが製作していた中京ローカルのクイズ番組。放送期間37年は『
パネルクイズ アタック25』に次ぎ、クイズ番組で歴代2位を誇る長寿である。
学校の
文化祭や番組と無関係なイベントでもこれを模した企画が実施されるなど、中京圏在住者なら誰もが知っている人気番組だった。
番組終了後も特番などで復活企画が行われ、2022年8月からは
夏休み特番として本格的に復活。これらの復活版も敷島製パンが一社提供を実施している。
放送期間: 1969年~2009年
提供:
カルピス(~1978年)→複数社提供(1979年~1984年)→ハウス食品(1985年~1994年)→複数社提供(1994年~1997年、2007年)→ハウス食品(2008年)→複数社提供(2009年)
「
アルプスの少女ハイジ」や「フランダースの犬」など、海外文学を原作とするアニメを放映していた番組枠。
開始からしばらくはカルピスの一社提供であり、番組名も「カルピスまんが劇場」「カルピスこども劇場」「カルピスファミリー劇場」とカルピスの名を冠していた。
1979年の『赤毛のアン』から複数社提供がしばらく続き、1985年の『小公女セーラ』でハウス食品の一社提供になり、1994年『七つの海のティコ』で再び複数社提供と、かなり複雑な経緯を辿っている。
そのため、この番組枠を「カルピス」と認識しているか「ハウス」と認識しているかで世代がわかるとか。
視聴率不振から地上波では1997年の『家なき子レミ』が最後の作品となったが、その後BSで3作品が放送された。
日本のアニメ草創期を題材とした朝ドラ「なつぞら」では、この番組の
オマージュである『ミルコスまんが広場』が登場。余談だが、ミルコスの社長を演じていたのは
大泉洋である。
- 花王名人劇場→花王ファミリースペシャル→発掘!あるある大事典
放送期間: 1979年~2007年
提供: 花王
関西テレビ制作の日曜21時枠。
名人劇場とファミリースペシャルはお笑いやドラマなどを放送する単発特番枠、「あるある」は健康生活情報番組であった。
新聞のテレビ欄やテレビ雑誌では宣伝防止のため、花王の冠を外して掲載されていた。
なお、「あるある」の終了後同枠はフジテレビに返上されたが、その後も花王一社提供は番組ジャンルを変えながら2013年まで続いた。
放送期間: 1986年4月~2024年3月
提供: 日立製作所(〜1997年9月)→日立グループ(1997年10月~2014年3月)→日立グループ/複数社提供(2014年4月~2024年3月)
ゴールデン・プライムタイムの1時間枠では、昭和から平成を経て令和までレギュラー編成で生き残っていた希少な一社提供番組。
数々の世界の「ふしぎ」に挑むクイズ番組であり、38年にわたって続いた日本でも有数の長寿番組の一つでもある。
番組終盤→中盤に流れる「日立の樹」CMは、「この木なんの木」のテーマに合わせて流れる日立グループ各社のリストが圧巻。
今や《世界ふしぎ発見!≒日立の樹》とも言えるほど定着している日立の樹のCMだが、番組開始当初は日立グループではなく日立製作所単体での提供だったので放送されていなかった。その為、「世界ふしぎ発見!」での放送は、開始から11年半が経った1997年10月に当時日立グループの一社提供枠だった日本テレビの日曜19:30枠とスポンサー枠を入れ替えてからとなっている。
2014年4月からは4分30秒に短縮し、最後の1分30秒(90秒)は複数社提供枠(ヒッチハイクの形)となった為、ラストクエスチョンのVTR後のスタジオに切り替わった時点で後クレが右下に表示され、提供読みは前クレだけとなり、番組終盤に流れていた「日立の樹」CMは番組中盤に移動。
その為、後クレ表示後の番組タイトル表示が「日立 世界ふしぎ発見!」ではなく「世界ふしぎ発見!」となっている。
なお、TVerでの配信時は後クレ部分も含み完全な一社提供である。後クレ以後のロゴ削除は相変わらずだが、日立の樹CMは番組終了後の枠で流れた。
2024年3月でレギュラー放送を終了し、以降は特番として不定期製作で継続することが発表。同年11月9日に第一弾の特番が放送され、『日立の樹』のCMも2回放送された。
なお、レギュラー放送最終回と復活特番では、日立グループは単独スポンサーではなく全編通して筆頭扱いの冠スポンサーとなっている。
また、レギュラー番組としては同年4月より「いくらかわかる金?〜世の中なんでもHOWマッチ〜」という新たなクイズ番組が始まったが、こちらは複数社提供となった為、土曜21時台の日立グループの単独提供枠は廃止となった。
放送期間: 1996年~2016年
提供: 前半がロート製薬、後半が複数社提供(~2010年)→全編で複数社提供(2010年~)
国民的アイドルグループ「SMAP」の冠番組。
こちらもロート製薬のオープニングが印象的だが、本番組は前半がロート製薬の一社提供、後半がP&Gを筆頭とした複数社提供という変則的な構成となっており、前述の関西テレビ制作の2つの番組も同様である。
これはロート製薬が加盟している日本製薬工業協会の自主規制により、医薬品メーカーの一社提供は30分までという方針のため。他の番組では『さんまのSUPERからくりTV』や『投稿!特ホウ王国』などもこの構成だった。
2010年以降はロート製薬が一社提供を降板、複数社提供の中の一社という立ち位置に移り、番組終了の2ヶ月前には提供自体からも撤退した。
放送期間:1964年~1984年
放送期間:1984年~1990年
放送期間:1991年~2015年
提供: ライオン
「いただきます」→「ごきげんよう」は、平日に「
笑っていいとも!」が終わった後に放送されていた小堺一機司会のトーク番組であり、スポンサーであるライオンのキャラクターであるライオンちゃんもアシスタント的な役割で登場していた。
「ごきげんよう」のスタートは1991年で、その前身の「いただきます」は1984年のスタートだが、放送枠自体は1964年に放送開始した「ライオン奥様劇場」から続いており、「いただきます」を経て「ごきげんよう」終了までライオンは平日のお昼の一社提供を半世紀に亘って続けてきており、その中で「ごきげんよう」が一番長く放送された。
ちなみに「奥様劇場」時代の1979年12月までは、石鹸・洗剤部門と歯磨部門がそれぞれ独立した企業(ライオン油脂・ライオン歯磨)だった為、鉄人28号のグリコ同様に共同提供だった。
「ごきげんよう」終了後は平日昼の帯番組でライオン一社提供のコーナーがあり、コーナー冒頭等にライオンちゃんも登場していたが、2023年9月を以て撤退し、60年近く続いた平日13時台のライオン一社提供枠が消滅した。
余談だが、「ごきげんよう」終了後の約5年半後に「アウト×デラックス」で放送前に扱えないアウトが発生した為、急遽撮って出し形式の収録でサイコロトークを行う企画が放送された。
放送期間: 1975年~2021年・2022年~
提供: 東リ→アルインコ→複数社提供(冠スポンサーあり)→複数社提供(冠スポンサーなし)
「アタックチャーンス!」でおなじみの視聴者参加型クイズ番組。
毎日放送で制作・放送されていたクイズ番組「東リクイズ・イエス・ノー」のフォーマットを引き継いだことから、東リ一社提供も引き継がれた。
東リ及びアルインコの一社提供時代はスポンサー名を冠したタイトルで放送されており、アルインコが冠スポンサーから撤退した1987年4月に複数社提供となるが、この時は新たに筆頭スポンサーとなった日興証券・日興投信の「日興」を冠していた。
一時降板していた東リが筆頭スポンサーとしてスポンサーに復した1992年10月からは再度「東リ・
パネルクイズ アタック25」のタイトルが復活し、7年半後の2000年3月末までスポンサー名を冠した番組タイトルが用いられた。
東リは2008年を最後にスポンサーを降板したが、その後もセットに自社製品を提供しているほか、自社の100年史にも当時の番組写真が掲載されるなど、結びつきは今なお強い。
放送期間: 2011年~2012年
提供:
マツダ
テレビでは珍しいマツダ一社提供の番組。
地球から何万光年も離れた惑星であるスクーパー星の
宇宙人が日本人の姿に成りすまし、日本や世界の最先端技術についてを学ぶ番組。
椎名桔平がボス役、ラルフ鈴木アナウンサーが秘書役、外国人タレントが世界中にいるスクーパー役で出演しており、個性的な人物が多かった。
ナレーションは
小山力也が担当。
提供読みの前、スクーパーがマツダの本社がある広島からの報告など後に
提供クレジットが表示されていた。
なお、2012年4月からは後番組である「未来シアター」がスタートし、こちらもマツダ一社提供で2015年3月まで放送されたが、2013年4月からは複数社提供となった。
放送期間: 2002年~2003年
提供: ポーラ化粧品
アメリカを始め全世界で放送されており、本家アメリカ版は2022年現在シーズン42を記録するリアリティ番組。
無人島で生活しながらゲームに挑み、生活力の低い人や策略を踏まえ仲間たちを追放。最後まで残った1人が高額賞金(日本版では1000万円)を手にすることができる。
1年間の放送の後、1時間枠を30分ずつに分けて『
探偵学園Q』と次述の『ぴったんこカン・カン』が始まっている。
放送期間: 2003年~2021年
提供: ポーラ化粧品(番組初期のみ)→複数社提供
TBSの安住紳一郎アナウンサーが司会の番組で、かつて放送された久米宏司会の「ぴったしカン・カン」のリメイク番組。
番組が開始された約半年間は30分番組であり、サバイバーから引き続きポーラ化粧品の一社提供だった。
一社提供だった期間は短かったものの、足掛け18年にわたって放送される人気番組となった。
放送期間: 1983年〜2017年
提供: 三越
テレビ東京制作の夕方の生活情報番組。
大手百貨店である三越の持ち込み番組という要素があった為、テレビ東京系以外でも三越の一社提供で放送されている地域・放送局が多数存在した。
初代司会者である高崎一郎の丁寧な物腰と、スポンサーである三越から提供される質の高い商品ラインナップによるテレビショッピング等で知られた。
また、番組終了10分前に先行して終了する所謂飛び降り局向けコメントでは、幼少期の
イギリス居住歴が長かった高崎による飛び降り局の略称読み上げの発音が独特なことでも知られた。コメント内でRKK(熊本放送)を読み上げる際の「ォアーウケィケィ」と聴き取れる発音などが典型的な例。
2012年に元NHKアナウンサーの草野満代司会の「L4 YOU!」へリニューアル後も系列内外での放送が続けられたが、2016年3月末から徐々に放送エリアが縮小され、最終的に2017年3月で番組の歴史に幕を閉じた。
近年のアニメとしては珍しい一社提供作。
原作であるプラモデルを展開するコトブキヤが資金を出している。
社長曰く
「初の事業でよそ様に迷惑をかける訳にはいかない」「仮にコケても今までの利益で補填できる」「というか最低でもアニメ制作のノウハウが手に入るし無駄にはならんだろ」という感じで制作に踏み切ったとの事。
この会社ロックすぎやしませんかね……
実際のところは放送に合わせて再販されたキットが全て捌け、更に生産ラインの拡充にまで繋がったのだから、この試みは大成功と言えるだろう。
放送期間: 2018年
提供: キングレコード
上記
フレームアームズ・ガールと同様の一社提供アニメ。
原作ありにもかかわらず、原作が掲載されている出版社が名を連ねない珍しいパターン。
なぜこうなったかといえば、
作品が作品なので問題が発生した時に責任の所在をはっきりさせるため。生贄と言われるのも致し方がなかった。
案の定キングレコード社を無意味に煽る発言が出るなど、ポプテ側にはオモチャにされた。
放送期間: 2021年
提供: いちご株式会社
押井守監督が「御先祖様万々歳!」以来32年ぶりに監督を務める連続シリーズアニメ。
いちご株式会社は本来不動産会社だが、アニメーション方面に進出する際に押井監督に白羽の矢を立てた。
会社側が映像制作のマネジメントに対して全くノウハウがなかったので、押井監督に「全て好きにして良い」と言い(!)、押井監督も「本当に?」と何度も事実上の原作であるiPadアプリ「ちまみれマイ・らぶ」を出して念押しし、確認をもらった。
放送期間: 2022年
提供: MAPPA
MAPPAが映像制作のみならず、版権管理・海外展開等を全て受け持つことにした。
キャラクター商品一つでも「このキャラクターなら、どんなポーズをとらせて、どういうアングルで取るか」にこだわりを見せている。
「本作の他に藤本タツキ先生の作品は、短編も含めて全て自社でアニメ化したい」と胆力に溢れる声明を出したが、果たして?
- KTS(鹿児島テレビ放送)木曜深夜2時10分からのアニメ枠
放送期間: 2007年4月~2011年6月
提供: ひょうたん書店
地方テレビ局が独自に持っていたアニメ枠の中でも特異な例。
提供のひょうたん書店は
鹿児島のオタクたちを支えたアニメショップであり、原作本などを販売するための枠である。
その特異性は扱っていたアニメ。ド初期こそ
のだめカンタービレ、
もやしもんとノイタミナの作品であったが、
さよなら絶望先生を皮切りに
夏目友人帳、
とらドラ!とUHF局系やテレビ東京系のアニメを購入し放送。2000年代後期の鹿児島のオタクライフを支えた太っ腹な一社提供であった。
一社提供終了後はそのままノイタミナ枠に移行した。
特殊な一社提供番組
番組の前半と後半で一社提供先が交代
- 投稿!特ホウ王国→1億3000万人投稿!特ホウ王国2
放送期間: 1994年~1997年
提供: 大塚製薬(番組前半)、日立グループ(番組後半)
笑福亭鶴瓶・
ウッチャンナンチャンの冠番組で、視聴者から送られてきた日本各地の奇妙な事象や人物などを紹介する番組。
日本テレビ系で日曜19時台に放送されていた1時間番組であるが、番組の前半後半で一社提供が変更されるという非常に珍しい例。
本番組開始前までは、日曜19時台に30分番組の2本立て編成が行われており、前半30分は大阪の読売テレビが番組制作・送出を受け持ち、後半30分を日本テレビが制作していた。
そして前者が大塚製薬の提供、後者が日立グループの提供だったが、これを日本テレビ制作番組に一本化した上でスポンサー体制を維持した結果、前半と後半でスポンサーが変わる変則的な一社提供番組となった。
なお、日立グループの前提供表示はグループ各社のロールテロップが流れており、日立グループ提供番組ではお馴染みの日立の樹も放送されていた。
実質、一社提供になった番組
日本テレビの土曜ドラマで、原作はジョージ秋山、主演は松山ケンイチ。
原作の1970年代ではなく、放送当時の世相を色濃く反映させた内容となっている。
ただし、ドラマの内容がかなりハードだった為か、スポンサー6社のうち5社が相次いで提供クレジットを自粛、一時降板またはCMを公共広告機構(現・ACジャパン)に変更し、第3話から最終話までは初回から自粛も降板もしなかったコカ・コーラの実質一社提供と化し、ドラマ内のCMがコカ・コーラとACだけとなった。
第3話以降、一時降板したスポンサー4社のCMは銭ゲバの放送前または放送終了後にそれぞれ2社ずつまとめてCMが放送されていた為、開始時刻は番組表に表示されている午後9時ではなく、実際は午後9時2分からの放送となった。
放送期間: 2004年〜2005年
提供: 複数社提供→なし
あまりにハジケた内容から次第にスポンサーが降板していき、なんと途中からスポンサー0の異常事態に。そんな状況下でありながら打ち切りエンドなどに持ち込まず、ひとまず話の決着をつけるまでは描き切っている。
スポンサーなしで放送しきった番組自体は他にないわけではないが、本作の場合「関連商品を出していたエイベックスやKONAMIはおろか、原作連載元の集英社すら降りていた」「にもかかわらず(おそらく)制作の手弁当で半年間に渡って放送し続けていた」という点が極めて特異であり、いまだに語り継がれる怪作となっている。
一社提供なのに自社CMを一切流さない番組
- NNN朝のニュース(日曜放送分)→NNNニュースサンデー
放送期間: 1974年〜1996年→1996年〜
提供: 明治生命(現・明治安田)(1975年11月〜2003年9月)→なし(2003年10月〜)
日本テレビ系における日曜朝の全国ニュース番組。
元々この番組自体は平日を含めた全曜日放送だったが、改編を重ねてニュース単独番組としての放送が日曜のみになった1996年から現行の番組名になっている。
明治生命は30年弱にわたり、日本テレビ系日曜朝のニュースの一社提供を行っていたが、この間番組内で自社のCMを放送した事は無かった。
実は日曜日の朝のニュースでは、聴覚障害を持つ視聴者の為に手話通訳放送を実施しており、明治生命はこの手話通訳放送の協力スポンサーという立ち位置だった。いわゆる社会貢献活動と言える。
その為、明治生命の提供であることを示す内容としては、提供クレジット及び提供アナウンス、本編内では番組冒頭で「明治生命と愛の小鳩事業団(日本テレビの福祉団体)のご協力により、手話通訳を同時にお送りしています。」というアナウンスと、天気予報前の手話通訳協力テロップ画面で企業ロゴが表示されるのみという、一社提供にしては企業色が薄い特殊な形態だった。
なお、明治生命降板後も日曜朝のニュースにおける手話通訳放送は、愛の小鳩事業団(現・日本テレビ小鳩文化事業団)の協力により継続されている。
番外
本来なら、特定の製品の宣伝などではなく公共の福祉にかかわるようなCMを放送することが多いACジャパン。
たまに
主にトラウマ的な意味で視聴者の印象に残るCMを流すこともあるが、基本的には表立って放送されることは少ない存在である。
しかし、一時期全てのテレビ番組がACジャパン一色に染まったことがあった。言わずと知れた
東日本大震災直後の民間CM自粛状態のことである。
正確には、ACジャパンがスポンサーになったわけではなく、「スポンサー枠は購入されているのだが、CM自粛のために穴埋めとしてACジャパンのCMを流している」のだが、実質この時期のテレビ番組はACジャパン一社提供に近い状態であった。
ほとんどのテレビ番組では不特定多数の提供会社を一纏めにして、「ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」の音声と共に紹介するものが多いが、一社提供番組ではこれがない。
また、一部番組では「放送中の番組の右端に音声なし・小さいテロップで紹介する」という芸コマな方法を取っている。
追記・修正はアニヲタWikiの提供でお送りしました。
- ミュージックフェアもこれ? -- 名無しさん (2019-11-08 21:52:39)
- 初期のウルトラマンは武田薬品一社だったと記憶 -- 名無しさん (2019-11-08 22:17:10)
- 水戸黄門は典型的な一社独占だよな。その結果終わってしまったが -- 名無しさん (2019-11-08 22:26:02)
- リンカーンはユニチャームがスポンサーだから朝までそれ正解で天野が資生堂って答えだしたら完全に抹消していたな -- 名無しさん (2019-11-08 23:26:40)
- 鉄人28号のスポンサーはグリコだったっけ。OPでグリコを連呼する徹底ぶり。 -- 名無しさん (2019-11-08 23:37:42)
- 世界遺産はキャノンの前にソニーがスポンサーじゃなかった? -- 名無しさん (2019-11-08 23:45:04)
- 一社提供と言えばロート製薬が有名だよね……クイズダービーやSMAP×SMAPとか? -- 名無しさん (2019-11-08 23:48:46)
- 真っ先に浮かんだのがポプテピピックのアニメだった。(スポンサーがキングレコード単独) -- 名無しさん (2019-11-09 01:00:37)
- アニメ番組の一社提供についても触れていいんじゃないかな。フレームアームズ・ガールもコトブキヤ単独提供?だったと思うし。 -- 名無しさん (2019-11-09 02:37:44)
- マグマ大使も一社提供だっけか -- 名無しさん (2019-11-09 03:38:21)
- 第一期ウルトラシリーズも忘れてはいけない「タケダタケダタケダー♪タケダタケダタケダー♪タケダターケーダー♪」 -- 名無しさん (2019-11-09 03:47:03)
- フレームアームズガールはそもそも番組自体がCMみたいなもんだからなぁ…… -- 名無しさん (2019-11-09 05:23:18)
- 世界の車窓からが入ってるけど、3分枠がOKならたぶんほぼすべての3分枠が入るんじゃない?短すぎるから一社分しかCM時間が取れないし。 -- 名無しさん (2019-11-09 12:39:12)
- 30分枠なら朝番組の「食彩の王国」が東京ガスの一社提供だったはず。 -- 名無しさん (2019-11-09 12:42:11)
- 象印クイズヒントでピントなんてのもあったな -- 名無しさん (2019-11-09 13:10:19)
- ごきげんようが真っ先に思い浮かんだけど載ってなかった -- 名無しさん (2019-11-09 13:46:03)
- 御覧のスポンサーを「ゴランノス・ポンサー」という大企業と勘違いするのはお約束。 -- 名無しさん (2019-11-09 19:18:53)
- 昔の昼番組で言えば、花王の「愛の劇場(30分ドラマ枠)」があるな 最後のドラマの主題歌はたしか中島愛だったか -- 名無しさん (2019-11-09 20:50:40)
- 一社提供だからスポンサーの権限が強いから出演者の不祥事が発生したらその出演者は即降板に…。 -- 名無しさん (2019-11-09 23:45:48)
- 最近のだと絡め手も応用しているけど、「ケムリクサ(監督が所属するアニメ制作会社主導)」「爆丸バトルプラネット(表向き製作委員会方式、しかし提供はタカラトミー一社)」「ぶらどらぶ(不動産会社独占出資)」が当てはまるかな? -- 名無しさん (2019-11-14 14:58:54)
- 題名のない音楽会が真っ先に浮かんだ。しかも創業者の出光佐三の意向で番組途中でCMを挟まない素敵仕様 -- 名無しさん (2019-11-14 18:28:03)
- からくりTVは30分時代はタケダの一社提供だったんだよなぁ -- 名無しさん (2019-12-14 09:40:09)
- 海外の事例で1話限定だが、24(ドラマ)でフォードが独占提供して番組中にCMを一切入れないという”逆広告”を行ったことがある。 -- 名無しさん (2020-01-22 00:30:58)
- 情熱大陸は一社ならぬ二社提供(アサヒビール、マツダ)だよね。 -- 名無しさん (2020-01-27 22:16:27)
- ぴったんこカンカンも昔はポーラ化粧品の一社提供。 -- 名無しさん (2020-01-29 19:47:52)
- 日曜洋画劇場も初期はミツワ石鹸の一社提供だった。 -- 名無しさん (2020-05-14 18:11:45)
- 牛乳「石鹸」だから「シャボン玉」ホリデーなのか。 -- 名無しさん (2020-06-25 10:53:27)
- 本来は一社提供扱いになるかはわかりませんが、銭ゲバを追加しました。ドラマの放送枠自体は本来は複数社提供ですが、あのような形でCMが放送された印象が非常に強かったので。 -- 名無しさん (2020-11-19 21:27:14)
- テレ東の勇者ああああもスクエニの一社提供だよね -- 名無しさん (2020-11-25 00:55:07)
- 美の巨人たちを追記しました。もう訳わっかんねえ… -- 名無しさん (2022-12-20 21:17:34)
- 少し前にふとふしぎ発見をTVerでみたら面白い展開になっていたので追記しました。TVerにも一社提供ってあるんだ…。 -- 名無しさん (2023-02-18 09:49:33)
- 「製作:群馬県」の「ぐんまちゃん」は本項目のケースに入るのだろうか? -- 名無しさん (2023-05-03 13:57:48)
- 「不二家の時間」と「シャボン玉ホリデー」は当時のオイルショックで放送終了されたような気がする。 -- 名無しさん (2023-10-08 18:51:14)
- 最近だと水星の魔女プロローグがバンダイ系列によるほぼ一社提供になってたな -- 名無しさん (2024-02-03 05:50:20)
- 編集についての疑問だけど各地方でやってる電力会社の一社提供番組は一応概要だけは入れた方が良いんでない?とは思う -- 名無しさん (2024-08-31 21:53:22)
- 全国放送からローカル落ちになったウルトラマンメビウスは実質バンダイ一社提供…… -- 名無しさん (2024-11-16 13:00:15)
最終更新:2024年12月21日 20:51