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執事

登録日:2018/08/20 Mon 01:46:56
更新日:2024/07/09 Tue 19:26:05
所要時間:約 4 分で読めます




執事とは、主の求めに応じて様々なことをしてくれる人である。

執事に求められる主な能力


最低でもこの程度ができないようでは執事として認められないことは確定的に明らかである。
そのため、執事を目指す者は日夜様々な訓練を受けて正式な執事になるため頑張っているとかいないとか。

追記・修正お願いします。






















もちろん上に書いたことは大体嘘である。でもフィクションの中なら大体間違ってはいない

本来の執事

簡単に言えば、「使用人のリーダーであり主人の副官」。言ってみれば中間管理職であるが、その職権の幅は非常に広い。
日本では「男が執事、女がメイド」という間違った感じで捉えられているが、本来は「男は従僕(フットマン)、女がメイド」で「従僕を勤め上げたトップが執事」である。
ただ、「従僕」はあまり響きが良くないためか日本では好んで使われないようである*1
ただし、使用人の人数が少ない家などでは執事がいろんなことを兼任してやって、あまり従僕と変わらないケースもある。

上述したような常人離れした戦闘力が求められるのは大嘘だが、執事が高い能力の求められる困難な役職なのは事実。
家の管理全てに加え、主人の仕事のサポートまですることになるため、公私全てに渡って主人を支えるだけの能力が必要。
流石に掃除や洗濯などの実務は従僕やメイドに任せるが、それらの指揮や監督は執事の業務である。
また、高価な銀食器類は執事が管理して洗っていたこともあったようである。
もちろんワインなどの高級な酒を収めたワインセラーの管理も執事の仕事。
その一方で秘書として主人の公的な仕事をサポートすることも多く、裏方の仕事全てを任されていると言っても過言ではない。
また、これだけの激務であるためか待遇もそれなりに良かったようである(ヘタに逃げられたら家の管理が回らない上に仕事の秘密も多く握られている、という事情もあったようだが)。

ちなみに日本語での「執事」は本来全く別の意味。
特に日本史で使われる場合は、家というよりは組織のトップを指すことが多かったようである。

また、「バトラー」よりも上に「スチュワード」という役職が存在するのだが、日本のフィクションではあまり登場しない。
あえて訳し分ける場合はスチュワードは「家令」という訳語を当てることが多い。

現代では実務的な意味でのほぼ執事というものは絶滅しているが、ある意味では上流階級の「お遊び」として雇われるケースは残っているようである。
また「メイド喫茶」と対になるように執事の恰好をした美青年(or男装した美女)が接客してくれる「執事喫茶」も数は少ないが存在している。

なお、「執事=セバスチャン」というのは日本独自の文化。
恐らく初出は「アルプスの少女ハイジ」。多分響きが面白かったために多くの作品で真似されるようになった。
ただし「ハイジ」に登場するセバスチャンはどっちかというと「従僕」の方が近いような立場である。
ちなみに原作ではセバスチャンが執事だが、アニメ版ではロッテンマイヤーさんが執事。
執事というイメージは「ハイジ」の4年後に放送された「ペリーヌ物語」に登場するセバスチャン(こちらはちゃんと執事)で追加されたものと思われる。

サブカル界隈での執事

上流階級をテーマにした作品では元々それなりに出番はあったが、それでも表立って活躍することはあまりなかった。
しかし、一時期以降を境に急速にその数を増やし、「お嬢様と執事もの」というのが一つのテンプレとして広まるようになっていった。
特に連載初期とアニメ版でやたらと「執事」を押していた執事ギャグ漫画「ハヤテのごとく!」なんかはその極致だろう、
対になる関係である「メイド」がサブカルで立場を得るのとほぼ同じタイミングだったと思われる。

大抵は落ち着いた紳士めいたキャラクターであり、それでいながら小粋なジョークを解するウィットにも富んでいる。
そして主人の危機には自らの身を挺して主人を守ることを厭わない高い忠誠心を持つ。
「ドジっ子メイド」が一つのキャラクターとして確立しているのに対して「ドジっ子執事」はほとんど見ない辺りにそのキャラクター性の違いが出ているだろう。

なおこうしたサブカルで比較的有名な作品で、美形でも老人でもなく、切れ者でもない鈍い奴という変則執事のレギュラーキャラとして貴重な例に、
アダムス・ファミリー』の「ラーチ」を挙げておく。
(怪力を生かす場面が多いので下男だと思っている人が多いが、原語ではっきり「butler」とされている。)

「追記・修正頼むぞ、セバスチャン」
「かしこまりました、ご主人様」
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最終更新:2024年07月09日 19:26

*1 例を挙げると、アガサ・クリスティのポアロシリーズに登場するポアロの「従僕(ヴァレット)」(ポアロが雇う召使は彼一人)が、ドラマ版『名探偵ポワロ』日本語吹き替え版にて「執事」と呼ばれる等。