鳥貴族とやきとり大吉、一緒になることの「影響」 大阪の個人店→40年で600店舗を超える鳥貴族
コロナ禍で大打撃を受けたアルコール業態。物価高騰と合わさったその影響はいまだ尾を引いており、2024年の飲食店倒産件数は650件。中でも小規模の飲食店やアルコール業態の倒産が多くなっている(帝国データバンク「飲食店」倒産動向より)。
一方、コロナ禍で苦心した居酒屋チェーンでは新たな動きも生まれている。
大きく店舗数を伸ばしたチェーンと、激減、あるいは居酒屋から撤退したチェーンの二極化が進んでいるのだ。
どこにでもあって、入りやすい店「鳥貴族」
コロナ後、売り上げも店舗数も大きく伸ばしたのが、「鳥貴族」を運営するエターナルホスピタリティグループだ。
2024年7月期の売上高は約419億1400万円で、前年の約334億4900万円から約25%の伸び。コロナ前の2019年7月期は約358億4700万円なので、回復に5年かかった計算だ。
コロナ後の宴会需要の回復に加え、コロナ禍で競合店舗が減少したことも勝因だった。
また同グループでは2023年1月に「やきとり大吉」約500店舗を展開するダイキチシステムを傘下に加えた。これにより、2024年7月期におけるグループ全体の店舗数は1139店舗と、2019年9月の659店舗から2倍近くに増えている。
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