西友・ザ・モール周南、2018年5月から7月にかけて閉店-イズミが取得、「ゆめタウン下松」秋ごろ開店

下松市の大規模ショッピングセンター「ザ・モール周南」が5月~7月ごろに閉館し、閉館後の建物にイズミ(広島市)が「ゆめタウン下松」として出店する。
追記:西友は5月15日に閉館、専門店街は7月末ごろ閉館予定とのこと(店内掲示より)。

ザ・モール周南。

中国地方唯一の西友、同社のなかでも大型店だった

ザ・モール周南は1993年11月に日本石油の製油所跡に開業。建物は5階建てで、売場面積は30,516㎡。
核店舗は「西友」(15,223㎡)で、そのほかに「西友専門店街」、地元出資の「下松商業開発」が運営する「星プラザ専門店街」、そして公共施設の「スターピアくだまつ」、「下松市保健センター」で構成されており、全体を合わせて「下松タウンセンター」と称する。
 テナントとして無印良品、23区、ハニーズ、スズタン、明林堂、キャンドゥ、JTBなど数多くの店舗が出店するほか、日石の所有地だったことから敷地内にエネオスのガソリンスタンドも設置されている。

「下松タウンセンター」の名前も。

このほか、シネマコンプレックスの「MOVIX周南」が1999年に、別館の「ヤマダ電機」(3,293㎡)が2000年に開店。西友のなかでもかなりの規模を誇る店舗であった。
2018年現在、本館は西友が、別館はヤマダ電機が所有する。

ザ・モール周南は周南地域で最大の商業施設であり、出店後はダイエートポス徳山店、徳山サティなどが閉店するに至った。
しかしザ・モールの周辺では、近年「ゆめタウン徳山」をはじめ、トライアルやイオンタウンなどの出店が相次ぎ、競争が激化。
何より周辺に西友の店舗が全くなく(同店は中国地方で唯一の西友)、物流面の非効率さもあったと考えられる。

2016年に開店したゆめタウン徳山。

イズミに売却-「ゆめタウン下松」に

地元紙・新周南新聞によると、「ザ・モール周南」は閉館後に建物と経営権をイズミに売却する。
イズミは同店を改装し、2018年秋ごろより「ゆめタウン下松」(仮称)として営業を開始する方針。改装期間が短いため、開店後も改装を進めていくとみられる。

この改装に先駆け「スターピアくだまつ」も春から夏まで一時休館する。
また、MOVIX周南については2月13日から2月23日まで改装のため休館することを発表しており、ゆめタウン化後も現在と変わらない態勢で営業を続けるとみられる。また、ザ・モール専門店街は店舗の入替を伴う全面改装を行うが、星プラザ部分の多くの店舗はそのまま営業を継続するとみられる。

MOVIXは一足先に改装される。

(撮影:淀津昇さん)
外部リンク:ザ・モール周南(西友)
外部リンク:ザ・モール周南専門店街
外部リンク:星プラザ
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