最近、街のフィットネスクラブで興味深い変化が起きています。週刊誌の記事によると、60歳以上の会員数が年々増加しており、2023年には全体の32%にまで上っているそうです。健康ブームや人生100年時代への意識の高まりを背景に、多くのシニアの方々が積極的に運動を始めているのですね。
なぜ、今、多くの高齢者が運動を始めているのでしょうか?健康寿命の延伸や介護予防への関心の高まりはもちろんですが、コロナ禍を経て、改めて健康の大切さを実感された方も多いのではないでしょうか。
シニアの運動によるリスクとは
加齢による身体の変化は、運動時のリスクを高める要因となります。記事では特に以下の点について警鐘を鳴らしています:
膝関節への負担: 体重を支える重要な部位である膝は、加齢とともに軟骨が摩耗しやすくなります。過度な負荷は炎症や痛みの原因となる可能性があり、特に注意が必要です。
腰への影響: 骨密度の低下や筋力の衰えにより、腰部は傷害を受けやすい状態にあります。正しいフォームで運動を行わないと、思わぬ痛みを引き起こす可能性があります。
実体験から学ぶ教訓
私の父の経験を共有させていただきます。昨年からジムに通い始めた父は、周りの同年代の方々に触発され、徐々に重いウエイトに挑戦するようになりました。「もう少し頑張れる」という思いが空回りし、ある日、背中に鋭い痛みを感じたのです。結局、3ヶ月のジム通いを断念することになってしまいました。
安全な運動の始め方
記事で紹介されている「ひざ立ちスクワット」は、膝への負担を軽減しながら下半身の筋力を鍛えることができる優れた運動方法です。運動を始める際は、以下の点に特に注意を払いましょう:
医師との相談: かかりつけ医に現在の体力や健康状態を相談し、適切な運動強度を確認する
家族との情報共有: 運動計画を家族と共有し、サポート体制を整える
正しい姿勢とペース: 「ゆっくり」「正確に」を心がけ、決して無理をしない
まとめ - 焦らず、自分のペースで
人生100年時代と言われる今、大切なのは継続できる運動習慣を作ることです。記事でも指摘されているように、最初は物足りないと感じるくらいの強度から始め、少しずつステップアップしていくことが、長期的な健康維持への近道となります。
焦らず、自分のペースで。今日からできる小さな一歩から始めてみませんか。安全で効果的な運動の秘訣は、このスモールステップの積み重ねにあるのです。