ラグビーにおけるキャプテンは他のスポーツと比べて責任が重いと言われている。
ゲーム中のあらゆる局面での判断はすべてキャプテンに任される。
試合が始まると監督、コーチはその判断に口を差し挿めない。
勝敗を分けるようなしびれる場面でも毅然とした態度で方向性を示し
またその結果の責任をキャプテンは背負わなければいけない。
そして求められるのはジャッジメント能力ばかりではない。味方や相手チームの表情、精神状態にも気を配り ときには叱咤し、ときには慰めチームのベクトルを合わせ、メンバーのテンションコントロールをする。 自らもプレーしながらそんな人間力も求められる。
運動能力が高いとかプレーが突出しているだけでは、とてもラグビーのキャプテンは務まらないのだ。
日頃の練習においても率先してきつい練習をこなし、声を出し仲間を鼓舞し泣き言を言わず
体を張り、下積みの選手にも気を配る必要がある。
プライベートでも積極的にコミュニケーションをとりチームメイトからの信頼を勝ち取ることに心を砕かなければならない。
まったく気が抜けない役割なのだ。
しかし、そんなキャプテンならば
必ずチームメイトが力を貸してくれる。
必死に走ってくれる。
体を張ってくれる。
心をひとつにしてくれる。
一緒に戦うことを誇りに思ってくれる。
自分がしてきた努力以上のものを仲間が返してくれる。
ラグビーのキャプテンはそんな素敵な役割でもある。
もちろん小学生チームのキャプテンにはそこまで多くは求められないかもしれない。
でも キャプテンがそんな役割だということは知っていて欲しい。
そしてそれに近づこうとして欲しい。
キャプテン拝命を真摯に受け止め、考え、もがき続けた少年はこの一年間で大きく成長する。
これは断言できる。
必ず成長する。
6年生になりキャプテンに選ばれたなら
赤飯を炊いて家族全員でお祝いしても良いくらいだと私は思う。
もちろん選ばれたこと自体を喜ぶのではなく
約束された一年後の成長を喜ぶのだ。
コーチラガーくすくす