こんにちは。ココロ社(37歳・大阪出身)と申します。
男というものは、オッサン化してくると、ホルモン焼などを食べに行きたくなる可愛らしい生き物なのですが、オッサンの入口あたりにいらっしゃる方は、「ホルモンって、全部カタカナで馴染みのない名前ばかりで、よくわからない~」と思われているかもしれませんが、ホルモンの部位および形状、味についてまとめさせていただきましたので、参考にしていただければ幸いです。
ハラミ(横隔膜)これはホルモンというより普通の肉に近いです。コシがあって、肉っぽい肉汁も満喫できます。普通の焼き肉屋でも食べられます。「ホルモン食べたい」と言って連れて行ってもらったものの、形状に違和感を感じて食の進まなかった人は、こちらが最適です。
忘年会の前にチェックすべき、ホルモン焼まとめは以下に続きます。大長編ですので、昼食を済ませてからどうぞ。
ミノ(1番目の胃)ご存じの通り、牛の胃は4種類あって、それぞれ味が違います。最もポピュラーなのはミノ。コリコリしています。一見するとイカっぽい見かけがホルモン嫌いにも受け入れられている模様。「牛角」などの普通の焼き肉屋でも食べられます。さらに、ミノも細分化されており、味は、ミノサンド>上ミノ>ミノの順とされています。
ハチノス(牛の2番目の胃)2番目の胃から、突然にマニア臭が漂いはじめます。見た目が蜂の巣に似ていて個性爆発! 食べてみると、柔らかくてスポンジ状、不思議な食感です。味はクセがなくて淡白。こういう食感の食べ物はめったにないので、1回くらいはチャレンジしてみてもよいかもしれません。
センマイ(牛の3番目の胃)灰色でブツブツですが、食べてみると、なかなかどうして、ブツブツ部分も柔らかくて、舌触りが独特で楽しいので逃げないで...。
アカセン/ギアラ(牛の4番目の胃)4つある牛の胃の中で、唯一の吸収器官です。吸収の効率を上げるため、柔らかい襞になっていて、柔らかジューシーで最高! さすが牛の胃でトリを飾るだけのことはあると思わず納得の味。
コリコリ(大動脈)名前および部位から想像できるように、コリコリしているが、ミノほど弾力はないので「ミノはコシがありすぎて食べにくい...」という人におすすめ。味は淡白です。
ブレンズ(脳)牛は危険部位なので食べられませんが、豚なら、たまに見かけます。魚の白子のような味がしますが、白子の生臭さがなくて、コクだけを純粋に楽しめます。生前はトウモロコシが山積みになっている夢などを見ていたかと思うと、ちょっと食べるのがかわいそうになりますが、見かけたらぜひ注文したいところです。
ハツ(心臓)さすがに筋肉の塊という感じで、いい食感。こちらもホルモンの店でなくても食べられますよね。
コブクロ(子宮)こちらは名前の通りです。ホルモンの中でも特に弾力が強いのですが、薄いため、生でも問題なく噛み切れます。お刺身で食べるのがオススメです。
テッチャン/シマチョウ(大腸)単に「ホルモン」というとこれを指す場合が多い、ホルモンの代表格。店の下処理の方法によって、味が大きく変わってきます。脂をしっかりそぎ落としたものは、ヘルシーだけど物足りない。脂をしっかり残したものは、メタボリック推進食になるが、ふんわりした食感が、他の部位では絶対得られないし、見た目ほど脂っこくないです。
ウルテ(気管の軟骨)写真真ん中がウルテです。硬くて白い突起が密集していて、ザラッとした食感が楽しいです。ナッツをまぶしたホルモン、というたたずまい。味はあっさりしているのですが、その形状から、タレが絡みやすいところが魅力。
ツラミ(頬の下) 顔のお肉です。ホルモン扱いになっていることが多いですが、もちろん内臓っぽい感じはなし。ハラミのあっさり感がアップした感じで、ホルモンに興味がない人もおいしく食べられます。
コメカミ(こめかみ)ツラミもそうですが、顔面系のホルモンは、脂が少なく、しなやかに筋肉がついているので、どれもヘルシーでおいしいです。
マメ(腎臓)レバーの味と食感をさわやかにした感じ。「レバーの脂っこさと粘り強い食感はしんどい...」という方にふさわしい、初心者向けの内臓ですが、鮮度によってはクセのある臭いがあるようなので、いい店で食べるのがよいみたいです。
結論ですが、オススメ部位はというと、アカセンとツラミです。テッチャンは、店によって下ごしらえの方法が全然違うので、店によると思います。
店でいうと、月並みですが、大阪・ジャンジャン横丁の「ホルモン道場」が安くておいしいです。
この前、オッチャンがお客さんと話していて、
「ホルモン焼き始めて50年経ったわ...」
感激しました。
(ココロ社)
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