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2016/12/09

略字メモ 分類2、形声

「形声」略字とは、字の一部分を同音あるいは近音のより簡便な声符ととりかえる、といった方法である。
この略字の利点は、同音代替と同じく、初見でも読みやすく、意味も文脈から推理しやすい、また覚えやすい、といったところか。


《大漢和辞典》第七巻中の難字4

【𤘵】【𤘷】【𤘶】【𤙅】【𤙈】 【𤙇】【𤙋】【𤙎】【𤙩】【𤙾】
【𤙿】【𤚁】【𤚀】【𤙽】【𤚅】 【𤚤】【𤚢】【𤚡】【𤚟】【𤚚】
【𤚛】【𤚝】【𤚣】【𤛁】【𤛅】 【𤛄】【𤛀】【𤛝】【𤛖】【𤛚】
【𤛙】【𤛜】【犞】【𤛭】【𤛪】 【𤛷】【𤛸】【𤜊】【𤜓】【𤜕】
【𤜘】

2016/12/07

《大漢和辞典》第七巻中の難字3

【𤓵】【𤔈】【𤔉】【𤔋】【𤔙】 【𤔚】【𤔝】【𤔟】【𤔶】【𤕁】
【𤕄】【𤕇】【𤕊】【𤕒】【𤕿】 【𤖀】【𤖒】【𤖵】【𤖿】【𤗃】
【𤗓】【𤗞】【𤗾】【𤘆】【𤘇】 【𤘊】

2016/12/06

《大漢和辞典》第七巻中の難字2

【𤆜】【㶥】【𤆙】【𤆰】【𣲱】 【𤆳】【𤇞】【𤇜】【𤈔】【𤈓】
【𤉌】【𤉎】【𤉍】【𤉏】【𤊚】 【煱】【𤋫】【𤋭】【𤌷】【𤍁】
【𤌿】【𤍀】【𤏜】【𤏗】【𤐔】 【𤐮】【𤑌】【𤑄】【𤑩】【𤑪】
【𤑤】【𤑦】【𤑡】【𤑣】【𤑥】 【𤒝】【𤒔】【𤓑】【𤓤】

2016/12/02

《大漢和辞典》第七巻中の難字1

【𣶖】【𣷜】【𣷥】【𣸢】【湺】 【𣹅】【𣺳】【𣼞】【𣽲】【𣾤】
【𣾦】【𣿢】【𣿧】【濏】【𤀝】 【𤂠】【𤂤】【𤂼】【𤃺】【𤃻】
【𤄧】【𤅏】【𤅐】【𤅓】【𤆁】

《大漢和辞典》中の難字

卷一
 その1 その2
卷二
 その1 その2 その3 その4 その5 その6
卷三
 その1 その2 その3 その4 その5
卷四
 その1 その2 その3 その4 その5 その6
卷五
 その1 その2 その3 その4 その5
卷六
 その1 その2 その3 その4
卷七
 その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8

《大漢和辞典》第六巻中の難字4

【𣬴】【𣭆】【𣭗】【𣭘】【𣭖】 【𣭮】【𣮃】【𣮄】【𣮢】【𣮡】
【𣮠】【𣯃】【𦋋】【𣮿】【𣮾】 【𣯵】【𣰃】【𣰘】【𣰗】【𣰧】
【𣰩】【𣰺】【𣱂】【𣱍】【𣱫】 【𣱱】【𣱳】【𣱻】【𣱽】【𣱺】
【𣲊】【𣲜】【𣳞】【泵】【𣳟】 【𣳠】【㳯】【𣴽】【𣴿】【𣵧】
【𣵟】

2016/11/29

《大漢和辞典》第六巻中の難字3

【𣧈】【𣧛】【𣧙】【𣧚】【𣧜】 【𬆕】【𣨂】【𣨓】【𣨔】【𣨫】
【𣨪】【𣨬】【𣨾】【𣩀】【𣨿】 【𣨺】【𣩚】【殦】【𣩧】【𣪄】
【𣪇】【𣪉】【𣪢】【𣪪】【𤛗】 【𣫉】【𣫊】【𣫗】【𣫝】【𣫜】
【𣫪】【𣫱】【𣫳】【𣫵】【𣫶】 【𣬍】【𣬙】

2016/11/27

《大漢和辞典》第六巻中の難字2

【𣢖】【𣢕】【𣢤】【𣢥】【𣢦】 【𣢶】【𣢷】【𣣚】【𣣛】【𣣭】
【𣣮】【𣤟】【𣤪】【𣤰】【𣤯】 【𣤳】【𣥤】【𣥬】【𣥮】【𣥰】
【𣥷】【𣦀】【𤚜】【𣦌】【𣦐】 【𣦣】【𣦩】【𣦪】【𣦫】

2016/11/26

《大漢和辞典》第六巻中の難字1

【𣏺】【𣏷】【𣏹】【𣐕】【𣐮】 【𣐯】【𣐭】【𣐬】【𣐫】【𣔪】
【椖】【𣖉】【𣕾】【㮻】【榚】 【𣙚】【㯢】【𣜽】【𣝺】【𣝸】
【𣞴】【㰒】【𣠭】【𣠴】【𣡈】 【𣡀】【𣡥】【𥤔】【𣡕】【𣡗】
【𣡰】【𣡽】【𣡾】

2016/11/24

《大漢和辞典》第五巻中の難字5

【𣅍】【𣅄】【昙】【欥】【㫠】 【𣆌】【𣆈】【㫢】【𣆇】【𣆍】
【𣆟】【𣇖】【𣇙】【𣈅】【𣇴】 【𣈊】【𣈎】【𣉆】【𣊖】【𢡰】
【𣊵】【𣊷】【𣋎】【𣋘】【𣋢】 【𠆛】【𥫂】【𣋹】【𣌠】【𦜳】
【𣎕】【𦡖】

《大漢和辞典》第五巻中の難字4

【𣂖】【𣂗】【㪽】【𣂝】【𣂜】 【𣂬】【𣂴】【𣂳】【𣂿】【𣃄】
【𣃅】【𣃉】【𣃎】【𣃒】【𣃗】 【𣄅】【𣄍】【𣄓】【𣄜】【𣄯】
【𣄰】【𣄺】

《大漢和辞典》第五巻中の難字3

【𢺼】【𢺿】【𢻀】【𢻇】【𢻉】 【𢻅】【𢻋】【𢻌】【𢻓】【𢻙】
【𢻘】【𢻜】【𢻟】【𢻤】【𢻣】 【𢼃】【𢼁】【𢼄】【𢻿】【𢼀】
【𢼖】【𢼙】【𢼷】【𢼲】【𢼱】 【𢼵】【𢼰】【𢽕】【𢽸】【𢿚】
【𣀍】【𣁉】【𣁦】【𣁨】【𣁭】 【𣁯】【𣁰】【𣁹】【𣂇】

《大漢和辞典》第五巻中の難字2

【扨】【𢩹】【𢩻】【𢩷】【𢩺】 【𢩼】【𢩸】【𢪦】【𢪧】【𢪥】
【𢫒】【𢫑】【𢫐】【𢭥】【𢭨】 【𢭧】【𢭦】【𢯉】【𢯅】【𢯇】
【𢱆】【𢱁】【㨪】【𢳽】【𢳾】 【𢵂】【𢷢】【𢶴】【𢺫】【𢺳】

《大漢和辞典》第五巻中の難字1

【𢦌】【𢦍】【𢦑】【𢦘】【㦱】 【𢦲】【𢦳】【𢦴】【𢦱】【𢦰】
【𢦽】【𢦾】【𢦼】【𢧅】【𢧏】 【𢧗】【𢧝】【𢧞】【𢧮】【𢧱】
【𢧰】【𢧽】【𢨂】【𢨁】【𢧼】 【𢨏】【𢨖】【𢨗】【𢨜】【𢨝】
【𢨨】【𢨮】【𢨰】【𢨱】【𢨳】 【𢩂】【𢩀】【𢨿】【𢩐】【𢩏】
【𢩕】【𢩗】【𢩚】【𢩞】【𢩟】 【𨐳】【𢩡】

2016/11/19

《大漢和辞典》第四巻中の難字6

【𢗄】【𢗂】【𢖿】【𢗀】【𢗰】 【𢗭】【𢗯】【𢗴】【𢗫】【𢘎】
【𢘟】【𢘢】【𢘩】【㤫】【𢙯】 【𢚮】【𢚨】【𢚭】【𢚪】【𢚫】
【𢜦】【𢝬】【𢞋】【𢝯】【𢝳】 【𢝴】【𢞲】【𢟅】【𢟋】【𢠝】
【𢠫】【𢠭】【𢠛】【𢡏】【𢡵】 【𢡹】【𢢂】【𢢹】【𢤚】【𢣳】
【𢤷】【𢥳】【𢦊】


【𢗄】10318 カ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢗄、音下。
《篇海》卷十《心部》引《搜真玉鏡》 (414a)
  𢗄,音下。
 待考。

【𢗂】10343 キ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢗂、音忌。
《龍龕》卷一《心部》去聲 (68)
  [⿱开心]𢗂,音忌。二同。
 「𢗂」は「忌」が変化した字である。《可洪音義》卷三《大哀經》第七卷音義「𢗂難:上其記反,畏也,正作“忌”也。」(59/649a)対応経文:西晋・竺法護譯《大哀經》卷七「其貪印者,消除貪、婬、瞋、恚、愚癡之忌難也。」(T13,p0443b)とある。

【𢖿】10345 シ 義未詳 〔五音篇海〕𢖿、音志。
《篇海》卷十《心部》引《搜真玉鏡》 (414a)
  𢖿,音志。
 待考。

【𢗀】10346 シン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢗀、音心。
《篇海》卷十《心部》引《搜真玉鏡》 (414a)
  𢗀,音心。
 「𢗀」は「吢」の動用異体字である。《叢考》(302)参照。

【𢗰】10415 ハン 義未詳 〔篇海〕𢗰、音反。
 待考。

【𢗭】10417 シヤ 義未詳 〔五音篇海〕𢗭、音射。
《新修玉篇》卷八《心部》四畫引《類篇》 (72d)
  𢗭,音射。
《篇海》卷十《心部》四畫引《類篇》 (414b)
  𢗭,音射。
 「𢗭」はおそらく「射」の籀文を楷書化したものである。《叢考》(592)参照。

【𢗯】10418 ゲン 義未詳 〔五音篇海〕𢗯、音元。
《新修玉篇》卷八《心部》四畫引《類篇》 (72d)
  𢗯,音元。
《篇海》卷十《心部》四畫引《類篇》 (414b)
  𢗯,音元。
 待考。

【𢗴】10420 ケイ 義未詳 〔海篇〕𢗴、音兮。
《篇海》卷十《心部》五畫引《搜真玉鏡》 (414d)
  𢗴,音𠔃。出《吴》。
 待考。

【𢗫】10421 フ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢗫、音甫。
《篇海》卷十《心部》四畫引《搜真玉鏡》 (414b)
  𢗫,方武切。
 待考。

【𢘧】10508 音義未詳 〔五音篇海〕𢘧、與同。
《篇海》卷十《心部》五畫引《餘文》 (414d)
  𢘧,而兖切。愞弱也。又奴乱切。
 「𢘧」は「𢘎(愞-懦)」が変化した字である。

【𢘟】10509 ゲウ 義未詳 〔五音篇海〕𢘟、音翹。
《篇海》卷十《心部》五畫引《搜真玉鏡》 (414d)
  𢘟,音翹。
 待考。

【𢘢】10510 テイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢘢、音低。
《龍龕》卷一《心部》平聲 (64)
  𢘢,俗。[⿱⿰亻⿹弓人心],古。都奚反。今作“仾”。二。
 「𢘢」は「低」が変化した字である。

【𢘩】10511 音未詳 さからふ。 〔字彙補〕𢘩、音未詳、逆也。
 「𢘩」はおそらく「悖」が変化した字である。《考釋》(267)参照。
 また「𢘩」は「惸」が変化した字である。《佛典疑難字研究》(287)参照。

【㤫】10548 トク 義未詳 〔搜眞玉鏡〕㤫、音徳。
《龍龕》卷一《心部》入聲 (69)
  [⿱工𢗭][⿸𠂇𪫩]㤫,三俗。[⿱十𪫩],古。𢛳,音徳。下一縣名也。
 「㤫」は「悳(徳)」が変化した字である。

【𢙯】10615 音未詳 人名。 〔字彙補〕𢙯、音未詳、人名、宋宗室趙不𢙯、字仁忠。
 待考。

【𢚮】10710 ヂヨク 義未詳 〔字彙補〕𢚮、音匿。
 「𢚮」はおそらく「㥾」の草書を楷書化した字である。《考釋》(269)参照。

【𢚨】10711 シ 義未詳 〔五音篇海〕𢚨、音志。
《新修玉篇》卷八《心部》七畫引《類篇》 (73b)
  𢚨,音志。
《篇海》卷十《心部》七畫引《類篇》 (415d)
  𢚨,音志。
 待考。

【𢚭】10713 サウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢚭、音璅。
《篇海》卷十《心部》八畫引《搜真玉鏡》 (416b)
  𢚭,音璅。
 待考。

【𢚪】10714 コ 義未詳 〔字彙補〕𢚪、音戸。
《篇海》卷十《心部》六畫引《搜真玉鏡》 (415b)
  𢚪,黄故切。
 「𢚪」は「氐」が変化した字である。「黄故切」=「音互」は「音氐」の誤り。《考釋》(311)参照。

【𢚫】10715 コウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢚫、苦候切。
《篇海》卷十《心部》八畫引《搜真玉鏡》
  𢚫,苦侯切。  ※萬曆本は「苦候切」
 「𢚫」は「愗」が変化した字である。「苦侯切」は「怐愗」の「怐」の音。《續考》(2)参照。

【𢜦】10843 音未詳 谷の名。 〔字彙補〕音未詳、𢜦、谷名。〔博古圖、周敔敦銘〕迎于上洛𢜦谷。
 待考。

【𢝬】10965 シ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢝬、音示。
《新修玉篇》卷八《心部》八畫引《類篇》 (73b)
  𢝬,音示。
《篇海》卷十《心部》八畫引《類篇》 (416c)
  𢝬,音示。
 「𢝬」はおそらく「嗜」の換旁異体字である。《叢考》(711)参照。

【𢞋】10973 トン 義未詳 〔字彙補〕𢞋、透混切、音疃、見皇極圖韻。
《篇海》卷十五《人部》十一畫俗字背篇 ※萬曆本のみ
  𢞋,他懇切。𢚺。
 「𢞋」はおそらく「𢚺」の異体字である。《叢考》(62)参照。

【𢝯】10974 ギン 義未詳 〔五音篇海〕𢝯、音銀。
《篇海》卷十《心部》九畫引《搜真玉鏡》 (417b)
  𢝯,音銀。
 「𢝯」は「誾」の加旁異体字「𨶡」が変化した字である。

【𢝳】10977 コ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢝳、音鼓。
《篇海》卷十《心部》九畫引《搜真玉鏡》 (417b)
  𢝳,鼓、昱二音。
 待考。

【𢝴】10978 ヲ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𢝴、烏故切、音惡。
《龍龕》卷一《心部》去聲 (68)
  𢝴,烏故反。
 「𢝴」は「惡」の加旁異体字である。《叢考》(712)、《考正》(154)参照。

【𢞲】11073 音未詳 人名。 〔字彙補〕阿𢞲、人名。〔經世大典〕至元十七年、羅殿國王、遣阿𢞲、至四川、音未詳。
 待考。

【𢟅】11075 イウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢟅、音由。
《篇海》卷十《心部》九畫引《搜真玉鏡》 (417b)
  𢟅,音由。
 「𢟅」は「悠」が変化した字である。《可洪音義》卷十《大智度論》第十二卷音義「𢟅逺:余修反。遠也,思也。正作“悠”。」(59/908b)対応経文:龍樹菩薩造/後秦・鳩摩羅什譯《大智度論》卷十「多寶世界最在東邊,道里悠遠,是自用力行?」(T25,p0130a)とある。

【𢟋】11078 タイ 義未詳 〔字彙補〕𢟋、音堆、見釋藏。
 「𢟋」は「塠(堆)」が「惕」に類化した換旁異体字である。《叢考》(441)、《考正》(150)参照。

【𢠝】11091 シン 義未詳 〔五音篇海〕𢠝、音心。
《新修玉篇》卷八《心部》十一畫引《類篇》 (74a)
  𢠝,音心。
成化本《篇海》卷十《心部》十一畫引《類篇》 (418b)
  𢠝,音心。
萬曆本《篇海》卷十《心部》十一畫引《搜真玉鏡》
  𢠝,音心。忠心不異。
 「𢠝」はおそらく「心」の加旁異体字である。《叢考》(713)参照。

【𢠫】11180 シヨ・タク 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢠫、音庶、又音度。
《篇海》卷十《心部》十一畫引《搜真玉鏡》 (418b)
  𢠫,庶、度二音。
 待考。

【𢠭】11182 ハ 義未詳 〔字彙補〕𢠭、方査切、音巴。
 待考。

【𢠛】11184 クワク 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢠛、音廓。
《篇海》卷十《心部》十一畫引《搜真玉鏡》 (418b)
  𢠛[⿱𪵋心],客岳切。
 待考。《直音篇》は「同慤」とする。

【𢡏】11277 ダ 義未詳 〔篇海〕𢡏、奴可切、音娜、𡷫也。
《龍龕》卷一《心部》上聲 (57)
  𢡏,奴可反。窚也。窚,音成。
 「𢡏」は「𢄴」が変化した字である。《叢考》(447)参照。

【𢡵】11290 ゼン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢡵、音偄。
《篇海》卷十《心部》十二畫引《搜真玉鏡》
  𢡵,奴乱、如遠二切。
 「𢡵」は「懦」が変化した字「𢡼」の動用異体字である。《叢考》(850)参照。

【𢡹】11291 シヨウ 義未詳 〔字彙補〕𢡹、音尰。
《廣韻》上聲《腫韻》時冗切 (239)
  𢡹,自要𢡹。出《聲譜》。
 待考。《叢考》(714)参照。

【𢢂】11292 ケツ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𢢂、音結。
《篇海》卷十《心部》十二畫引《搜真玉鏡》 (418d)
  𢢂,結、吉二音。
 待考。《字彙補》は「同結」とする。

【𢢹】11350 キユウ 義未詳 〔五音篇海〕𢢹、香仲切。
《新修玉篇》卷八《心部》十三畫引《類篇》 (74b)
  𢢹,香仲切。
《篇海》卷十《心部》十三畫引《類篇》 (419b)
  𢢹,香仲切。
 待考。

【𢤚】11398 セン 義未詳 〔篇海〕𢤚、音戰、義闕。
《龍龕》卷一《心部》去聲(61)
  𢤚,音戰。
 「𢤚」は「戰」が「慄」に類化した加旁異体字「𢥇」が変化した字である。《叢考》(448,449)参照。

【𢣳】11399 スイ 義未詳 〔篇海〕𢣳、音蕤。
《篇海》卷十《心部》 (420a)
  𢣳,音𬎼。
 「𢣳」はおそらく「橤」が変化した字である。《五侯鯖字海》は「同橤」とする。

【𢤷】11467 音未詳 人名。 〔字彙補〕𢤷。人名、宋理宗時、宗尹趙與𢤷、見三朝政要、音義闕。
 待考。

【𢥳】11518 カ 義未詳 〔字彙補〕𢥳、許多切、音呵、出西川廣志。
《新修玉篇》卷八《心部》十七至十八畫引《類篇》 (78c)
  [⿲忄哥⿱口可],音呵。出《西川廣志》。
《篇海》卷十《心部》十八畫引《類篇》 (420a)
  𢥳,音呵。出《西川廣志》。 ※萬曆本は「⿲忄哥⿱口可」
 待考。

【𢦊】11529 キン 義未詳 〔字彙補〕𢦊、古欽切、音襟、出廣錄志。
《篇海》卷十《心部》二十畫引《奚韻》 (420a)
  〾𢦊,音襟。出《廣錄志》也。
 待考。

《大漢和辞典》第四巻中の難字5

【𢎡】【𢎵】【𢎴】【𢏃】【𢏄】 【𢏂】【𢏍】【𢏎】【𢏜】【𢏞】
【𢏝】【𢏟】【𢏭】【𢐐】【𢐎】 【𢐚】【𢐶】【𢑅】【𢑝】【𢑟】
【𢑠】【𢑧】【𢑬】【𢑮】【𢒆】 【𢒍】【𢒓】【𢒒】【𢒣】【𢒱】
【𢓎】【𢓙】【𢓻】【𢓿】【𢔔】 【𢔹】【𢕦】【𢕨】【𢕲】【𢕽】

《大漢和辞典》第四巻中の難字4

【𢇟】【𢈃】【𢈆】【𢈓】【𢈒】 【𢈦】【𢈯】【𢉇】【𢉗】【𢉑】
【𢉓】【𢉺】【𢉵】【𢊚】【𢊧】 【𢋹】【𢅺】【𣉡】【𦋪】【𢌮】
【𢌹】【𢍇】【𢍈】【𢍑】【𢍓】 【𢍼】【𢍽】【𢎂】【𢎅】【𢎈】
【𢎉】【𢎋】【𣦏】【𢎔】【𢎕】 【𢎖】

《大漢和辞典》第四巻中の難字3

【𡿵】【𡿼】【𢀄】【𢀋】【𢀍】 【𢀌】【𢀕】【𢀗】【𢀞】【𢀪】
【𢀶】【𢀵】【𢀺】【𢁏】【𢁎】 【𢁞】【𢁝】【𢁠】【𢁟】【㠼】
【𢁶】【𢁷】【𢂄】【𢂉】【𢂨】 【𢃥】【𢃦】【𢃢】【𢄀】【𢄒】
【𢅇】【𢄬】【𢅀】【𢅁】【𢅝】 【𢅜】【𢅤】【𢆀】【𢆂】【𢆅】
【𢆌】【𢆖】【𢆦】【𢆺】【𢇈】 【𠅹】

2016/11/17

《大漢和辞典》第四巻中の難字2

【𡴮】【𡵬】【𡵶】【𡵷】【𡵴】 【𡶣】【𡵴】【𡷈】【𡷍】【𡷫】
【𡷬】【𡸋】【𡸍】【𡷿】【𡷼】 【𡷻】【𡷺】【𡸫】【𡹦】【𡹧】
【𡹘】【𡹎】【𡹓】【𡹖】【𡺧】 【𡺇】【𡺕】【𡺔】【𡺐】【𡺓】
【𡺖】【𡺗】【𡺸】【𡻌】【𡼉】 【𡻿】【𡻺】【𡼃】【𡽙】【𡽒】
【𡽢】【𡽿】【𡽲】【𡽷】【𡽼】 【𡾄】【𣦭】【𡾥】【𡿂】【𡿎】
【𡿙】【𡿤】


【𡴮】7872 ガイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡴮、音蓋。
《龍龕》卷一《山部》去聲 (76)
  𡴮,俗,音蓋。正作“丏”。
 「𡴮」は「丐(匄)」が変化した字である。

【𡵬】7948 ボク 義未詳 〔篇海類篇〕𡵬、音木。
 「𡵬」は「木」の説文小篆が変化した字である。《叢考》(337)、《考釋》(321)参照。

【𡵶】7949 シヨク 義未詳 〔海篇〕𡵶、音色。
 「𡵶」はおそらく「歰」が変化した字である。《叢考》(338)参照。

【𡵷】7954 シヨウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡵷、音從。
《龍龕》卷一《山部》平聲 (73)
  𡵷,古文,音従。
 「𡵷」は「嵸」の異体字「𡵝」が変化した字である。

【𡵴】7955 エン 義未詳 〔五音篇海〕𡵴、音㳂。
《龍龕》卷一《山部》平聲 (73)
  𡵴,与專反。合作“㳂”。
 「𡵴」はおそらく「㳂(沿)」の換旁異体字である。

【𡶣】8016 サイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡶣、音歳。
《龍龕》卷一《山部》去聲 (77)
  𡹖[⿱山⿰禾攵]𡷼[⿱山⿰丿⿱八又][⿱山⿰丿⿱八夊],五,古文。音“𡻕”。
 「𡶣」は「⿱山⿰丿⿱八夊」の誤、「⿱山⿰丿⿱八夊」は「歲」が変化した字である。《考釋》(183)参照。

【𡷎】8062 ウ 義未詳 〔川篇〕𡷎、音雨。
《篇海》卷十二《山部》六畫引《川篇》 (438a)
 𡷎,音雨。
 待考。

【𡷈】8063 シフ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡷈、所急切。
 「𡷈」は「澀」の異体字「歮」が変化した字である。《叢考》(342)参照。

【𡷍】8065 カウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡷍、音江。
《篇海》卷十二《山部》六畫引《搜真玉鏡》 (437d)
  𡷍,音江。
 待考。

【𡷫】8130 音未詳 東岳の名。 〔字彙補〕𡷫、東岳、姓𡷫、名𡽿、見五嶽眞形圖。
 待考。
 また「𡷫」は「盛」の異体字である。《考正》(110)参照。

【𡷬】8131 音未詳 北岳の名。 〔字彙補〕𡷬、北岳、姓峘、名𡷬、見五嶽眞形圖。
 待考。

【𡸋】8136 シユ 義未詳 □に同じ。 〔字彙補〕𡸋、石鼓文有此字、石本作□、音首。
 待考。

【𡸍】8138 音義未詳 〔字彙補〕𡸍、音義未詳。 〔穆天子傳〕桂薑百𡸍。
 待考。

【𡷿】8139 サク・ザク 義未詳 〔篇海類篇〕𡷿、士角切、音捉。
 「𡷿」は「䃚」の換旁異体字「𡻬」の換声旁異体字である。《叢考》(344)、《三考》(84)参照。

【𡷼】8140 サイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡷼、音歳。
《龍龕》卷一《山部》去聲 (77)
  𡹖[⿱山⿰禾攵]𡷼[⿱山⿰丿⿱八又][⿱山⿰丿⿱八夊],五,古文。音“𡻕”。
 「𡷼」は「歲」の会意異体字である。《叢考》(343)、《考釋》(183)参照。

【𡷻】8141 チウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡷻、音抽。
 「𡷻」は おそらく「抽」の会意異体字である。《叢考》(343)参照。

【𡷺】8142 キ 義未詳 〔海篇〕𡷺、音癸。
 「𡷺」は「癸」の説文小篆が変化した字である。《考釋》(93)参照。

【𡸫】8219 音未詳 人名。 〔字彙補〕𡸫、音未詳、人名、蜀志、譙周父𡸫、字榮始、治尚書。
 待考。《蜀志》卷十二《譙周傳》「譙周字允南,巴西西充國人也。父𡸫,字榮始,治尚書,兼通諸經及圖、緯。」とある。

【𡹦】8228 音未詳 小山の名。 〔字彙補〕𡹦、音未詳。〔金液神氣經〕小山、名𡹦。
 待考。

【𡹧】8229 音未詳 地名。 〔字彙補〕𡹧、音未詳、盤椒村、台州地名。
 待考。

【𡹘】8232 サイ・ケイ 義未詳 〔篇海類篇〕𡹘、音寨、又音啓。
 「𡹘」は「啓」が変化した字である。《佛祖統紀卷四十八》「度宗,初名孟𡹘。」(T49,p0433)等に用例がある。

【𡹎】8234 クワイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡹎、音回。
《龍龕》卷一《山部》平聲 (73)
  𡹎,音回。
 待考。

【𡹓】8235 キ 義未詳 〔海篇〕𡹓、音氣。
 「𡹓」は「𡷞」が変化した字である。《考釋》(181)参照。

【𡹖】8237 セイ 義未詳 〔海篇〕𡹖、音歳。
《龍龕》卷一《山部》去聲 (77)
  𡹖[⿱山⿰禾攵]𡷼[⿱山⿰丿⿱八又][⿱山⿰丿⿱八夊],五,古文。音“𡻕”。
 「𡹖」は「歲」が変化した字である。《考釋》(183)参照。

【𡺧】8304 サツ 義未詳 〔字彙補〕𡺧、尸札切、音殺、出釋典藏尊勝神呪。
 「𡺧」は「煞」をもとに作られた呪言用字と思われる。《大明仁孝皇后夢感佛說第一希有大功德經》卷下「阿斡嚕結尼𡺧(音煞)吒。」(X01,p0356)に用例がある。大居司『篇韻貫珠集・篇韻拾遺に基づく疑難字考釋』(『日本漢字學會報』P30)参照。

【𡺇】8305 ダ 義未詳 〔海篇〕𡺇、音朶。
《篇海》卷十二《山部》八畫引《龍龕》 (438c)
  𡺇,得隋切,又音推。
 待考。《直音篇》は「同堆」とする。

【𡺕】8306 クン 義未詳 〔字彙補〕𡺕、許軍切、音勳、出釋典。
 「𡺕」は「勳」が変化した字である。《叢考》(348)参照。

【𡺔】8307 シ 義未詳 〔篇韻〕𡺔、音時。
《篇海》卷十二《是部》引《川篇》 (461a)
  𡺔,音時。
 待考。

【𡺐】8308 シヨ 義未詳 〔海篇〕𡺐、音煮。
《龍龕》卷一《山部》上聲 (75)
  𡺐[⿱山者],音煑,二同。
 「𡺐」は「崤」が変化した字である。《考正》(111)参照。

【𡺓】8309 キ 義未詳 〔字彙補〕𡺓、音綺。
《龍龕》卷一《山部》上聲 (75)
  [⿱屾可][𡺓][⿱山皆],音綺,三同。
 待考。「崎」の異体字か。

【𡺖】8312 イウ 義未詳 〔篇韻〕𡺖、音幽。
《篇海》卷十二《山部》九畫引《搜真玉鏡》 (439a)
  𡺖,音幽。
 待考。《三考》(88)も参照。

【𡺗】8314 カン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡺗、音看。
《篇海》卷十一《山部》九畫引《龍龕》 (439c)
  〾𡺗,音看。
 待考。《三考》(88)も参照。

【𡺸】8352 キ 義未詳 〔字彙補〕𡺸、巨支切、音耆、出釋典。
 「𡺸」は音訳字、無義である。《考正》(113)参照。
 また「耆」に意符「山」を加えた異体字である。《三考》(90)参照。

【𡻌】8374 シヨ 義未詳 〔五音篇海〕𡻌、音諸。
 「𡻌」は「諸」の傳抄古文(「者」の楚系文字)が変化した字である。《考釋》(182)参照。

【𡼉】8437 音未詳 山のあざな。 〔字彙補〕𡼉、音未詳。〔太清金液神氣經〕小山、字𦣟𡼉。
 待考。

【𡻿】8439 シン 義未詳 〔五音篇海〕𡻿、音岑。
《篇海》卷十二《山部》引《類篇》 (441a)
  𡻿,音岑。
 待考。《字彙補》は「音義與岑同」とする。

【𡻺】8440 エフ・ケツ 義未詳 〔篇海類篇〕𡻺、音葉、又音齧。
《篇海》卷十二《山部》十畫引《川篇》 (439b)
  𡻺,魚結切,又音齧。
 待考。形音からみて「嶭」の異体字か。《字彙補》は「同帶」とする。

【𡼃】8441 バ 義未詳 〔五音篇海〕𡼃、音婆。
 待考。

【𡽙】8536 音未詳 𡽙宗は尊い。 〔字彙補〕𡽙、音未詳。〔逸周書、王會解〕天玄𡽙宗馬十二。〔注〕𡽙宗、尊也。
 「𡽙」は「鬣」の異体字「𣰌」が変化した字である。《考釋》(184)参照。

【𡽒】8541 音義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡽒、音𥘢、亦作支。
《篇海》卷十二《山部》引《搜真玉鏡》 (441a)
  𡽒,音𥘢。亦作“支”。《易》曰:“―外舍。”
 待考。

【𡽢】8557 テキ 義未詳 〔字彙補〕𡽢、杜歴切、音翟、見廣弘明集。
《龍龕》卷一《山部》入聲 (77)
  𡽢,《新經》作“濯”,在《廣弘明集》。
 「𡽢」はおそらく「濯」の換旁異体字である。

【𡽿】8573 音未詳 東岳の名。 〔字彙補〕𡽿、音未詳、東岳、姓𡷫、名𡽿、見五嶽眞形圖。
 待考。

【𡽲】8575 ハウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡽲、音傍。
《龍龕》卷一《山部》平聲 (73)
  𡽲,音傍。
 待考。

【𡽷】8376 リク 義未詳 〔五音篇海〕𡽷、音陸。
《篇海》卷十二《山部》十四畫引《龍龕》 (440b)
  𡽷,音陸。
 「𡽷」は「陸」の金文を楷書化したものである。

【𡽼】8577 キ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡽼、音棄。
《龍龕》卷一《山部》去聲 (76)
  𡽼,輕利反。
 待考。《龍龕研究》(116)参照。

【𡾄】8582 ソウ 義未詳 〔字彙〕𡾄、蘚后切、音叟、出釋典。
《龍龕》卷一《山部》上聲 (75)
  〾𡾄,《香嚴》、《隨函》同“藪”,蘇走反。
 「𡾄」は「藪」が変化した字である。

【𣦭】8610 コ 義未詳 〔海篇〕𣦭、音古。
 待考。

【𡾥】8611 ケン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡾥、音懸。
《龍龕》卷一《山部》平聲 (73)
  𡾥,音玄。
 待考。

【𡿂】8635 シユウ 義未詳 〔川篇〕𡿂、音崇。
《篇海》卷十二《山部》十八畫引《川篇》 (440d)
  𡿂,音崇。
 待考。

【𡿎】8648 リ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡿎、音離、又音利。
 「𡿎」は「離」が変化した字である。《考釋》(187)参照。

【𡿙】8660 ケイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡿙、音雞、音奚。
《龍龕》卷一《山部》平聲 (73)
  𡿙,鷄、奚二音。
 待考。

【𡿤】8665 カン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡿤、音閒。
《篇海》卷十二《山部》二十畫引《搜真玉鏡》 (440d)
  𡿤,音間,出《吴韻》。
 待考。

《大漢和辞典》第四巻中の難字1

【𡬞】【𡬬】【𡬤】【𡬫】【𡬲】 【𡬵】【𡬸】【𣊒】【𡭇】【𡭛】
【𡭣】【𡭢】【𠈤】【尜】【𡭮】 【𡭭】【𡭸】【𡭷】【𡭼】【𡮖】
【𡮚】【𤯏】【𡯈】【𡯇】【𡯌】 【𡯖】【𡯿】【𡯾】【𡰀】【𡰆】
【𡰚】【𡰨】【𡰲】【𡱉】【𡱅】 【𡱊】【𡱇】【𡱜】【𡱟】【𡱳】
【𡲐】【𡲍】【𡲼】【𡲿】【𡳚】 【𡳮】【𡳻】【𡴠】


【𡬞】7415 ユウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡬞、音裕。
《篇海》卷九《寸部》引《搜真玉鏡》 (412b)
  𡬞,音裕,出《唐一韻》。
待考。

【𡬥】7424 ダ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡬥、音那。
《龍龕》卷三《寸部》 (367)
  𡬥,音郍。
 「𡬥」はおそらく「那」が変化した字である。《考釋》(134)、《考正》(68)参照。

【𡬤】7425 シヤ 義未詳 〔篇海〕𡬤、音射。
《龍龕》卷三《寸部》 (367)
  𡬤,音射。
 「𡬤」は「射」の換声旁異体字である。

【𡬫】7430 ゴツ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡬫、五骨切。
《龍龕》卷一《舟部》去聲 (133)
  𡬫,俗,乃太、五骨二反。
《篇海》卷九《寸部》引《搜真玉鏡》 (412b)
  𡬫,五骨切。
 「𡬫」は「𦨉」が変化した字である。また「𡬫」は「耐」が変化した字である。《龍龕研究》(193)参照。

【𡬲】7444 ヘン 義未詳 〔海篇〕𡬲、音貶。
 「𡬲」は「貶」の異体字「𡬯」が変化した字である。《叢考》(291)参照。

【𡬵】7450 ケン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡬵、音堅。
 「𡬵」はおそらく「堅」が変化した字である。《叢考》(291)参照。

【𡬸】7455 ヘン 義未詳 〔五音篇海〕𡬸、方撿切。
 「𡬲」は「貶」の異体字「𡬯」が変化した字である。《叢考(291)参照。

【𣊒】7461 シ 義未詳 〔篇海〕𣊒、音是。
《篇海》卷十二《是部》引《搜真玉鏡》 (461a)
  𦧪[⿺是𠮦]𣊒,三音是字。
 待考。

【𡭇】7462 セン 義未詳 〔字彙補〕𡭇、照川切、音專。
 「𡭇」はおそらく「甎」が変化した字である。《考釋》(135)参照。

【𡭛】7485 キ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡭛、呼鬼切。
 「𡭛」は「卉」が変化した字である。《叢考》(527)参照。

【𡭣】7491 レツ 義未詳 〔篇海類篇〕𡭣、音劣。
 「𡭣」は「劣」の会意異体字である。《考釋》(340)参照。

【𡭢】7492 ハイ・バイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡭢、蒲買切。
《龍龕》卷三《小部》 (337)
  𡭢,蒲買反。
 待考。

【𠈤】7496 ヨウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠈤、音孕。
 「𠈤」は「孕」の会意異体字である。《考釋》(31)参照。

【尜】7500 音未詳 子供のもてあそぶ物。又、まちの名。 〔字彙補〕尜、音未詳、小兒戲物、又衚衕名。
 待考。

【𡭮】7502 シユ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡭮、音首。
 「𡭮」はおそらく「首」が変化した字である。《叢考》(528)参照。

【𡭭】7503 ケン 義未詳 〔五音篇海〕𡭭、古典切。
 「𡭭」は「𢆞」の会意異体字「⿱小束」が変化した字である。《叢考》(528)参照。

【𡭸】7506 ラン 義未詳 〔五音篇海〕𡭸、音亂。
 「𡭸」はおそらく「𤔔」が変化した字である。《考正》(177)参照。

【𡭷】7508 クワン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡭷、音觀。
《篇海》卷十《小部》引《搜真玉鏡》 (421c)
  𡭷,音觀。
 「𡭷」はおそらく「寂」の異体字「𡧘」が変化した字である。「音寂」が「音𠖌(冠)」となり「音觀」になったものと思われる。

【𡭼】7515 ヒ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡭼、音卑。
 「𡭼」はおそらく「卑」が変化した字である。

【𡮖】7520 音未詳 紵葛の屬。 〔字彙補〕𡮖、音未詳。〔穆天子傳、四〕𩟜𡮖十筪。〔注〕疑此紵葛之屬。
 待考。

【𡮚】7524 ニユウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡮚、音乳。
《篇海》卷十《小部》引《搜真玉鏡》 (421c)
  𡮚,音乳。
 待考。

【𤯏】7535 バイ 義未詳 〔海篇〕𤯏、音梅。
 「𤯏」は「某」の説文古文「槑」が変化した字である。

【𡯈】7547 ハウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡯈、歩交切。
 「𡯈」は「尥」が変化した字である。《龍龕研究》(30)、《考釋》(113)参照。

【𡯇】7548 コツ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡯇、音兀。
 「𡯇」は「刖」の異体字「𠚯」の誤字である。《叢考》(250)参照。

【𡯌】7553 ハウ・レウ 義未詳 蒲交切、又力弔切。
 「𡯌」は「尥」が変化した字である。《龍龕研究》(30)、《考釋》(113)参照。

【𡯖】7566 クツ 義未詳 〔五音篇海〕𡯖、許勿切。
 「𡯖」はおそらく「𩖨」が変化した字である。《叢考》(252)参照。

【𡯿】7601 テウ 義未詳 〔川篇〕𡯿、音銚。
 「𡯿」はおそらく「㞁」が変化した字である。《叢考》(256)参照。

【𡯾】7602 キ・ギ 義未詳 〔五音篇海〕𡯾、渠危切。
 「𡯾」は「馗」が変化した字である。

【𡰀】7603 ダ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡰀、音拏。
《篇海》卷十三《尢部》引《搜真玉鏡》 (492)
  𡰀,音拏。
 待考。

【𡰆】7609 ゲツ 義未詳 〔篇海類篇〕𡰆、五結切、音臬。
 「𡰆」はおそらく「臲」の「卼」による換旁異体字である。《叢考》(256)参照。

【𡰚】7623 リン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡰚、音隣。
 「𡰚」は「粼」が変化した字である。《龍龕研究》(30)、《考釋》(124)参照。

【𡰨】7639 タウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡰨、音當。
《篇海》卷十二《尸部》引《搜真玉鏡》 (436d)
  𡰨,音當。
 待考。

【𡰲】7649 ケン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡰲、音賢。
 「𡰲」は「𢎘」の異体字「𢎙」が変化した字である。《龍龕研究》(206)、《考釋》(309)参照。

【𡱉】7676 セウ 義未詳 〔篇韻〕𡱉、音小。
《篇海》卷一《雜部》上聲 (260a)
  𡱉,音小字。
 待考。

【𡱅】7677 ク 義未詳 〔海篇〕𡱅、音區。
《新修玉篇》卷十一《尸部》引《隂祐餘文》 (98a)
  𡱅,去魚切。
 待考。

【𡱊】7678 スイ 義未詳 〔海篇〕𡱊、音水。
《龍龕》卷一《尸部》上聲 (163)
  𡱊,音水。
 「𡱊」はおそらく「兵」の傳抄古文が変化した字である。「音水」は「音氷」の誤り。《考正》(171)は「水」の異体字とするが誤り。

【𡱇】7679 タン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡱇、音箪。
 「𡱇」は「扂」が変化した字である。《考釋》(310)参照。

【𡱜】7702 テウ・タウ 義未詳 〔海篇〕𡱜、音兆、又音逃。
《新修玉篇》卷十一《尸部》引《會玉川篇》 (98b)
  𡱜,音兆,又音逃。
 待考。

【𡱟】7703 ヨウ 義未詳 〔奚韻〕𡱟、音孕。
《新修玉篇》卷十一《尸部》引《類篇》 (98b)
  𡱟,音孕。
 「𡱟」は「孕」の傳抄古文が変化した字である。

【𡱳】7724 サ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡱳、桑可切。
《篇海》卷十二《尸部》引《搜真玉鏡》 (436d)
  𡱳,桑可切。
 待考。

【𡲐】7743 ニユウ 義未詳 〔篇海類篇〕𡲐、音乳。
《篇海》卷十二《尸部》引《搜真玉鏡》 (436d)
  𡲐,音乳。
 待考。《字彙穂》は「同乳」とする。

【𡲍】7746 ヘイ 義未詳 〔五音篇海〕𡲍、音兵。
 「𡲍」は「兵」の傳抄古文が変化した字である。《龍龕研究》(207)、《考釋》(311)参照。

【𡲼】7784 ベツ 義未詳 〔字彙補〕𡲼、音蔑、出内典。
 「𡲼」は「𡲭」が変化した字で、切身字(音訳字)、無義である。《考釋》(313)、《考正》(170)参照。

【𡲿】7785 テイ 義未詳 〔字彙補〕𡲿、他計切、音替、出高僧傳。
 「𡲿」はおそらく「洟(涕)」が変化した字である。

【𡳚】7806 コク 義未詳 〔海篇〕𡳚、音國。
 「𡳚」は「西」の古文が変化した字である。「音國」は望形生音の誤り。《續考》(52)参照。

【𡳮】7818 セキ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡳮、音積。
《篇海》卷十二《尸部》引《搜真玉鏡》 (436d)
  𡳮,音積。
 待考。

【𡳻】7824 ビ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡳻、音備。
 「𡳻」は「贔」が変化した字である。

【𡴠】7859 音未詳 五嶽の名。 〔字彙補〕五嶽姓崇、名𡴠、音未詳、見五嶽眞形圖。
 待考。

2016/11/15

《大漢和辞典》第三巻中の難字5

【𡦺】【㝋】【𡦻】【𡧕】【𡧔】 【𡧒】【𡧡】【𡧥】【𡧨】【𡧦】
【𡧣】【𡧼】【宩】【宪】【𡧹】 【𡨛】【𡨖】【𡨗】【㝚】【𡨷】
【𡨲】【𡨵】【𡩸】【𡩶】【𡪒】 【𡪙】【𡪑】【𡪌】【𡪲】【𡪰】
【𡪱】【𡪵】【𡪳】【𡫥】【𡫤】 【𡫴】【𡫵】【𡫹】【𡫸】【𡬁】
【𡬂】【𡬋】【𡬉】【𡬐】【𡬕】 【𡬗】【𡬎】【𡬜】


【𡦺】7061 音義未詳 〔字彙補〕唐武宗製𠂐𡦺二字、以試王起、音義俱闕。
 待考。

【㝋】7062 レウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕㝋、音了。
《篇海》卷七《宀部》引《搜真玉鏡》 (358d)
  ,音了。
 待考。

【𡦻】7063 ヒン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡦻、音賓。
 「𡦻」はおそらく「賓」の異体字「𡧍」が変化した字である。《叢考》(450)参照。

【𡧕】7094 カウ 義未詳 〔篇海類篇〕𡧕、胡交切。
 「𡧕」はおそらく「爻」が変化した字である。《考釋》(278)参照。

【𡧔】7095 シユ 義未詳 〔五音篇海〕𡧔、音殳。
 「𡧔」は「宄」が変化した字である。「音殳」は「音𠬚」あるいは望形生音の誤り。《考釋》(278)参照。

【𡧒】7096 キウ・ベン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡧒、音久、又音麵。
 「𡧒」は「𡧍」が変化した字である。《叢考》(450)参照。

【𡧡】7115 テイ 義未詳 〔五音篇海〕𡧡、音定。
《篇海》卷七《宀部》五畫引《搜真玉鏡》 (359a)
  𡧡,音定。
 「𡧡」は「定」が変化した字である。漢《營陵置社碑》等に例が見える。

【𡧥】7116 コツ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡧥、音忽。
《新修玉篇》卷十一《宀部》四畫引《類篇》 (98c)
  [⿳宀⿻𠀃𠃑],音忽。
《篇海》卷七《宀部》四畫引《類篇》 (358d)
  [⿳宀⿻𠀃𠃑],音忽。
《篇海》卷七《宀部》五畫引《搜真玉鏡》 (359a)
  𡧥,音忽。
 待考。

【𡧨】7118 チユツ 義未詳 〔篇海類篇〕𡧨、竹律切、音朮。
 「𡧨」は「窋」が変化した字である。《叢考》(453)参照。

【𡧦】7119 カウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡧦、音衡。
 「𡧦」は「衡」の説文古文が変化した字である。《叢考》(452)参照。

【𡧣】7120 カイ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡧣、古海切。
 「𡧣」は「㝒」が変化した字である。「古海切」は「古漁切」の誤り。《考釋》(279)参照。

【𡧼】7145 ヒン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡧼、音賓。
《龍龕》卷一《宀部》平聲 (156)
  [⿳宀人日][⿱宀白],二音賔。
 「𡧼」はおそらく「賓」が変化した字である。

【宩】7147 シ 義未詳 〔龍龕手鑑〕宩、音屎。
《龍龕》卷一《宀部》上聲 (156)
  ,音屎。
 「宩」は「屎」が変化した字である。

【宪】7148 キヨウ・バウ・コン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕宪、香重切、又莫報切、又呼困切。
 「宪」は「耄」の異体字「𦹾」等が変化した字である。《考釋》(281)参照。

【𡧹】7149 タイ 義未詳 〔五音篇海〕𡧹、音怠。
《篇海》卷七《宀部》六畫引《類篇》 (359b)
  𡧹,音怠。
 「𡧹」は《新修玉篇》には見られない。また《龍龕》卷一《宀部》去聲「[⿳宀二里],古文,音怠。」(157)、同「[⿱㝉里],音怠。」(158)とあるが「怠」は上聲字であるから「音怠」は誤りと思われる。

【𡨛】7183 ホウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡨛、音峯。
 「𡨛」は「峯」が変化した字である。《叢考》(457)参照。

【𡨖】7186 ホン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡨖、芳本切。
《篇海》卷七《宀部》七畫引《搜真玉鏡》 (359b)
  𡨖,芳本切。
 待考。
 また「𡨖」は「冠」が変化した字である。《可洪音義》卷二十七《高僧傳》第八卷音義「𡨖挨:上音官,下音族。」(60/454c)対応経文:慧皎撰《高僧傳》卷八「釋慧球,本姓馬氏,扶風郡人,世為冠族,年十六出家。」(T50,p0381a)とある。《考正》(162)参照。

【𡨗】7187 サウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡨗、音造。
 「𡨗」は「𡨇(𡧮)」が変化した字である。《考釋》(281)参照。

【㝚】7189 エン 義未詳 〔龍龕手鑑〕㝚、音延。
《龍龕》卷一《宀部》平聲 (155)
  ,音延。
 待考。

【𡨷】7218 キヨウ・コン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡨷、香重切、又火困切。
 「𡨷」は「耄」の異体字「𦹾」等が変化した字である。《考釋》(281)参照。

【𡨲】7221 ケツ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡨲、音竭。
《龍龕》卷一《宀部》入聲 (159)
  𡨲,音竭。
 待考。

【𡨵】7222 ダイ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡨵、音奈。
 「𡨵」はおそらく「寮」が変化した字である。「音奈」は「音寮」の誤り。《考釋》(283)参照。

【𡩸】7274 ゲウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡩸、魚嬌切。
《篇海》卷七《宀部》十畫引《搜真玉鏡》 (360a)
  𡩸,魚嬌切。
 待考。

【𡩶】7275 ガウ 義未詳 〔字彙補〕𡩶、宜央切、音卬、出釋典神呪。
 「𡩶」は切身字(音訳字)、無義である。《叢考》(462)参照。

【𡪒】7305 シ 義未詳 〔五音篇海〕𡪒、音子。
 「𡪒」は「𫳝」が変化した字である。《叢考》(463)参照。

【𡪙】7307 アン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡪙、音案。
 「𡪙」はおそらく「晏」の換旁異体字である。《叢考》(464)参照。

【𡪑】7309 ガク 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡪑、五各切。
《篇海》卷七《宀部》十二畫引《搜真玉鏡》 (360b)
  𡪑,五各切。
 「𡪑」はおそらく「㠋(崿)」が変化した字である。

【𡪌】7310 セキ 義未詳 〔五音篇海〕𡪌、音寂。
《篇海》卷七《宀部》十一畫引《搜真玉鏡》 (360a)
  𡪌,音寂。
 「𡪌」は「寂」が変化した字である。

【𡪲】7334 ジツ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡪲、音實。
《龍龕》卷一《宀部》入聲 (159)
  𡪲,音實。
 「𡪲」は「實」が変化した字である。

【𡪰】7335 キヨウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡪰、香重切。
 「𡪰」は「耄」の異体字「𦹾」等が変化した字である。《考釋》(281)参照。

【𡪱】7337 セキ 義未詳 〔五音篇海〕𡪱、音寂。
《新修玉篇》卷十一《宀部》十二至十三畫引《類篇》 (99d)
  𡪱,音寂。
 待考。

【𡪵】7338 キ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡪵、音岐。
《篇海》卷七《宀部》十二畫引《搜真玉鏡》 (360b)
  𡪵,音岐。
 「𡪵」は「嶔」が変化した字である。「音岐」は「崎嶔」の「崎」の音。

【𡪳】7339 サク・ザク 義未詳 〔五音篇海〕𡪳、才各切。
 「𡪳」は「賨」が変化した字である。《考釋》(287)参照。

【𡫥】7362 カク 義未詳 〔篇海〕𡫥、音赫。
 「𡫥」はおそらく「㕡(壑)」が変化した字である。《叢考》(467)参照。

【𡫤】7363 ル 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡫤、音婁。
《篇海》卷七《宀部》十五畫引《搜真玉鏡》 (360b)
  𡫤,音婁。
 「𡫤」は「窶(寠)」が変化した字である。

【𡫴】7373 音未詳 やまひ。やむ。 〔字彙補〕𡫴、病也、音未詳。
 待考。

【𡫵】7374 ジツ 義未詳 〔五音篇海〕𡫵、音實。
 「𡫵」はおそらく「實」の傳抄古文が変化した字である。《叢考》(468)参照。

【𡫹】7378 カン 義未詳 〔五音篇海〕𡫹、音咸。
《龍龕》卷四《雜部》平聲 (548)
  [⿰⿱宓⿷匚一咸],音咸也。
《新修玉篇》卷三十《龍龕雜部》平聲 (242b)
  [⿰⿱宓⿷匚一咸] ,音咸。
《篇海》卷七《宀部》十七畫引《龍龕》 (360c) ※萬曆本は「⿰密咸」
  𡫹,音咸。
 「𡫹」は「鹹」が変化した字である。《考正》(164)参照。

【𡫸】7379 ヂツ 義未詳 〔字彙補〕𡫸、寧吉切、音昵、出釋典。
 「𡫸」は切身字(音訳字)、無義である。《龍龕研究》(77)参照。

【𡬁】7385 キユウ・コン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡬁、香仲切、又呼困切。
 「𡬁」は「耄」の異体字「𦹾」等が変化した字である。《考釋》(281)参照。

【𡬂】7387 キ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡬂、音貴。
《篇海》卷七《宀部》二十畫引《龍龕》 (360c)
  𡬂,音貴。
 待考。

【𡬋】7393 カウ 義未詳 〔五音篇海〕𡬋、革考切。
《篇海》卷七《宀部》二十畫引《類篇》 (360c)
  𡬋,革孝切。
 「𡬋」は「覺」の異体字「𡬑(寤)」が変化した字である。

【𡬉】7394 サイ 義未詳 〔字彙補〕𡬉。先代切、音賽。
 「𡬉」はおそらく「塞」の加旁異体字である。

【𡬐】7397 ギ 義未詳 〔篇韻〕𡬐、魚其切、音宜。
 「𡬐」は「宜」の異体字である。《叢考》(468)参照。

【𡬕】7400 リヨウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡬕、呂舂切。
《龍龕》卷一《宀部》平聲 (155)
  𡬕,吕春反。
 待考。

【𡬗】7404 ヂツ 義未詳 〔字彙補〕𡬗、寧壹切、音昵、出釋神呪。
 「𡬗」は切身字(音訳字)、無義である。《龍龕研究》(77)参照。

【𡬎】7407 キヤウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡬎、丘良切。
 「𡬎」は「耄」の異体字「𦹾」等が変化した字である。《考釋》(281)参照。

【𡬜】7410 リン・ロク 義未詳 〔海篇〕𡬜、音稟、又音祿。
《篇海》卷一《雜部》上聲 (260b)
  𡬜,凛、禄二音。
 「𡬜」はおそらく「凜」の会意異体字である。

《大漢和辞典》第三巻中の難字4

【𡚭】【𡚷】【𡛌】【𡛵】【𡛿】 【𡛶】【𡜢】【𡝒】【𡝓】【𡝉】
【𡝋】【𡟗】【𡟒】【𡟐】【𡟌】 【𡟘】【𡡁】【𡡺】【𡢯】【𡢹】
【𡣣】【𡣠】【𡣦】【孌】【𡤽】 【𡥁】【𡉗】【𡥋】【孞】【𡥧】
【𡥳】【𡦀】【𡥿】【𡦁】【𡦍】 【𡦊】【𡦔】【𡦙】【𡦜】【𡦛】
【𡦨】【𡦪】【𡦷】


【𡚭】6042 ハツ 義未詳 〔篇海〕𡚭、普八切、音八、𡞯八切。
 「𡚭」はおそらく「妎」の誤字である。《考釋》(322)参照。

【𡚷】6069 テキ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡚷、音的。
《篇海》卷五《女部》引《搜真玉鏡》 (340a)
  𡚷,音的。
 待考。

【𡛌】6119 エツ 義未詳 〔金鏡〕𡛌、音謁。
《篇海》卷四《天部》引《搜真玉鏡》 (320a)
  𡛌,音謁。
 待考。

【𡛵】6154 クワ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡛵、工火切。
 「𡛵」は「妥」が変化した字である。《大漢和辞典》の「工火切」は「土火切」の誤り。《叢考》(510)参照。

【𡛿】6192 音未詳 鳥の名、獨𡛿は隼。 〔字彙補〕𡛿、音未詳、鳥名。〔駢雅〕獨𡛿、隼屬。
《字彙補》丑集《女部》補字 (499d)
  𡛿,音未詳。鳥名。《駢雅》:“獨𡛿,隼屬也。”
 待考。

【𡛶】6196 エイ 義未詳 〔五音篇海〕𡛶、音泄。
 「𡛶」は「媟」の異体字である。《龍龕研究》(260)、《考釋》(324)参照。

【𡜢】6276 バウ・リウ 義未詳 〔川篇〕𡜢、音卯、又音柳。
 「𡜢」は「㚹」が変化した字である。《叢考》(513)参照。

【𡝒】6352 デウ・ヂツ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡝒、奴了切、女悉切。
 「𡝒」は「嬈」の異体字である。《考釋》(329)参照。

【𡝓】6355 スイ 義未詳 〔篇海〕𡝓、音雖。
 「𡝓」は「娞」が変化した字で、「綏」の異体字である。《叢考》(514)参照。

【𡝉】6356 ソ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡝉、音麄。
 「𡝉」は「麤」の異体字である。《叢考》(515)、《考釋》(105)参照。

【𡝋】6358 デウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡝋、寧了切。
 「𡝋」は「嬈」の異体字である。《考釋》(327)参照。

【𡟗】6558 カン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡟗、革閑切。
《篇海》卷五《女部》九畫引《搜真玉鏡》 (342c)
  𡟗,革閑切。
 待考。《字彙補》丑集《女部》補字「𡟗,音義與“奸”同。」(500b)とあるが根拠なし。

【𡟒】6559 ヨウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡟒、音孕。
《篇海》卷五《女部》九畫引《搜真玉鏡》 (342c)
  𡟒,音孕。
 「𡟒」は「媵」が変化した字である。「𡟒」は《慧林音義》卷七十四《佛所行讚經傳》第一卷音義「眙,治𡟒反。」に例がある。《玄應音義》卷二十《佛所行讚》第一卷音義「眙,治媵反。」とあり、「𡟒」は「媵」の偏が旁により「女」に変化した字である。

【𡟐】6562 セン 義未詳 〔川篇〕𡟐、音全。
《新修玉篇》卷三《女部》七畫引《會玉川篇》 (30a)
  [⿰女⿳𠂉𠃍疋],音泉。好皃。
《篇海》卷五《女部》九畫引《川篇》 (342c)
  𡟐,音旋,義同。
 「𡟐」は「嫙」の減画異体字である。《廣韻》平聲《仙韻》似宣切「䁢,好皃。嫙,上同。」(141)、「𡟐」「嫙」は近形同音である。《篇海》の「義同」は誤りと思われる。

【𡟌】6563 ソ・カイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡟌、音麄、又音解。
 「𡟌」は「麤」の異体字である。また、「𡟌」は「觸」の異体字である。《大漢和辞典》の「音解」は「音觸」の誤り。《叢考》(515)、《考釋》(105)参照。

【𡟘】6564 デウ・ヂヨク 義未詳 〔篇海類篇〕𡟘、音裊、又音匿。
 「𡟘」は「嬈」の異体字である。《考釋》(333)参照。

【𡡁】6695 シツ 義未詳 〔篇海類篇〕𡡁、音悉、俗用。
《篇海》卷五《女部》十一畫俗字背篇 (343b)
  𡡁,音悉。俗用。
 「𡡁」は「媳」が変化した字である。「音悉」は望形生音の誤り。《劉知遠諸宮調》卷十二《君臣弟兄子母夫婦團圓》「两个𡡁婦剛走脫。」(第三葉表)に用例が見える。

【𡡺】6757 ベウ・メウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡡺、彌小切。
《龍龕》卷二《女部》上聲 (282)
  𡡺,弥小反。
 「𡡺」はおそらく「㛴」の異体字「𡢋」が変化した字である。「弥小反」は望形生音の誤り。

【𡢯】6802 音義未詳 〔龍龕手鑑〕𡢯、同𡡄。
 「𡢯」は「荒」の加旁異体字「⿰女荒」が変化した字である。《隨函錄研究》(171)、《可洪音義研究》(160)参照。

【𡢹】6803 エウ 義未詳 〔五音篇海〕𡢹、音夭。
 「𡢹」は「妖」の異体字である。《叢考》(524)参照。

【𡣣】6843 音義未詳 〔字彙補〕𡣣、音義未詳、見釋藏中峯語録。
 「𡣣」は「嫌」の異体字である。《考釋》(338)、大居司『篇韻貫珠集・篇韻拾遺に基づく疑難字考釋』(『日本漢字學會報』P28)参照。参照。

【𡣠】6845 エウ 義未詳 〔篇海類篇〕𡣠、伊堯切、音妖。
 「𡣠」は「妖」の異体字である。《叢考》(524)参照。

【𡣦】6848 音未詳 はは 〔稱謂録、方言稱母𡣦〕呉俗呼母曰㜆、又曰𡣦、見集韻。
 「𡣦」は「㜆」が変化した字である。《考釋》(337)参照。

【𡣹】6868 セツ 義未詳 〔篇海類篇〕𡣹、音屑。
 「𡣹」は「燮」が変化した字である。《考釋》(338)参照。

【𡤽】6934 シヨ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡤽、音署。
《篇海》卷九《子部》引《搜真玉鏡》 (395d)
  [⿰子力]𡤽,二音署。
 待考。

【𡥁】6939 ギ 義未詳 〔五音篇海〕𡥁、音義。
《篇海》卷九《子部》引《搜真玉鏡》 (395d)
  𡥁,音義。
 待考。

【𡉗】6945 シ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡉗、音子。
《篇海》卷九《子部》引《搜真玉鏡》 (395d)
  𡉗,音子。
 待考。

【𡥋】6958 クワイ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡥋、音會。
 「𡥋」は「會」の傳抄古文を楷書化したものである。《叢考》(529)参照。

【孞】6959 シン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕孞、音信。
《篇海》卷九《子部》引《搜真玉鏡》 (395d)
  孞𡥪,二音信。
 「孞」はおそらく「信」の異体字である。《字彙補・子部》は「孞」「𡥪」を「同信」とする。

【𡥧】6983 音未詳 草をさく。 〔字彙補〕𡥧、音未詳、謂割𨥼草也。
 待考。

【𡥳】6997 キヨ・コ 〔龍龕手鑑〕𡥳、居語切。
《龍龕》卷四《雜部》上聲 (549)
  𡥳𠦮,居語反。二同。
 「𡥳」は「舉」が変化した字である。

【𡦀】7005 ラウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡦀、音朗。
《新修玉篇》卷三十《龍龕雜部》平聲引《類篇》 (242c)
  𡦀,音䆫。
《篇海》卷九《子部》引《搜真玉鏡》 (395d)
  𡦀,音朗。
 待考。

【𡥿】7006 チユウ 義未詳 〔海篇〕𡥿、音仲。
 「𡥿」は「湩」の異体字「𡦢」が変化した字である。《叢考》(530)参照。

【𡦁】7007 ジヨ 義未詳 〔五音篇海〕𡦁、辭呂切。
《篇海》卷九《子部》引《搜真玉鏡》 (395d)
  𡦁,辞吕切。
 待考。

【𡦍】7018 セイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡦍、音齊。
《龍龕》卷二《子部》平聲 (336)
  𡦍,俗,音齊。
 待考。

【𡦊】7020 キ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡦊、音既。
《龍龕》卷二《子部》去聲 (336)
  𡦊,音既。
 待考。

【𡦔】7025 トウ 義未詳 〔字彙補〕𡦔、帝孕切、出釋典神呪中。
 「𡦔」は切身字(音訳字)、無義である。《大方廣菩薩藏文殊師利根本儀軌經》卷十一「曩莫薩哩嚩(二合)沒馱冒地薩怛嚩(二合引)曩(引)摩鉢囉(二合)底賀哆誐𡦔(切身)誐哆(引)喃(引)」(T20,p0875a)に用例がある。

【𡦙】7028 音未詳 東嶽の姓。 〔字彙補〕𡦙、音未詳。〔談薈〕東嶽、姓𡦙。
 待考。

【𡦜】7030 トウ 義未詳 〔篇海類篇〕𡦜、音童。
《篇海》卷九《子部》引《搜真玉鏡》 (395d)
  𡦜,音童。
 「𡦜」はおそらく「湩」の異体字である。7006[𡥿]参照。

【𡦛】7031 シユク 義未詳 〔字彙補〕𡦛、音孰。
 待考。

【𡦨】7038 タン 義未詳 〔字彙補〕𡦨、都敢切、音瞻、義未詳、出釋典。
《新修玉篇》卷三十《享部》引《類篇》 (241s)
  𡦨,都敢切。
 待考。

【𡦪】7045 キフ 義未詳 〔餘文〕𡦪、音笈。
《篇海》卷九《子部》引《搜真玉鏡》 (395d)
  𡦪,音笈。
 待考。

【𡦷】7052 シヨウ・キウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡦷、音從、又音糺。
《龍龕》卷二《子部》平聲 (336)
  𡦷,從、糺二音。
 待考。

2016/11/14

《大漢和辞典》第三巻中の難字3

【𡖌】【𡖐】【𠅱】【𡖧】【𡖨】 【𡖺】【𠆕】【𠆙】【𡗍】【𡗏】
【𡗑】【𡗚】【𠀛】【𡗧】【𡗳】 【𡗵】【沗】【𡘃】【㚙】【𡘙】
【𡘛】【𡘡】【𡙃】【𡙅】【𡙙】 【𡔱】【𡙓】【𡙒】【𡙑】【𡙤】
【𡚔】【𡾗】【𡚙】【𡚟】


【𡖌】5762 キン 義未詳 〔五音篇海〕𡖌、音巾。
 「𡖌」は「中」の異体字である。《叢考》(382)参照。

【𡖐】5768 タ 義未詳 〔字彙補〕𡖐、音哆。
 「𡖐」は「陁(陀)」が変化した字で、音訳字である。《龍龕研究》(297)参照。

【𠅱】5793 シヤ 義未詳 〔五音篇海〕𠅱、音謝。
《龍龕》卷三《夜部》 (366)
  𠅱,音謝。
 待考。

【𡖧】5794 シ 義未詳 〔字彙補〕𡖧、音至。
《篇海》卷四《多部》引《搜真玉鏡》 (313b)
  𡖧,音至。
 待考

【𡖨】5795 クワイ 義未詳 〔字彙補〕𡖨、音恢。
《篇海》卷四《多部》引《搜真玉鏡》 (313b)
  𡖨,苦廻切,又音灰。
 「𡖨」は「㷇(恢)」が変化した字である。《龍龕》卷一《多部》「[⿰多⿱十女],俗。㷇,正。苦回反。多也,大也。与“恢”同。二。」(178)、「⿰多⿱十女」「𡖨」は近形同音である。

【𡖺】5813 バ 義未詳 名夜切。
 「𡖺」は切身字(音訳字)、無義である。《龍龕研究》(297)参照。

【𠆕】5814 ハ 義未詳 〔五音篇海〕𠆕、幷夜切。
《新修玉篇》卷三十《夜部》引《類篇》 (241d)
  𢆣,并夜切。
《篇海》卷十《夕部》 (422b)
  𢆣,并夜切。
 「𠆕」はおそらく切身字(音訳字)、無義である。

【𠆙】5824 タ 義未詳 〔五音篇海〕𠆙、亭夜切。
 「𠆙」は切身字(音訳字)、無義である。《龍龕研究》(297)参照。

【𡗍】5827 タウ 義未詳 〔字彙補〕𡗍、音黨。
 「𡗍」は切身字(音訳字)、無義である。《叢考》(386)参照。

【𡗏】5828 ケン 義未詳 〔字彙補〕𡗏、火冉切。
《篇海》卷四《多部》引《類篇》 (313b)
  𡗏,音險。 
 「𡗏」はおそらく「險」の会意異体字である。

【𡗑】5830 ジウ 義未詳 〔字彙補〕𡗑、音柔。
《篇海》卷四《多部》引《川篇》 (313b)
  𡗑,而九切。
 待考。

【𡗚】5847 デウ 義未詳 〔篇韻〕𡗚、嫋去聲。
《龍龕》卷四《雜部》去聲 (553)
 𡗚,奴敎反。同“吏”。
 「𡗚」は「鬧」の異体字「𠆴」が変化した字である。《玄應音義》卷二《大般涅槃經》第七卷音義「𡗚,女孝反。𡗚,猥也。經文作“閙”。俗字也。」(79)対応経文:曇無讖譯《大般涅槃經》卷七「愛樂憒閙」(T12,p0403b)等に用例がある。

【𠀛】5861 ギヨク 義未詳 〔字彙補〕𠀛、音玉。
 「𠀛」は「玉」の説文古文を楷書化したものである。《龍龕研究》(373)、《考釋》(1)参照。

【𡗧】5870 音未詳 みき。木𡗧。 〔字彙補〕𡗧、音未詳。〔康煕字典〕𡗧、廣雅、木𡗧榦也。
《字彙補》丑集《大部》補字 (497c)
  𡗧,《廣雅》:“木𡗧幹也。”音未詳。
 「𡗧」は「夲(本)」が変化した字である。《廣雅》卷十上釋木「本榦也:本,各本譌作“𡗢”。葢本字俗作“夲”。」とある。

【𡗳】5873 ケイ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡗳、音兮。
《篇海》卷四《大部》引《搜真玉鏡》 (327b) ※萬曆本は「⿱么大」
  𡗳,𠔃係《吴韻》。
 「𡗳」「⿱么大」は「𡗞」が変化した字である。

【𡗵】5874 コ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡗵、音枯。
 「𡗵」は「刳」が変化した字である。《叢考》(245)参照。

【沗】5904 ハウ 義未詳 〔海篇〕沗、音滂。
 「沗」は「滂」の異体字である。《字彙補・水部》に「沗,與滂同。」とある。

【𡘃】5905 バン 義未詳 〔海篇〕𡘃、音盤。
《龍龕》卷三《大部》平聲 (356)
  𡘃,俗,音盤。
 「𡘃」はおそらく「盤」の会意異体字である。《直音篇》《字彙補》等は「𡘃」を「同盤」とする。

【㚙】5907 カ 義未詳 〔龍龕手鑑〕㚙、音加。
《龍龕》卷三《大部》平聲 (357)
  ,音加。
 待考。

【𡘙】5923 タイ 義未詳 〔篇海類篇〕𡘙、音太。
 「𡘙」は「太」の異体字である。《考釋》(108)参照。

【𡘛】5924 ソ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡘛、千奴切。
 「𡘛」は「麤」の異体字である。また、「𡘛」は「觸」の異体字である。《考釋》(105)参照。

【𡘡】5925 キ 義未詳 〔字彙補〕𡘡、音希、見釋典。
 「𡘡」は「熙」が変化した字である。《考釋》(106)参照。

【𡙃】5934 音未詳 姓。 〔字彙補〕𡙃、音未詳。〔三尊譜録〕金明七眞、法姓𡙃。
 待考。

【𡙅】5958 ケン 義未詳 〔字彙補〕𡙅、其元切、音拳。
《新修玉篇》卷三十《卷部》 (242a)
  𡙅,巨𡊮切。奴人。
《篇海》卷十三《一部》引《類篇》 (497b)
  𡙅,巨𡊮切。如人―。
 待考。

【𡙙】5974 音未詳 姓。 〔字彙補〕𡙙、音未詳。〔三尊譜録〕太上眞皇、法姓𡙙。
 待考。

【𡔱】5976 ヰ 義未詳 〔五音篇海〕𡔱、音胃。
 「𡔱」は「𤱿」が変化した字である。《叢考》(191)参照。

【𡙓】5978 カイ 義未詳 〔五音篇海〕𡙓、音開。
《篇海》卷四《大部》引《類篇》 (327b)
  𡙓,音開字。
 「𡙓」は「奒」が変化した字である。《廣韻》平聲《咍韻》苦哀切「奒,大皃。」(99)、「奒」「𡙓」は近形同音である。

【𡙒】5979 テン 義未詳 〔海篇〕𡙒、音天。
 「𡙒」は「太」の異体字である。《考釋》(108)参照。

【𡙑】5980 チ 義未詳 〔字彙補〕𡙑、知雉切、智上聲、出釋藏疑字函。
 「𡙑」は呪言用字と思われる。真諦三藏譯《大宗地玄文本論》「[⿰⿱〦日⿱山大][⿰⿱〦日⿱山大]𭡒𭡒立化馬」(T32,p0692b)の「⿰⿱〦日⿱山大」の誤写。大居司『篇韻貫珠集・篇韻拾遺に基づく疑難字考釋』(『日本漢字學會報』P29)参照。

【𡙤】5990 クワン 義未詳 〔五音篇海〕𡙤、音寛。
《龍龕》卷三《大部》平聲 (357)
  〾𡙤,古。𡘚,今。音寬。二。
 「𡙤」はおそらく「寬」の会意異体字である。

【𡚔】6024 ハウ 義未詳 〔五音篇海〕𡚔、音萌。
《篇海》卷四《大部》引《類篇》 (327b)
  𡚔,音萌。
 待考。

【𡾗】6027 音未詳 中嶽の名。 〔字彙補〕𡾗、音未詳。〔金液神氣經〕中嶽、姓楎、名𡾗君。
 待考。

【𡚙】6028 タイ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡚙、音帯。
 「𡚙」はおそらく「䠠」が変化した字である。《叢考》(250)参照。

【𡚟】6032 ワツ・ワチ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡚟、烏括切。
《篇海》卷四《大部》引《搜真玉鏡》 (327c)
  𡚟,烏刮切。
 待考。

2016/11/11

《大漢和辞典》第三巻中の難字2

【𡉎】【𡉐】【𡉭】【块】【𡉩】 【𡉪】【𡉴】【𡉮】【𡉸】【𡊛】
【𡊟】【𡊢】【𡊝】【𡌞】【𡌝】 【𣑧】【𡌜】【𡍐】【𡍍】【𡎈】
【𡎨】【𡎔】【𡎒】【𡎍】【𡏛】 【𡐜】【𡒑】【𡓖】【𡓘】【𡔀】
【𡔜】【𡔩】【𡔪】【𡔴】【𡕁】 【𡕉】【𡕂】【𡕐】【𡕭】【𡖃】


【𡉎】4901 キヨク 義未詳 〔篇海類篇〕𡉎、音局。
《龍龕》卷二《土部》入聲 (253)
  𡉎,〾渠玉反。
 待考。

【𡉐】4902 シユン 義未詳 〔篇韻〕𡉐、音春。
《篇海》卷四《土部》引《搜真玉鏡》 (320b)
  𡉐,音春。
 待考。

【𡉭】4947 ジツ 義未詳 〔篇海〕𡉭、音日。
《龍龕》卷二《土部》入聲 (252)
  𡉭,音日。
 待考。

【块】4948 ㊁エツ 義未詳 〔篇海〕块、於決切、音月。
《龍龕》卷二《土部》入聲 (252)
  ,於决反。
 「块」はおそらく「抉」が変化した字である。

【𡉩】4949 バウ 義未詳 〔川篇〕𡉩、音暴。
《新修玉篇》卷二《土部》四畫引《會玉川篇》 (13a)
  𡉩,扶報切,又音犬。
 「𡉩」は「坺」が変化した字である。「音犬」は「音犮」の訛。《楷书部件演变研究》(280)参照。

【𡉪】4950 チ・テイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡉪、音池、又音堤。
 「𡉪」は「坻」が変化した字である。《叢考》(176)参照。

【𡉴】4951 コ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡉴、音戸。
《篇海》卷四《土部》四畫引《搜真玉鏡》 (320d)
  𡉴,音戸。
 待考。

【𡉮】4957 音未詳 𠕀(9-28207)に同じ 〔五音篇海〕𡉮、同𠕀。
 「𡉮」は「罔」が変化した字である。《叢考》(177)参照。

【𡉸】4958 セイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡉸、音世。
《龍龕》卷二《土部》去聲 (251)
  𡉸,音世。
 「𡉸」はおそらく「至」の説文古文を楷書化したものである。「音世」は誤りと思われる。

【𡊛】5023 ガウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡊛、音敖。
《龍龕》卷二《土部》平聲 (248)
  [⿰土⿸厂⿱孜灬]〾𡏼𡊛,五髙反。三。
 待考。

【𡊟】5024 ハツ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡊟、音潑。
《篇海》卷四《土部》五畫引《搜真玉鏡》 (321a)
  𡊟,普白切。
 「𡊟」はおそらく「珀」が変化した字である。

【𡊢】5025 タン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡊢、他甘切。
《篇海》卷四《土部》六畫引《搜真玉鏡》 (321c)
  [⿰土𠕋],他甘切。
 「𡊢」は「㘱(坍)」が変化した字である。

【𡊝】5026 ヒ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡊝、音丕。
 「𡊝」は「坯」の会意異体字である。《考釋》(411)参照。

【𡌞】5140 チ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡌞、音坻。
《龍龕》卷二《土部》上聲 (249)
  [⿰土⿹弓土],音[⿰扌𢆰]字。
《新修玉篇》卷二《土部》六畫引《古龍龕》 (13d)
  [⿰土⿹弓土],音𡉬。
《篇海》卷四《土部》六畫引《龍龕》 (321b)
  𡌞,音𡊨。
 「𡌞」は「坻」が変化した字である。

【𡌝】5145 エウ 義未詳 〔篇海類篇〕𡌝、音腰。
《龍龕》卷二《土部》平聲 (246)
  [⿰土⿱穴幼],正。,今。烏交反。二。
《新修玉篇》卷二《土部》八畫引《古龍龕》 (14c)
  [⿰土⿱宀幼],烏交切。
《篇海》卷四《土部》七畫引《搜真玉鏡》 (321d)
  𡌝,烏交切。
 「𡌝」は「坳」の異体字である。

【𣑧】5146 タ 義未詳 〔川篇〕𣑧、音惰。
《龍龕》卷四《木部》上聲 (381)
  [⿱㓛木][⿱⿰土刀木],二俗。,正,徒果反,射―也。三。
 「𣑧」は「垛」が変化した字である。

【𡌜】5148 コウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡌜、音弘。
《龍龕》卷二《土部》平聲 (248)
  𡌜,音新。
 待考。

【𡍐】5230 コ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡍐、音胡。
 「𡍐」はおそらく「胡」の会意異体字である。《叢考》(185)参照。

【𡍍】5231 ダウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡍍、音惱。
 「𡍍」は「惱」が変化した字である。《隨函錄研究》(119)参照。

【𡎈】5295 ホウ 義未詳 〔五音篇海〕𡎈、音封。
 「𡎈」は「封」の、「土」による加旁異体字である。《隨函錄研究》(122)参照。

【𡎨】5301 音未詳 西嶽の神の名。 〔五嶽眞形圖〕西嶽、姓姜、名𡎨。
 待考。

【𡎔】5311 ヤク 義未詳 〔篇海類篇〕𡎔、音藥。
《龍龕》卷二《土部》入聲 (253)
  𡎔,於角反。
 「𡎔」は「埿(坭)」が変化した字である。「於角反」は望形生音の誤り。《考正》(29)、《可洪音義研究》(145)参照。

【𡎒】5313 クワツ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡎒、音括。
《篇海》卷四《土部》九畫引《搜真玉鏡》 (322d)
  𡎒,音括。
 待考。

【𡎍】5314 チ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡎍、音持。
 「𡎍」は「褫」の異体字「𡏚」が変化した字である。《叢考》(188、1192)、《隨函錄研究》(117)参照。

【𡏛】5379 ケイ 義未詳 〔篇海類篇〕𡏛、音奚。
 「𡏛」はおそらく「蹊」の換旁異体字である。《叢考》(193)参照。

【𡐜】5441 音義未詳 〔字彙補〕𡐜、音未詳。〔穆天子傳、四〕乃賜之銀木𡐜采黄金之罌二・九貝帶四十・朱三百。
 《穆天子傳》校注「“𡐜采”,疑則上文“𤦄采”。」とある。「𡐜」「𤦄」「𤧜」とも「瓆」の異体字ではないかとしている。

【𡒑】5566 音未詳 山神の姓。 〔太清金液神氣經〕北嶽姓𡒑。
 待考。

【𡓖】5603 ケウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡓖、詰要切。
《篇海》卷四《土部》引《搜真玉鏡》 (324d)
  𡓖,詰要、詰腰二切。
 「𡓖」はおそらく「敲」の異体字「𢿣」が変化した字である。「攴」は俗に「皮」に作る。「皮」がさらに変化したものが「成」だと思われる。

【𡓘】5604 クワク 義未詳 〔篇海類篇〕𡓘、音霍。
《龍龕》卷二《土部》入聲 (253)
  𡓘,呼郭反。
 「𡓘」は「礭(確)」の換旁異体字である。《玉篇》卷二十二《石部》「確,口角切。堅固也。亦作“塙”。」(413)とあるように「確」と「塙」は異体関係にあり、「確」の偏を「土」に換えた字が「𡓘」である。「呼郭反」「音霍」は望形生音の誤り。

【𡔀】5619 音義未詳 〔字彙補〕𡔀、音義未詳、見石鼓文。
 「𪢶」「⿰𪢶阝」は包山楚簡に見える。何琳儀は「𪢶」を「讀“囂”」、「⿰𪢶阝」「𡔀」を「讀“敖”」としている。

【𡔜】5641 ゲウ 義未詳 〔字彙補〕𡔜、音堯。
《篇海》卷十一《士部》引《龍龕》 (432a)
  𡔜,音𫝔。
 「𡔜」は「克」の説文小篆を楷書化したものである。「音堯」は「音克」の誤り。なお《篇海》の出典は《搜真玉鏡》の誤りである。《楷书部件演变研究》(279)参照。

【𡔩】5656 ワ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡔩、烏瓜切。
 「𡔩」は「鼃」が変化した字である。《考釋》(83)参照。

【𡔪】5659 ジユ 義未詳 〔五音篇海〕𡔪、音樹。
 「𡔪」はおそらく「壴」が変化した字である。《叢考》(186)参照。

【𡔴】5671 イク 義未詳 〔五音篇海〕𡔴、音育。
 「𡔴」は「𧸇」が変化した字である。《叢考》(193)参照。

【𡕁】5682 セン 義未詳 〔五音篇海〕𡕁、音占。
《篇海》卷十一《士部》引《龍龕》 (432a)
  𡕁,音占字。
 待考。なお《龍龕》に「𡕁」の字は見当たらない。

【𡕉】5684 アウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡕉、於旁切。
 「𡕉」は「㚃」の説文小篆を楷書化したものである。《考釋》(87)参照。

【𡕂】5687 ウン・コ・イン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡕂、於君切、又音壺、又音因。
 「𡕂」は「㚃」の説文小篆を楷書化したものである。《考釋》(87)参照。

【𡕐】5690 チウ 義未詳 〔篇海類篇〕𡕐、音紬。
 「𡕐」はおそらく「幬」の異体字である。《叢考》(205)参照。

【𡕭】5727 カ 義未詳 〔川篇〕𡕭、音夏。
《新修玉篇》卷十《夊部》引《會玉川篇》 (91b)
  [⿳一⿶凵吕夊],音復。
《篇海》卷十《夊部》引《川篇》 (420b)
  [⿱⿴囗⿱⿱𠃍一匚夊],音夏。
 「𡕭」は「𡕨(复)」が変化した字である。「音夏」は望形生音の誤り。

【𡖃】5748 カ 義未詳 〔海篇〕𡖃、音夏。
 「𡖃」は「夏」の異体字である。

《大漢和辞典》第三巻中の難字1

【𡆥】【𡆤】【𡆦】【𡆮】【团】 【𡆱】【𡆯】【𣅍】【𡇂】【𡇀】
【𡆽】【𡇞】【𡇟】【𡇝】【𡇚】 【𡇜】【𡇫】【𡇭】【𡇧】【𡇦】
【𡇬】【𡇮】【𡇩】【𡇸】【𡇺】 【𡈅】【𡈆】【𡈐】【𡈓】【𡈒】
【𡈠】【𡈞】【𡈨】【𡈦】【𡈧】 【𡈯】【𡈰】【𡈲】【𡈴】【𡈵】
【𡈶】


【𡆥】4685 キウ 義未詳 〔篇海〕𡆥、音舅。
 「𡆥」は「臼」が変化した字である。《叢考》(330)参照。

【𡆤】4686 ダン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡆤、南上聲。
 「𡆤」は「㘝」が変化した字である。《考釋》(165)参照。

【𡆦】4687 エツ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡆦、音悅。
  1.「𡆦」はおそらく「曰」の傳抄古文を楷書化したものである。《龍龕研究》(208)参照。
  2.「𡆦」はおそらく「月」の説文篆文を楷書化したものである。《考釋》(167)参照。
 どちらが正しいだろうか。

【𡆮】4700 シン 義未詳 〔五音篇海〕𡆮、音墋。
 《篇海》の字は「⿴囗圡」であり、「𡆮」は誤り。「⿴囗圡」は「磣」「墋」の会意異体字である。《考釋》(167)参照。

【团】4701 シウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕团、音囚。
《龍龕》卷一《囗部》平聲 (175)
  ,俗,音囚。
 「团」は「囚」が変化した字である。。《可洪音義》卷十三《生經》第二卷音義「因,《經音義》作“囚”。似由反,拘也,撃也。悮。」(59/1058b)、同卷九《徳光太子經》第一卷音義「洇,似由反,正作“泅”。」(59/890b)等に見えるように「囚」はまた俗に「因」に作る。「因」がさらに変化したのが「团」である。

【𡆱】4702 ダウ 義未詳 〔川篇〕𡆱、音𦗳。
 「𡆱」は「㘝」が変化した字である。《考釋》(168)参照。

【𡆯】4703 リ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡆯、音䧉。
《篇海》卷十四《囗部》引《搜真玉鏡》 (499b)
  𡆯,音理。
 「𡆯」は「柙」の説文古文=「甲」の金文・戰國文字を楷書化したものである。「音理」は「音柙」の誤り。

【𣅍】4731 ベン 義未詳 〔五音篇海〕𣅍、音面。
 「𣅍」はおそらく「面」の説文篆文を楷書化したものである。《考釋》(169)参照。

【𡇂】4732 イン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡇂、音因。
《龍龕》卷一《囗部》平聲 (174)
  𡇂,音因。
 「𡇂」は「因」が変化した字である。北周《尉遲運墓誌》「非𡇂集隼」、《可洪音義》卷六《太子慕魄經》第一卷音義「𡇂,一真反。」(59/769b)対応経文:安世高譯《太子慕魄經》卷一「復使於外,盡脫取其衣被、珠寶,持著一面,因共作坑。」(T03,0408c)等に用例がある。

【𡇀】4733 イウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡇀、音尤。
 「𡇀」は「囮」が変化した字である。《考釋》(169)参照。

【𡆽】4734 エツ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡆽、音悅。
 「𡆽」は「月」の武周新字「囝」が変化した字である。《叢考》(332)、《考釋》(165)参照。

【𡇞】4764 カフ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡇞、音合。
《龍龕》卷一《囗部》入聲 (175)
  𡇞,音合。
 待考。

【𡇟】4765 キ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡇟、音機。
《篇海》卷十四《囗部》引《搜真玉鏡》 (499b)
  [⿴囗𡋢]𡇟,二,居衣切。
 待考。

【𡇝】4766 ソウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡇝、音宋。
 「𡇝」は「囱」が変化した字である。《考釋》(172)参照。

【𡇚】4767 クワ 義未詳 〔五音篇海〕𡇚、音誇。
《新修玉篇》卷二十九《囗部》引《類篇》 (232b)
  𡇚,音誇。
 待考。「誇」の傳抄古文を楷書化したものか。

【𡇜】4768 カン 義未詳 〔川篇〕𡇜、音含。
 「𡇜」は「函」が変化した字である。《考釋》(171)参照。

【𡇫】4780 シヨウ 義未詳 〔篇韻〕𡇫、音從。
《篇海》卷十四《囗部》俗字背篇 (萬曆本のみ)
  𡇫,与“圖”同。
 「𡇫」は「圖」の草書を楷書化したものである。「音從」は「音徒」の誤り。

【𡇭】4781 ル 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡇭、音婁。
《篇海》卷十四《囗部》引《搜真玉鏡》
  𡇭,音婁,出《呉》也。
 「𡇭」は「婁」の傳抄古文「𡇔」(《古文四聲韻》引《崔希裕纂古》)が変化した字である。《古文研究》「“𡇔”實為“婁”的後世訛體俗字,應非六國文字。」とあり、「𡇭」「𡇔」は「婁」の異体字である。

【𡇧】4782 トウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡇧、音偸。
《篇海》卷十四《囗部》引《搜真玉鏡》 (499b)
  𡇧,他勾切。
 待考。

【𡇦】4783 ヰ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡇦、音圍。
 「𡇦」はおそらく「圍」が変化した字である。《考釋》(172)参照。

【𡇬】4784 イン・カウ 義未詳 〔五音篇海〕𡇬、音因、又音剛。
《龍龕》卷一《囗部》平聲 (175)
  𡇬,因、剛二音。
 「𡇬」は形音からみて「岡」が変化した字である。

【𡇮】4785 セン 義未詳 〔五音篇海〕𡇮、音全。
《新修玉篇》卷二十九《囗部》引《類篇》 (232b)
  𡇮,音全。
 待考。

【𡇩】4786 ト 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡇩、音途。
《篇海》卷十四《囗部》引《搜真玉鏡》 (499b)
  𡇩,音途。
 「𡇩」は「圖」の傳抄古文を楷書化したものである。《玉篇》卷二十九《囗部》「圖,…。𡇴,古文。」(516)、「𡇴」と「𡇩」は同音近形であり、同一字種である。

【𡇸】4801 クワイ 義未詳 〔五音篇海〕𡇸、音乖。
《龍龕》卷一《囗部》平聲 (174)
  〾𡇸,俗,音乖。
 待考。

【𡇺】4802 ヱン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡇺、音菀。
《篇海》卷十四《囗部》引《搜真玉鏡》 (499b)
  𡇺,音菀字。
 待考。「盌」「惌」等は形が近い。

【𡈅】4814 クワク 義未詳 〔五音篇海〕𡈅、音獲。
《龍龕》卷四《雜部》入聲 (554)
  [⿰回介]𡈅,二俗,居碧、居縛二反。正合作“攫”字。
《篇海》卷十四《囗部》 (499b)
  [⿰囙介]𡈅,二,居縛、居碧二切。又音撰。
 「𡈅」は「爴」が変化した字で、「擭」の異体字である。「攫」の異体字というのは誤り。《篇海》の「音撰」は「音攫」の誤り。《考正》附錄《“爴”字源流考》参照。

【𡈆】4815 オウ 義未詳 〔篇韻〕𡈆、音歐。
《龍龕》卷一《囗部》平聲 (174)
  [⿴囗⿱吅方],烏侯反,俗字。
 待考。

【𡈐】4827 タフ 義未詳 〔五音篇海〕𡈐、音荅。
《篇海》卷十四《囗部》引《搜真玉鏡》 (499b)
  𡈐,音荅。
 待考。

【𡈓】4828 ヱン 義未詳 〔篇韻〕𡈓、音苑。
《新修玉篇》卷二十九《囗部》引《類篇》 (232b)
  [⿴囗⿱匕貝],音苑。
《篇海》卷十四《囗部》引《類篇》 (499b)
  [⿴囗⿱上貝],音苑。
 待考。

【𡈒】4829 ヱン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡈒、音鴛。
《龍龕》卷一《囗部》平聲 (174)
  𡈒,俗,於元反。
 「𡈒」は形音からみて「怨」「惌」が変化した字である。

【𡈠】4840 シヤウ 義未詳 〔海篇〕𡈠、音韋。
《新修玉篇》卷二十九《囗部》引《類篇》 (232b)
  𡈠,音章。
 待考。

【𡈞】4841 ブ 義未詳 〔五音集韻〕𡈞、無矩切。
 「𡈞」は「圉」が変化した字である。《考釋》(174)参照。

【𡈨】4847 ギヨク 義未詳 〔五音篇海〕𡈨、音玉。
 「𡈨」はおそらく「王(玉)」の誤刻である。《考釋》(174)参照。

【𡈦】4848 ゼウ 義未詳 〔篇海〕𡈦、音繞。
 「𡈦」は「𡈦」の換旁異体字である。《考釋》(170)参照。

【𡈧】4849 コン 義未詳 〔字彙補〕𡈧、音袞。
 「𡈧」はおそらく「壼」が変化した字である。《考釋》(174)参照。

【𡈯】4853 ヘン 義未詳 〔字彙補〕𡈯、布選切、見南粤志。
 「𡈯」は「扁」の会意異体字である。

【𡈰】4854 イウ 義未詳 〔五音篇海〕𡈰、音由。
 「𡈰」はおそらく「㘥」が変化した字である。《考釋》(175)参照。

【𡈲】4858 イン 義未詳 〔金鏡〕𡈲、音因。
 「𡈲」はおそらく「因」の異体字である。《考釋》(5)参照。

【𡈴】4860 ジョ 義未詳 〔字彙補〕𡈴、音汝。
《篇海》卷十四《囗部》 (萬曆本のみ)
  𡈴,与“縣”同。剏𣸸。
 「𡈴」は「㘥」が変化した字である。「与“縣”同」は誤り。

【𡈵】4862 イウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡈵、音由。
《篇海》卷十四《囗部》引《搜真玉鏡》 (499b)
  𡈵,羊周切。
 「𡈵」は音から考えておそらく「㘥」が変化した字である。

【𡈶】4863 ライ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡈶、音雷。
 「𡈶」は「雷」の古文「𤳳」が変化した字である。《龍龕研究》(208)、《考釋》(176)参照。

《大漢和辞典》第二巻中の難字6

【𠵮】【𠵸】【𠵳】【𠶹】【𠷐】 【𠸯】【喰】【𠺐】【𠺔】【𠺘】
【𠼝】【𠼠】【𠼢】【嘚】【𠽷】 【𠾢】【𠏓】【𠾩】【𠾫】【𠾤】
【𠾮】【𠾬】【𠿨】【𡀸】【𡀑】 【𡀗】【𡀖】【噷】【𡁔】【𡁰】
【𡁪】【𡁧】【𡃞】【𡃳】【𡃃】 【𡃂】【𡄇】【𡃸】【𡄢】【𡅄】
【𡅵】【𡆔】


【𠵮】3867 フン 義未詳 〔川篇〕𠵮、音粉。
《新修玉篇》卷五《口部》八畫引《會玉川篇》 (46c)
  𠵮,音粉。
 待考。

【𠵸】3869 ビ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠵸、音弥。
《龍龕》卷二《口部》平聲 (266)
  𠵸,俗。音弥。
 「𠵸」は「𡄣」の異体字である。「𡄣」は音訳字、無義である。《可洪音義》卷二十三《陁羅𡰱雜集》第四卷音義「𠵸邪:音弥耶。上,俗也。」(60/285c)対応経文:《陀羅尼雜集》卷四「利闍牟尼陀闍顯奢兜沙訶𠆵𠴏𠴏𡄣耶」(T21,p0599a)等に用例がある。
---
《龍龕》卷二《口部》去聲 (273)
  [⿰口干]𠵸𠱢哻[⿰口⿱自𤰞],皆俗,音汗。正作“〾鼾”。―,睡也。…。」
 「𠵸」は「𠱢」が変化した字であり、「鼾」の異体字である。

【𠵳】3872 ハ 義未詳 〔海篇〕𠵳、音叵。
 「𠵳」はおそらく「破」が変化した字である。《考釋》(148)参照。

【𠶹】3897 コツ 義未詳 〔篇海〕𠶹、下沒切、音紇、𠶹哩出釋典。
《篇海》卷二《口部》九畫俗字背篇 (萬暦本のみ)
  𠶹,下没切。―哩,出《釋典》。剏増。
 「𠶹」は音訳字、無義である。《佛說文殊菩薩最勝真實名義經》卷一「訶囉訶囉(三句)唵(引)吽(引)𠶹哩(二合)婆伽梵(三句)」(T20,p0825c)等に用例がある。「𠶹哩」の二字で梵語の「hrīḥ」を表す。《龍龕研究》(126)、《考釋》(150)、《佛典疑難字研究》(100)参照。

【𠷐】3980 ケイ 義未詳 〔字彙補〕𠷐、居慶切、音敬、見釋典。
《龍龕》卷二《口部》平聲 (265)
  [⿲口歹亘]𠷐,二俗。其凝反。
 「𠷐」は音訳字、無義である。《慧琳音義》卷四十三《僧伽吒經》第二卷音義「𠷐,…,亦作殑同。梵語。」(1715)対応経文:月婆首那譯《僧伽吒經》卷二「五大河者,所謂:恒(宋、宮、聖本作“𠷐”)伽河、私陀河、博叉河、耶牟那河、月分河,是五大河悉皆入海。」(T13,p0965a)等に用例がある。《龍龕研究》(238)参照。

【𠸯】4005 音未詳 ふさがる。 〔字彙補〕𠸯、音未詳。〔巢氏病源〕大腸虛而傷於寒痢、而用氣𠸯、其氣不衝、則肛門脱出。
 待考。

【喰】4015 サン・ソン 義未詳 〔龍龕手鑑〕喰、音餐、又、音孫。
《龍龕》卷二《口部》平聲 (267)
  ,俗。〾餐、孫二音。
 「喰」は「餐」の異体字「飡」が変化した字である。S.6891V《十恩徳》、S.4128《太子成道變文》等に例がある。

【𠺐】4127 クワン 義未詳 〔五音篇海〕𠺐、音喚。
 「𠺐」は「喚」の異体字「𡅻」が変化した字である。《叢考》(993)参照。

【𠺔】4128 フン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠺔、普問切。
《篇海》卷二《口部》十畫引《搜真玉鏡》 (286a)
  𠺔,普問切。
 待考。「普問切」の「問」は誤りと思われる。

【𠺘】4130 ラウ 義未詳 〔字彙補〕𠺘、力蕩切、出釋典。
 「𠺘」は音訳字、無義である。《龍龕研究》(127)参照。

【𠼝】4225 リ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠼝、力夷切、音離。
 「𠼝」は音訳字・擬音字、無義である。《龍龕研究》(70)参照。

【𠼠】4226 シ 義未詳 〔五音篇海〕𠼠、音紙、又石爾切。
 「𠼠」は音訳字、無義である。《龍龕研究》(40)参照。

【𠼢】4227 キヤウ・ギヤウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠼢、其養切。
 「𠼢」は「慷」の異体字である。《龍龕研究》(247)、《隨函錄研究》(138)参照。

【嘚】4229 トク 義未詳 〔字彙補〕嘚、音得、出釋典。
 「嘚」は音訳字、無義である。《龍龕研究》(66)参照。

【𠽷】4288 サツ 義未詳 〔字彙〕𠽷、宗滑切、音拶、見釋典。
《字彙》丑集《口部》十二畫
  𠽷,宗滑切,音拶,見《釋典》。
 「𠽷」は音訳字、無義である。《瑜伽燄口註集纂要儀軌》卷下「啞 撇 羶 𠽷」(X59,p0346c)に例がある。また《瑜伽集要焰口施食儀》卷一「𑖀 𑖥𑖰 𑖬𑖰 𑖓…啞 撇 羶 贊」(T21,p0481a)から、「𠽷」は「𑖓(ca)」にあてられた字とわかる。

【𠾢】4331 ジュ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠾢、音樹。
《龍龕》卷二《口部》去聲 (274)
  𠾢,俗,音樹。
 待考。

【𠏓】4333 セン 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠏓、音仙。
 「𠏓」は「僊」の異体字である。《龍龕研究》(295)参照。

【𠾩】4335 ラフ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠾩、音﨟。
 「𠾩」は「𡂏」の異体字である。《叢考》(318)参照。

【𠾫】4337 シュ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠾫、音須。
《龍龕》卷二《口部》平聲 (268)
  𠾫[⿰口湏],二俗,音須。
 待考。

【𠾤】4339 セン 義未詳 〔五音篇海〕𠾤、音妗。
 「𠾤」は「噤」が変化した字である。《叢考》(318)参照。

【𠾮】4341 セン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠾮、音穿。
《龍龕》卷二《口部》平聲 (266)
  [⿰口⿱穴𫏬]𡃕𠾮[⿰口⿱穴射]𠯀,五俗,音穿。
 待考。

【𠾬】4342 キン 義未詳 〔五音篇海〕𠾬、其飲切、音近。
 「𠾬」は音訳字、無義である。《龍龕研究》(250)参照。

【𠿨】4416 音未詳 果物の名。 〔正字通〕哩、明制、冬至日、賜諸臣甜食一盒、凡七種、一松子海哩𠿨、鄭以偉曰、𠿨字、諸字書俱不載、今亦不識海哩𠿨爲何物。
 「𠿨」はおそらく「幹」をもとにした音訳字、無義である。

【𡀸】4417 音未詳 人名。 〔字彙補〕𡀸、音未詳、明鉛山王縉𡀸、見謚法纂。
 待考。

【𡀑】4423 チウ 義未詳 〔五音篇海〕𡀑、陟流切、音周。
 「𡀑」はおそらく「嘲」が変化した字である。《考釋》(157)参照。

【𡀗】4424 シ 義未詳 〔字彙補〕𡀗、審支切、音詩、出摩訶止觀。
 《摩訶止觀》卷八上「二用氣治者:謂吹、呼、𡁱、呵、嘘、𡀗,皆於脣吻吐納轉側牙舌,徐詳運心帶想作氣。」(T46,p0108b)から、「𡀗」は呼気法の一つと考えられる。一般には「吹、呼、嘻、喣、噓、呬」とされるが、「𡀗」と「呬」は音が合わない。《考正》(98)、《佛典疑難字研究》(108)参照。

【𡀖】4426 ハツ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡀖、音鉢。
 「𡀖」は音訳字、無義である。《龍龕研究》(259)参照。

【噷】4427 キン 義未詳 〔五音篇海〕噷、許淫切。
 《漢語大詞典》に「噷:1.親吻。2.動;開。3.見“噷喝”。」とある。

【𡁔】4480 セイ 義未詳 〔字彙補〕𡁔、字靑切、音精、出釋典。
 「𡁔」は音訳字、無義である。《聖妙吉祥真實名經》卷一「唵啊囉𡁔覓囉𡁔熟寧」(T20,p0834a)、《密咒圓因往生集》「唵覓囉𡁔覓囉𡁔麻訶」(T46,p1007)等に用例がある。《考正》(99)参照。

【𡁰】4487 シフ 義未詳 〔字彙補〕𡁰、音緝、出釋藏孔雀經。
 「𡁰」は「𡃃」の異体字である。また「𡃃」は音訳字、無義である。《叢考》(323)、《考正》(102)参照。

【𡁪】4489 ケイ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𡁪、音計。
《篇海》卷二《口部》十三畫引《搜真玉鏡》 (287d)
  𡁪,音計。
 「𡁪」は「⿰口罽」が変化した字である。《龍龕》卷二《口部》去聲「⿰口⿱罒刖],俗,京例反。」(274)、同「[⿰口⿱罓剡],音〾𦋺。」(275)、この字と「𡁪」は同音近形で同一字種と考えられる。
 「⿰口罽」はおそらく「罽」の加旁異体字、あるいは音訳字である。

【𡁧】4492 サウ 義未詳 〔字彙補〕𡁧、子蒼切、音藏、見釋典。
 「𡁧」は音訳字、無義である。《佛說大白傘蓋總持陀羅尼經》卷一「[⿰口捺]叮𡁧囉室禰唵𪢚辣𪢚辣[⿰口捺]渴[⿰口捺]渴[⿰口捺]囉」(T19,p0406c)等に用例がある。《考正》(99)参照。

【𡃞】4540 音未詳 撒𡃞は、或る方法を以て靑皮・杏仁等を調理し、酒閣に賣って錢を得ること。 〔字彙補〕𡃞、音未詳、有以方法製靑皮杏仁等物、至酒閣、分俵得錢、謂之撒𡃞。
 「𡃞」は「暫」の加旁異体字である。宋・孟元老《東京夢華錄》卷二《飲食果子》「又有賣藥或果實蘿蔔之類,不問酒客買與不買,散與坐客,然後得錢,謂之“撒暫”。」とある。

【𡃳】4541 コウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡃳、阿朋切。
 「𡃳」は音訳字、無義である。《考正》(103)、《隨函錄研究》(141)、《可洪音義研究》(153)、《佛典疑難字研究》(111)参照。

【𡃃】4542 シフ 義未詳 〔字彙補〕𡃃、音緝、孔雀經。
 「𡃃」は音訳字、無義である。《佛母大孔雀明王經》卷一「𡃃嚩龍王我慈念」(注「chitvāsta(?)」)(T19,p0417a)等に用例がある。

【𡃂】4543 シヤ 義未詳 〔海篇〕𡃂、音寫。〔字彙補〕𡃂、出孔雀經。
 「𡃂」は音訳字、無義である。《龍龕研究》(73)、《佛典疑難字研究》(111)参照。

【𡄇】4574 ケイ 義未詳 〔五音篇海〕𡄇、口頂切、音磬。
 「𡄇」は「謦」の異体字である。《叢考》(325)、《龍龕研究》(107)参照。

【𡃸】4576 シ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡃸、音雌。
 「𡃸」は「嘴(觜)」の、「鳥」による換旁異体字である。《考正》(105)、《隨函錄研究》(141)参照。

【𡄢】4599 シヤ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡄢、音闍。
 「𡄢」は「闍」の加旁異体字で、音訳字、無義である。《考釋》(160)参照。

【𡅄】4624 タン 義未詳 〔字彙補〕𡅄、徒藍切、音談、出梵書。
《龍龕》卷一《𠅘部》 (198)
  [⿰𠅘單],𠅘單反,響梵字。
 「𡅄」は切身字(音訳字)、無義である。梵語では「タン」が「響く」という意味なのだろうか、これを「𡅄」の義とするかどうかは難しい。

【𡅵】4651 シフ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𡅵、音十。
《龍龕》卷二《口部》入聲 (278)
  [⿲口米睾],俗,音釋。
 待考。音訳字か。

【𡆔】4673 ガウ 義未詳 〔五音篇海〕𡆔、音囂。
《篇海》卷二《口部》二十畫以上引《搜真玉鏡》
  𡆔[⿱⿳吅真吅可],二,香嬌切。
 待考。《字彙補》は「同囂」とする。

2016/11/08

《大漢和辞典》第二巻中の難字5

【𠙼】【叺】【𠯀】【𠮼】【𠯃】 【𠯂】【𠯄】【㕨】【吔】【𠮽】
【𠯷】【𠯪】【㕴】【㕵】【𠯭】 【𠯱】【𠯫】【𠯴】【𠯲】【𠯰】
【𠰼】【咑】【𠰽】【𠰾】【𠱀】 【𠰺】【㕽】【𠱴】【𠲙】【𠲚】
【哋】【𠀷】【𠀹】【𠲎】【𠲑】 【𠴄】【𠴀】【𠳬】【𠵴】【𠵬】
【㖫】【𠵱】


【𠙼】3266 クワ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠙼、音寡。
《篇海》卷二《口部》引《搜真玉鏡》 (281c)
  𠙼,古瓦切。
 「𠙼」はおそらく「冎」が変化した字である。《叢考》(142)参照。

【叺】3267 セキ 義未詳 〔五音篇海〕叺、丑入切、音尺。
《篇海》卷二《口部》引《搜真玉鏡》 (281c)
  ,丑入切。
 「叺」は「入」の加旁異体字である。《虛空藏菩薩能滿諸願最勝心陀羅尼求聞持法》「南牟 阿迦捨 揭婆耶 唵 阿唎 迦(入(明、乙本作“叺”))麼唎 慕唎 莎嚩訶 薄伽梵言。」(T20,p0601c)に例がある。「丑入切」は「刃入切」の誤りと思われる。

【𠯀】3309 セン 義未詳 〔五音篇海〕𠯀、音川。
《龍龕》卷二《口部》平聲 (266)
  [⿰口⿱穴𫏬]𡃕𠾮[⿰口⿱穴射]𠯀,五俗,音穿。
 待考。

【𠮼】3310 ケウ 義未詳 〔五音篇海〕𠮼、音噭。
《龍龕》卷二《口部》去聲 (273)
  [⿲吕⿰丨丿吕]𠮼呌,三俗。,正。古吊反。鳴也,遠聲也,亦喚也。與𠮧同。四。𠮧,同上。―喚也。
 「𠮼」は「叫」が変化した字である。《叢考》(299)参照。

【𠯃】3311 ブ 義未詳 〔五音篇海〕𠯃、音武。
《篇海》卷二《口部》四畫引《搜真玉鏡》 (282a)
  𠯃,音武。
 待考。

【𠯂】3312 シ・ゲイ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠯂、音慈、又音倪。
《篇海》卷二《口部》引《搜真玉鏡》 (281c)
  𠯂𡥄,慈、倪二音。
 待考。

【𠯄】3313 ジン 義未詳 〔字彙補〕𠯄、人印切、音刃。
《龍龕》卷二《口部》去聲 (273)
  𠯄,俗。音刃。
 「𠯄」は「訒」の換旁異体字である。《可洪音義》卷八《佛說孛經》音義「吃𠯄:上音訖。下音刃。難言也。正作“訒”。」(59/821c)対応経文:呉・支謙訳《佛說孛經抄》「孛曰:人不與語,有十事:慠慢,魯鈍,憂怖,喜預,羞慚,吃𠯄(元、明本作“肕”),仇恨,凍餓,事務,禪思;是爲十事。」(T17,p0732a)、「吃𠯄」の前後の「羞慚」「仇恨」といった語はみな同義字を重ねた熟語であり、したがって「𠯄」は「吃」に近しい義をもつ字である。《龍龕》卷二《口部》入聲「吃,許訖反。口―難言也。」(276)、《廣韻》去聲《震韻》而振切「訒,難言。」(392)、「𠯄」「訒」は近形同音同義、偏を入れ替えた異体字である。《考正》(69)、《可洪音義研究》(148)参照。

【㕨】3314 ハン 義未詳 〔五音篇海〕㕨、音梵。
《龍龕》卷二《口部》平聲 (269)
  [⿰口⿵凢丶],俗。音凡。
 「㕨」は訳音字、無義である。《陀羅尼雜集》卷四「伊㕨摩夜,收盧多咩,迦悉汦,三摩夜。」(T21,p0604b)等に用例がある。《龍龕研究》(67)、《考釋》(138)、《佛典疑難字研究》(87)参照。

【吔】3315 ヤ・タ 義未詳 〔五音篇海〕吔、音也、又音陀。
《龍龕》卷二《口部》平聲 (267)
  ,俗。也、陁、誕三音。
 「吔」は訳音字、無義である。
 《可洪音義》卷三《大方等大集經》第二十二卷音義「婆吔,以者、以歌二反。正作“虵”。又音移,不与虵䖝同呼也。《寶星經》作“婆耶”。郭氏音誕,非也。」(59/624a)、「以者反」と「也」は同音である。また《可洪音義》卷五《悲華經》第一巻音義「吔婆,上吐何反。」(59/717b)対応経文:北涼・曇無讖訳《悲華經》卷一「研閦阿婆婆禰陀舍尼 禪那路伽陀兜波婆散尼 薩婆因提浮摩坻千坻 薩婆薩婆 婆摩薩婆波吔婆叉夜迦隸 懼迦隸婆闍尼 路伽㝹達舍那比婆」(T03,p0170a)、「吐何反」と「陁」は同音である。《考正》(69)参照。
 「音誕」は《郭迻經音》に由来する。《可洪音義》卷二十三《陁羅尼雜集》第六卷音義「邲吔,上毗必反。下音地,借為亭夜反。《七佛呪》作邲虵。《江西音》作徒解反。又郭氏音誕,又哋字,郭氏作丁吏反,非也。《川音》作虵,音虵,非也。今定取地字呼。」(60/289c)、《陀羅尼雜集》卷六「目䩭利 庭迦斯 具利 乾陀梨 陀羅邲哋(宋、元、明本作“咃”) 摩蹬祇 福迦羅斯」(T21,p0615c)、《集韻》去聲《換韻》徒案切「訑,慢訑,弛縱意。」(559)、《洪武正韻》去聲《諫韻》杜晏切「誕,大也,妄也。古作“訑”。」、郭氏は「吔」を「訑」の異体字と考えたものと思われる。《郭迻經音研究》(52)参照。

【𠮽】3316 ロウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠮽、音弄。
《篇海》卷二《口部》引《搜真玉鏡》 (281c)
  𠮽,音弄。
 「𠮽」は「弄」が変化した字である。「弄」は俗に「弁」に作る。《可洪音義》卷六《月燈三昧經》第七卷音義「𠺑弁,音弄。又音卞,悮。」(59/757c)対応経文:高齊・那連提耶舍訳《月燈三昧經》卷六「調戲笑弄毀善人,自稱已發菩提心。」(T15,p0588b)、「弁」「𠮽」は近形である。

【𠯷】3408 ジヨウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠯷、音仍。
《龍龕》卷二《口部》平聲 (267)
  [⿰口⿵乃㐅],俗。音仍。
《篇海》卷二《口部》五畫引《龍龕》 (282c)
  𠯷,音仍。
 「𠯷」は「⿰口⿵乃㐅」の訛、「⿰口⿵乃㐅」はおそらく「⿰口⿱乃人」が変化した字、「⿰口⿱乃人」はおそらく「仍」の加旁異体字である。《篇海》卷二《口部》五畫引《搜真玉鏡》「[⿰口⿱乃人],女陵切。」(282c)。「仍」は虚詞に用いられるため、口偏を加え「⿰口⿱乃人」となり、変化して「⿰口⿵乃㐅」となったものと思われる。《考釋》(143)参照。

【𠯪】3409 ガツ・ガチ 義未詳 〔字彙補〕𠯪、五葛切、音遏。
《篇海》卷二《口部》引《搜真玉鏡》 (281c)
  𠯪,五葛切。
 待考。《考釋》(140)はおそらく「囐」の換声旁異体字であるとするが、同音であることしか根拠がない。

【㕴】3410 チン 義未詳 〔龍龕手鑑〕㕴、長林切、音沈。
 「㕴」は「沈」の換旁異体字である。《可洪音義》卷十五《摩訶僧祗律》第九卷音義「㕴吟,上直林反,誤。」(59/1105c)対応経文:東晋・佛陀跋陀羅共法顯訳《摩訶僧祇律》卷九「聞者生疑,為爾、不爾?沈吟而住。」(T22,p0302a)、また《可洪音義》卷三《大哀經》第二卷音義「[⿰口𠃔]吟,上直林反。沒也,三思也,謇訥也。正作沈、霃二形也。下魚今反。」(59/647c)対応経文:西晋・竺法護訳《大哀經》卷二「無有狐疑,亦無沈吟。」(T13,p0418b)、「㕴吟」「沈吟」は異文である。「沈」が下字の「吟」の影響で偏が口に変わったのが「㕴」と考えられる。《隨函錄研究》(128)、《可洪音義研究》(112)参照。

【㕵】3411 バウ・コク 義未詳 〔海篇〕㕵、音忙、去聲、又音國。
《龍龕》卷二《口部》入聲 (277)
  ,俗。音國。
 「㕵」は「囯(國)」の異体字である。《叢考》(300)参照。
---
《篇海》卷二《口部》引《搜真玉鏡》 (281c)
  ,莫浪切。
 「㕵」は「𫩔(吂)」が変化した字である。《玉篇》卷五《口部》「吂,莫桑切。使人問而不肯荅曰吂。」(101)、《廣韻》去聲《宕韻》莫浪切「吂,老人不知。」(428)、また《新修玉篇》卷五《口部》引《類篇》「𠮵,莫浪切。問而不。」(43d)、「吂」「𠮵」は同音同義また「𠮵」「㕵」は近形同音、「㕵」「𠮵」は「吂」の動用異体字「𫩔」が変化した字である。《叢考》(300)参照。

【𠯭】3412 ヒヨク 義未詳 〔五音篇海〕𠯭、芳逼切。
《龍龕》卷二《口部》入聲 (276)
  𠯭,俗。芳逼反。
 「𠯭」は「畐」が変化した字である。《廣韻》入聲《職韻》芳逼切「畐,道滿也。」(528)、「𠯭」「畐」は近形同音、また《廣韻》《集韻》の同一小韻内の字は全て「畐」及び「畐」を声符とする字である。《考釋》(141)参照。

【𠯱】3413 リヤウ 義未詳 〔五音篇海〕𠯱、音兩。
《新修玉篇》卷五《口部》四畫引《類篇》 (44b)
  [⿰口𠓜],音兩。
《篇海》卷二《口部》四畫引《類篇》 (282a)
  𠯱,音兩。
 待考。

【𠯫】3414 クワ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠯫、音戈。
《龍龕》卷二《口部》平聲 (270)
  𠯫,《川篇》各何反。
《新修玉篇》卷五《口部》四畫引《會玉川篇》 (44b)
  𠯫,各何切。
《篇海》卷二《口部》四畫引《川篇》 (282a)
  𠯫,各何切。
《篇海》卷二《口部》四畫引《搜真玉鏡》 (282a)
  𠯫,音歌。
 「𠯫」は「𢎄」が変化した字である。《龍龕》卷四《弋部》平聲「𢎅[⿹弋〾口],二俗。𢦪,今。音歌。三。」(526)、これらの字と「𠯫」は近形同音である。《考釋》(140)参照。

【𠯴】3415 ヘン 義未詳 〔海篇〕𠯴、音汴。
《篇海》卷二《口部》四畫引《搜真玉鏡》 (282a)
  𠯴,音卞。
 「𠯴」は「弄」の加旁異体字「哢」の異体字である。《可洪音義》卷十四《佛本行集經》第十二卷音義「玩𠯴,音弄。正作“哢”。」(59/1078b)対応経文:隋・闍那崛多訳《佛本行集經》卷十二「見已欲施一切雜寶種種玩弄無憂之器,城內所有一切諸女,悉可來集於我宮門。」(T03,p0707c)、《可洪音義》卷二十七《高僧傳》第十三卷音義「還𠯴,音弄。」(60/459c):対応経文:梁・慧皎撰《高僧傳》卷十三「反折還〔喉疊〕哢(宋、元、明、宮本作“弄”)。」(T50,p0413c)にある通り。「音卞」は「音弄」の訛。

【𠯲】3416 ゲツ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠯲、音月。
《篇海》卷二《口部》四畫引《搜真玉鏡》 (282a)
  𠯲,音月。
 待考。

【𠯰】3417 シフ 義未詳 〔五音篇海〕𠯰、音什。
《龍龕》卷二《口部》入聲 (278)
  𠯰,音十。
 待考。

【𠰼】3418 ハツ・サフ 義未詳 〔五音篇海〕𠰼、普末切、又音帀。
《龍龕》卷二《口部》入聲 (276)
  𠶴咂𠰼,三俗。𠯗,正。子荅反。入口也。四。
《篇海》卷二《口部》四畫引《搜真玉鏡》 (282a)
  𠰼,普末切、又音帀。
 「𠰼」は「𠯗(咂)」が変化した字である。「普末切」(=「音巿」)は「音帀」あるいは望形生音の誤り。《考釋》(139)参照。

【咑】3503 音未詳 飛𡃤咑は地名。 〔字彙補〕咑、音未詳、飛𡃤咑、倭國地名。
 待考。

【𠰽】3512 ジヨウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠰽、音冗。
《篇海》卷二《口部》五畫引《搜真玉鏡》 (282c)
  𠰽,音冗。
 待考。

【𠰾】3514 キヨ 義未詳 〔五音篇海〕𠰾、音居。
《龍龕》卷二《口部》平聲 (267)
  唓𠰾啹,三俗。音居。
 「𠰾」は「啹」が変化した字で、訳音字、無義である。《龍龕研究》(243)参照。

【𠱀】3515 ハ・リン 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠱀、音波、又、音倫。
《龍龕》卷二《口部》平聲 (268)
  𠱀,俗。[⿰冫皮]、[⿰彳侖]二音。
 「𠱀」は音訳字・擬音字、無義である。「音倫」は「俻」の誤り。
 《可洪音義》卷五《大樹緊那羅王所問經》第四卷音義「𠱀迦:上音波。下音加。上又或作“跛”,布火反。《純真經》作“波妿”。」(59/725b)対応経文:鳩摩羅什譯《大樹緊那羅王所問經》卷四「波(宋、元、宮本作“啵”;明本作“𠱀”;聖本作“嘙”)迦奢呢」(T15,p0388b),また同卷二十三《陁羅𡰱雜集》第七卷音義「𠱀,上音波,又郭氏作波、俻二音。《江西音義》作歩麼反,《川音》作披音。」(60/290c)対応経文:《陀羅尼雜集》卷七「牟尼𠱀婆散濘」(T21,p0618a)等に用例がある。《考正》(71)参照。

【𠰺】3516 タイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠰺、音代。〔字彙補〕𠰺、出釋典隨字函。
《龍龕》卷二《口部》去聲 (273)
  𠰺,俗。音代。
 「𠰺」は音訳字、無義である。《可洪音義》卷二十三《陁羅𡰱雜集》第十卷音義「𠰺,音代」(60/295a)対応経文:《陀羅尼雜集》卷十「婆𠰺啹[⿰口氏]利」(T21,p0636c)等に用例がある。《龍龕研究》(68)参照。

【㕽】3519 シ 義未詳 〔龍龕手鑑〕㕽、音似。
《龍龕》卷二《口部》去聲 (275)
  ,詞孕反。
 「㕽」は「𠳎」の減画異体字または訛字である。また、「𠳎」は音訳字、無義である。法雲編《翻譯名義集》卷二「僧伽彼,或𠳎(詞孕)多,此云師子。」(T54,p1088a)、「㕽」「𠳎」は梵語の「sim」を表す。《佛典疑難字研究》(88)参照。

【𠱴】3614 音未詳 口をとぢる。 〔字彙補〕𠱴、音未詳。〔呂覽、重言〕君呿而不𠱴。〔注〕𠱴、閉。
《字彙補》丑集《口部》補字 (483b)
  𠱴,《呂氏春秋》君呿而不𠱴。《注》閉口也。○愚按此爲“唫”字之譌。
 「𠱴」は「唫」が変化した字である。日抄本《呂氏春秋》は該字を「唫」に作る。

【𠲙】3617 クワツ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠲙、枯託切、音闊。〔字彙補〕𠲙、與𠰾不同。
《篇海》卷二《口部》五畫引《搜真玉鏡》 (282c)
  [⿰口尻],苦托切。
 「𠲙」は「⿰口尻」の誤りである。「苦托切」の「托」は「㧌」「挑」等の誤りと思われる。

【𠲚】3618 イ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠲚、烏計切、音懿。
《篇海》卷二《口部》六畫引《搜真玉鏡》 (283b)
  𠲚,烏計切。
 「𠲚」はおそらく「䚷」の異体字である。《可洪音義》卷三《大集月藏經》第一卷音義「吇,烏礼反。正作“𠯋”、“䚷”二形也。」(632b)とある。「吇」にさらに「子(𠔃)」を加えた字が「𠲚」だと思われる。

【哋】3619 テツ 義未詳 〔五音篇海〕哋、地夜切、耋去聲、出呪中。
《新修玉篇》卷五《口部》六畫引《類篇》 (45c)
  ,地夜切,出呪。
《篇海》卷二《口部》六畫引《類篇》 (283b)
  ,地夜切,出呪中。
 「哋」は音訳字、無義である。《可洪音義》卷九《七佛所說神呪經》第一卷音義「哋,亭夜反。」(59/878c)対応経文:《七佛所說神呪經》卷一「乾陀犁陀羅邲地(宋、元、明、甲本作“犁陀羅邲蛇”)。」(T21,p0542b)等に用例がある。

【𠀷】3620 キフ 義未詳 〔字彙補〕𠀷、渠泣切、音及。
《篇海》卷十三《一部》引《搜真玉鏡》 (497b)
  𠀷,古的切。
 「𠀷」は「鬲」が変化した字である。《考釋》(144)参照。

【𠀹】3621 クン 義未詳 〔字彙補〕𠀹、古屯切、音君。
《新修玉篇》卷一《一部》引《會玉川篇》 (8a)
  𠀹,音君。
《篇海》卷十三《一部》引《川篇》 (497b)
  𠀹,音君。
 「𠀹」は「君」の傳抄古文を楷書化したものである。

【𠲎】3622 バツ 義未詳 〔康煕字典〕𠲎、江西隨函、音伐。
《龍龕》卷二《口部》入聲 (277)
  𠲎,《江西随凾》音伐。
 「𠲎」は音訳字、無義である。《可洪音義》卷二十三《陁羅𡰱雜集》第十卷音義「𠲎多:上扶月反,第九卷作婆多字。」「𠲎多:同上,第九卷作伐多。」(60/294a)対応経文:《陀羅尼雜集》卷十「南無觀世音菩薩 坦提咃 呿羅𠲎多 呿羅𠲎多 伽呵𠲎多 伽𠲎多 伽𠲎多 莎呵」(T21,p0633c)等に用例がある。《考正》(73)、《可洪音義研究》(149)参照。

【𠲑】3623 ハウ 義未詳 〔字彙補〕𠲑、音邦、出釋典。
《龍龕》卷四《雜部》平聲 (547)
  𢁏[⿰半⿱口了],音邦。二。
 「𠲑」は「邦」が変化した字である。《叢考》(304)参照。

【𠴄】3734 キウ 義未詳 〔搜眞玉鏡〕𠴄、音糺。
《篇海》卷二《口部》八畫引《搜真玉鏡》 (284b)
  𠴄,音糺。
 待考。

【𠴀】3735 ア・アク・レイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠴀、音亞、又音啞、又音唳。
《龍龕》卷二《口部》上聲 (272)
  𠴀,古文啞字。―有三音,衣賈、烏嫁、烏革三反。
 「𠴀」は「啞」が変化した字である。

【𠳬】3739 キヨウ 義未詳 〔字彙補〕𠳬、居陵切、音兢。
《龍龕》卷二《古部》 (339)
  𠳬,俗。居陵反。
 「𠳬」はおそらく「兢」の減画異体字である。《廣韻》平聲《蒸韻》居陵切「兢,兢兢,戒愼。居陵切。」(200)、「𠳬」「兢」は近形同音である。《叢考》(21)参照。

【𠵴】3860 音義未詳 〔字彙補〕𠵴、音義未詳、見釋典。
《字彙補》丑集《口部》補字 (483b)
  𠵴,音義未詳,見《釋典》。
 「𠵴」は音訳字、無義である。智廣等集《密咒圓因往生集・大寶樓閣根本呪》「覓布辣遏唥𠵴(二合)麻禰不囉(二合)𠵴」(T46,p1009b)等に用例がある。《考正》(82)参照。

【𠵬】3862 ヒ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠵬、音皮。
《龍龕》卷二《口部》平聲 (268)
  𠵬,音皮。
 「𠵬」はおそらく「皮」の説文籀文「𠰎」が変化した字である。《叢考》(164)参照。

【㖫】3864 リヨウ 義未詳 〔龍龕手鑑〕㖫、音陵。
《龍龕》卷二《口部》平聲 (267)
  ,俗,音陵。
 「㖫」は音訳字、無義である。《宋史・種世衡列傳》「世衡在青澗城,元昊未臣,其貴人野利剛浪㖫、遇乞兄弟有材謀,皆號大王。」等に用例がある。

【𠵱】3865 音義未詳 〔字彙補〕𠵱、音義未詳、出釋典。
《字彙補》丑集《口部》補字 (484a)
  𠵱,出《釋藏》,音義未詳。○《内典》中又有“嘬”、“㘑”、“𠷌”□諸字,昔人多除口旁讀之,今附此。
 「𠵱」は「依」をもとにした音訳字、無義である。《佛說大白傘蓋總持陀羅尼經》卷一「[⿰口捺]怛末嘚哩吽發(怛)𠵱擔末哩渴渴渴兮渴兮。」(T19,p0404a)等に用例がある。《考正》(81)参照。


2016/09/22

居延漢簡の年代

紀年簡及び内容から年代の推測できる簡の範囲を示したもの

A1宗間阿瑪 五鳳二年(前56年)
A2察汗松治 初元年間(前48年~前43年)・元延二年(前11年)
A6破城子 居攝三年(8年)
A7破城子 始建國五年(13年)・建武五年(29年)
A8破城子 本始元年(前73年)~建武七年(31年)
A10瓦因托尼 征和三年(前90年)~元鳳四年(前77年)
A14地灣 本始元年(前73年)・地節二年(前68年)
A18摩洛松治 建昭二年(前37年)
A21布肯托尼 元延二年(前11年)~始建國三年(11年)
A22布肯托尼 建始四年(前29年)~始建國四年(12年)
A27查科爾帖 永元元年(89年)~永元十年(98年)
A29白敦子南 永康三年(169年)
A32金關 始元五年(前82年)~天鳳三年或四年或五年或地皇二年(16年~18年或21年)
A33地灣 始元三年(前84年)~永元二年(90年)
A35大灣 始元元年(前86年)~始建國三年(11年)
P9博羅松治 元康三年(前63年)~建武三年(27年)


敦煌漢簡 天漢三年(前98年)~元嘉二年(152年)
懸泉漢簡 太始三年(前94年)~永初元年(107年)
羅布淖爾漢簡 黄龍元年(前49年)~元延五年(前8年)
新居延漢簡 始元六年(前81年)~永初五年(111年)
肩水金關漢簡 太初五年(前100年)~建武五年(29年)
額濟納漢簡 神爵三年(前59年)~建武四年(28年)

2016/09/01

字典類の紹介10《包山楚墓文字全編》

李守奎、賈連翔、馬楠 編著 (2012/12) 《包山楚墓文字全編》 上海古籍出版社
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A4より少し小さいサイズ。

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 本書は《包山楚墓》より出土した簡牘・馬甲などの字を字種毎に配列したものである。各字形は図版をコンピューター処理したものである。
 字頭の下に説文小篆・古音が掲載され、その下に各字形が並ぶ。各字形には出典・辞例と一部には注釈がある。
 配列は説文順。卷一~卷十四の後に合文・附録(隷定不可字や卦畫など)と総釈文・声韻表がある。巻末に拼音索引と筆画索引がある。
 この字書の「全ての字を網羅している」「最新技術を用いて、模本でない綺麗な字形を掲載している」「最新の考釈の成果を反映させている」などといった売りが前言に詳しく書いてある。張守中《包山楚簡文字編》等の以前の字書のレビューも書いてある。
 値段は198元。

2016/08/24

字典類の紹介9《商代金文全編》

畢秀潔 編著 (2012/12) 《商代金文全編》 作家出版社
160824_1.jpg
四分冊。

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 本書は殷・商代の金文の字を字種毎に配列したものである。各字形は拓本をそのまま切り取ったものである。各字形には時代と出典が併記してある。
 配列は説文順。卷一~卷十四の後に附録(図形要素の強い字・隷定不可字)・殘字(不鮮明な字)がある。巻末に部首筆画索引・拼音索引と器名からの索引がある。
 値段は2680元。

2016/07/11

《大漢和辞典》第二巻中の難字4

【𠨾】【𠩈】【𠩆】【𠩉】【𠩔】 【𠩥】【𠩷】【𠩿】【𠪂】【𠪐】
【𠪗】【𠪧】【𠪣】【𠪷】【𠪶】 【𠫃】【𠫄】【𠫖】【𠫘】【𠫛】
【𠫜】【𠫣】【𠫯】【𠫶】【𠬋】 【𠔲】【𠬾】【𠭈】【𠭹】【𠮀】
【𡪞】


【𠨾】2915 エキ 義未詳 〔海篇〕𠨾、音亦。
《龍龕》卷二《厂部》入聲 (303)
  𠨾,音亦。
 「𠨾」は「斥」が変化した字である。「音亦」は「音赤」の誤り。《考釋》(15)参照。

【𠩈】2925 チュ 義未詳 〔海篇〕𠩈、音注。
《篇海》卷十三《厂部》五畫引《搜真玉鏡》 (477c)
  𠩈,音注。
 「𠩈」はおそらく「厓」が変化した字である。「音注」は望形生音か「音涯」の誤り。

【𠩆】2926 カン 義未詳 〔海篇〕𠩆、音坎。
《篇海》卷十三《厂部》六畫引《搜真玉鏡》 (477c)
  𠩆,音次。
 「𠩆」は「庛」が変化した字である。《海篇》の「音坎」は「音次」の誤り。《直音篇》卷六《厂部》東韻去聲には「𠩪,音次,地名。𠩆,同上。」(235c)とある。

【𠩉】2927 キク 義未詳 〔海篇〕𠩉、音菊。
《海篇》卷九《厂部》五畫 (568b)
  𠩉,音菊。持也。從及〾𠃨。
 「𠩉」は「𠩀」が変化した字である。《新修玉篇》卷二十二《厂部》五畫引《餘文》「𠩀,居玉切,持也,从反丮。韻又古禄切,持也。」(182c)とある。
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《龍龕》卷二《厂部》入聲 (303)
  𠩉,魚厥反。
 「𠩉」は「月」の武周新字「𠥱」が変化した字である。《叢考》(25)参照。

【𠩔】2940 セキ 義未詳 〔海篇〕𠩔、音石。
《篇海》卷十三《厂部》六畫引《搜真玉鏡》 (477c)
  𠩔[⿸厂⿱仌七],二音石。
 待考。

【𠩥】2957 ヨク 義未詳 〔海篇〕𠩥、音域。
《龍龕》卷二《厂部》入聲 (303)
  𠩥,古文,音國。
 「𠩥」はおそらく「國」の異体字で、「𤦒」が変化した字である。《叢考》(26)参照。

【𠩷】2978 テン 義未詳 〔海篇〕𠩷、音典。
《龍龕》卷二《厂部》上聲 (302)
  𠩷,古文,音典。
 待考。「廉」が変化した字だろうか。

【𠩿】2988 ヒツ 義未詳 〔篇海〕𠩿、音必。
《龍龕》卷二《厂部》入聲 (303)
  𠩿,音必,見《毛詩》。
 待考。「畢」の加旁異体字か。

【𠪂】2989 ヘイ 義未詳 〔篇海〕𠪂、音兵。
《集韻》上聲《銑韻》補典切 (379)
  𠪂𠩲,𠪂虒,薄皃。或从𤰞。
《篇海》卷十三《厂部》九畫引《搜真玉鏡》 (477d)
  𠪂,𤰞典切。
 「𠪂」は「匾」が変化した字である。P.3906.2《字寶碎金一卷》「[⿷⿱厂𠃊扁]〾𠥶,如浅反,都𠔃反。」、《可洪音義》卷十七《根本說一切有部毘奈耶頌》第二卷音義「[⿷⿱厂𠃊扁],𤰞典反。」(60/61c)対応經文:尊者毘舍佉造《根本說一切有部毘奈耶頌》卷上「謂遍圓(宋、元、明、宮本作“匾圓”,聖乙本作“匾國”)及方,三種絛應識。」(T24,p0627c)、同第一卷音義「遍〾𠥶,上𤰞典反。下他𠔃反。正作“匾㔸”。」(60/61b)対応經文:尊者毘舍佉造《根本說一切有部毘奈耶頌》卷上「曲脊鼻匾㔸。」(T24,p0617c)、「匾」は変化して「⿷⿱厂𠃊扁」、あるいは借りて「遍」に作る。また《直音篇》卷六《厂部》「𠪂[⿸厂遍],音匾。」(236b)、「匾」「𠪂」「⿷⿱厂𠃊扁」「⿸厂遍」は近形同音である。さらに《廣韻》上聲《銑韻》方典切「匾,匾㔸,薄也。㔸,湯奚切。」(289)とある。「匾」「𠪂」は近形同音同義であり明らかに同一字種である。

【𠪐】3003 リウ 義未詳 〔海篇〕𠪐、音留。
《篇海》卷十三《厂部》十一畫引《搜真玉鏡》 (478a)
  [⿸厂⿱⿰𠂎口田],音留。
 待考。

【𠪗】3013 イ 義未詳 〔海篇〕𠪗、音移。
《篇海》卷十三《厂部》十一畫引《搜真玉鏡》 (478a)
  𠪗,羊支切。
 「𠪗」はおそらく「𠩗」が変化した字である。《廣韻》平聲《支韻》弋支切「𠩗,《説文》:“歠也。”」(41)、「𠪗」「𠩗」は近形同音である。《叢考》(27)参照。

【𠪧】3031 グワ 義未詳 〔字彙補〕𠪧、五果切、音𡜮。
《龍龕》卷三《果部》 (342)
  ,胡果反。楚人云多。又五果反。[⿰果𠂬][⿰厄果],五果反。又同上。二。
《新修玉篇》卷三十《果部》 (241c)
  [⿰果𠂬][⿰厄果],五果、戶果二切。楚人云多。
同引《會玉川篇》 (241c)
  [⿰厄果],五果切。小𠂬。
《篇海》卷十三《厂部》十二畫引《搜真玉鏡》 (478a)
  𠪧,五果切。
 《龍龕》にあるように「𠪧」は「夥」の換旁異体字である。字はまた「𤔖」「𤬁」「𣜢」「𤔝」等に作る。《考釋》(473)参照。
 また「𠪧」はおそらく「㛂」が「婐」と同化した換旁異体字である。《龍龕》卷二《女部》上聲「㛂,奴果、五果二反。婐―也。」(282)、「𠪧」「㛂」は近形同音である。《龍龕研究》(284)参照

【𠪣】3032 セツ 義未詳 〔海篇〕𠪣、音設。
《篇海》卷十三《厂部》十二畫引《搜真玉鏡》 (478a)
  𠪣,失結切。
 待考。

【𠪷】3044 コウ 義未詳 〔海篇〕𠪷、音洪。
《篇海》卷十三《厂部》十三畫引《搜真玉鏡》 (478a)
  𠪷,胡公切。
 待考。「厚」の異体字かもしれない。

【𠪶】3045 ゲツ 義未詳 〔海篇〕𠪶、音月。
《篇海》卷十三《厂部》十三畫引《搜真玉鏡》 (478a)
  𠪶,於厥切。
 「𠪶」はおそらく「𧯡」が変化した字である。《廣韻》入聲《月韻》於月切「𩚴,飴和豆。又作𩜌。《説文》作𧯡。」(478)、「𠪶」「𧯡」は近形同音である。《叢考》(28)参照。

【𠫃】3049 ケツ 義未詳 〔海篇〕𠫃、音厥。
《篇海》卷十三《厂部》二十畫引《搜真玉鏡》 (478b)
  𠫃,巨月切。
 「𠫃」は「橜」が変化した字である。《考釋》(18)参照。

【𠫄】3050 セン・レイ 義未詳 〔海篇〕𠫄、音仙、又音令。
《篇海》卷十三《厂部》二十畫引《搜真玉鏡》 (478b)
  𠫄,仙、令二音。
 「𠫄」は「僊」の異体字である。《龍龕研究》(295)参照。

【𠫖】3061 コウ 義未詳 〔五音篇海〕𠫖、古弘切。
《龍龕》卷一《厶部》平聲 (184)
  𠫔𠫖,古弘反。二。
 《玉篇》卷六《又部》「厷,古薨切。《説文》云:“臂上也。”亦作肱。𠫔,古文。」(129)とあり、「𠫔」は「厷」の異体字である。よって「𠫖」も「厷」の異体字である。

【𠫘】3068 セン 義未詳 〔五音篇海〕𠫘、音尖、又音僭。
《龍龕》卷一《厶部》平聲 (184)
  𠫘,尖、僭二音。
 待考。

【𠫛】3072 ハク 義未詳 〔海篇〕𠫛、音百。
《新修玉篇》卷一《二部》引《會玉川篇》 (11a)
  [⿱𠫔𠫔],音百。數也。
《篇海》卷十《厶部》引《搜真玉鏡》 (420d)
  [⿱𠫔𠫔],音百。
 「𠫛」は「⿱𠫔𠫔」の誤り。「⿱𠫔𠫔」は「百」が変化した字である。《叢考》(154)、《考釋》(72)参照。

【𠫜】3073 テイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠫜、音帝。
《龍龕》卷一《厶部》去聲 (184)
  𠫜,古文。音帝。
 「𠫜」は「帝」の古文を楷書化したものである。

【𠫣】3079 ギヨク 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠫣、音玉。
《龍龕》卷一《厶部》平聲 (184)
  𠫣,音王。
 「𠫣」は「玉」また「王」の傳承古文「𤣪」が変化した字である。《考釋》(73)参照。

【𠫯】3088 ルイ 義未詳 〔龍龕手鑑〕𠫯、音累。
《龍龕》卷一《厶部》上聲 (184)
  𠫯,音累。
 「𠫯」は「厽」の加飾異体字である。「絫(累)」の傳承古文に「⿱𠫯糸」がある。

【𠫶】3093 タン 義未詳 〔川篇〕𠫶、音攤。
《新修玉篇》卷二十九《厶部》引《會玉川篇》 (234d)
  𠫶,音儺。
 「𠫶」は「𠹈(儺)」が変化した字である。「音攤」は「音儺」の誤り。《叢考》(156)参照。

【𠬋】3109 セイ 義未詳 〔五音篇海〕𠬋、音星。
《龍龕》卷一《厶部》平聲 (184)
  𠬋,古文年字。
《新修玉篇》卷二十九《厶部》引《古龍龕》 (234d)
  𠬋,古文年。
《篇海》卷十《厶部》引《龍龕》 (420d)
  𠬋,古文年字。
《篇海》卷十《厶部》 (420d)
  𠬋,音星。
 待考。

【𠔲】3111 コウ 義未詳 〔字彙補〕𠔲、孤耕切、音恆。
《篇海》卷六《八部》俗字背篇 (352d)
  𠔲,胡耕。
 「𠔲」は「衡」の古文を楷書化したものである。《龍龕》卷四《卜部》「𠧲[⿱卜⿵𠘨⿱公天][⿱卜⿵𠘨⿱工巾]𠧽[⿳卜𠕎大][⿳卜𠔿大],音衡六字。」(538)、これらの字と「𠔲」は近形同音である。《叢考》(84)参照。
 「衡」の古文は楚系文字「⿱角大」に由来する。

【𠬾】3161 セン 義未詳 〔海篇〕𠬾、音僉。
《篇海》卷十四《又部》引《搜真玉鏡》 (505d)
  𠬾,音僉。
 「𠬾」は「僉」が変化した字である。「僉」の「口」を「厶」に作る字は六朝碑に多く見られる。上部が「又」となり、下部が「𢆶」になったのが「𠬾」である。

【𠭈】3172 シ 義未詳 〔海篇〕𠭈、音寺。
《篇海》卷十四《又部》引《搜真玉鏡》 (505d)
  𠭈,音寺字。
 形音から考えると「𠭈」はおそらく「嗣」の説文古文「孠」が変化した字である。「子」の一画目が「冖」に、二・三画目がつながって「又」になったものと思われる。

【𠭹】3202 ヘン 義未詳 〔海篇〕𠭹、音變。
《篇海》卷十四《又部》引《搜真玉鏡》 (505d)
  𠭹,音変。
 「𠭹」は「變」の傳抄古文を楷書化したものである。《玉篇》卷五《彡部》「𢒟,筆院切。古文變。」(110)、「𢒟」「𠭹」は近形同音である。《叢考》(165)参照。
 これらの字は「㝸」の戦国文字を楷書化したものである。《侯馬盟書》に近形の字が見られる。

【𠮀】3207 音未詳 人名。 〔字彙補〕𠮀、人名、穆天子傳、巨蒐之𠮀曰、觴天子于焚留之山、音未詳。
 待考。

【𡪞】3208 クワツ 義未詳 〔海篇〕𡪞、音豁。
《篇海》卷十四《又部》引《搜真玉鏡》 (505d)
  𡪞,呼括切。
 「𡪞」は「豁」が変化した字である。北魏《楊穎墓誌》等に近形の字が見える。