台中丸(たいちゅうまる、旧字体:臺中丸)は、1897年に進水した大阪商船所属の貨客船である。日露戦争中に日本海軍により仮装巡洋艦として徴用され、特務艦隊の旗艦を務めた。日露戦争終結後は商業航路へ戻ったが、大東亜戦争中の1944年4月に奄美大島沖でアメリカ海軍潜水艦の攻撃により沈没し、160人以上の民間人が死亡した(台中丸遭難事件)。「対馬丸」などと並んで沖縄戦関連の遭難船舶として扱われることがある。