劇場(げきじょう)とは、演劇や歌舞伎、舞踊、オペラ、バレエ、コンサートなどを観客に見せるための施設。 主に上演されるコンテンツの種類に合わせて舞台や音響効果などを設計・建設された施設もあり、オペラは歌劇場、日本の能楽では能舞台、コンサートはコンサートホールと称することが多い。 演劇は日本では古くから芝居と呼ばれ、江戸時代から昭和初期にかけて各地に芝居小屋(しばいごや)が建てられた。各地の郷土芸能や地芝居ばかりではなく、巡業する「ドサ回り」(佐渡を裏返した言葉)の芸人やその一座が劇を演じた。一部は現存し、重要文化財に指定されている芝居小屋もある。 現代でも中小の劇団が公演を行う小規模な劇場を特に芝居小屋と呼ぶことがあり、大きな劇場であっても演劇関係者は業界用語としてこれを「小屋」と呼ぶことがある。演劇は、倉庫など劇場以外の建物内や路上ばど野外で行われることもあるが、これらの場所は演出空間ではあっても劇場とは呼ばない。