ムラディ (Muladí)とは、中世イベリア半島に存在した社会的階層で、3つの集団に区別された。 * キリスト教徒であったがキリスト教を棄教し、イスラム教に改宗してイスラム教徒の中で暮らす者。イスラム社会でキリスト教信仰を保持し続けたモサラベとは区別される。 * キリスト教徒とイスラム教徒の通婚から生まれた子 * または西ゴート人であるがイスラム教に改宗し、アル・アンダルスの形成に伴い言語や慣習もイスラム化した者。 第3の集団では元西ゴート貴族が突出しており、遠隔地においてはバヌ=カシー家のような例が生まれた。多くのキリスト教徒がジズヤ免除を求めズィンミーを避けようと、イスラム教に改宗した。
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