先日は 「週刊朝日がどれだけ真剣に、読者のニーズに向き合っているか」、について書きましたが、
このまえ立ち寄ったファミレスのガストでも、ターゲット顧客に寄り添うことの重要性を感じました。
下記は、その時フェアをやっていたフォアグラハンバーグです。このサイズのフォアグラが乗ってこの値段は安いですよね。
が、驚いたのはそのメニューの下。
なんと、「フォアグラとは何か」という説明が載ってるんです。
たしかにフォアグラが高級食材であることを知らない人には、「この値段でこのサイズのフォアグラが食べられるなんて!」という驚きを与えることができません。
だから、フォアグラより知名度が高そうなキャビアの名前を出し、フォアグラが世界的な高級食材だと説明してるわけです。
「フォアグラ? 何それ、おいしいの?」というコピーからは、その対象が中高生など、フォアグラなんて食べたことがない若いガストの客だと分かります。
また、説明されているのはフォアグラが貴重な食材で美味しいということだけであり、「ガチョウやアヒルの肥大した肝臓である」とは一切、書かれていないことも、極めて合目的です。
さらにおもしろかったのは、同じすかいらーくグループのジョナサンでは、フォアグラハンバーグはメニューに載ってるのに、フォアグラの説明は載ってないってことです。
ジョナサンは、ガストより少しだけハイコンセプトのお店です。だからハンバーグの上に乗ってるフォアグラも、一枚ではなく二枚と豪華で、その分、値段も少し高めに設定されていました。
つまりジョナサンに来る客は、(ガストに来る客と異なり)、フォアグラについて知ってるはずと判断されたのでしょう。
私もこの本↓で、「Chikirinの日記」では“disる”といったネット用語は使わない。使う時は注記を添えると書きましたが、来て欲しいと思っているお客さんの立場にたって、使う言葉を選ぶというのは、ブログでもレストランでも同じです。
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それにしてもチェーン店てスゴイと、いつも思います。
下記は、私が昭和最後の日(昭和天皇が崩御された日)に街の様子を観察して気付いたことをまとめたエントリです。
→ 「昭和最後の日」
大型店や大組織の用意周到さには、ほんとーに驚かされました。
すかいらーくは以前にキッチンを見学したこともあるんですが、いろいろホントにすごいです。
<すかいらーくキッチン見学記>
・「すかいらーくのセントラルキッチンを訪問!」
・「大手チェーンの底力を見た!」どちらも写真多数で、楽しいです!
そんじゃーね!