10月17日のリリースから2週間ほど経過した「Windows 8.1」。RTM版のころからじっくり触ってきた筆者だが、もうWindows 8には戻れないほどの快適さを実感している。
すでにメインのノートやデスクトップだけでなく、MacのBootCamp領域など、事務所内のあらゆるWindows 8マシンをWindows 8.1に変えた。
これまではバージョンアップのたびに、あれやこれやのアプリが動かないといったトラブルが定番だったが、運良くそうした事態には遭遇していない。
「マイナーアップデートだから」という声も聞こえてきそうだが、操作性や機能面では、マイナーアップデートにとどまらない“進化”を体験することができた。Windows 8に比べて抜群によくなったと個人的に感じている部分を中心に、ピックアップしていこう。
その1 小回りの効く「スタート」ボタン
Windows 8.1になって、デスクトップの左下に「スタート」ボタンが復活したことは、熱心なASCII.jp読者ならすでにご存知のことだろう。
このボタン、ただスタート画面と切り替えられるスイッチになっているだけでなく、右クリックして表示されるメニューに結構気の利いた機能が詰まっている。
じつは、前バージョンでも画面の左下にポインターを置いて右クリックをすることで、似たメニューを表示するという機能はあった。
しかし判定領域が狭く、ノートパソコンのタッチパッドや、ペンタブレット(クリエイターに多い)をマウス代わりに使っている場合、このメニューが非常に出しにくかった。
Windows 8.1ではスタートボタンが明確に表示されたため、ここを右クリックすればメニューが出るというのはわかりやすい。
さて、肝心なメニューだが「シャットダウンまたはサインアウト」という項目が追加されている。ここからシャットダウンやスリープ、再起動などの操作が行なえるようになったのだ。
Windows 8までだと、マウス操作でチャームを表示し、電源メニューから「シャットダウン」「スリープ」「再起動」の操作を行なうことができた。
サインアウトはさらに面倒で、一度スタート画面を呼び出し、アカウント名をクリックして「サインアウト」と操作する必要がある。共用のマシンなどで頻繁にサインイン/サインアウトをするような場合は、非常に面倒くさかった。
しかしWindows 8.1では、「スタート」ボタンの右クリックから即座に操作できるようになった。家族でパソコンを共有している筆者のような環境ではうれしいかぎりだ。
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