その4 ウィルス感染の危険性が低くなる
起動時のセキュリティが強化!
まだUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)が影も形もなかったころ、MBR(Master Boot Record)を使ってOSを起動させていた。
このMBRがちょっと厄介で、たまにMBRを書き換えてしまうウィルスなんかに感染してしまうと、復旧がかなり面倒なことになる。最悪、OSを再インストールしなくてはならなかったり、BIOSを入れ替えなくてはならなかったりすることも……。
現在販売されているノートやマザーボードは、UEFIからの起動ができるようになっている。UEFIに悪さをするというウイルスはまだ一般的ではないが、8.1では、不正ブログラムがUEFIを勝手に書き換えることがないよう「Secure Boot」を標準でオンにするよう変更された。
じつはSecure Boot自体はWindows 8の頃から対応していたが、「オン」にするにはマザーボードのメニューによる設定変更が必要で、さらに機能が働いているかどうかは「msinfo32.exe」を見なければわからなかった。
Windows 8.1では、Secure BootがオンになっていないPCでは画面の右下にその旨が表示されるようになっている。「あなたのPCが安全ではない」ということが、事前にわかるようになったのだ。
ただ、Secure Bootを利用するには、最新のUEFIが必要。機種によってはBIOSをアップデートしなくてはならない場合もある。もし、Secure Bootにマザーボードが対応していない場合は、ずっとこの表示が表示される。
その5 新フォント「游ゴシック」「游明朝」がかなりカッコイイ!
Windows 8.1から搭載されるようになった2つのフォント「游ゴシック」「游明朝」。ClearTypeでの利用を前提にしたオープンタイプのアウトラインフォントだ。
Windows 7で採用された「メイリオ」は、どちらかといえばスクリーンでの視認性を高めたものだが、游ゴシックと游明朝は印刷物でもスクリーンでも読みやすい、万能型の書体と言える。
Mac OSなどに採用されている「ヒラギノ」にくらべてかなり細身のフォントだが、高解像度モニターでも視認性が高くなるよう調整されている。システムUIのフォントはメイリオのままとなっており、「游ゴシック」や「游明朝」は、メモ帳やWord 2013といったアプリ内で利用することができる。
特に便利なのが「Word 2013」での利用時。Word 2013の初期フォントは「MS明朝」となっているのだが、ビットマップフォントを含んでいるため、高解像度モニターでは読みにくく、ジャギーが目立ってしまっていた。
Winodws 8.1では、標準書体のフォントを游明朝に置き換えるだけで、文書のレイアウトをほとんど変えることなく、美しい見た目になる。ウェブの長文などにも適しているので、ブラウザーの設定などを游明朝に変えてみるというのもいいだろう。
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