コストパフォーマンス重視のスタンダードノートと言えば、メーカーの言い分はともかくデザイン面ではパッとしない、いかにも安かろうな製品が少なくない。しかしデルの「XPS」シリーズのノートパソコンは、10万円前後という手頃な価格ながら、充実したスペックと洒落たデザインのボディーを兼ね備えたスタンダードノートである。
今回は11月15日に発売予定の「XPS 14z」を評価してみた。そのルックスと実力はいかに?
上から下まですっきりとスマートなボディー
XPS 14zのボディーは、写真のとおり金属の質感を生かしたデザインとなっている。アルミとマグネシウム合金を採用したというボディーはシンプルだが、天板から側面、底面までの全体がすっきりとまとめられている。鋭角的な角はなく、どの角もカーブで構成されていて、金属的な色味のわりに丸みを帯びたソフトな印象を受ける。底面も含めてどの面にも見栄えを損なう凹凸はなく、机の上だけでなく持ち歩いても美しい。
天板と背面はシルバーだが、ディスプレーを開くとキーボード周囲のパネルは濃いグレー、ディスプレーの周囲は黒、キーボードは天板と同じくシルバーのカラーリングとなっている。ヒンジ部分のシルバーが、濃いグレーに囲まれていいアクセントに見える。今冬の14型スタンダードノートの中では、最もデザインの優れた製品と言っても過言ではないだろう。
ボディーサイズは幅335×奥行き234×高さ23mm。一般的な14型ノートと比べると、幅と奥行きは大差ないものの、厚さ30mm以上が相場の14型の中ではかなり薄いボディーと言える。13.3型ディスプレーを搭載するノート(例えばVAIO S)と比べても、サイズは大きく変わらない。天板と底面が凹凸のないデザインも、見た目の薄さを強調している。重さは約1.98kg。モバイルと呼ぶのはためらわれるが、家庭内での移動やたまに持って外出する程度なら持ち運んで使うのも可能だ。
キーボードは一般的なアイソレーションタイプだが、丸みを帯びたボディーと同様に角を丸めた独特の形状をしている。タッチは軽く、若干キートップがぐらつく感触もあるが、特に問題を感じるようなものではない。キーボードにはバックライトが内蔵されている。
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