今年もフジロックに行ってきました。
参加したのは26日(金)と27日(土)の二日間(金曜日は後述するナイト券)で2017年以来の複数日、そしてフジロック9回目の参加にして恥ずかしながら初めてのキャンプ参加。
ということで今年は例年以上に準備を張り切り、テントなど全て新しく購入して望みました。
ライブレポート
7/26(金)
私が購入したのは今年からスタートした18:00から会場の入場可能というナイト券。
当初は開場に間に合うようにゆっくり行けば良いかなと考えておりましたが、初めてのキャンプで不安もあり、何より家にいても多分落ち着かないので結局お昼前には越後湯沢駅に着く新幹線へ。
昨年は会場までのバスに乗り込むのに1時間くらい待たされましたが今年はそこまで人が多くない。駅周辺でゆっくりお昼ご飯を食べて会場へ。
いつもなら1年ぶりの苗場やフジロックの雰囲気を楽しみつつ入場ゲートへ向かうのですが、テントやその他着替えの荷物の運搬で疲れすぎて、さっさとキャンプサイトのリストバンドを交換し一目散にテント立てるスペースを探しに行く。
何度もフジに行っている自分でも初めて入ったキャンプサイト。
自分のイメージほどぎゅうぎゅう詰めではなく一人用のテントくらい隙間のスペースに立てようと思えば建てれそうな感じではありましたが、キャンプサイトを散策するのも兼ねてテキトーに歩くことに。
と思いましたが、重い荷物や高低差のある道に疲れ切ってしまい何となく斜面が急じゃなく周りにテントが乱立していないところに設営することに。
後でよくよく調べてみると「Dサイト」と呼ばれるエリアらしく目の前に会場入場がすぐ出来るレッドゲートがありトイレも完備。
初めての割には我ながらいい場所に建てた。
建てたら即物販へ。
もちろん時間が遅いってことはありますが、こちらも昨年の激混みが嘘のように空いている。
5、6分くらい並んで目当てのキラーズとgirl in redのTシャツをゲット。
全種類全サイズ余っていました。
ここでようやくテントで休憩。
ここまで思った以上にスムーズに行きすぎていて予定よりも随分早い16:00前には暇になってしまいました。目当てのアーティストをぼーっと聴いたりご飯を食べて時間を潰していよいよナイト券のリストバンド交換へ。
ナイト券用のリストバンドを用意されていなく、18:00きっかりより交換開始なので長蛇の列。
ようやく入場した私が真っ先に向かったのはKing Krule
King Krule
入場した段階で既に外が薄暗いのがなかなか変な感覚ですが、King Kruleの出演ステージであるレッドマーキーは唯一の屋内ステージ。
実は私そこまでKing Kruleの音源にハマったわけではないのですが、ライブの迫力は音源を軽々と超えており歪んだギターやシャウトとしっとり聞かせる部分の切り替えがはっきりしていて動と静のコントラストが美しい。
そして何と言ってもサックスを奏でるサポートの激しいアクションは、オーディエンスの心を焚き付ける何かがありました。正直King Krule本人より目立ってたんじゃないかなって思うほどでしたが笑、とにかく音源とは想像できなかった熱いパフォーマンスに脱帽です。
しっかりと後でアルバム聴きます。
King Kruleを途中で切り上げてフジロックのメインステージであるグリーンステージへ移動。
本来ならAwichチラ見からホワイトステージ(2ndステージとして位置付けられている)でRemi Wolfを見たかったのですが前日にキャンセルの発表泣。
新譜結構良かったから楽しみにしていたのに、、
Remi Wolfは単独かまたフジロックに来てくれることを期待してAwichをフルで見ることに。
Awich
ライブの感想の前に少し古参振ると、2017年HIP HOPクルー「Yentown」からリリースしたアルバム「8」からのファンで当時小さなクラブでのライブも見ました。
2018年にはプロデューサーで彼女の楽曲にも多くプロデュースしているChaki ZuluがフジロックでDJをするとのことでほぼ最前で見ていましたし(ゾロゾロとクルー一行や友達がステージに上がって踊ったりライブしていたりしてかっこよかったです)、Yentownのイベントにも行ったりとその頃日本のラッパーで一番大好きでした。
ただ、その後知名度がメキメキと上がりまくって行くにつれて自分の興味が反比例するように下がっていき2022年ソニマニや2023年サマソニでもチラ見程度でしっかりとライブを見ることはなくフルで見るのは2022年の赤レンガでやったフェス以来か。
彼女の壮絶なキャリアを赤裸々に情熱的に語りあげる1曲目の"Queendom"よりSHOWのスタート。割れんばかりの大歓声の中さらに昨年の新譜から"Guerrila"。ダンサーを引き連れ、ラップのスキルは言わずもがなステージングでも魅せてくれる。やはり何やかんや言ってもライブは間違いなくかっこいい。
「Awichがグリーンステージのトリ前なんか務まらない」といったネットでのアンチに向けて"WHORU?"。アルバム「8」からの選曲は熱い。自分が一番好きなアルバムから立て続けに"Remember"。
沖縄民謡の歌い手による演奏や舞からの"The UNION"の繋ぎも美しい。
途中で披露された新曲(?)ではPVのような映像を背景に映しつつ、両脇の巨大スクリーンは臨場感のあるライブ映像風にカメラで撮られていて演出もかなり凝られている。
さすが個人名ではなくとも Coachellaに出演しただけある。
個人的ハイライトは今年Yentown名義で初めてリリースされた"不幸中の幸い"。
Yenのメンバー大集合でのライブは前述した18年の深夜でのステージを見ていた自分からすると感慨深いものがあり心にくるものがありました。そして何と言ってもトラックがかっこ良すぎて昔のYenを思い出させてくれる。
もっとクルーの曲も聴きたかったですが、"Bad Bitch"や"GILA GILA"、"RASEN in OKINAWA"でもそれぞれゲストが出演してライブのピークに。
最後は"Bad Bad"の夏らしい爽やかなトラックで締め。
本来であればこの後に出演するはずだったSZAのキャンセルにより何となくアウェイ感が漂っていたAwichですが蓋を開けてみればそんな不安を一蹴するパフォーマンスだったと思います。もう小さい会場ではなかなか見れないかもしれませんがまた彼女の出演するイベントやライブにも行きたくなりました。このフジロックの舞台は多分Awich本人にとってもかなり特別な思いだったように受け取りました。
途中のMCで2019年、出演こそなかったもののSiaのライブをフジロックで見ていてその後に出会った車椅子のお客さんとの交流の話をされていました。私も含めた来場者の皆様も、そしてもちろん演者も。みんなフジロックについて多様な想いとリスペクトがあって心から素晴らしいフェスだと再認識したし、私個人としてもAwich(そしてYentownのメンバーが)が思い入れのあるフジロックのグリーンステージで立っている姿を見れて嬉しい。
Awichの熱演の後はそのままグリーンに残りヘッドライナーのキラーズを待つ。
2018年武道館で見た時は自分が席をミスって2階だったので、今回はかなりいい場所で近くで見れそう。
The Killers
定刻少しすぎて待ちに待ったキラーズの登場。単独公演こそ(そこまで数は多くないですが)何度かやっている彼らですが日本のフェス出演は何と20年ぶり(初来日の2004年フジロックでした)!今やどこの国でもヘッドライナーは当たり前でフェス常連となっているキラーズですが、日本のフェスに出演していなかった長い間に海外との人気の乖離は大きくなってしまったような気がしていて(現に2018年の武道館はチケット売り切れないばかりか空席を幕で覆っていた)いましたが、実際はそんなこともなくキラーズに飢えていたファンへ始めの挨拶代わりに投下された"Somebody Told Me"で早速オーディエンスはブチ上がり一緒に大合唱へ!
"When You Were Young"ではまだ序盤も序盤にも関わらずまるでクライマックスのような盛り上がりに!とにかくキラーズの音楽は聞いて楽しく、一緒に歌いたくなる曲ばかりだと実感。日本のフェスでヘッドライナーでの出演がもはや遅すぎました。フェスで引っ張りだこなもの分かる。
"Jenny Was a Friend of Mine"は盛り上がる大好きな曲ですが武道館で披露されなかったので生で聞けて感動。
実際人気曲なのですがどの曲もイントロが始まった瞬間に大歓声が上がり、自分も含めてよほどキラーズを待ち侘びていた人が多かったように思う。
しかし白のジャケットをビシッとキメるボーカルのブランドンがハリウッドの俳優のような渋さと格好良さがある。スタイルが良いですし非常に華があります。
"For Reasons Unknown" ではファンの男の子をステージにあげてドラムを叩かせるといった一コマも。自分も知らなかったのですが、この曲ではファンと一緒に演奏をするということを最近やっているようでここ日本でも例に漏れずステージに上げたのですが、その子が上手いのなんの!どうやらバンドマンだったらしいwartaru君の嬉しそうなドラミングを見守りつつドラマーのロニーがギターを弾いている姿も貴重。
"A Dustland Fairytale"や"Runaways"、"Read My Mind"とエモーショナルな人気曲が続けて披露され会場が更なる一体型を帯びる中"All These Things That I've Done"で本編終了。
「I got soul, but I'm not a soldier」の大合唱。これを生で感じたかった。
紙吹雪が舞う大団円なラストですがもちろんアンコールはあります。
またまた紙吹雪を出してキックしたのは"The Man"。そして"Human"と続きます。
武道館の時でもそうでしたが、オーラスの"Mr.Brightside"はRemix Verであのイントロが始まるのは1コーラス終了してから。
正直原曲verの方で聴きたかったですが、もちろん会場は大盛り上がり。
皆で歌ったブラサイは最高に楽しかったしそこには武道館で感じた以上の一体感がありました。
ライブ終了しモッシュピットを後にする人もヤバかったと皆口にしていたのが印象的。
自分も念願だったフェスのヘッドライナーでのキラーズを体験できて感無量でした。
難しい話なしにキラーズの楽曲は皆で楽しめる優れたメロディーラインが強みですよね。それでいて往年のUKロックに影響を受けたサウンドと故郷のラスベガスを感じさせるアメリカーナの融合。人気が出ないわけがないしフジロックの客層にもがっちりハマっていました。
Peggy Gou
キラーズ後はホワイトステージへ移動して時間が許す限りPeggy Gouで踊ることに。
今年リリースされた新譜でも楽曲のクオリティの高さを知らしめていましたが、coachellaの配信でのDJは個人的にはイマイチ、、に感じていましたがホワイトステージの音響や環境も合間ってこちらも楽しく踊ることができました。
アンコールに応え最後の最後までホワイトステージをジャックしていました!
その後はレッドマーキーで電気グルーヴを軽く見た後、迷った挙句Jax Jonesを見ることに。
本来日本のアコースティックなレゲエミュージシャン、光風が深夜のステージであるパレスに出演予定でしたが、次に出演する予定の海外ミュージシャンのフライトが遅れたために光風が本来出演する予定だった時間をサウンドチェックに割り当てられてしまいキャンセルに、、
楽しみにしていたのに、、
仕方なくレッドでEDMを聞くことにした私ですが、今話題沸騰中のミーガン・ジー・スタリオンと千葉雄喜との楽曲"Mamushi"を聞けて満足し、レッドを後にしてパレスで遊ぶことに。
光風がキャンセルとなる原因となったKINGFISHもゴリゴリのブルースでめちゃくちゃかっこよく、かなりの貫禄の持ち主でしたが後から調べたら25歳と自分より余裕で若くてびっくり!
フィンランド出身のバンドUSも同じパレスに出演。
若くしてブルースやR&Bといった渋いジャンルに若干のパンクを併せ持った音楽性にフジロッカーも大盛り上がりでした。18時からの入場とは言え、かなり疲れ切っていた自分のケツを叩くような勢いのある音楽でしたが、限界を感じテントへ戻ることに。自分ももう若くない、、
この時点で大体深夜4時。
キャンプ民は風呂をどうしているのか気になっていましたが、自分は前から名前だけは聞いたことがった「雪ささの湯」というところに徒歩で30分くらいかけて行きました。
フジロック期間中は24時間やっているようで。
露天もあって素晴らしい温泉で完全回復。とは言わなくともかなり意識は戻ってきました。
また機会があれば利用をしたい。ここからまた30分かけてテントに戻るのがかなりきつかったですが、、
以上がフジロック26日金曜日初日のレポートです。
27日土のレポートも是非ご覧いただけますと幸いでございます。