12月15日、「第91回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」ファイナルラウンド決勝が国立代々木競技場第二体育館で開催さ…
12月15日、「第91回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」ファイナルラウンド決勝が国立代々木競技場第二体育館で開催され、富士通レッドウェーブとアイシンウィングスが対戦した。
昨シーズンWリーグチャンピオンの富士通は林咲希が欠場するなか、町田瑠唯、赤木里帆、内尾聡菜、宮澤夕貴、ジョシュア ンフォンノボンテミトペがスターターを務めた。対して初の決勝進出となったアイシンは岡本彩也花、吉田亜沙美、山口奈々花、野口さくら、渡嘉敷来夢が先発出場した。
試合は渡嘉敷の連続得点でアイシンが先制すると、対する富士通は赤木がチーム最初の得点を挙げる。野口が1対1から技ありのレイアップを決めると、序盤はアイシンがリードする展開に。それでも、宮澤と町田が立て続けに3ポイントを沈めて富士通も同点とする。その後も互いに得点を奪い合うが、終盤に近藤京の3ポイントでアイシンがリードし、15-18で第1クォーターを終えた。
続く第2クォーター、アイシンが岡本と渡嘉敷のホットラインで得点を挙げると、渡嘉敷が連続得点を奪って試合の流れを引き寄せる。さらに、野口がブロックで富士通の得点を阻むと、自ら連続3ポイントを決め、一時リードを11点に拡大する。一方、オフェンスで苦しむ富士通は、江良の3ポイントや宮澤の得点で応戦。しかし、終盤には渡嘉敷のアシストから岡本が長距離砲を沈め、29-38とアイシンが9点リードで試合を折り返した。
迎えた第3クォーター、アイシンは吉田、富士通は内尾がそれぞれ3ポイントを決め合う。クォーター序盤では渡嘉敷が岡本のアシストから連続得点を挙げた。しかし、富士通はテミトペを軸にオフェンスを構築すると、アイシンのファウルを誘発してフリースローで得点を伸ばし、ジリジリと点差を詰めることに成功。アイシンは野口が終了のブザーと同時にジャンプシュートを沈めたが、43-47と富士通が点差を詰めて最終クォーターへ。
勝負の第4クォーター、序盤に宮下希保の長距離砲が決まり、富士通が1点差とすると、その後は両チームが激しく得点を奪い合う展開に。試合残り3分18秒、町田のアシストから江良の3ポイントが決まり、ついに富士通が初のリードを奪う。直後にアイシンのターンオーバーから速攻につなげると、テミトペの得点で試合の流れが大きく富士通へと傾く。内尾が3ポイントにゴール下のシュートと連続得点を挙げると、宮澤も3ポイントを沈め、最後は富士通が65-55で優勝を果たした。
17大会ぶり4回目の皇后杯優勝を飾った富士通は、宮澤が21得点11リバウンド、テミトペが13得点8リバウンド、内尾が10得点12リバウンドと躍動。一方、惜しくも敗れたアイシンは、渡嘉敷が21得点10リバウンド、野口が14得点と奮闘した。
■試合結果
富士通レッドウェーブ 65-55 アイシンウィングス
富士通|15|14|14|22|=65
アイシン|18|20|9|8|=55