TS5200D のUEFI MOD
TS5200Dは UEFI BIOSである。 前回の記事でも書いたが、UEFIなのにnvmeが起動時に読み込まれず、BOOT Optionにも出てこない。
そこで、UEFI BIOSに nvme 関連のファイルを書き込み、nvme SSDがBOOT Menuに出てくるのは確認できた。
この作業の時に、BIOSに Marvel という項目があるのを見つけた。 MarvelとはSATAコントローラーか? TS5200 のマザーボードを見たときは気が付かなかった。
そこで Main Controller のIntel 82801JIを調べると、SATAは4Portとの記載がみられた。 TS5200D、TS5400Dは HDD4台以内だが、TS4800DはHDDが8台積める仕様となっている。 TS5800Dに乗っているのだろうか。
現在、手元にASM1062 SATA Controllerが乗っているPCIE ボードがあるので、Marvelの項目を消して、ASM1062 のドライバーを書き込んでみるかどうか。
TS5200 の出来上がり一歩手前
さて、PCIE x4スロットを増設した TS5200D。 I225V の2.5G PCIE EtherCardで TrueNASが動作している。(RealTekのはうまく動かせなかった)
そして、いまUSB SSDでブートして動かしているが、これを何とかしたい。TS5400ならばHDDが4台積めるので、 Boot HDD + RAID1ですべて内蔵できそうだが(試してないので予想)、TS5200DはHDDが2台しか積めない。 RAID1にすると、あとはBoot DriveはUSB経由になる。(その代わりTS5400より小さい)
そこで、増設したPCIE x4スロットから PCIE Splitter(ASM1182チップ)でPCIE 1xを2本に増設。
I225VとM2.nvme の2つを増設。速度はお察し。
さてここでM2.SSD。 TS5200DのBIOSは、UEFIなのだが、nvmeのドライバーがUEFI BIOS内に含まれておらず、Boot ドライブとして選択できない。
ここでClover Boot LoaderをUSBで起動してからSSDを読み込ませるという手もあるらしいが、それだと、USB SSDからBootするという点は変わらず、あまりメリットがなさそう。
そこで、TS5200DのAMI BIOSを書き換え。
内部にnvmeのドライバーを加えたModBIOSを作成しBIOSを書き換えた。(128Kbまでなら書き加えられるらしい。)
無事書き換え終了。 全部マニュアルに従ってやっている。 マニュアルを作った方たちなど、本当にすごい人たちがいるものだ。
今、HDD2台(RAID1)、USB SSDでboot、2.5G Ether、M2.nvmeを認識している Buffaro TS-5200Dが手元にできた。
Boot MenuにPATAとして表示されているnvmeがあるが、まだOSはインストールしていない。
Etherとnvmeは本体に内蔵させるスペースはありそうだが、空中配線、かつ内部に熱がこもりそうで、中に入れるかは考え中。 周りが汚いのはご容赦ください。
PCIEスロットの増設と結果
TS5200Dは、 TS5400Dも同じだが、内部に PCIE x4スロットが一つあり、バックプレーンボードで、HDD2台(TS5200D)または4台(TS5400D)が接続されている。
そのスロットの隣に、 PCIE x4のランドが存在する。 ホールは半田で埋まっているが、加工すれば もう一つ PCIE 4xスロットを増設できる。(電解コンデンサーも必要)
実際にスルーホールを使えるようにした。結構大変。半田吸い取り線、ヒートガン、半田吸い取りきなどを駆使するが、最後は、0.6mmハンドドリルで地道に穴あけをした。
AliExpressから PCIE x4 スロットを注文、ついでに電解コンデンサも購入してはんだ付け、動作させている。
HDDのバックボードが邪魔なのでPCIE 延長ケーブルで引っ張り出し、2.5G Ethenet Cardをさして動作している。(Intel I225V)
手間、コスト、システムの安定性を考えると全くの無駄だが、動作が確認できたのでまあよし。
ちなみに、TS5800Dでは、8台 HDDが載せられるため、マザーボードに2つのPCIE x4スロットが実装されており、HDD8台分のバックプレーンボード(PCIE x4を二つ使用している)が装着されている。