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MySQL 5.5.0-m2 リリース!

 昨日の日記で、「そろそろ」と書いた、MySQL 5.5.0-m2 がリリースされました。
http://www.mysql.gr.jp/frame/modules/news/article.php?storyid=161



 まずバージョン番号(およびバージョン系列)について整理しておきます。
MySQL 5.4 シリーズは終了(マイルストンリリースの m1 との位置づけ)
MySQL 5.5.0-m2 の m2 は、milestone 2 の意味
・内部コードは Betony (べとにぃ)というらしい
・今後は、小さく確実なサブセットごとにリリースするマイルストンモデルでやっていく
・これの次は MySQL 5.6 というバージョン番号が進行中(内部コードcelosia(セロシア))


 バージョン 5.5 シリーズ、および 5.6 シリーズでの特徴:


・セミシンクロ・レプリケーション
   少なくとも1つのスレーブが、確定された変更情報を受け取っていることを保証するもの(従来はマスタになされた変更がどのタイミングでスレーブに伝搬するかは保証されていなかった(なるはや状態))


・パーティショニング文の拡張: 
   RANGEパーティションで、INTEGETカラムのみでなく、DATE, DATETIME, VARCHAR, CHAR カラムでもパーティションできるようになった。また、PARTITION BY RANGE COLUMNS (colA, colB) のように複数カラムでのパーティショニングも可能となった


・ストアドなどで SIGNAL, RESIGNAL が使用可能になった:
   すいません、よくわかりません。勉強します。


InnoDB Plugin


・CREATE TABLE などの文で使う TYPE= の非推奨化。今後は ENGINE= を使用してほしい。 次のバージョンでなくす予定。


・エラーメッセージのキャラクタセット変更:
    なんか変わったらしい。 でも私はMySQLのエラーメッセージは英語のまま出しているし、これまでもやや面倒だったと思うので、これで困る人は国内にはそんなに多くないんじゃないかな、と(私の知る狭い範囲の経験では)思っています。 日本語でエラーメッセージを表示している人は、要注意。


・(追記)Windows版で mysqld.exe に一本化:
    mysqld-max とか -max-nt とか色々あったけど、MySQL 5.5.0-m2 の Windows 版に含まれているのは、mysqld.exe と mysqld-debug.exe そして mysqldump.exe (これは違う!)だけ。シンプルになりました。




MySQLのマイルストンリリースモデルについて、と、今回のパーティショニングの拡張については sh2 さん の日記に詳しいです。
http://d.hatena.ne.jp/sh2/20091216



セミシンクロ・レプリケーションについては、@nippondanji さんのブログに詳しいです。
バージョン 6.0 の時に一旦検討された際のエントリですがとても優しく教えてくれています(セミシンクロ・レプはその後 6.0 の中止とともに一旦なくなってしまったのですが、今回の 5.5 で復活しました!)
http://nippondanji.blogspot.com/2009/03/mysql-ha-semi-synchronous-replication.html



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