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Music Synopsis

音楽に思考の補助線を引く

ryo(supercell)楽曲のフルオーケストライベントが開催されるらしい

ryo(supercell)のオーケストライベントの開催が決定した。

natalie.mu

これは正直にいって一大事。なぜなら圧倒的な名曲をかきあげてきた当代一の作曲家であるryo(supercell)個人のイベントは、役割として裏方に近いプロデューサーという立ち位置からわかるようにそもそも焦点が当たらなかった。これまでryo(supercell)が成してきたことはひたすらに名曲を量産し作曲・作詞・編曲:ryo(supercell)という、最も価値のあるアーティスト記載表示に止まっていた。もちろん近年、というよりも19年の『#Love』の時にInstagramで顔出しを始めたとか、もろもろ細かいところではryo(supercell)の出方も変わってきてはいるが、ファンとしてはsupercell、EGOIST両者のユニット楽曲面はたった一人で界隈を牽引したryo(supercell)楽曲のイベントの一つや二つが開催されていてもおかしくはない、というよりも開催されるべき。という思いがかなり強かった。特にEGOISTの中期〜後期がまさに代表的だが、それまでのsupercellとは違うアプローチができるユニット性を活かし、オーケストレーションの領域に足を踏み込んだ。そうしてできた楽曲群が『KABANERI OF THE IRON FORTRESS』『Door』『英雄 運命の詩』最新ならそれこそ『タクト』といった作品に集約されている。バンドサウンドだけではなく、荘厳な曲でも当然のごとく100点を出してくるのだから、ここまで来れば楽曲祭というアプローチで「supercell festival」的なものがいつかは開催され、そこには全ryo(supercell)のサウンドワークスを全部入れ、歴代ボーカリストも全員そこで集まって、みたいなことをファンが必ず思ったはずである。重度のファンであれば、なんなら脳内で開催できるくらいはその思いは間違いなく強い。

要するにボーカロイド楽曲、ポップスどちらの世界でも素晴らしい楽曲があるのだから、それを全て手がけたryo(supercell)という作曲家に焦点を当てたイベントを、と思い続けてやっとのフルオケのコンサート開催のお知らせという流れになるわけです。近年に限っては、17,18年にあったリリースが遅いというか、そもそもされないという段階を乗り越え、以前よりかは定期的に楽曲が出ている。しかもちゃんと作風も進化している。そしていつかは出るであろうsupercellの4thアルバムを今か、今かと待っている中でのタイミングでこれですから、上乗せ的な感覚も含めて嬉しいのだ。

では果たしてセットリストとして一体何が演奏されるのか、という予想についてだがryo(supercell)の楽曲を本当の意味で余すとのことなので、当然字面そのままで全方位の楽曲を演奏はずなので、そこから考えると色々考えられる。

順番はともかくこれは絶対あるだろうというラインだと一部はXにポストした通り

『この世界で見つけたもの』-EGOIST

KABANERI OF THE IRON FORTRESS』-EGOIST

『Last Song』-『ブレイブリー・セカンド』ED

拍手喝采歌合』-supercell

ブラック★ロックシューター』-初音ミク

『罪の名前』-初音ミク

『タクト』-プロデュース楽曲

『prelude』-EGOIST

英雄 運命の詩』-EGOIST

『メルト 10th Aniversary MIX』-初音ミク

『Planetes』-EGOIST

『Ghost of a smile』-EGOIST

『Door』-EGOIST

『キミソラキセキ』-EGOIST

さよならメモリーズ』-supercell

星が瞬くこんな夜に』-supercell

My Dearest』-supercell

全体のサウンドワークスから引っ張るというバランスを考えるのであれば上記の楽曲は間違いなく演奏リストに入ってくる。supercellとしてもっとないかなと思うところもあるが、2ndAL『Today is a beautiful day』3rdAL『ZIGAEXPERIENTIA』の収録楽曲を考えると、無理にオケアレンジをするとかえって楽曲の魅力を損いかねないということを考えると個人的にはあまり考えにくい。フルオケだと余計にね。

なので極力オケにしてもそこまで違和感のない楽曲を挙げると、少なくとも予想しやすい楽曲は上記のものに限定されてくるのかなと。

ではこれらを前提としてセットリストを幾つかの考えていくと冒頭はやっぱり

『prelude』『KABANERI OF THE IRON FORTRESS』といった元々弦がメインで力強い楽曲の中でも鋭利なこの二曲を冒頭に持ってくる確率はかなり高い。あるいは一気に決めてくるもう一つの可能性としては『My Dearest』という線も否めないが、これは一発目に持ってくる問いよりも後のほうが観客思考的にはいいはずなんですよね。このように、EGOIST楽曲のほうが選出しやすい傾向にあるためそこから逆算して考えていけばどのタイミングでどのアーティスト楽曲をだしてくるのか、という点ではある程度の想像が可能になる。例えばトリ、大トリはミク楽曲、supercell楽曲という並びorミク楽曲連続で締めるはず。2015年のニコニコ超パーティーのミクライブのトリ『メルト』からの大トリ『さよならメモリーズ』であったように、あるいは翌年の2016年を例にとるならトリ『罪の名前』からの大トリ『ODDS&ENDS』であったことを考えるとやっぱり今回もその傾向があると考えていいはず。一番はやっぱり原点としての初音ミク楽曲orなによりもなんだかんだいってryo(supercell)の名が体現しているようにsupercellに落ち着くとみて間違いないでしょう。そこらへんはしっかりとなぞるはず。逆に中盤戦あたりには『タクト』が入ってきそうとか、前半にTiaの『ハートリアライズ』『The Groly Days』といったあまり知られていないキラーソングも案外入り込む余地は見込めるなとか、『ブラック★ロックシューター』は後半戦にためるのではないかとか、色々考えることができます。とはいえ、色々こうして考えてみたものの、基本的に名曲しか書けない職人ryo(supercell)が創り上げた楽曲群なので、何がきても感動できると言ってしまえば、何からきてもファン的には嬉しいという安易な結論になりかねませんが。

 

何はともあれ、EGOISTも終わり色々と区切りがついた今のタイミングである種総括的なタイミングで今回のフルオケイベントというのはタイミング的にもいいとも捉えることができ、また、ファンからすれば念願のryo(supercell)単推しのためにだけにあるようなイベントという色々な側面からして意義のあるイベントなので、ryo(supercell)の曲が好きな人たちは会場に向かうことは必須ですね。決して外してはならない、そんなイベントです。

2024年6月30日(日)神奈川県 神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催

来週の2024年5月18日にチケット抽選販売ということなので、いったい倍率はいかほどにとか色々と思うところはあるのですが、今回ばかりは手練手管を使って何がなんでも当てに行こうと思います。

 

特段記事にするようなことでもねーじゃん、と思う方が大半だとは思いますが開催されるという事実がファン的にどれくらい嬉しいのか、ということが少しだけでも伝わればいいなと思います。では。

P.S.

近いうちに別の告知記事があります。

興味のある人はそちらもよろしくお願い致します。



まぁ偶然は必然とはよく言ったもので、当然S席がご用意されました。

現地行かれる方は是非コンサートを楽しみましょう。